JPS5931529Y2 - 棒状物用ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は体温計等の棒状物を収容する棒状物用ケースに係
る。

従来、体温計等のケースは、通常、有底深部の本体にキ
ャップが螺合等で着脱自在に装着されているが、中味の
体温計等を使用している間は、つい付近に放られている
のが実状であり、その際、キャップが外されたままのこ
ともしばしばである。

そのような場合には、後はど本体とキャップとをそれぞ
れ探さねばならず、また、この種のケースは、一般に円
胴であるから、思わぬ所まで転動し、探すことが容易で
ないし、時には、踏付けて損傷することを見失うことが
ある。

本案は斯る従来の欠点を除去しようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、適宜合成樹脂により全体を一体成形して
成り、有底法制１の上部左右側面に、二つ割したキャッ
プ２の左半部２ａと右半部２ｂとを肉薄ヒンジ部３ ａ
、３ ｂを介して各一体に連設し、キャップ２を左半
部２ａと右半部２ｂとで左右に開閉自在な構造とし、該
左半部と右半部との各頂部に左右互いに係合する保合片
４ ａ 、４ ｂを突設し、且つ左半部と右半部の内面
に内容物の上部を挾持するための横突条５ ａ 、５
ｂを設け、深部１の下部内周に内容物の下部を嵌合支持
するための複数の縦突条６・・・・・・を等間隔に配設
している。

而して、キャップ２の左半部２ａと右半部２ｂとを左右
に開いた状態において、体温計等を上方から挿入して、
その下部を縦突条６・・・・・・に嵌合支持させて中央
に保持し、次いで、左半部２ａと右半部２ｂとを閉じて
、保合片４ ａ 、４ ｂを互いに係合させ、これに伴
い、体温計等の上部を横突条５ａ、５ｂで挾持して中央
に保持し、斯様にして、体温計等を踊りやガタッキ等な
く安定に収容する。

また、その体温計等を取出すときには、保合片４ａ 、
４ ｂを外して左半部２ａと右半部２ｂとを左右に開き
、体温計等を上方へ引抜く。

本案によれば、適宜合成樹脂による一体成形から或って
いて、キャップ２が深部１に一体に設けられているから
、内容物使用後に深部１とキャップ２とを各別に探し出
す不便なく、キャップ２は左半部２ａと右半部２ｂとを
左右に開閉するから、棒状物の、出し入れが極めて容易
であり、また、キャップの左半部２ａと右半部２ｂとの
開いた状態では、円胴のものであってもその開いた左半
部２ａと右半部２ｂとで転動するようなことはなく、従
って、内容物の使用の際に付近に放っても思わぬ所まで
転動して、探し出すのに苦労することも、踏付けて損傷
することも、見失うこともない。

一体成形で構造が極めて簡単であり、安価に提供できる
ことと相俟って実用上類る有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例で、第１図はキャップを閉じた状態の
正面図、第２図は同平面図、第３図はキャップを開いた
状態の縦断正面図、第４図は同平面図で゛ある。 １・・・・・・深部、２・・・・・・キャップ、２ａ・
・・・・・左半部、２ｂ・・・・・・右半部、３ａ、３
ｂ・・・・・・肉薄ヒンジ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜合成樹脂による一体成形から成り、有底深部１の上
   部左右側面に、二つ割したキャップ２の左半部２ａと右
   半部２ｂとを肉薄ヒンジ部３ａ、３ｂを介して各一体に
   連設し、キャップ２を左半部２ａと右半部２ｂとで左右
   開閉自在な構造としたことを特徴とする棒状物用ケース
   。