JPS5933953B2 - 調理器のタ−ンテ−ブル駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は加熱室内に調理ヒーターとマイクロ波を発振
する装置とターンテーブルとを備えて成る調理器に関す
るもので、ターンテーブルを駆動する駆動盤、この駆動
盤を駆動する駆動軸とを各各金属で形成しさらに前記駆
動軸に径大部を形成し、この径大部を有する、駆動軸の
周囲に金属筒を設け、もつて前記径大部を金属筒によつ
て回転自在に支持することにより駆動装置を高温度から
保護すると共にマイクロ波の加熱室外への漏洩を防止し
かつモーターの回転を円滑に伝えるようにしたものであ
る。

以下この発明を実施例に従つて詳細に説明する。

図はヒーターを備えた電子レンジの一部を示すもので、
１は前面開口部を開閉自在のドア（図示せず）によつて
塞がれる加熱室、２はこの加熱室の内底部、３はこの内
底部の中央に環状に形成した凹部、４はこの凹部に対向
して取付けた下部調理用ヒーター、尚前記加熱室の上部
には下部調理用ヒーターに対応して上部調理用ヒーター
を設けている。（図示せず）５は前記加熱室内底部の中
央に形成したターンテーブル駆動装置、６はこの駆動装
置を構成する金属製の駆動盤、Ｔはこの駆動盤の上部に
突設した数個の係止体で、耐熱性を有する磁器等で形成
されている。

８は前記駆動盤を駆動する金属製の駆動軸、９はこの駆
動軸の中途に形成した径大部、１０は同じく上方に形成
した螺子部、１１は前記駆動軸の周囲に設けられ駆動軸
と小間隙をおいて対面しこの駆動軸を回転自在に支持す
る金属筒、１２はこの金属筒に形成され、前記駆動軸の
径大部に対応して形成した空間、１３はこの金属筒の上
部に形成した凸部で、前記駆動盤の下面に小間隙をもつ
て近接している。

１４は同じく下部に形成した凸部で前記加熱室の内底面
を貫通して加熱室外へ突出している。

尚ここで前記駆動軸の下端縁はこの下部凸部より上方に
位置するよう形成されている。１５は前記駆動軸と金属
筒との小間隙間に挿着したテフロン樹脂等耐熱性が高く
かつすベリの良好な材料で成るスペーサーで、このスペ
ーサーは駆動軸の周囲並びに径大部の上、下面に各々設
けられている。

１６は一方を前記駆動軸の下部に他方を後述するモータ
ーの駆動軸に各々係合した低誘電材料からなる連結棒、
１７はこの連結棒を回転駆動するモーター、１８はこの
モーターの周囲を包囲する金属製のモーターカバー、１
９は前記駆動盤によつて回転するターンテーブルで、こ
のターンテーブルは金属あるいは耐熱磁器で形成されて
いる。

２０はこのターンテーブルの下面に形成した凹部で、こ
の凹部と前記，駆動盤の係止体とが係合している。

２１は前記ターンテーブルの支持ローラー、２２は前記
駆動盤と駆動軸とを一体的に締結する螺子、２３は前記
金属筒と加熱室の内底壁とを締結する螺子である。

次にターンテーブルの駆動原理を説明すると、モータ−
１７に通電すると、このモーターの駆動軸が回転し、こ
の回転が連結棒１６に伝達され、さらにこの連結棒の回
転が駆動軸に伝達される。

従つて駆動軸は金属筒内で回転し、さらに駆動軸上部に
螺子２２によつて固着してある駆動盤が回転し、この駆
動盤の係止体に嵌合したターンテーブルがローラー上で
回転するように構成されている。上記の構成による調理
器において、マイクロ波加熱で食品を調理加熱する場合
は、マグネトロン（図示せず）によつて加熱室内に放射
されたマイクロ波の一部は，駆動盤の内面に伝播され駆
動軸と金属筒の間隔内に案内されるも前記駆動軸（駆動
盤）と金属筒はおのおの小間隔をもつて配設されている
ため前記マイクロ波は著しく滅衰される。

さらに駆動軸の中途には径大部が形成してあるのでその
径大部と金属筒内壁間とでチヨーク室が形成され、さら
に滅衰効果が高められ、従つて駆動軸を伝つて加熱室外
へのマイクロ波の漏洩はほとんどなくなるものである。
また、上記小間隔はスペーサーにより常時一定の間隔を
有するよう構成してあるので、その効果を維持するだけ
でなくモーターの回転を円滑にムラなく行わしめること
ができる。

次に、調理用ヒーターへ通電して電熱による加熱調理を
行うとき、マイクロ波加熱や従来の焦げ目付ヒーターに
よる加熱と異つて、ターンテーブル並びにその駆動装置
は極めて高温度となるが、駆動装置を金属製にしてある
ため、熱的に強く変形をおこさないため、回転は常に円
滑におこなえるものである。

また、前記駆動装置において、駆動盤と駆動軸、および
金属筒と加熱室壁面とはおのおの螺子によつて締結する
ようにしてあるのでたとえ異常使用により変形、破壊し
た場合でも容易に交換可能なので、組立性はもちろん、
サービス性も極めて良好なものである。

次に他の実施例について説明する。

前記実施例では、使用するターンテーブルを金属製のそ
れを使うようにしたため１駆動盤の係止体をマイクロ波
的に絶縁するため磁器のような絶縁材料にしたが、ター
ンテーブルを磁器等の絶縁材料のそれに限定すれば、上
記駆動盤の係止体は駆動盤と同様の金属にしてもあるい
は駆動盤と一体的に形成しても同一効果を有するもので
ある。

さらに金属製のターンテーブルを使用させるものにあつ
ては駆動盤の係止体を別物にせず駆動盤と−体的に形成
しかつ係止体表面にホーロー仕上げ、あるいはテフロン
コーテイング、アルマイト仕上げ等の電気絶縁物の皮膜
を施せばスパーク等の事故もなく使用することが可能で
ある。次に上記実施例では金属筒の構成を一体的に形成
したが、加熱室内に突設する土部金属筒と加熱室内に突
出する下部金属筒とに２分して各々を重合して駆動軸を
収納しても同上効果を奏するものである。

なおこの場合、下部金属筒を加熱室壁面に、上部金属筒
は前記下部金属筒に螺子で取付けることにより駆動軸あ
るいはスペーサーの組立、交換が容易になる。以上のよ
うにこの発明は加熱室内にマイクロ波発振装置と調理用
ヒーターとさらにターンテーブルを備えた調理器におい
て、ターンテーブルの駆動盤とこれを駆動する駆動軸を
各々金属で形成し、さらに前記，駆動軸の周囲を金属筒
によつて包囲し、駆動軸の中途部分に径大部を形成し、
前記金属筒にはこの径大部に対応して空間を形成し、こ
の空間の底面部で前記径大部を回転自在に支持するよう
にしているので、マイクロ波加熱による調理時にも駆動
装置からの加熱室外部への電波漏洩がなく、さらに調理
用ヒーターへの通電による調理時にも１駆動装置は熱的
に強く、変形をおこすことがない。

さにに回転部分が円滑面のでる構造および材料のためモ
ーターの回転を良好に維持でき性能の安定したターンテ
ーブル駆動装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれもこの発明の実施例を示すもので、第１図
は要部の部分断面図、第２図は駆動装置の一部を示す他
の実施例である。 図中、６は駆動盤、８は１駆動軸、９は径大部、１１は
金属筒である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 金属製の駆動盤を金属製の駆動軸により駆動させる
   と共にこの、駆動軸の周囲に金属筒を設け、前記駆動軸
   の中途部分に径大部を形成し、前記金属筒の内周面には
   この径大部に対応して空間を形成し、この空間の下面部
   で前記径大部を回転自在に支持して成る調理器のターン
   テーブル駆動装置。