JPS5932054B2 - ド−パントフィルムとその使用方法 - Google Patents

ド−パントフィルムとその使用方法

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JPS5932054B2
JPS5932054B2 JP15216977A JP15216977A JPS5932054B2 JP S5932054 B2 JPS5932054 B2 JP S5932054B2 JP 15216977 A JP15216977 A JP 15216977A JP 15216977 A JP15216977 A JP 15216977A JP S5932054 B2 JPS5932054 B2 JP S5932054B2
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solvent
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宗雄 中山
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 15この発明は、新規なドーパントフィルムおよびその
使用方法に関するものである。
(従来の技術) 半導体素子を製造するために重要な不純物拡散方法は種
々提案されたが、それらの中の固相−固20相拡散法に
おいては、ドライブ拡散処理の前に不純物ソースを半導
体基板上に被着させなければならない。
この被着方法として、気相分解法、BNディスク法、電
気メッキ法、スパッタリング法、デイツピング法、スプ
レー法、スピンオン法、な25どがある。トランジスタ
やダイオードなどの傾斜接合型半導体を製造する場合に
は、高濃度で深い拡散ができ、かつ量産性に富んだ方法
が望まれている。現在一般に広く用いられている方法と
して、窒化ボロン(BN)をディスク状に成型し、半導
30体基板と交互に配置し、熱拡散を行ラBNディスク
法がある。この方法は、半導体基板とBNディスクを一
定の距離に保ら、キャリヤーガスを流しながら、B2O
3を被着して熱拡散させる方法であり、P−N接合には
適しているが、P−N−N接35合のように、N型とP
型(Pl■、B)のような異種の不純物の同時拡散には
適していない。一方スプレー法、スピンオン法、ハケ塗
り法などでは、不純物ソースを半導体基板の片面に塗布
し、乾燥し、不純物層を形成し、また別の面に不純物を
塗布し同種の不純物層を向い合わせ、交互に配置し、同
時拡散を行うこともできるが、これらの方法では不純物
層を半導体基板に一枚一枚被着しなければならないから
工程数が多くなる欠点があり、また、被膜を厚くすると
熱処理中にクラックが発生しやすいから、薄くせざるを
えず、整流器のような高濃度で深い拡散には適していな
い。また、米国で発行された雑誌「エレクトロニクス(
EIectrOnics)1968年10月14日号(
第41巻第21号)第242頁〜第244頁には、セミ
エレメンツ社発売にかかるドーパントフィルムが紹介さ
れている。
同誌の記載によれば、セミエレメンツ社のドーパントフ
ィルムは、シアノセルまたはエチルセルロースにヒ素化
合物、リン化合物またはホウ素化合物を分散させたもの
である。ところでシアノセルとは、アメリカン・シアナ
ミド社のシアノエチルセルロース樹脂の商品名である。
この樹脂を溶解する溶媒は、ジメチルホルムアミドのよ
うに高沸点で毒性の強いものに限られているから、この
樹脂を使用することは作業能率が悪いだけでなく、作業
員の健康維持および作業場周辺に及ぼす公害の防止等の
ために慎重な注意と多額の設備投資を要するという欠点
がある。また、この樹脂を使用してドーパントフィルム
を製造すれば、予備焼成に際してシアン系の有毒ガスを
発生するおそれもある。さらに、シアノエチルセルロー
スやエチルセルロースを使用すれば、これらの物質がセ
ルロースを原料として製造されるため、アルカリ金属や
貴金属の化合物が混入した場合に、それらを十分に除去
することが困難であるという欠点も存在する。例えば、
上記の樹脂中には400〜2?000ppn1程度のナ
トリウムイオンが混在し半導体用の拡散材料として用い
た場合には、ライフタイム及びリカバリータイムに悪影
響をおよぼすから実用的でない。したがつて妨害不純物
であるアルカリ金属イオンの含有量は1ppm以下にす
る必要がある。また米国特許第3.971,870号明
細書(1976年7月27日〜セミーエレメンツ社)に
は、五酸化リン、ヒ素、アンチモン、鉄、コバルト、窒
化ホウ素、ホウ酸、インジウム、ホウ酸メチルおよびガ
リウムから成る群から選択された微細に分割された半導
体ドーパントと、シアノエチル化セルロース、メチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、デンプンおよびポリ
ビニルブチラールから成る群から選択された揮発性有機
結合剤との均一な混合物から実質的に成るドーパント成
分の90〜97%から実質的に成る自己支持性の可撓性
フィルムが記載されている。
この米国特許明細書に記載されているフィルムは、前記
「エレクトロニクス]誌に記載されているフィルムと同
様の欠点を有するだけでなく、品質の均一なフィルムを
作ることができないという欠点をも有している。また、
この米国特許明細書には無機バインダーとしてアルミナ
の粉末を使用することも記載されているが、アルミナの
粉末はこの特許明細書に開示されている有機バインダー
と均一に混合しないという欠点があり、また、アルミナ
粉末と有機バインダーとリン化合物とからなるドーパン
トフィルムを使用して拡散処理をすると、シリコンウェ
ハーの表面にフッ酸不溶性の凹凸模様を生じるため、後
に金属電極を形成させる際に接着不良および導通不良と
なり、大きな障害となる。(発明の目的) 前記のような技術の現況であるから、均一で高濃度で、
しかも深い準位の拡散を可能にする技術が要望されてい
る。
本発明は、このような技術的課題を解決することを目的
とするものである。(発明の構成)この発明のドーパン
トフィルムは、概括的にいえば、有機バインダーと無機
系バインダーと拡散用不純物とから成るものである。
有機バインダーとしては、ビニル系合成樹脂(ただしポ
リビニルアルコールおよびポリビニルブチラールを除く
この明細書においてビニル系合成樹脂とは、上記の特別
の意義を有するものである。)を使用する。有機バイン
ダーとして必要な条件は、無機系バインダーと拡散用不
純物と溶媒との相溶性が良いこと、比較的低温度で分解
しやすいこと、分解する際に有害ガスを発生しないこと
、妨害不純物(アルカリ金属類)を含有しないこと、ド
ーパントフィルムにした時に機械的強度が大きいこと、
および取り扱いやすいことなどである。
これらの条件を満足するものはビニル系の合成樹脂であ
る。たとえば、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルビニルケト
ン、ポリビニルピロリドン、さらにアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テト
ラヒドロフルフリルメタクリレート、2−メトキシエチ
ルアクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、
2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ートなどの重合体およびこれらの共重合体の単独または
二種類以上の混合物が適当であり、さらに他の分解しや
すい樹脂たとえばニトロセルロースなどを、上記ビニル
系合成樹脂の約30重量%まで混合してもよい。ビニル
系合成樹脂は、妨害不純物(アルカリ金属)の含有量を
極度に減少させることができるから、本発明の目的に完
全に適合するものである。
ポリビニルアルコールはポリ酢酸ビニルをアルカリで加
水分解することによつて製造されるものであるから、ポ
リビニルアルコール中にアルカリ金属が混入することは
不可避であつて、そのアルカリ金属を十分に(すなわら
ドーパントフィルムの材料として許容される程度まで)
除去することはきわめて困難である。したがつて工業的
見地からみてポリビニルアルコールは適当なものではな
い。ポリビニルブチラールはポリビニルアルコールを原
料として製造されるものであるから、同様の理由によつ
て適当でない。例えば市販のポリビニルアルコール中に
は2,300ppm程度のナトリウムイオンが検知され
、これを本発明のドーパント剤として適用したときには
、そのリカバリータイムが3〜5μsであるが、本願発
明で使用するビニル系の合成樹脂、一例として0.01
〜0.1ppm程度のナトリウムを含有するポリメタク
リル酸メチル樹脂を用いたときのリカバリータイムは8
〜10ttsであるから、ドーパントフィルムとして使
用するには、後者が望ましいことはいうにおよばない。
また、同様に市販のポリビニルブチラール中にはナトリ
ウムイオンが800ppm程度混入しており、その場合
のリカバリータイムは5μsで同様に実用的意味で好ま
しくない結果が得られている。無機系バインダーとして
は、有機バインダーと拡散用不純物と、使用する溶媒と
の相溶性が良いこと、有機物を分解する際に収縮が少い
こと、ノ高温で(拡散時)ドープドオキサイド膜となり
均一な拡散が得られること、不純物源の揮散が少いこと
、妨害不純物とならないこと、拡散後にウエー・一同志
の剥離がしやすいことなどが満たされるものであればよ
い。
このような条件を満たすものとしてシラノール類〔R4
−NSi(0H)n〕(式中のRは水素原子、アルキル
基、アリール基またはアルキルカルボニルオキシ基を表
わし、nは0<n≦4の関係を満足する数を表わす。)
、有機アルミニウム化合物At(0Rう3(式中のビは
アルキル基またはアリール基を表わす。以下同じ。)、
Tl(0Fビ)4、Nb(0Rう5、Zr(0R)4、
Hf(0R)4、Ta(0Rう5またはBe(Oビ)2
で表わされる化合物から成る群から選択された化合物を
用いることによつて、より均一で高純度の塗布液を調製
することができるから、均一なドーパントフィルムが得
られ、より優れた拡散特性が得られる。シラノールとし
ては、四水酸化けい素、トリメチルシラノール、トリエ
チルシラノール、ジメチルシランジオール、ジエチルシ
ランジオール、アセトキシシラノールなどを用いること
ができる。有機アルミニウム化合物としては、アルミニ
ウムメチレート、アルミニウムエチレート、アルミニウ
ムプロピレート、アルミニウムブチレートなどがあげら
れる。
さらに、たとえば、必要によりSiO2、At2O3、
TlO2、Ta2O5、Nb2O5、ZrO2、HfO
2〜BeOなどの微粒子を剥離補助剤としてドーパント
フィルム中に分散しても有効である。
次に示す拡散用不純物化合物としてリン化合物を用いた
場合には、支持体よりシート状のフィルム(本発明のド
ーパントフィルム)を得ることは容易であるが、その他
の不純物化合物を用いた場合には、支持体からの剥離性
が良くないので、剥離補助剤を用いることが好ましい。
拡散用不純物化合物としては、上記バインダーと相溶性
があり、溶媒に可溶性でフィルムにしたとき外気の影響
を受けにくいこと(吸湿性の強い化合物はベタツキが発
生し、取扱いにくい)、拡散時の高温度においても昇華
性が少い化合物でなければならない。
これらの条件を満たす化合物として〜 リン化合物では
〜 (R7O)3P1(R″O)2P(0H)、(RI
O)3Pα(R℃)2P203(0H)3、(RffO
)P(0H)2など(ただし、R〃は、7、ロゲン原子
、アルキル基、アルキレン基〜アリール基を表わす。以
下同じ。)、ホウ素化合物としてB2O3、(R″0)
3B..R!!B(0H)2、R″2B(0H)など、
アンチモン化合物として、H3SbO4、(R″O)3
Sb1SbX3、SbOXlSb4O5X(ただしXは
ハロゲン原子を表す。以下同じ。)、(HO)Sb(0
R〃)2、ヒ素化合物として、H3ASO3、H2AS
O4、(R〃0)3AS1(RIO)5ASs0ノO)
2AS、(4)H)、R1L3ASOsR″AS=AS
RIl亜鉛化合物としてZn(0Rう2、ZnX2、Z
n(NO2)2、ガリウム化合物として(R/′O)3
Ga1RIGa(0H)、R1Ga(0H)2、馬〃G
a〔0C(CH3)=CH−c(CH3)=0〕、金化
合物として、HAUCt4〜AUX3、RI2AUXl
R55AU〔0(CH3)=CH一CO(CH3)〕な
どを用いることができる。本発明のドーパントフィルム
を製造するには、有機バインダー、無機系バインダーお
よび拡散用不純物化合物を溶媒に溶解して塗布液を調製
し、この塗布液を不活性な基体上に塗布し、ついで溶媒
を揮散させて固体フィルムを形成し、この固体フィルム
を基体から剥離すればよい。溶媒としては、有機バイン
ダーと、無機系バインダーと拡散用不純物を溶解できる
こと、フィルムを形成しやすいことなどが満たされるも
のであればよい。
たとえばメタノール、エタノール、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのアルコール
類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
エステル類、アセトン、アセチルアセトン、メチルエチ
ルアセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエ
ン、キシレン、トリクロールエチレン、トリクロルエタ
ン、塩化メチレン、などが用いられる。上記の塗布液中
の固形分の濃度は、塗布方法に応じて変えられるが、通
常は10〜40重量パーセントが望ましい。ドーパント
フィルムにしたときの組成の割合としては、有機バイン
ダーは10〜80重量%、無機系バインダーは10〜6
0重量%、拡散用不純物化合物は10〜30重量%の範
囲で用いられる。ドーパントフィルムの厚さは10〜3
00μが望ましい。ドーパントフィルムの形成方法は、
少量生産の場合は、ドクターナイフを用いるドクタープ
レーディング法によると簡単にできるが、大量に生産す
る場合は、スリップキャスティング法、スクリーン印刷
法、フローコーター法などが望ましい。
工程としては、まず塗布液を、後の工程で剥離しやすい
ように支持体、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン
、フッ素樹脂などの板またはシート上に流し、上記の塗
布方法によつて均一に塗布し、乾燥を行つて溶媒を揮散
させ、つぎに支持体より剥離し、シート状のフィルムと
し、さらに断裁機によつてウェハーの形に合わせて切断
してドーパントフィルムを作成する。次に本発明のドー
パントフィルムを使用して不純物をウエ・・一中に拡散
させる方法を説明する。
添付の第1図に示すように、本発明のドーパントフィル
ムを2枚のウェハーの間に挟持し、遊離酸素を含有する
雰囲気中で加熱して有機物を熱分解または燃焼させ、つ
いでさらに高温度たとえば1,100〜1,250℃に
加熱すれば、ドライブ拡散によつてP+順型、P+NN
+型、N+賃ψ一型およびN+PP+型接合のような半
導体が得られる。第1図に示すように行なう代りに、第
2図に示すように、2種の本発明のドーパントフィルム
を1枚のウェハーの両側に位置させて不純物を拡散させ
ることもできる。このようにすれば、1枚のウェハーの
両側に異なる不純物を保有するウェハーを1回の拡散処
理によつて製造することができる。(発明の作用と効果
) 本発明のドーパントフィルムを使用すれば、半導体中に
不純物を均一に、高濃度に、しかも深い準位に拡散する
ことができる。
また本発明のドーパントフィルムは、妨害不純物、特に
アルカリ金属イオンをほとんど含有しないから、これを
使用して作成した半導体は著しく寿命が長く、しかも特
性が非常にすぐれたものである。(実施の態様) 次に本発明の実施例を示して本発明をさらに詳細に説明
するが、後記の実施例は本発明を何ら制限しようとする
ものではない。
実施例1 アクリル共重合体(アクリル酸メチル20部、メタクリ
ル酸メチル80部)20gと、四水酸化ケイ素のエタノ
ール溶液(東京応化製、SiO2濃度換算10%)30
gとトリブチルフオスフアイト10gとをメチルエチル
ケトン100gに溶解して塗布液とし、フッ素樹脂板上
に流し、ドクターナイフで均一な被膜とし、70℃で1
時間、熱風乾燥を行い、つぎに剥離し、厚さ50μのド
ーパントフィルムをつくる。
このフィルムを使用するウェハーの大きさに切断し、抵
抗値30Ω・MlP型シリコンウェハーの間に交互に挟
み密着させ、酸素ガスを2t41Lの割合で流しながら
、拡散炉の入口部の温度を500℃に保つて数分間予備
焼成して有機物を分解揮散させ、続いて窒素一酸素混合
ガス(N22!!/LmO2O.lt/Nm)を流し、
1250℃で18時間拡散を行つた。拡散したシリコン
ウェハーを取り出し、冷却後15%フッ酸溶液に浸し、
ガラス状となつたドープドオキサイド層を溶解し、シリ
コンウェハーを引き離す。
形成された処理基板の抵抗値は、ウェハー内およびウェ
ハー間を合わせて0.033±0j)02Ω・?と均一
であり、接合深さは55±2μであつた。
実施例2酢酸ビニルとメチルメタクリレートの共重合体
(酢酸ビニル40部、メチルメタクリレート60部)2
0gと、イソプロピルアルミネート4gと酸化ホウ素5
gとをエチルセロソルブ100gに溶解して塗布液とし
、実施例1と同じ方法で膜厚100μ のドーパントフ
ィルムを形成し、N型30Ω・? のシリコンウェハー
に実施例1と同様に拡散を行つた。
形成された処理基板の抵抗値はウェハー内およびウェハ
ー間でOρ34±0D03Ω・mであり、接合深さは、
55±2μであつた。実施例3N型ドーパントフィルム
用として、アクリル重合体(メチルビニルケトン30部
、メタクリル酸メチル70部)20gとニトロセルロー
ス(旭化成製H1/2)5gと、四水酸化ケイ素のエタ
ノール溶液(東京応化社製、SiO2濃度換算10%1
0gと、2−ヒドロキシエチルメタクリレートとリン酸
とのエステル10gとをメチルエチルケトン60gとメ
チルセロソルブ80gとの混合溶媒に溶解して塗布液と
し、実施例1と同じ方法で膜厚80μのリンドーパント
フィルムをつくる。
一方P型ドーパントフィルムとして、アクリル共重合体
(アクリル酸ブチル40部とメタクリル酸メチル60部
)20gとニトロセルロース5gと、エチルアルミネー
ト3gとブチルボレート5gとノをアセト酢酸エチルエ
ステル40gとブチルセロソルブ60gとの混合溶媒に
溶解してアルコア社製高純度アルミナA−14(325
メッシュ)を10g加え、じゆうぶんかくはん分散して
塗布液とし、実施例1と同じ方法で膜厚80μのボロン
ドパントフイルムをつくる。
つぎに抵抗値30Ω・MlN型2インチのシリコンウェ
ハーに第2図のように上記で作成したN型、P型のドー
パントフィルムをウェハーk交互に挟み密着させ、実施
例1と同じ条件で拡散を行つた。形成された処理基板の
リンドープ側の抵抗値は、0P32±0.002Ω・m
であり、拡散深さは53±2μであつた。ボロンドープ
側の抵抗値は0.033±0.002Ω・mであり、拡
散深さは52±2μであつた。実施例4 N型ドーパントフィルム用として、ポリメチルメタクリ
レート15gとジアセトキシシランジオール7gとイソ
プロピルアルミネート6gとトリフェニルアンチモン5
gとをエチルセロソルブ90gとエチルアルコール30
gとの混合溶媒に溶解して塗布液とし、実施例1と同じ
方法で膜厚120μのアンチモンドーパントフィルムを
つくる。
さらにN型のドーパント用として、ポリビニルブチラー
ル15gとイソプロピルアルミネート3gと酸化ケイ素
の微粉末(日本エアルジル社製、アエロジノ(ハ)1g
1オルトヒ酸4gとをエチルアルコール70gとエチル
セロソルブ30gとの混合溶媒に分散し、溶解して塗布
液とし、実施例1と同じ方法で膜厚120μのヒ素ドー
パントフィルムを形成する。つぎに、抵抗値30Ω・m
(7)P型2インチのシリコンウェハーに第2図のよう
に上記で作成したN型ドーパントフィルムを交互に狭ん
で密着させ、実施例1と同じ条件で拡散を行つた。
形成された処理基板のアンチモンドープ側の抵抗値は、
0.10±0.05Ω・?で拡散深さは、35±2μで
あつた。ヒ素ドープ側の抵抗値は、0.05±0.01
Ω・mであり、接合深さ45±2μであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の不純物拡散方法の実施
例を説明するための概念図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イ ビニル系合成樹脂(ただしポリビニルアルコー
    ルおよびポリビニルブチラールを除く)から成る有機バ
    インダーと、ロ 一般式R_4_−_nSi(OH)_
    n(式中のRは水素原子、アルキル基、アリール基また
    はアルキルカルボニルオキシ基を表わし、nは0<n≦
    4の関係を満足する数を表わす。 )、Al(OR′)_3(式中のR′はアルキル基また
    はアリール基を表わす。以下同じ。)、Ti(OR′)
    _4、Nb(OR′)_5、Zr(OR′)_4、Hf
    (OR′)_4、Ta(OR′)_5またはBe(OR
    ′)_2で表わされる化合物から成る群から選択された
    無機系バインダーと、ハ 不純物元素の化合物と、ニ
    溶媒とから成る混合液を支持体上に塗布し、乾燥し、支
    持体から剥離したことを特徴とするドーパントフィルム
    。2 イ ビニル系合成樹脂(ただしポリビニルアルコ
    ールおよびポリビニルブチラールを除く)から成る有機
    バインダーと、ロ 一般式R_4−nSi(OH)_n
    (式中のRは水素原子、アルキル基、アリール基または
    アルキルカルボニルオキシ基を表わし、nは0<n≦4
    の関係を満足する数を表わす。 )、Al(OR′)_3(式中のR′はアルキル基また
    はアリール基を表わす。以下同じ。)、Ti(OR′)
    _4、Nb(OR′)_5、Zr(OR′)_4、Hf
    (OR′)_4、Ta(OR′)_5またはBe(OR
    ′)_2で表わされる化合物から成る群から選択された
    無機系バインダーと、ハ 不純物元素の化合物と、ニ
    溶媒とから成る混合液を支持体上に塗布し、乾燥し、支
    持体から剥離して得たドーパントフィルムを半導体基板
    と密着させ、この状態で熱処理して不純物を拡散するこ
    とを特徴とする前記ドーパントフィルムの使用方法。
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