JPS5933358Y2 - スチ−ムアイロン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水タンクをアイロン本体から着脱自在ならしめ
るスチームアイロンの改良構造に関するものである。

此種水タンクを着脱自在ならしめるスチームアイロンは
種々あるが、一般的に水タンクはハンドル本体の前方位
置に設けて着脱時の操作性を良好ならしめるようにして
あり、そして水タンク内の水をアイロン本体に導出せし
める弁装置及び弁操作釦等は全て水タンクに設けられ特
に弁操作釦等は水タンクの上面に設けられ、結果ハンド
ル本体の前方に位置することになり、その操作はハンド
ル本体を握ったままで操作ができるようになしている。

一方アイロンベースの温度調節はアイロンベース上に設
けたサーモスイッチのＯＮ、ＯＦＦ制御により行なわれ
るものであるが、そのサーモスイッチの応答速度を可変
せしめる温調ダイアル等はハンドル本体の特に握り部下
力に設けていた。

そのため握り部を握る際に手指が温調ダイアルに接し、
ややもすると設定位置が移動してしまう等使用勝手が悪
く好ましいものではなかった。

従って通常では握り部の高さ寸法を高くし握りやすいよ
うにしている。

しかし逆に握った側の手指での操作性が悪く、他方の手
指で操作することとなりこれまた好ましいものではなか
った。

本考案は斯る点に鑑みなされたもので操作性を良好なら
しめるためだけのものではなく２組立時の作業性をも良
好ならしめるものである。

以下その一実施例を図について説明すると１はスチーム
アイロン本体で、該本体は主にアイロン本体２と該アイ
ロン本体に着脱自在とせる水タンク３とより構成してい
る。

前記アイロン本体２はアイロンベース４と該ベース上に
重合覆着せるベースカバー５と、該ベースカバー上に立
設形成したハンドル本体６とより成り前記アイロンベー
ス４にはシーズヒーター７を埋設すると共にその近傍に
気化室８及び蒸気噴出孔９を形成し更に該ベースの温度
調節を行なうサーモスイッチ１０を設けている。

前記気化室８は前記アイロンベース４の上面に筒状体１
１を立設したもので前記アイロンベース４の下面に連通
して前記蒸気噴出孔９を開口形成せしめている。

そして前記ベースカバー５は前記アイロンベース４のほ
ぼ全面を覆って重合して成りその１再適所には前記気化
室８を臨ませ、又前記サーモスイッチ１０を駆動操作せ
しめる温調操作枠１２を挿通せしめる透孔１３を穿設せ
しめている。

前記ハンドル本体６は耐熱合成樹脂材の成形体で成り前
記ベースカバー５面に止着せしめる基台１４と、その上
部前方に設けた前脚体１５と、後方に設けた後脚体１６
と、これら両脚体間に跨がって設けた握り部１７とで構
成して戒り且つ前記基台１４はその一側に前記握り部１
７の軸芯方向と平行とせる切欠部１８を形成して成り、
前記ベースカバー５面に止着せしめた場合に該ベースカ
バー５の上面の一側と前側に空所１９を形成している。

そして前記ハンドル本体６内は中空状となし、特に前脚
体１５の前端面２０には開口部２１を形成している。

そして前記サーモスイッチ１０を駆動操作せしめる前記
温調操作枠１２は前記開口部２１より挿入し、その下端
部２２を前記サーモスイッチ１０の固定接点板２３側の
遊端側に係合せしめて縦設せしめている。

２４は前記温調操作枠１２を上下動せしめ前記サーモス
イッチ１０の可動接点板２３を駆動せしめる回転カム板
で、該カム板は外周面に溝２５を刻設して成り該溝内に
前記温調操作枠１２の上端部２６を圧接し前記回転カム
板２４が回転することで前記温調操作枠１２は上下動す
る。

よって前記アイロンベース４の加熱状態に熱応動して可
動する可動接点板２７との接点間距離が任意に可変でき
る結果アイロンベース４の表面温度を可変調節できるも
のである。

而して前記回転カム板２４は前記ハンドル本体６の前端
面２０に開口形成した開口部２１を閉塞せしめる金属板
材で形成した覆板２８に枢着されて成り、該覆板２８は
前記ハンドル本体６に対し取付ネジ２９等で固着される
ものである。

そして前記回転カム板２４の一側から温調レバー３０を
導出形成しその先端に設けた嫡子３１は前記握り部１７
の外周円弧に沿って回動できる構成している。

又前記覆板２８の上端には前記水タンク３を係止せしめ
る鉤状片３２を形成せしめている。

前記水タンク３は透明な合成樹脂材の成型体で成り前記
ハンドル本体６の前側から一例に跨がって、即ち前記空
所１９内に納まる略り字状と成し、外観形状は第２図に
示す如く前記空所１９内に納まる角筒部３３の前方に操
作室３４を形成し、これら角筒部及び操作室に水を貯留
できるようにしている。

そして前記操作室３４の背壁３５を前記ハンドル本体６
の前端面２０と重合できる構成とし前記背壁３５の上部
に係合孔３６を穿設し該係合孔は前記ハンドル本体６の
前端面２０に設けた前記覆板２８の鉤状片３２に係合係
止され、よって該水タンク３に空所１９内に配置される
ものである。

前記水タンク３の操作室３４内には前記アイロンベース
４に設けた気化室８へ適宜貯留水を滴下せしめる弁操作
桿３７が設けられた該弁操作桿は前記水クンク３の下面
壁３８に装着せしめた滴下弁３９を開閉操作するもので
滴下弁３９は前記水タンク３の下面壁２８で且つ前記気
化室８に合致する位置に設けられ前記気化室８の筒状体
１１の内周面にパツキン４０を介して液密的に嵌合でき
る構成としている。

そして前記弁操作桿３７は前記操作室３４の上面に突出
形成した操作レバー４１の左右水平回動操作によって上
下駆動されるものである。

而して前記水タンク３の前面壁４２には凹所４３を形成
すると共に透孔から成る注水孔４４を穿設して成り、該
水タンク３内に水を貯留せしめる場合は該水タンク３の
み持って直接に水道等の蛇口から注水するものである。

そして使用時においては該水タンク３をアイロン本体２
にセットして用いるものであるが水タンク３内の残留水
を確認する時はスチームアイロン本体１を直立状態にし
て水を角筒部３３内に集水し、目視により残水を確認す
るものである。

上述の如く本案におけるスチームアイロンは気化室及び
サーモスイッチを具備せるアイロンベースと、該アイロ
ンベース上に覆着せるベースカバーと、中空状で前記ベ
ースカバー上に立設形成され旦つ前端面に開口部を有し
たハンドル本体と、前記開口部より挿入し前記サーモス
イッチを駆動すべく前記ハンドル本体内に縦設せしめた
温調操作枠と、前記ハンドル本体の開口部を覆う覆板と
、該覆板に設けた鉤片に着脱自在に係止され前記気化室
と連通ずる滴下弁を有した水タンクとよりなるものであ
るからハンドル本体を握る手指が使用中に接触すること
なく且つ温調操作も極めて簡単となり、更には組立或い
は修理等に際し、覆板を着脱するのみで温調操作桿の出
し入れが可能で作業性が極めて良好となる等実用的効果
大なるスチームアイロンを得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部を破断せる本案スチームアイロンの側面図
、第２図は本案スチームアイロンの水タンクを分離せし
めた外観斜口、第３図は同じく本案スチームアイロンの
要部拡大断面図、第４図は同じく本案スチームアイロン
の要部拡大分解斜視図である。 ３・・・・・・水タンク、４・・・・・・アイロンベー
ス、５・・・・・・ベースカバー、６・・・・・・ハン
ドル本体、８・・・・・・気化室、１０・・・・・・サ
ーモスイッチ、１２・・・・・・温調操作桿、２１・・
・・・・開口部、２８・・・・・・覆板、３２・・・・
・・鉤状片、３９・・・・・・滴下弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 気化室及びサーモスイッチを具備せるアイロンベースと
   、該アイロンベース上に覆着せるベースカバーと、中空
   状で前記ベースカバー上に立設成形された且つ前面端に
   開口部を有したハンドル本体と、前記開口部より挿入し
   前記サーモスイッチを駆動すべく前記ハンドル本体内に
   縦設せしめた温調操作棒と、前記ハンドル本体の開口部
   を覆う覆板と、該覆板に設けた鉤状片に着脱自在に係止
   され前記気化室と連通ずる滴下弁を有した水タンクとよ
   り構成してなるスチームアイロン。