JP2989819B1 - 紙管切断装置 - Google Patents

紙管切断装置

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JP2989819B1 JP34648098A JP34648098A JP2989819B1 JP 2989819 B1 JP2989819 B1 JP 2989819B1 JP 34648098 A JP34648098 A JP 34648098A JP 34648098 A JP34648098 A JP 34648098A JP 2989819 B1 JP2989819 B1 JP 2989819B1
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Abstract

【要約】 【課題】 複数基の切断ユニットによって紙管を複数の
短筒に切断するに際し、各切断ユニットの丸刃の径に大
小の差が生じていても、各丸刃の周速を一致させて、切
り口美しく紙管を切断する。 【解決する手段】 回転する紙管9に丸刃41を押圧して
紙管を切断する切断ユニット4を取付け部材13上に複数
基設置した紙管切断装置において、各切断ユニット4毎
に丸刃回転駆動用のモータ6が配備され、各モータ6は
制御部7に電気的に繋がれ、該制御部7では、各切断ユ
ニット4毎の丸刃41の径を入力する入力部71と、入力信
号に基づいて丸刃41を適正回転数となる様に演算してモ
ータ6に出力する演算部72を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、回転している紙管に丸
刃を押圧して切断する紙管切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4、図5は紙管の製造と紙管の切断を
一連に行う装置を示している。該装置は基台(1)の上流
側に紙管製造装置(11)、下流側に紙管切断装置(12)を配
置している。紙管製造装置(11)はマンドレル(2)に紙テ
ープ(91)(91)を螺旋状に巻き付けて紙管(9)を形成し、
紙管切断装置(12)はマンドレル(2)を貫通して下流側に
突出したインナーシャフト(3)に、マンドレル(2)との
間で紙管(9)を受け渡し、紙管を複数基の切断ユニット
(4)にて所定長さの複数の筒体に切断するものである。
【0003】各切断ユニット(4)は強制回転される丸刃
(41)を具え、マンドレル(2)と平行に配備した取付け部
材(13)に、隣合う切断ユニット(4)(4)の間隔を調整可
能に配備されている。取付け部材(13)は紙管の送りに応
じて作動する往復駆動装置(18)に連繋されており、全て
の切断ユニット(4)は、丸刃(41)が紙管に食い込んでい
る時は、紙管の送りと同調して移動する。
【0004】図2に示す如く、インナーシャフト(3)の
下方には、マンドレル(2)によって片持ち支持されたイ
ンナーシャフト(3)の撓みを防止するための2本のロー
ラ(17)(17)による受け部材(10)が配備されている。受け
部材(10)は、軌条(16)(16)上にスライド可能に配備され
且つ往復スライド駆動装置(15)に連繋されており、該受
け部材(10)はインナーシャフト(3)及び該シャフト(3)
に嵌まった紙管を支えつつインナーシャフト(3)に同調
して下流側にスライドし、その間に前記複数基の切断ユ
ニット(4)の各丸刃(41)が、回転する紙管に対して、下
流側の丸刃から上流側の丸刃へタイミングを僅かづつ遅
らせて押圧して紙管の切断を行なう。
【0005】最も上流側の切断ユニット(4)による切断
が完了すると、受け部材(10)及び全切断ユニット(4)が
上流側の元位置にスライドして復帰し、この間インナー
シャフト(3)には紙管製造装置(11)から紙管が連続して
送り出される。受け部材(13)及び各切断ユニット(4)が
元位置に復帰すれば、インナーシャフト(3)も直ちに元
位置に復帰して上記動作が繰り返され、紙管製造装置(1
1)にて連続して形成された紙管が設定寸法に切断される
のである。各切断ユニット(4)の丸刃(41)は、紙管(9)
の回転速度に対応して紙管の回転とは逆方向に強制回転
駆動され、これによって紙管を切り口美しく切断でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記各切断ユニット
(4)の丸刃(41)は共通のモータ(図示せず)によって回転
駆動されており、各丸刃(41)の回転数は同じである。丸
刃(41)は刃先が部分的に欠けることがあり、この場合、
研磨して再使用するが、他の丸刃(41)に較べて小径とな
り、丸刃(41)の径の大小によって周速に差が生じる。そ
の結果、複数基の切断ユニットによって紙管を複数の筒
体に切断したとき、切断端面に良否が生じる問題が生
じ、場合によっては小径の丸刃は廃棄せねばならぬ無駄
があった。
【0007】本発明は、切断ユニット毎に丸刃回転駆動
モータを搭載すると共に、各切断ユニットのモータを制
御部に接続し、各丸刃の径を制御部に入力することによ
り、各丸刃の周速を紙管の周速に対しても最適となる様
に制御でき、切口美しく紙管を切断できる。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は、回転する紙管(9)に
丸刃(41)を押圧して紙管を切断する切断ユニット(4)
を、取付け部材(13)上に複数基設置した紙管切断装置に
おいて、各切断ユニット(4)毎に丸刃回転駆動用のモー
タ(6)が配備され、各モータ(6)は制御部(7)に電気的
に繋がれ、該制御部(7)では、各切断ユニット(4)毎の
丸刃(41)の径を入力する入力部(71)と、入力信号に基づ
いて丸刃(41)を適正回転数となる様に演算してモータ
(6)に出力する演算部(72)を有している。
【0009】
【作用及び効果】各丸刃(41)の径の大小に応じて各切断
ユニット(4)の丸刃回転駆動モータ(6)の回転を独立し
て制御できるため、各切断ユニット(4)の丸刃(41)の径
が異なっても、丸刃(41)の径に応じて丸刃(41)の回転数
を調整することにより、各丸刃(41)の周速を、紙管(9)
の径に対して最適となる様に一致させることができ、切
り口美しく紙管を切断できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、切断装置(11)の取付け部
材(13)に配備された切断ユニット(4)の斜面図、図2は
その正面図である。切断装置(11)の切断ユニット(4)以
外の構成は、従来と同様であるので説明は省略する。
【0011】切断ユニット(4)のユニット本体(5)は、
脚部(51)と該脚部(51)の上端に水平に突設したアーム(5
2)とによって略逆L字状に形成され、脚部(51)の下端に
軸状取付け部材(13)が嵌まる貫通孔(53)が開設されてい
る。脚部(51)には貫通孔(53)に連通する切割り(50)が施
され、締付けネジ(55)の締め付けにより、貫通孔(53)内
面で取付け部材(13)を締め付けてユニット本体(5)が取
付け部材(13)上に固定される。
【0012】取付け部材(13)には長手方向にラック(14)
が設けられ、前記締付けネジ(55)を緩めた状態で、脚部
(51)に設けたハンドル(54)を回すことによって、ラック
(14)に噛合したピニオン(図示せず)を回転させて、ユニ
ット本体(5)を取付け部材(13)の長手方向に位置調節が
できる。
【0013】ユニット本体(5)の脚部(51)の内面にガイ
ド突条(56)が突設され、該ガイド突条(56)に丸刃取付け
台(42)が昇降可能に取り付けられる。アーム(52)上にシ
リンダ装置(43)が設けられ、該シリンダ装置(43)は該丸
刃取付け台(42)に連繋される。図3に示す如く、シリン
ダ装置(43)は制御部(7)に連繋され、該制御部(7)では
下流側の切断ユニット(4)のシリンダ装置(43)から上流
側の切断ユニットのシリンダ装置へ順にタイミングを遅
らせて作動させる様に、且つタイマー設定により、丸刃
取付け台(42)の下降開始から上昇までの時間が制御され
る。
【0014】丸刃取付け台(42)には垂直面内で回転可能
に丸刃(41)が取り付けられる共に、丸刃取付け台(42)の
昇降の上下端、即ち、丸刃(41)の上昇端と下降端を規制
する上位置ストッパ(44)及び下位置ストッパ(46)が配備
されている。上位置ストッパ(44)はアーム(52)を垂直に
貫通して螺合したネジ軸(45)であり、丸刃取付け台(42)
上の当り片(48)に当たって丸刃取付け台(42)の上昇位置
を規制する。下位置ストッパ(46)は、丸刃取付け台(42)
の側面に突設した支持片(40)を貫通して螺合したネジ軸
(47)であり、脚部(51)の側面に突設した当り片(49)に当
たって丸刃取付け台(42)の下降位置を規制する。
【0015】丸刃取付け台(42)の側面に斜め上向きに支
持板(61)が突設され、該支持板(61)の上端に減速機(63)
のケーシングを介して取付け板(62)が設けられ、該取付
け板(62)にモータ(6)が取り付けられる。モータ(6)
は、サーボモータであってベルト(64)によって減速機(6
3)に連繋され、減速機(63)はチェン(65)によって丸刃(4
1)の回転軸に連繋されている。
【0016】各切断ユニット(4)のモータ(6)は、制御
部(7)に電気的に連繋され、該制御部(7)は、各切断ユ
ニット(4)毎の丸刃(41)の径を入力する入力部(71)と、
入力信号に基づいて丸刃(41)を適正回転数となる様に演
算してモータ(6)に出力する演算部(72)を有し、各丸刃
(41)(41)の径の相異に応じて各切断ユニット(4)の丸刃
回転駆動モータ(6)の回転が独立して制御される。入力
部(71)への入力は丸刃(41)の直径、半径の何れでも可い
様に設定ができる。
【0017】然して、各切断ユニット(4)の丸刃(41)(4
1)の径を制御部(7)に入力する。次に、各切断ユニット
(4)の丸刃(41)の下降端にてインナーシャフト(3)に嵌
まった紙管(9)が切断され且つインナーシャフト(3)に
衝突しない様に、下位置のストッパ(46)を調整して丸刃
(41)の下降端を設定する。
【0018】紙管製造装置(11)及び紙管切断装置(12)を
稼働すると、従来例でも説明した様に、マンドレル(2)
からインナーシャフト(3)に紙管(9)が受け渡されると
共に、往復駆動装置(14)によって、取付け部材(13)上の
全ての切断ユニット(4)は紙管の送りと同調して移動す
る。インナーシャフト(3)に所定の長さ分だけ紙管が受
け渡されると、下流側の切断ユニット(4)から上流側の
切断ユニットへ順にシリンダ装置(43)が作動して丸刃(4
1)が紙管(9)に食い込み、下流側の丸刃から順に紙管
(9)の切断を終了する。
【0019】最も上流側の切断ユニット(4)による切断
が完了すると、受け部材(13)及び全切断ユニット(4)が
上流側の元位置にスライドして復帰し、この間インナー
シャフト(3)には紙管製造装置(11)から紙管が連続して
送り出される。
【0020】受け部材(13)及び各切断ユニット(4)が元
位置に復帰すれば、上記動作が繰り返され、紙管切断装
置(12)によって製造された紙管が設定寸法に切断される
のである。
【0021】各切断ユニット(4)の丸刃(41)は、径に大
小の違いが生じていても、周速が一致する様に制御され
ているから、紙管の各切断端面に美観の差は生じない。
本発明は上記実施例の構成に限定されることはなく、特
許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断ユニットの斜面図である。
【図2】切断ユニットの正面図である。
【図3】制御系のブロック図である。
【図4】紙管製造装置及び紙管切断装置の平面図であ
る。
【図5】同上の正面図である。
【符号の説明】
(4) 切断ユニット (41) 丸刃 (42) 丸刃取付け台 (5) ユニット本体 (6) モータ (7) 制御部 (71) 入力部 (72) 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26D 5/08 B26D 1/16 B26D 3/16 B31C 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する紙管に丸刃を押圧して切断する
    切断ユニットを、取付け部材上に複数基設置した紙管切
    断装置において、各切断ユニット毎に丸刃回転駆動用の
    モータが配備され、各モータは制御部に電気的に繋が
    れ、該制御部は、各切断ユニット毎の丸刃の径を入力す
    る入力部と、入力信号に基づいて丸刃を適正回転数とな
    る様に演算してモータに出力する演算部を有し、各丸刃
    の径の大小に応じて各ユニットの丸刃回転駆動モータの
    回転を独立して制御できる紙管切断装置。
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