JPS5932201Y2 - 回転電機の整流子 - Google Patents
回転電機の整流子Info
- Publication number
- JPS5932201Y2 JPS5932201Y2 JP10948279U JP10948279U JPS5932201Y2 JP S5932201 Y2 JPS5932201 Y2 JP S5932201Y2 JP 10948279 U JP10948279 U JP 10948279U JP 10948279 U JP10948279 U JP 10948279U JP S5932201 Y2 JPS5932201 Y2 JP S5932201Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- commutator
- riser
- outer periphery
- bind
- armature
- Prior art date
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- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は回転電機に使用される整流子に関するものであ
る。
る。
一般に回転電機の整流子は電機子コイルと接続するため
のライザを持っているが、とのライザと電機子鉄心間に
ある電機子コイルの回転中の遠心力を押えるために、電
機子コイル上にバインドを巻いている。
のライザを持っているが、とのライザと電機子鉄心間に
ある電機子コイルの回転中の遠心力を押えるために、電
機子コイル上にバインドを巻いている。
このバインドの材料としてはガラスバインドと称しガラ
ス繊維をエポキシ樹脂でプリプレグ処理したテープ状の
ものを使用することが多い。
ス繊維をエポキシ樹脂でプリプレグ処理したテープ状の
ものを使用することが多い。
ガラスバインドは巻回した後加熱して樹脂を硬化させる
。
。
この場合、回転電機を使用中に整流子ライザと電機子鉄
心間の電機子コイル部に塵埃等が侵入して絶縁を損陽す
ることを防ぐため、ガラスバインドは整流子ライザ上を
覆うように巻いている。
心間の電機子コイル部に塵埃等が侵入して絶縁を損陽す
ることを防ぐため、ガラスバインドは整流子ライザ上を
覆うように巻いている。
しかしながら、従来は長期実用中の温度ならびに遠心力
の変化に伴う整流子の膨張、収縮サイクルの影響を受け
、ガラスバインドのクリープ作用で整流子ライザ外周と
バインド間に隙間が生じ、そこから塵埃等が侵入して電
機子コイルを絶縁破壊に至らしめる場合がしばしばあっ
た。
の変化に伴う整流子の膨張、収縮サイクルの影響を受け
、ガラスバインドのクリープ作用で整流子ライザ外周と
バインド間に隙間が生じ、そこから塵埃等が侵入して電
機子コイルを絶縁破壊に至らしめる場合がしばしばあっ
た。
本考案は整流子ライザ上にガラスバインドを巻回したも
のにおいて、ライザ外周とバインド間に隙間を生じさせ
ない整流子構造に関するもので、以下図面により詳細に
説明する。
のにおいて、ライザ外周とバインド間に隙間を生じさせ
ない整流子構造に関するもので、以下図面により詳細に
説明する。
第１図は従来構造の回転電機の一例の整流子と電機子鉄
心間の縦断面図である。
心間の縦断面図である。
整流子１の一端に形成されたライザ２の部分で整流子１
とコイル端を接続された電機子コイル３は電機子鉄心４
のスロット５内に挿入されている。
とコイル端を接続された電機子コイル３は電機子鉄心４
のスロット５内に挿入されている。
スロット５内の電機子コイル３はくさび６で回転中の遠
心力に対処しており、ライザ２と電機子鉄心４間の電機
子コイル３上にはガラスバインド７を所定のターン数巻
いて遠心力による飛び出しを防止している。
心力に対処しており、ライザ２と電機子鉄心４間の電機
子コイル３上にはガラスバインド７を所定のターン数巻
いて遠心力による飛び出しを防止している。
又、この電機子コイル３の部分は内側は整流子スパイダ
８で密閉されているので塵埃等の侵入は起り得ないが、
外周からの塵埃の侵入を防ぐためにライザ２の外周９部
を覆うようにガラスバインド７を巻いている。
８で密閉されているので塵埃等の侵入は起り得ないが、
外周からの塵埃の侵入を防ぐためにライザ２の外周９部
を覆うようにガラスバインド７を巻いている。
しかしながら１回転中には整流子１が温度上昇と遠心力
とにより膨らむので、ライザ２の外周９上のガラスバイ
ンド７も押し広げられ伸張し、回転の停止によって整流
子１の外径が縮むときにはもとの状態に戻ろうとする。
とにより膨らむので、ライザ２の外周９上のガラスバイ
ンド７も押し広げられ伸張し、回転の停止によって整流
子１の外径が縮むときにはもとの状態に戻ろうとする。
この繰り返し荷重に対しガラスバインド７は次第にクリ
ープを生じ、ライザ外周９部との接着力の関連もあって
、遂には隙間を発生してしまう。
ープを生じ、ライザ外周９部との接着力の関連もあって
、遂には隙間を発生してしまう。
本考案は上記の欠点を補うためになされたもので以下実
施例によって説明する。
施例によって説明する。
第２図は本考案にかかる回転電機の整流子と電機子鉄心
間の縦断面図であり、第３図は一実施例における第２図
Ａ部の詳細図である。
間の縦断面図であり、第３図は一実施例における第２図
Ａ部の詳細図である。
本考案は整流子ライザ２の外周９上において、電機子鉄
心４に近い側でバインドを巻く部分のみを他の部分より
やや小径のライザ外周小径部１０とし、ライザ２の外周
９に段差を形成してその段違い部分に鋭角θの切り込み
１１を設げ、そのライザ外周小径部１０にガラスバイン
ドを巻くものであり、第３図に示す実施例においては前
記ライザ外周小径部１０の表面に複数のＶ溝１２を切っ
たものである。
心４に近い側でバインドを巻く部分のみを他の部分より
やや小径のライザ外周小径部１０とし、ライザ２の外周
９に段差を形成してその段違い部分に鋭角θの切り込み
１１を設げ、そのライザ外周小径部１０にガラスバイン
ドを巻くものであり、第３図に示す実施例においては前
記ライザ外周小径部１０の表面に複数のＶ溝１２を切っ
たものである。
このＶ溝１２は螺旋状に切ってもよく、またＵ溝として
もよい６電機子コイル３の電機子鉄心４を出た部分から
整流子１のライザ２の外周９にかくのどとくに段差を形
成したライザ外周小径部１０上迄ガランバインド７を巻
くと、巻回時にガラスバインドには張力をかげるので、
プリプレグ状の該テープは鋭角の切り込み１１およびＶ
溝１２に容易に喰い込みその後の熱処理によってそのま
まの形状で硬化する。
もよい６電機子コイル３の電機子鉄心４を出た部分から
整流子１のライザ２の外周９にかくのどとくに段差を形
成したライザ外周小径部１０上迄ガランバインド７を巻
くと、巻回時にガラスバインドには張力をかげるので、
プリプレグ状の該テープは鋭角の切り込み１１およびＶ
溝１２に容易に喰い込みその後の熱処理によってそのま
まの形状で硬化する。
この切り込み１１および■溝１２０作用は、回転中に整
流子１と共に膨らんだガラスバインド７が、回転が止ま
り整流子１の径がもとに戻るとき、この切り込み１１の
ひっかかりによって引き戻されるので、ガラスバインド
７のクリープと接着力不充分とによる隙間の発生を防止
することができ、又、電機子コイル３および整流子ライ
ザ２は一般に銅で出来ており、ガラスバインド７より熱
膨張が大きいので、■溝１２は熱による膨張差によって
ガラスバインド７が軸方向にずれないようにするための
ものであり、このＶ溝１２を設はガラスバインド７を■
溝１２に喰い込ませておくことによって隙間発生防止効
果を更に助長するものである。
流子１と共に膨らんだガラスバインド７が、回転が止ま
り整流子１の径がもとに戻るとき、この切り込み１１の
ひっかかりによって引き戻されるので、ガラスバインド
７のクリープと接着力不充分とによる隙間の発生を防止
することができ、又、電機子コイル３および整流子ライ
ザ２は一般に銅で出来ており、ガラスバインド７より熱
膨張が大きいので、■溝１２は熱による膨張差によって
ガラスバインド７が軸方向にずれないようにするための
ものであり、このＶ溝１２を設はガラスバインド７を■
溝１２に喰い込ませておくことによって隙間発生防止効
果を更に助長するものである。
第４図は本考案の別の実施例を示す第２図Ａ部の詳細図
である。
である。
先の実施例と同様整流子ライザ２の外周９上において、
電機子鉄心４に近い側でバインドを巻く部分のみを他の
部分よりやや小径のライザ外周小径部１０とし、ライザ
２の外周９に段差を形成してその段違い部分に鋭角θの
切り込み１１を設けると共に、このライザ外周小径部１
０の電機子鉄心４側端をやや大径としてずれ止め用突起
１３を設けたものであって、第３図に示した実施例の場
合とほぼ同等に、ライザ２の外周９とガラスバインド７
との間の隙間発生防止の効果を有する。
電機子鉄心４に近い側でバインドを巻く部分のみを他の
部分よりやや小径のライザ外周小径部１０とし、ライザ
２の外周９に段差を形成してその段違い部分に鋭角θの
切り込み１１を設けると共に、このライザ外周小径部１
０の電機子鉄心４側端をやや大径としてずれ止め用突起
１３を設けたものであって、第３図に示した実施例の場
合とほぼ同等に、ライザ２の外周９とガラスバインド７
との間の隙間発生防止の効果を有する。
以上のごとく、本考案によれば簡単な構造でガラスバイ
ンドと整流子ライザ外周の隙間の発生を防止することが
でき、従って塵埃等の侵入による電機子コイルの絶縁損
傷を防止する効果がある。
ンドと整流子ライザ外周の隙間の発生を防止することが
でき、従って塵埃等の侵入による電機子コイルの絶縁損
傷を防止する効果がある。
第１図は従来構造の回転電機の一例の整流子と電機子鉄
心間の縦断面図で、第２図は本考案にかかる回転電機の
整流子と電機子鉄心間の縦断面図であり、第３図は一実
施例における第２図Ａ部の詳細図、第４図は他の実施例
を示す第２図Ａ部の詳細図である。 １・−・・−・整流子、２・・・・・・ライザ、３・・
・・・・電機子コイル、４・・・・・・電機子鉄心、５
・・・・・・スロット、６・・・・・・くさび、７・・
・・・・ガラスバインド、８−・・・・・整流子スパイ
ダ、９・・−・・・ライザ外周、１０・・・・・・ライ
ザ外周小径部、１１・・・・・・切り込み、１２・・・
・・・■溝、１３・・・・・・ずれ止め用突起。
心間の縦断面図で、第２図は本考案にかかる回転電機の
整流子と電機子鉄心間の縦断面図であり、第３図は一実
施例における第２図Ａ部の詳細図、第４図は他の実施例
を示す第２図Ａ部の詳細図である。 １・−・・−・整流子、２・・・・・・ライザ、３・・
・・・・電機子コイル、４・・・・・・電機子鉄心、５
・・・・・・スロット、６・・・・・・くさび、７・・
・・・・ガラスバインド、８−・・・・・整流子スパイ
ダ、９・・−・・・ライザ外周、１０・・・・・・ライ
ザ外周小径部、１１・・・・・・切り込み、１２・・・
・・・■溝、１３・・・・・・ずれ止め用突起。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ｌ 電機子コイルの電機子鉄心から出た部分から整流子
ライザの外周の一部にかげてガラスバインドを巻回する
回転電機において、整流子ライザの外周の電機子鉄心に
近い側でバインドを巻く部分のみを他の部分よりやや小
径のライザ外周小径部とし、ライザ外周に段差を形成し
てその段違い部分に鋭角の切り込みを設け、更にそのラ
イザ外周小径部にバインドのずれ止め加工を施したこと
を特徴とする回転電機の整流子。 ２ バインドを巻くためのライザ外周の小径部に複数の
Ｖ溝又はＵ溝加工を施した実用新案登録請求の範囲第１
項記載の回転電機の整流子。 ３ バインドを巻くためのライザ外周の小径部の電機子
鉄心側端にずれ止め用突起を設けた実用新案登録請求の
範囲第１項記載の回転電機の整流子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10948279U JPS5932201Y2 (ja) | 1979-08-10 | 1979-08-10 | 回転電機の整流子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10948279U JPS5932201Y2 (ja) | 1979-08-10 | 1979-08-10 | 回転電機の整流子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5627883U JPS5627883U (ja) | 1981-03-16 |
| JPS5932201Y2 true JPS5932201Y2 (ja) | 1984-09-10 |
Family
ID=29342066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10948279U Expired JPS5932201Y2 (ja) | 1979-08-10 | 1979-08-10 | 回転電機の整流子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5932201Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH028347U (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-19 |
-
1979
- 1979-08-10 JP JP10948279U patent/JPS5932201Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5627883U (ja) | 1981-03-16 |
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