JPS5931122Y2 - 圧力調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は有底筒状の鍋と、この鍋の上方開口部をバッキ
ングを介して覆う蓋とにより密閉加圧形の容器を構成す
る圧力調理器に係る１１ので・−特に鍋と蓋との結合部
の改善に関するものである。

従来、この種の圧力調理器において、蓋を回動する場合
、外ケースの把手とは独立した把手を鍋に設け、この鍋
の把手を持って操作し、またこの把手が蓋面に付けた錘
式蒸気弁を蓋と鍋とが正常に係合したときに自由にする
ようにレバーを誘導する構成のものが知られていた。

しかし、上記従来の圧力調理器は外ケースの把手、鍋の
把手、蓋の把手というように部品点数が多く、高価にな
るという欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、鍋の把手を
省略し、かつ鍋の把手の作用効果を損うことのない圧力
調理器を提供しようとするもので、以下に本考案の実施
例について添付図面を参照して説明する。

図において、１は外ケース、２は外ケース１内に装備し
た発熱体、３は発熱体２への通電を制御する温度制御部
、４は外ケース１内に出し入れ自在に収納する有底筒状
の鍋、５はバッキング６を介して鍋４の上方開口部を覆
う蓋で、外周部に切欠きを有するフランジ状係止部７が
一体に設けてあり、−古鍋４の上方開口部にはフランジ
状係止部７に対応する切欠き部を有し、他の部分は係止
部７を抱持する断面形状の嵌合部８が一体に形成されて
いる。

９は蓋５にビス１０によって取り付けられた蓋把手、１
１は蓋把手９の空洞部に設けられたレバーで、バネ１２
によりレバーの先端部で、錘式蒸気弁１３を持ち上げる
構成となっている。

１４は外ケースの把手で、鍋の一部を延出してなる位置
決め片１５が第３図に示すように、外ケース１の把手１
４の凹部１８にはまり込むことができ、さらに位置決め
片１５の高さまで、レバー１１の一端に取り付けられた
レバーカバー１６を誘導出来るように傾斜部１７が設け
である。

上記構成において、蓋５と鍋４との結合操作の手順につ
いて説明する。

まず鍋４に調理しようとするものを入れてから、鍋４の
位置決め片１５を把手１４の凹部１８に合わせるように
外ケース１内の発熱体２上に載置する。

次に蓋５の係止部７を鍋４の嵌合部８の切欠き部分に合
わせ、蓋５を回動する。

回動する以前にはレバー１１の先端はバネ１２により錘
式蒸気弁を持ち上げているが、蓋５の回動により、レバ
ーカバー１６が把手１４の傾斜部１７に沿って、位置決
め片１５まで乗り上げる。

その時には、レバー１１の先端は錘式蒸気弁１３を自由
にする。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば従来の
効用を減少することなく、鍋把手を省略し、全体の形状
をも簡素化し、かつ鍋把手を有するものと同等の機能を
備えた圧力調理器を提供でき、その実用的価値は大なる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す圧力調理器の断面図、
第２図は同要部拡大断面図、第３図は同要部側面図、第
４図は鍋の一部斜視図である。 １・・・・・・外ケース、４・・・・・・鍋、５・・・
・・・蓋、１１・・・・・・レバー、１４・・・・・・
把手、１５・・・・・・位置決め片、１８・・・・・・
凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部外側に把手を備えた外ケースと、この外ケースに着
   脱自在に収納される鍋と、この鍋の開口部をバッキング
   を介して覆う蓋と、この蓋に取付けられ蓋と鍋にて構成
   される密閉容器の内圧を調整する錘式圧力弁と、この錘
   式圧力弁を持ち上げるレバーとを備え、前記把手に形成
   した凹部に内容器の一部を延出してなる位置決め片を嵌
   合し、この位置決め片上にレバーの一端が乗り上げた状
   態にて錘式圧力弁の持ち上げを解除する構成としたこと
   を特徴とする圧力調理器。