JPS5932405Y2 - 回転ホイ−ル式連続金属押出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は平板状の平角線などの巾広の押出製品を得る
回転ホイール式連続金属押出装置にかんする。

回転するホイールに設げられた周溝と、該周溝の一部を
蓋被するダイセグメント及びアバツトメントによって構
成される押出室に、例えば棒状金属素材をホイール周溝
の摩擦力を利用して連続供給し、ダイセグメントに設け
た押出ダイより製品を押出すようにした回転ホイール式
連続金属押出装置は公知である。

そして、談押出装置において円形又は方形断面の線材、
或いはパイプ材等が押出され工業製品として使用されて
いる。

この装置によって、素材径より小寸の部材は安定した連
続押出しが可能であるが、素材径より長寸の部材にあっ
ては安定した押出しがむつかしい。

これは押出ダイの長手方向にわたっての押出圧力差に起
因するものであって、例えば第１図に示すような平板を
押出す場合、所定の寸法精度が得られなかったり、甚し
い場合には端切れの状態となる。

また、製品が図示左方に湾曲し、真直ぐに押出すことが
できない。

なお図中１′は周溝を有する回転ホイール、２′はダイ
セグメント、３′ は圧力室、４′は押出ダイ、５′は
押出される製品である。

このため押出ダイの長手方向にわたって均一な圧力を与
える方法が試みられ、例えば圧力室に径の異なる穴を穿
設した分流板を設げるなどの手段も行われてはいるもの
の、可塑的状態で押出される材料を分流し、再び合体さ
せてダイより押出すこととなるので、押出された製品の
中間部に継目が残存するなどの問題が生じる。

本考案はかかる欠点を改善するためになされたものであ
って、ダイセグメントのダイ取付部に設けられた圧力室
と押出ダイとの間に、大小の穴を細溝にて連結した唖鈴
状断面の穴を設けた圧力バランスプレートを備えたもの
である。

これに上って押出ダイへの材料の供給が分断されること
なく、且つ押出ダイ長手方向にわたって均一な圧力を与
えることができ、高精度の品質にむらのない製品を安定
して押出しうるようになった。

以下図面に示す実施例に基づいて説明する。

第２図、第３図において、６は圧力バランスプレートで
あって回転ホイール１の周溝に嵌合摺動するダイセグメ
ント２に設けられた圧力室３と押出ダイ４との間に設け
られ、これ等を重ねてダイ固定金部７によって固定され
る。

そして、圧力バランスプレート６は短形断面の板に、大
小２つの穴を細溝にて連結し、唖鈴状断面に形成された
穴を有している。

８は押出ダイ４のチャンバ一部である。

５は押出された製品である。本考案は以上の通りに構成
されており、回転ホィール１の周溝に供給された押出材
料は可塑的状態となって圧力室３に押込１れるが、その
流れの方向により圧力室３内においての材料の圧力は、
図示したａ側が低く、ｂ側は高くなる。

しかし、この圧力を受ける圧力バランスプレート６のａ
側での穴は大きくｂ側での穴をお」１さく開口している
ので、チェンバ一部８全体に流入する材料の圧力はバラ
ンスがとれることとなり、押出ダイ４の長手方向全長に
わたって均一な圧力となる。

更に圧力バランスプレート６に設げられた両穴は細溝で
連結されているので、押出材料は分断されることなく安
定してチャンバ一部８に流入し、継目等の発生しない高
品質の製品を押出すことが可能となる。

なお、圧力バランスプレートの大小の穴の太いさ、穴の
間隔、細溝の巾等については押出製品の寸法、材質、押
出速度等によって適宜選定される。

本考案は以上詳述したとおり、簡単な装置で、高精度、
高品質の平板状の平角線などの巾広製品を得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は回転ホイール式連続金属押出装置の巾広製品を
押出す従来装置の側断面図、第２図は本考案による回転
ホイール式連続金属押出装置側断面図を示す。 第３図は圧力バランスプレートの平面図を示す。 １．１′・−・回転ホイール、２，２′ ・・・ダイセ
グメント、３，３′ ・・・圧力室、４，４′・・・・
・・抽出夕゛イ、５゜５′・・・製品、６・・・圧力バ
ランスプレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホイール周溝に嵌合摺動するダイセグメントのダイ取付
   部に設けられた圧力室と押出ダイとの間に、大小の穴を
   細溝にて連結した唖鈴状断面の穴を設けた圧力バランス
   プレートを備えたことを特徴とする回転ホイール式連続
   金属押出装置。