JPS5931425Y2 - スタンプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は印字装置に用いられるスタンプ装置に関するも
のであり、インクの補充を容易に行なうことができ、し
かも取扱いの容易な装置を提供しようとするものである
。

従来のスタンプとして印字装置に直接、接着剤等でイン
ク含浸スタンプを取りつげ半永久的に使用するものが知
られている。

このようなスタンプには次のような欠点がある。

第１にカスト等が生じた場合のインクの供給は、含浸印
判表面にハケ等を利用して、あるいは直接インクを流し
て塗布するという、きわめて非能率的な方法で行なわれ
ている。

即ち手間を要し、更には担当者によってそれぞれ、含浸
スタンプへ供給するインク量の差が生じてインク供給量
の管理が行なえない欠点があった。

第２の速乾性の良いにじみの無いインクを使用すると、
インク粘度が高く、従来の含浸スタンプ表面に塗布する
方法であると、含浸スタンプ内への浸透時間を要し、・
その間装置が動かせず支障をきたす。

故に印字品質を落として速乾性の悪いにじみの出やすい
インク粘度の低いインクを使用しているのが現状であり
、これも大きな欠点である。

そこで本考案はインク含浸スタンプを装置に着脱自在に
して、一定量のインクを含浸したスタンプに取り替えで
きるようにしようとするものであり、以下本考案の一実
施例について図面とともに説明する。

第１図にもとづき、本考案の一実施例の概要を説明する
と、１は後述するスタンプカートリッジ、１４はこのス
タンプカートリッジ１のホルダーで、モータ２６に連結
されたブーり上に植設されたピン２５で、矢印Ｘ方向に
駆動される駆動板２０上に固定されている。

この駆動板２０は、ガイド部材２４でガイドされ且つ、
もどしばね２７により常時矢印Ｙ方向に付勢されている
。

２１は、前記スタンプカートリッジ１と略々平行に対向
して、図示していないが、例えばシャーシに固定した印
台であり、この印台２１と、前記スタンプカートリッジ
１との間を、印刷紙２２がガイドポスト２３を経由して
連続的に移送されている。

以下詳述するスタンプカートリッジ１は、上述の通り、
駆動板２０に載置され、且つ共働するもので、この駆動
板２０の往復動作にともない、順次移送される印刷紙２
２に抑圧印字するものである。

第２〜第４図にもとづき、更に詳細に説明すると、１ａ
は、表面に所定の情報を形成したインク含浸のスタンプ
で、裏面に粘着剤２が設けられている。

３は、前記スタンプ１ａが貼付されるスタンプベースで
、平板材で所定形状に形成され、−側壁に、ガイド斜面
４を有し、その両側面にねし孔５が設けである。

６は、ばね性を有した薄板材で形成された三方折り曲げ
のカバーで、その底面Ｉには舌状片の保持板９が設けら
れ、その先端部に突板の係合突起１０が形成されている
。

両側面１１には、前記スタンプ１ａと一体となったベー
ス３を、ねじ１３で取付けるばか孔１２が設けである。

上記ベース３を、カバー６に取付け、組立てた時、前記
ベース３の背面と、カバー６の底面とは、後述するホル
ダー１４に装着されるに充分な間隙が、形成される。

又カバー６の三方の折り曲げ側壁１１および８は、スタ
ンプ１ａの側端面を保護し得るに充分な、長さである。

前記ホルダー１４は、略り字状に形成され、保持部１５
は印台２１の主面と略平行に形成され、この保持部１５
０所定位置には、係合孔１６と。

端部にガイド面取り部１７が設けられ、一方の取付部１
８は、前記駆動板２０の板上にねじ１９で取付けられる
。

次にスタンプカートリッジ１の、ホルダー１４への着脱
構成を詳述すると、先ず、前記スタンプカートリッジ１
が、ホルダー１４に装着されている状態では、カバー６
の底面７に設げた保持板９の付勢力により、先端部の係
合突起１０が、ホルダ−１４０係合孔１６の孔に係合す
ると共に、該孔の周縁に当接し、スタンプカートリッジ
１の自然脱落を防止し、且つ、前記係合突起１０の斜面
部が、前記係合孔の周縁部に当接しているため、前記保
持板９の付勢力により、スタンプカートリッジ１は、矢
印ａ方向に保持され、且つ、ベース３の背面と、ホルダ
ー１４の取付部１５の面と密着するものであり、スタン
プカートリッジ１は、ホルダー１４にガタなく確実に保
持される。

前記スタンプカートリッジ１の、交換つまり、取り外し
は、スタンプカートリッジ１０両側面１１を指でつまみ
、矢印す方向に引抜くことにより、前記カバー６の係合
突起１０と、その係合孔１６との係合を、保持板９のば
ね付勢力に抗して、取り出しできるものである。

第５図は、本考案の他実施例を示すものであり、スタン
プカートリッジ１のホルダー１４への装着の際、ホルダ
ー１４の先端部と、スタンプカートリッジ１の開口部と
の入り易さを向上させたもので、カバー６の底面Ｉおよ
びスタンプ１ａよりも、若干、ベース３を延出させたも
のである。

こうすることにより、スタンプカートリッジ１の開口部
と、ホルダー１４の先端部との当りが付は易く、スタン
プカートリッジ１の装着がより行い易いものとなる。

上記係合突起１０と係合孔１６を逆にして設けてもよく
、両像合部が係合するようにすればよい。

このように、駆動板２０上に取付けた、略り字状のホル
ダー１４に、スタンプカートリッジ１を、着脱自在とし
たため、インク補給の手間が省け、常に安定した印字が
得られる。

また、インクを含浸したスタンプ１ａは、単純な形状を
したベース３上に貼付け、このベース３と、前記スタン
プ１ａの三方側面をカバーし、且つ、底面に、弾性を有
する保持板７および係合突起１０とを一体的に形成した
カバー６とによる、極めて簡単な構成によるスタンプ構
造であり、前記カバーの保持板９により、ホルダー１４
へガタなく取付けられ、取付の位置が決まり易（、常に
安定した着脱が行なえる。

さらにスタンプ１ａの三方をカバーしたため、指が汚れ
る等の心配がなく、取扱い上もすぐれたものである。

以上の通り本考案のスタンプ装置は、板状ホルダーを印
台の面に対して略平行にして、均質なインク付着を確保
しつつ、スタンプカバー、板状ホルダー、およびスタン
プベースの密着体としてスタンプ自体を構成したため、
複雑な構成を要せず、部品点数の少ない簡単な構成が可
能となり、スタンプの着脱、インクの補充作業が容易で
そのコストも安くなる。

またホルダーとベースとを密着させることによりスタン
プの平行度を出すようにしているため、スタンプを取付
けたベース等を揺動可能にホルダーへ固定したものに比
して、無駄なスペースが生じず、装置を小型化できる特
徴があります。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例におけるスタンプ装置の概
要を示す平面図、第２図は同装置の要部の分解斜視図、
第３図は、同装置の使用状態を示す側断面図、第４図は
同装置の着脱状態を示す斜視図、第５図は同地の実施例
の側断面図である。 １・・・・・・スタンプカートリッジ、１ａ・・・・・
・スタンプ、２・・・・・・接着剤、３・・・・・・ベ
ース、５・−・・・・わじ孔、１２・・・・・・ばか孔
、６・・・・・・カバー、９・・・・・・保持板、１０
・・・・・・係合突起、１４・・・・・・ホルダー １
６・・−・・・係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インクを含浸したスタンプを平板状のベースに固着し、
   底面および三方に側面を有するカバーを設け、このカバ
   ーの底面の一部を切欠いて弾性を有する舌状片を形成し
   、この舌状片に係合部を設け、前記ベースを前記カバー
   の相対向する側面に取付け、前記ベースの下面と前記カ
   バーの底面との間隙に印台の面と略平行な板状ホルダー
   を挿入して、このホルダーに設けた係合部を前記舌状片
   の係合部に係合させ、前記ベースの下面と、前記ホルダ
   ーとを密着させて前記スタンプを前記ホルダーに固定し
   てなるスタンプ装置。