JPS5933549Y2 - 刳刃物の全体を使用出来るパイプ用端刳り機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、刺刃物の全体を使用出来るパイプ用端到り機
に関する。

従来パイプ用の端剰り機は、実開昭５２−９０７８６号
公報により公知であり、この機械は動力により回転され
る刺刃物に対し、パイプ保持体に支持されるパイプの端
末を押し付けて刺刃物に削らせるものであったから、正
確なパイプの端到りが容易に能率良く行われ、然もパイ
プに対する斜めの端到りも自由に出来る特徴があったが
、パイプ保持体を左右に移動させることが出来なかった
ため、斜めの端到りに対応して比較的長く形成されてい
る刺刃物により、小径パイプの端馴りを行うときは、図
面第５図に示す様に刺刃物の局所だけが摩耗し、他の部
分は使用出来るのに刃物が廃品となってしまう欠点があ
った。

本考案は、この欠点にかんがみなされたもので、固定ベ
ースに対して左右へ移動自在とした可動ベースにパイプ
保持体を取付け、可動ベースの移動によりパイプの刺刃
物に当る位置を順次に変えて、刺刃物の全体を平均に使
用して、刃物の寿命を大巾に延す機械を提供することを
目的とする。

次に本考案に関するパイプ用端到り機の実施の−ｆＵを
図面に付き説明すれば下記の通りである。

図中１は機台で、その上部に固定ベース２と、該ベース
２の左右方向に設けた水平ガイド３に係合する可動ベー
ス４とを設け、この可動ベース４の一端に、基部を固定
ベース２の突片５に軸６着したレバー等の操作手段７の
中間に自在金具８により連結して、この操作手段７の操
作により左右へ自由に移動させる様にしである。

９は可動ベース４の止めねじで、固定ベースに設けた長
孔１０に係合させて、移動時はゆるめ、固定時締め付け
る様にする。

１１は前記固定ベース２に取付げた刃物台で、モータ１
２から減速機１３を介して伝動される駆動軸１４を支持
させ、この駆動軸１４と支持メタル１５とに刺刃物１６
を支持させである。

１７はパイプ保持体で、固定の半円体ａと、この半円体
ａに一端を蝶着して開閉自在とし、可動の半円体すとに
より構成し、可動の半円体すの自由端に前記固定の半円
体ａに軸１８しであるカム等の締付手段１９をレバー２
０等の操作により係合させて、パイプ２１を強力に把持
させる様にしてあり、小径パイプ２１を把持する場合は
、前記半円体ａｔｂの内側へ内孔の異る半割りブツシュ
ａ′、ｂ′を付は替えるものとする。

２２は前記パイプ保持体１７を取付げた施回板式の角度
調整手段で、その一端を前記刺刃物１６の中心下方にお
いて前記可動ベース４へ枢軸２３により取付け、他方の
下部に可動ベース４に枢軸２３を中心として設けた弧状
長孔２４に係合する止ねじ２５を螺合させて、前記長孔
２４内における止ねじ２５の移動により、刺刃物１６に
対するパイプ２１の傾きを４５°迄設定出来る様にしで
ある。

２６は前記パイプ保持体１７に送りを与えるねじ等の送
り手段で、角度調整手段２２に設けて、パイプ保持体１
７における固定半円筒の摺動部２７を係合させたガイド
２８の中央部に配設し、この送り手段２６に摺動部２７
の中央下部に突設した輝部２９ヲ螺合させて、ハンドル
３０により回転させ、パイプ保持体１７の送り、戻しを
行わせるものである。

本考案に関するパイプ用端到り機は、前記の通りの構成
であるから、刺刃物１６を回転させながら之に対してパ
イプ保持体１７に支持されるパイプ２１を送り手段２６
により押し付ければ、パイプ２１の端末は刺刃物１６に
より削られて、所謂端到りされるもので、この端到りは
、パイプ保持体１７を調整手段２２により刺刃物と直交
させる様に位置付げすれば、パイプ２１の軸心に対して
直角に行われ、又、パイプ保持体１７を刺刃物１６と斜
交させる様に位置付げすれば、パイプ２１の軸心に対し
て斜めに行われるものである。

更にこの機械は、前記の直角又は斜めの端到りに際し、
加工すべきパイプ２１か細くて刺刃物１６の一部しか使
用されないときは、先づ操作手段７により可動ベース４
を移動させて、パイプ２１を図面第４図に示す様に今１
刃物１６の一隅に対応させて、この部分による端刺りを
行い、しばらくしたら操作手段７により可動ベース４を
移動させて、パイプ２１を刺刃物１６の中央に対応させ
、この部分における端刺りを行い、しばらくすれば、又
操作手段７により可動ベース４を移動させて、パイプ２
１を刺刃物１６の他方の隅に対応させて端刺りを行い、
パイプ２１の移動により刺刃物１６の全面を平均に使う
様にするものである。

前述の様に本考案に関するパイプ用の端到り機は、パイ
プ保持体を可動ベースに取付けて刺刃物に対し移動自在
としであるから、パイプが細くて刺刃物の一部しか使わ
れない場合は、可動ベースの横移動により刺刃物に対す
るパイプ保持体の位置を変え、刺刃物の各部へ順次にパ
イプを当てて端例りを行わせ、刃物の全面を平均に使用
し得るから、一部の摩耗により刃物を廃棄した従来と違
って、刃物の寿命が２倍、３倍と延びるため、刃物状が
著しく低減されて加工のコストダウンに寄与するだけで
なく、パイプ保持体を可動ベースに取付けて左右動させ
れば、端剃りの角度に関係なく刺刃物に対するパイプ位
置を一律に変えて、常時刃物の全面使用を可能とするか
ら、階段やベランダの手すりや公園その他の柵を製作す
るためのパイプに、端刺りを低コストで正確に能率良く
施す機械として極めて効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に関するパイプ用端到り機の実施の一例を
示すもので、第１図は平面図。 第２図は側面図。 第３図は要部の構造を示す断面図。第４図はパイプの移
動により刺刃物の使用位置を変換する状態の説明図。 第５図は従来機のパイプと刺刃物との関係を示す説明図
である。 図中１は機台、２は固定ベース、３は水平ガイド、４は
可動ベース、７は操作手段、１６は刺刃物、２２は相対
角度調整手段、２６は送り手段、１７はパイプ保持体で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台上に設けて刺刃物をその軸心が左右の方向へ向く様
   に支持させる固定ベースと、この固定ベースに対して操
   作手段により水平ガイドを左右に移動される可動ベース
   と、該可動ベースに刺刃物に正応させて取付けたパイプ
   保持体と、このパイプ保持体の前記刺刃物に対する角度
   を調整する相対角度調整手段と、前記パイプ保持体を前
   記刃物に対して繰出させる送り手段とを備えたことを特
   徴とする刺刃物の全体を使用出来るパイプ用端到り機。