JPS5934081Y2 - 光源付き回転型電気部品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光源付き回転型電気部品に関する。

回転型可変抵抗器、回転型スイッチ等の回転型電気部品
は各種機器に付設されており、例えば車載用音響機器の
音量、音質等のコントロール、或いは切換スイッチ等に
用いられる。

そして、上記車載用の機器等にあっては、夜間走行中に
は回転型電気部品の存在個所が不明であるため、非常に
操作性が悪く、このため回転型電気部品の回転軸（又は
つまみ）に光源を内蔵させた製品の要求が高まりつつあ
る。

本考案は上記の要求に見合った光源付き回転型電気部品
を提供するもので、以下、本考案を回転型可変抵抗器に
適用した実施例を第１図に示し、該実施例により本考案
の詳細を説明する。

図において、１は軸受４に回転自在に保持された回転軸
で、断面小判型の金属軸２と、該金属軸２の一部をイン
サート底形した絶縁性合成樹脂からなる操作軸３とより
戊っている。

５．６．７は絶縁基板で、各絶縁基板は、金属板よりな
る円筒状の連結体８，９の取付足（図示省略）によって
互いに連結されている。

又、上記前段側の連結体８は、軸受４を最前段の絶縁基
板５に取付けるようにもなっている。

前記絶縁基板６，７には抵抗体並びに集電体がそれぞれ
形成されていると共に、側基板６，７間には摺動子１０
，１０を固着した回転体１１が位置しており、金属軸２
と一体回転する回転体１１の回動により、抵抗体と集電
体とに摺接する摺動子１０．１０が位置を変えて、所望
の抵抗値を得るようになっている。

１２．１２は端子である。なお、該実施例においては、
可変抵抗器として単一の回転体１１で作動される対向２
連型のもののみを示しであるが、後段側１３に任意数の
可変抵抗器ユニット或いはスイッチを付設するのは任意
である。

前記操作軸３の先端には円形の凹部１４が形成されてい
ると共に、該凹部１４の底面がら軸方向に向って２つの
案内孔１５．１６が穿設されており、方の案内孔１５は
操作軸３を貫通して電気部品本体内部まで導かれており
、他方の案内孔１６は、操作軸３の中間に設けた切欠き
１７と連通している。

上記切欠き１７は案内孔１６を軸受４の内周面まで導い
ていると共に、該切欠き１７の内部には、断面略Ｕ字形
の良導電性金属片よりなるバネ部材（第１の弾性導体）
１８が圧縮状態で収納されている。

前記凹部１４には、発光ダイオード等の光源１９が収納
されており、該光源１９の２本のリード片２０．２１
（ここで言うリード片とは、線材、薄板細条を含む）が
前記案内孔１５．１６にそれぞれ挿入されており、一方
のリード片２１は、その先端を前記バネ部材１８に弾接
・保持されて、該バネ部材１８を介して、接地された軸
受４に電気的に導通しており、他方のリード片２０先端
は案内孔１５外まで導出されて後記導体板２２に弾接・
保持されている。

２２は良導電性の金属板よりなる導体板で、前記最前段
の絶縁基板５に取付けられており、中央部に開孔を有す
る略円錐状の弾性を有する突出部（第２の弾性導体）２
３と端子部２４とを備えている。

上記突出部２３の開孔内には、前記金属軸２と一体回転
する回転体２５の円錐部２５ ａが位置付けられており
、突出部２３先端は上記円錐部２５ａに弾圧している。

即ち、前記光源１９の一方のリード片２０の先端は、突
出部２３と円錐部２５ ａとの間に弾性・挟持されて、
導体板２２と電気的に接続され、導体板２２を介して外
部電源（該可変抵抗器を付設した機器の電源）の端子２
６と接続されるようになっている。

従って、例えばこの可変抵抗器を付設した機器の電源ス
ィッチの投入と連動して光源に電流が供給され、回転軸
１先端を光らせるようになっており、回転軸１の回動時
にも、両リード片２１．２０は、導体板２２、並びにバ
ネ部材１８を介して軸受４に、それぞれ常時弾摺接し、
光源１９に電流を供給するようになっている。

なお、上記実施例では、可変抵抗器を例にとって説明し
たが、これ以外にも例えば回転型スイッチへの適用も容
易であるし、又、回転軸先端につまみを嵌合し、該つま
みに光源を内蔵し、つまみおよび／又は回転軸の案内孔
を挿通してリード片を弾接・挾持させることもでき、本
考案の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が考えられる
。

叙上のように本考案によれば、光源を回転軸先端側に内
蔵したので、この種回転型電気部品の暗闇中での操作が
容易となる上、光源の接続を、半田接続等の作業性の悪
い工程を要しないコネクタ一式の接続形式としであるの
で、取付は作業性が良好であるばかりか、必要に応じ色
彩の異なる光源等と容易に互換し得る。

加えて、光源の一方のリード片を、接地された軸受等の
部材と導通させるために、光源への電源供給のための回
路が片方（１体）のリード片用の回路だけでよいために
、回路設計が容易であるとともに、その回路構成がより
一層簡素となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る光源付き回転型可変抵
抗器を示す一部簡略化した断側面図である。 １・・・・・・回転軸、４・・・・・・軸受、１４・・
・・・・凹部、１５．１６・・・・・・案内孔、１７・
・・・・・切欠き、１８・・・・・・バネ部材（弾性導
体）、１９・・・・・・光源、２０，２１・・・・・・
リード片、２２・・・・・・導体板（弾性導体）、２３
・・・・・・弾性を有する突部（弾性導体）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転型電気部品の回転軸の先端に形成した四部に光源を
   収納し、前記凹部から軸方向に延びた一対の案内孔を前
   記回転軸に設けると共に、前記一対の案内孔に光源の一
   対のリード片を挿通し、該一方のリード片を第１の弾性
   導体と軸受とを介して、接地し、他方のリード片を第２
   の弾性導体を介して外部電源と接続するとともに、前記
   一対のリード片が第１及び第２の弾性導体にそれぞれ弾
   接保持されていることを特徴とする光源付き回転型電気
   部品。