JPS5931421Y2

JPS5931421Y2 - 印版ドラム

Info

Publication number: JPS5931421Y2
Application number: JP16488380U
Authority: JP
Inventors: 幸男吉田
Original assignee: 株式会社オ−トスタンプ研究所
Priority date: 1980-11-18
Filing date: 1980-11-18
Publication date: 1984-09-05
Also published as: JPS5788577U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は押印式の印刷機に於ける印版ドラムに関するも
のである。

従来、押印式の印刷機に於ける印版ドラムは、印版台を
ドラム本体に着脱自在に連結させるための着脱部分の構
成が煩雑であると共に、着脱させるための操作が面倒で
しかも操作に手間取り、またその作業に伴ってインク等
で手が汚され易くなる等の欠点を有するものであった。

そこで、本考案は斜上のような従来存した問題点の解消
を図るために案出されたもので、その要旨は、所要の押
印印刷機に於いて、そのプリンタシャフトに固定装着さ
れるドラム本体と、印版或いはナンバーリング機構が付
設されてドラム本体に連結される印版台とから成り、ド
ラム本体は、摺動自在に規制した摺動板が配装され、と
の摺動板上面に、係止顎部が先端部分に備えられている
係止爪体と、印版台をドラム本体から離す向きに弾発作
用する弾発板バネとを夫々固着し、前記摺動板をその摺
動方向−Ｃ１ｆ＝を勢復帰させる弾発スプリングを内装
して形成され、印版台は、前記係止爪体が挿入される係
止孔を穿設し、その孔縁部奥面に係止顎部が係止される
係止板を、外側に印版或いはナンバーリング機構が付設
される合体の内側に固定して形成され、弾発スプリング
の弾発力に抗して摺動板を摺動させることで係止顎部と
孔縁部奥面とが係脱自在に係止して、ドラム本体と印版
台とが着脱自在に連結されるようにしたことに存するも
のであって、以下図面を参照して本考案の一実施例を説
明すると次の通りである。

図に於いてＳは本考案に係る印版ドラムを示し、この印
版ドラムＳは、ドラム本体Ａと印版台Ｂとから成る。

ドラム本体Ａは、相対峙した一対の側板１と、この側板
１間に架設される１対のガイドステー２ａｔ２ｂと、同
じく適数本のドラムステー３と、係止爪体５と弾発板バ
ネ６とが固着された摺動板４と、案内蓋板７とで形成さ
れている。

側板１（ｄ１略円板状に形成されると共に、その板面中
心に向って周端一部から切欠きして側面略凹形を呈する
もので、その中心に、後述する押印印刷機Ｍに回転自在
に支承させたプリンタシャフトＰが固定できる固定溝１
０が形成されている。

ガイドステー２ａ、２ｂとドラムステー３は、相対峙
する側板１間に架設介在させ、ボルト１１を介して側板
１夫々を連結させている。

また、ガイドステー２ａ、２ｂは略四角柱状に形成され
ると共に、摺動板４が当接される面に、摺動板４の幅員
と略同−な幅員の案内溝１２を切設して、摺動自在とな
るように案内溝１２に嵌め込まれる。

摺動板４は、帯状板材の両端部分を折曲して略コ字形状
に形成され、その両端部分が抑圧片１３及びストッパー
片１４となる。

そして、摺動板４の中央部分が、前記のように案内溝１
２に嵌め込まれると共に、押圧片１３とストッパー片１
４との間にガイドステー２ａｔ２ｂが位置され、摺動距
離が制限される。

しかも、抑圧片１３の内側面と押圧片１３側のガイドス
テー２ａの外側面との間に、弾発スプリング１５がその
間から逸脱しないように内装され、押圧片１３をガイド
ステー２ａから離す向きに常時弾発作用させると共に、
ストッパー片１４の内側面とストッパー片１４側のガイ
ドステー２ｂの外側面とを、常時当接させて押圧するよ
うに作用させている。

係止爪体５は、弾発スプリング１５０弾発力が作用する
向きと同一の向きに突出させた係止顎部１６を、略円錐
状に形成された先端部分に備えており、基端部分が摺動
板４上面に固着される。

弾発板バネ６は、帯状の板バネ材が略く字形状に折曲さ
れたものであり、その一端部分を摺動板４上面に固着し
、他端部分が、摺動板４に対して垂直方向で揺動自在に
弾発するように形成されている。

案内蓋板７は、帯板材を長手方向にある端縁から切設し
て平面略十字形状に形成されており、その切設部分内で
、前記摺動板４に固着された係止爪体５を往復させると
共に、摺動板４自体が前記案内溝１２から逸脱されない
ように、ビス１７を介してガイドステー２ａ、２ｂに
連結される。

また、ドラム本体Ａに着脱自在に連結される印版台Ｂは
、縦断面略円弧状の合体９或は平板状の合体９と係止板
８とで形成されている。

係止板８は、略矩形状の板材に、略正方形状の係止孔１
８が前記係止爪体５と対応するような位置に適数個穿設
されて形成されている。

しかもその幅員ｉｒｉ、前記ガイドステー２ａ、２ｂと
ドラムステー３とで架設連結された１対の側板１夫々の
内面間の距離と略同−として、係止板８が側板１相互間
内でガタつかないようにしである。

合体９ば、軸心方向で半割した半割円筒状に形成され、
その外面に印版２２が付設され、半割円筒の内方に前記
係止板８がビス１７を介して固定される。

また、印版台Ｂをドラム本体Ａに連結したとき、合体９
の内周面と前記側板１の外周面とが飯台状に一致させる
ように合体９を形成し、印版台Ｂとドラム本体Ａとがガ
タつかないようになっている。

特に、印版２２の換りに連続した数字を印刷するナンバ
ーリング機構Ｎを装着させるときは、第５図及び第６図
に示すような、側面略Ｈ字形状の側板１と、平面略十字
形状の合体９とを用いるだけで装着でき印刷が可能とな
る。

また、図に於いてＮ１は加算ノブで、Ｎ２はナンバー押
印部である。

前述した印版ドラムＳが装着されるプリンタシャツ）Ｐ
を有する押印印刷機Ｍは、第４図に示すように、駆動機
構を起動させ、歯車機構Ｋを介して給紙機構りを運転さ
せると、用紙が印版ドラムＳの方へ１枚づつ送られると
共に、用紙を送りながら本考案印版ドラムＳにより用紙
に印刷するように構成されている。

本考案は前記のように構成されるもので、次にその使用
例を説明する。

ドラム本体ＡをプリンタシャフトＰの適位置に固定具２
１を介して固定装着する。

印版２２或いはナンバーリング機構Ｎが付設された印版
台Ｂを、その係止板８の係止孔１８に係止爪体５が挿入
されるようにして押圧すると、係止爪体５の係止顎部１
６に係止される係止孔１８の孔縁部奥面１９部分の周縁
が、係止爪体５の円錐状先端部分の傾斜面に当接し、更
に印版台Ｂを押圧するに従って、前記周摩が傾斜面を押
圧すると共に、係止爪体５が固着された摺動板４を、弾
発スプリング１５の弾発力に抗してスライド移動させる
。

そして、周縁が係止顎部１６の頂部を過ぎると、周縁と
係止爪体５との間に隙間が生じて摺動板４が弾発スプリ
ング１５０弾発力によって若干戻されると同時に、係止
顎部１６が係止孔１８の孔縁部奥面１９に係止されて、
印版台Ｂとドラム本体Ａとが確実にロックされて連結さ
れる。

印版台Ｂをドラム本体Ａから取外すときは、弾発スプリ
ング１５の弾発力に抗する力で抑圧片１３を押圧すると
、係止顎部１６と孔縁部奥面１９との係止状態が解放さ
れると同時に、弾発板バネ６の弾発力によって、印版台
Ｂがドラム本体Ａから飛び出すように分離される。

従って、摺動板４は摺動自在に規制されるので、一定の
範囲を越えてスライドすることがなく、摺動板４自体が
ドラム本体Ａから逸脱するようなことがなくなる。

係止顎部１６を備えた係止爪体５と、係止孔１８を備え
た係止板８とを形成したので、係止顎部１６を係止孔１
８の孔縁部奥面１９に係止させることができる。

弾発板バネ６を前記摺動板４上面に固着したので、係止
板８と摺動板４との間に位置して、係止板８を摺動板４
から離す向きに押圧し、前記係止顎部１６と孔縁部奥面
１９とが係止状態にあるときは、その係止状態をより確
実なものとし、係止が解放状態になると同時に印版台Ｂ
をドラム本体Ａから押し出すようにして分離させること
ができる。

弾発スプリング１５は、摺動板４をその摺動方向で附勢
復帰させるように内装されるので、摺動板４が不意の外
力等によって簡単にスライドして係止顎部１６と孔縁部
奥面１９との係止状態が簡単に解放されることがないよ
うにすることができる。

合体９を形成したので、これに印版２２やナンバーリン
グ機構Ｎを容易に付設することができる。

印版台Ｂとドラム本体Ａとを着脱自在に連結できるので
、多種の印刷を行なうとき等に、異なる印版２２が装着
された印版台Ｂや、ナンバーリング１幾構Ｎが付設され
た印版台Ｂ等を予め複数用意しておいて印版台Ｂ全体を
交換することができると共に、印版台Ｂの着脱操作が非
常に容易で、しかもその操作を短時間で行うことができ
る。

以上説明したように本考案にオ唱工、抑圧片を押圧する
だけで、印版台をドラム本体から取外すことができ、ま
た係止孔に係止爪体を挿入するようにして印版台を押圧
するだけで、印版台をドラム本体に確実な係止状態で連
結することができ、異なった印版が付設された複数の印
版台或いはナンバーリング機構が付設された印版台の交
換及び印版台自体の着脱操作が非常に容易に行えると共
に、その操作に伴ってインク等によって手が汚れること
が頗る少なくなり、しかも構成が簡単であるから製作が
容易となる等の実用上極めて有益な効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は分解斜視図、
第２図は縦断面図、第３図は横断面図、第４図２は一部
切断した押印印刷機の平面図、第５図は一部切欠きした
他の実施例の側面図、第６図は第５図に於ける他の実施
例の正面図である。Ｓ・・・印版ドラム、Ａ・・・ドラム本体、Ｂ・・・印
版台、１・・・側板、２ａ、２ｂ・・・ガイドステー
３・・・ドラムステー、４・・・摺動板、５・・・係止
爪体、６・・・弾発板バネ、７・・・案内蓋板、８・・
・係止板、９・・・合体、１０・・・固定溝、１１・・
・ボルト、１２・・・案内溝、１３・・・押圧片、１４
・・・ストッパー片、１５・・・弾発スプリング、１６
・・・係止顎部、１７・・・ビス、１８・・・係止孔、
１９・・・孔縁部奥面、２１・・・固定具、２２・・・
印版、Ｍ・・・押印印刷機、Ｋ・・・歯車機構、Ｌ・・
・給紙機構、Ｎ・・・ナンバーリング機構、Ｎ１・・・
加算ノブ、Ｎ２・・・ナンバー押印部、Ｐ・・・プリン
タシャフト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

所要の押印印刷機に於いて、そのプリンタシャフトに固
定装着されるドラム本体と、印版或いはナンバーリング
機構が付設されてドラム本体に連結される印版台とから
成り、ドラム本体は、摺動自在に規制した摺動板が配装
され、との摺動板上面に、係止顎部が先端部分に備えら
れている係止爪体と、印版台をドラム本体から離す向き
に弾発作用する弾発板バネとを夫々固着し、前記摺動板
をその摺動方向で附勢復帰させる弾発スプリングを内装
して形成され、印版台は、前記係止爪体が挿入される係
止孔を穿設し、その孔縁部奥面に係止顎部が係止される
係止板を、外側に印版或いはナンバーリング機構が付設
される合体の内側に固定して形成され、弾発スプリンタ
の弾発力に抗して摺動板を摺動させることで係止顎部と
孔縁部奥面とが係脱自在に係止して、ドラム本体と印版
台とが着脱自在に連結されるようにしたことを特徴とす
る印版ドラム。