JPS5932871Y2 - 冷却用伝熱管 - Google Patents
冷却用伝熱管Info
- Publication number
- JPS5932871Y2 JPS5932871Y2 JP18229980U JP18229980U JPS5932871Y2 JP S5932871 Y2 JPS5932871 Y2 JP S5932871Y2 JP 18229980 U JP18229980 U JP 18229980U JP 18229980 U JP18229980 U JP 18229980U JP S5932871 Y2 JPS5932871 Y2 JP S5932871Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- fins
- exchanger tube
- cooling heat
- heat transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は放熱用のフィンを有する冷却用伝熱管の改良に
関する。
関する。
一般に、管内を流れる流体を冷却する冷却用伝熱管は、
放熱効果を持った表面積の大きいフィンを伝熱管の外壁
部にスパイラル状に囲繞させて取り付け、その放熱効果
により筒内流体を冷却するように構成されている。
放熱効果を持った表面積の大きいフィンを伝熱管の外壁
部にスパイラル状に囲繞させて取り付け、その放熱効果
により筒内流体を冷却するように構成されている。
第1図は上述した従来の冷却用伝熱管の構造を示す断面
図で、伝熱管1の外周壁2には、高周波圧接等の手段に
より、圧接部3を介してスパイラル状に囲繞したフィン
4が固設されている。
図で、伝熱管1の外周壁2には、高周波圧接等の手段に
より、圧接部3を介してスパイラル状に囲繞したフィン
4が固設されている。
ところで、上記従来の冷却用伝熱管は通常の使用状態に
おいては、伝熱管1側は高温で、フィン4側は低温であ
るので、いわゆる焼バメの状態でありフィン4が伝熱管
1から剥離することはない。
おいては、伝熱管1側は高温で、フィン4側は低温であ
るので、いわゆる焼バメの状態でありフィン4が伝熱管
1から剥離することはない。
ところが、高速増殖炉の空気冷却器に上記従来の冷却用
伝熱管を用いた場合、伝熱管1内を流れる管内流体が高
温液体ナトリウムなので、プラント異常発生等の場合に
、その液温が急激に低下することがあり、そのため伝熱
管1が急冷されて急激に収縮してしまいフィン4が伝熱
管1より剥離する場合があった。
伝熱管を用いた場合、伝熱管1内を流れる管内流体が高
温液体ナトリウムなので、プラント異常発生等の場合に
、その液温が急激に低下することがあり、そのため伝熱
管1が急冷されて急激に収縮してしまいフィン4が伝熱
管1より剥離する場合があった。
さらに伝熱管1には、曲げ荷重他、種々の外力が加わっ
ており、特にフィン4の圧接部3には上記種々の外力に
より応力集中が起りやすく、そのため伝熱管1が急激に
収縮すると上記圧接部3にクラックが発生し、このクラ
ックの伝播が伝熱管1に及ぶと管内の液体ナトリウムが
噴出し、これが空気にふれると、ナトリウム火災を生じ
て大事故にむすびつくおそれもあった。
ており、特にフィン4の圧接部3には上記種々の外力に
より応力集中が起りやすく、そのため伝熱管1が急激に
収縮すると上記圧接部3にクラックが発生し、このクラ
ックの伝播が伝熱管1に及ぶと管内の液体ナトリウムが
噴出し、これが空気にふれると、ナトリウム火災を生じ
て大事故にむすびつくおそれもあった。
また剥離は、圧接部に沿って進行していき、−皮剥離し
た部分のフィン4と伝熱管1との間にスキマが生じ、定
常状態となっても密着せず伝熱性能が低下する。
た部分のフィン4と伝熱管1との間にスキマが生じ、定
常状態となっても密着せず伝熱性能が低下する。
そこで、これらの欠点を解消するために、第2図の断面
図に示すように、厚肉円筒管10を用い、その外壁部1
1を削り出してフィン12を形成したものも考えられる
が、この場合材料歩留りが悪く、シかもフィン12の表
面積を大きくしたりフィンの成形ピッチPを小さくした
りすることが不可能で、そのため冷却器を大型化しなけ
ればならない欠点があった。
図に示すように、厚肉円筒管10を用い、その外壁部1
1を削り出してフィン12を形成したものも考えられる
が、この場合材料歩留りが悪く、シかもフィン12の表
面積を大きくしたりフィンの成形ピッチPを小さくした
りすることが不可能で、そのため冷却器を大型化しなけ
ればならない欠点があった。
さらに従来は上記欠点を解消するため、第3図に示すよ
うに伝熱管20の外壁部にギルドリング21をはめる構
成も考えられるが、この場合は冷却用伝熱管の重量が大
幅に増加し、耐震条件の厳しい原子力用冷却器には不適
当であった。
うに伝熱管20の外壁部にギルドリング21をはめる構
成も考えられるが、この場合は冷却用伝熱管の重量が大
幅に増加し、耐震条件の厳しい原子力用冷却器には不適
当であった。
本考案は上述した以上の問題点に鑑み、これを解決すべ
くなされたもので、伝熱管の管内を流れる流体の急激な
温度変化にも耐え得る冷却用伝熱管を提供することを目
的とする。
くなされたもので、伝熱管の管内を流れる流体の急激な
温度変化にも耐え得る冷却用伝熱管を提供することを目
的とする。
この目的を遠戚するために、本考案は伝熱管の外周壁を
スパイラル状に囲繞するフィンの圧接部にスリット状の
ストップホールを適宜巻数毎にフィンの旋回方向に沿っ
て所定間隔で複数個設けるとともに、上記フィンに設け
たストップホールの間隔間を溶接等の手段で伝熱管に部
分的に固定することにより、伝熱管が急激に収縮しても
、非溶接部の伝熱管とフィンとの間にスキマを生じるの
みで、定常状態に復すれば、初期の伝熱性能を発揮し、
又伝熱管にクラックを生じることがないようにしたこと
を特徴とする冷却用伝熱管に係るものである。
スパイラル状に囲繞するフィンの圧接部にスリット状の
ストップホールを適宜巻数毎にフィンの旋回方向に沿っ
て所定間隔で複数個設けるとともに、上記フィンに設け
たストップホールの間隔間を溶接等の手段で伝熱管に部
分的に固定することにより、伝熱管が急激に収縮しても
、非溶接部の伝熱管とフィンとの間にスキマを生じるの
みで、定常状態に復すれば、初期の伝熱性能を発揮し、
又伝熱管にクラックを生じることがないようにしたこと
を特徴とする冷却用伝熱管に係るものである。
以下本考案に係わる冷却用伝熱管の一実施例を添付図面
とともに説明する。
とともに説明する。
第4図a、l)、c、d、eは本考案に係わる冷却用伝
熱管を示す正面図、断面図、及びA−A断面図、B−B
断面図、及びフィンの始端、後端を示す断面図である。
熱管を示す正面図、断面図、及びA−A断面図、B−B
断面図、及びフィンの始端、後端を示す断面図である。
伝熱管40は、第4図aに示すようにその外周壁41を
スパイラル状に囲繞した放熱効果を有するフィン42が
配設されており、該フィン42には、第4図す、Cに示
すように、伝熱管1を囲繞する適宜巻数毎に該伝熱管1
の中心軸外方に向って先端略円形状としたスリット状の
ストップホール43,43’が2ケ所形成されている。
スパイラル状に囲繞した放熱効果を有するフィン42が
配設されており、該フィン42には、第4図す、Cに示
すように、伝熱管1を囲繞する適宜巻数毎に該伝熱管1
の中心軸外方に向って先端略円形状としたスリット状の
ストップホール43,43’が2ケ所形成されている。
また、該ストップホール43と43′との間隔Wは、溶
接等の手段によって応力集中の少ない形状にして伝熱管
1の外周壁41に固設されている。
接等の手段によって応力集中の少ない形状にして伝熱管
1の外周壁41に固設されている。
このストップホール43,43’は伝熱管1の膨張、収
縮の際、該伝熱管1に生ずる円周方向の変位をそのすき
まSで吸収するものであり、且つストップホール43.
43’の間の溶接を完全まわし溶接とするためのもので
ある。
縮の際、該伝熱管1に生ずる円周方向の変位をそのすき
まSで吸収するものであり、且つストップホール43.
43’の間の溶接を完全まわし溶接とするためのもので
ある。
又先端部43a、43a’の丸みは、変位を吸収する際
に該先端部43 a 、43 a’に生ずる応力集中を
防ぐためのものである。
に該先端部43 a 、43 a’に生ずる応力集中を
防ぐためのものである。
したがって、上述したように伝熱管40とフィン42と
の溶接部分は少なくなり、伝熱管40が急に収縮しても
、もともと接合部である溶接部44が少なく、さらにス
トップホール43,43’により伝熱管40の円周方向
の変位が吸収されるため、溶接部44自身が剥離するこ
となく、接合部の剥離によるクラックの発生も防止され
る。
の溶接部分は少なくなり、伝熱管40が急に収縮しても
、もともと接合部である溶接部44が少なく、さらにス
トップホール43,43’により伝熱管40の円周方向
の変位が吸収されるため、溶接部44自身が剥離するこ
となく、接合部の剥離によるクラックの発生も防止され
る。
また、上記ストップホールを形成したフィン42のそれ
ぞれ相隣り合うフィン42′は第4図dに示すように切
り欠き部45が形成され、上記溶接部44の溶接作業を
容易ならしめている。
ぞれ相隣り合うフィン42′は第4図dに示すように切
り欠き部45が形成され、上記溶接部44の溶接作業を
容易ならしめている。
さらにまたフィン42の始端、後端は第4図eに示すよ
うに最初と最後のストップホール43から、始端、終端
まで、溶接部44を介して接合し、しかもその外周縁で
あるテーパ切り欠き部42 bはテーパ状として、フィ
ン42の外周縁42 bが伝熱管40の収縮、膨張の際
に受ける円周方向の応力を緩和させている。
うに最初と最後のストップホール43から、始端、終端
まで、溶接部44を介して接合し、しかもその外周縁で
あるテーパ切り欠き部42 bはテーパ状として、フィ
ン42の外周縁42 bが伝熱管40の収縮、膨張の際
に受ける円周方向の応力を緩和させている。
本考案は上述したような構成及び効果としたので、フィ
ンと伝熱管との接合部が少なくなりフィンの取付ピッチ
が増し放熱効果が増大する。
ンと伝熱管との接合部が少なくなりフィンの取付ピッチ
が増し放熱効果が増大する。
さらにフィンの接合部が適宜巻数毎に1ケ所と少なく、
また接合部前後にストップホールが形成されているので
、完全な接合が可能で伝熱管が急激に収縮しても接合部
が剥離したり、クラックが発生することがない。
また接合部前後にストップホールが形成されているので
、完全な接合が可能で伝熱管が急激に収縮しても接合部
が剥離したり、クラックが発生することがない。
さらに伝熱管の軸方向の伸縮もフィンが伝熱管全周にわ
たって接合されてないので、フィンの取付は位置の変形
で吸収することができる。
たって接合されてないので、フィンの取付は位置の変形
で吸収することができる。
さらにまた、ストップホールを形成したフィンの相隣り
合うフィンには切り欠き部が形成されているので接合部
の溶接が容易となり、しかも検査も完全に実施出来るの
で信頼性も向上する。
合うフィンには切り欠き部が形成されているので接合部
の溶接が容易となり、しかも検査も完全に実施出来るの
で信頼性も向上する。
加えてフィンを適宜巻数毎に接合するので施工時にフィ
ンピッチの修正や整列が可能となる。
ンピッチの修正や整列が可能となる。
またフィン外周縁の始端、後端をテーパ状としたので伝
熱管への局部応力が減少しその効果も大きい。
熱管への局部応力が減少しその効果も大きい。
第1図、第2図、第3図は従来の冷却用伝熱管を示す断
面図、第4図a、l)、c、d、eは本考案に係わる正
面図、断面図、A−A断面図、B−B断面図、及びフィ
ンの始端、後端を示す断面図である。 1,10,20.40・・・・・・伝熱管、2,11.
41・・・・・・外周壁、3゜44・・・・・・接合部
、4,12,42.42’・・・・・・フィン、21・
・・・・・ギルドリング、43.43′・・・・・・ス
トップホール、45・・・・・・切り欠き部、42b・
・・・・・テーパ切り欠き部。
面図、第4図a、l)、c、d、eは本考案に係わる正
面図、断面図、A−A断面図、B−B断面図、及びフィ
ンの始端、後端を示す断面図である。 1,10,20.40・・・・・・伝熱管、2,11.
41・・・・・・外周壁、3゜44・・・・・・接合部
、4,12,42.42’・・・・・・フィン、21・
・・・・・ギルドリング、43.43′・・・・・・ス
トップホール、45・・・・・・切り欠き部、42b・
・・・・・テーパ切り欠き部。
Claims (3)
- (1)伝熱管の外周壁をスパイラル状に囲繞して形成さ
れた放熱用フィンを有する冷却用伝熱管において、前記
フィンの適宜巻数毎にフィンの旋回方向に沿って所定間
隔で形成された複数個のスリット状ストップホールを設
け、該ストップホールとストップホールとの間隔間を上
記伝熱管に接合したことを特徴とする冷却用伝熱管。 - (2)前記フィンは、前記ストップホールを形成した相
隣り合うフィンに切り欠き部を形成したことを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第1項記載の冷却用伝熱管。 - (3)前記フィンは始端、および終端をテーパ状として
伝熱管に接合したことを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第1項記載の冷却用伝熱管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18229980U JPS5932871Y2 (ja) | 1980-12-18 | 1980-12-18 | 冷却用伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18229980U JPS5932871Y2 (ja) | 1980-12-18 | 1980-12-18 | 冷却用伝熱管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57104188U JPS57104188U (ja) | 1982-06-26 |
JPS5932871Y2 true JPS5932871Y2 (ja) | 1984-09-13 |
Family
ID=29980545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18229980U Expired JPS5932871Y2 (ja) | 1980-12-18 | 1980-12-18 | 冷却用伝熱管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5932871Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
HUP1000218A2 (en) * | 2009-04-23 | 2011-03-28 | Korea Bundy Co | Finned tube, apparatus and method for producing finned tube, and heat exchanger assembled from finned tube |
-
1980
- 1980-12-18 JP JP18229980U patent/JPS5932871Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57104188U (ja) | 1982-06-26 |
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