JPS5930554B2 - 感熱記録方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、感熱記録紙に熱を与えることにより記録を行
なう感熱記録方法に関するものである。

従来のこの種の方法は、感熱記録ヘッドにより印加され
る熱によつてのみ感熱記録紙上に文字等を発色させ記録
を行なつていた。ところが、近年になつて、特に感熱記
録ファクシミリ装置等に高速化が強く要望され始め、従
来の方法によつてはこの要望を満たすことは困難になつ
てきた。すな、わち、感熱記録における文字等の記録濃
度は、感熱記録ヘッド中の発熱素子に印加される電圧に
比例し、主走査速度に反比例するものである。したがつ
て、高速度で記録し、かつ所定の記録濃度を出すために
は、発熱素子にそれだけ高い電圧を印加しなければなら
ない。しかし、このように高い電圧を発熱素子に印加す
ると、発熱素子の寿命が短くなり、かつ、発熱素子の温
度制御を行なう回路がさらに複雑になるという不都合が
生じる。本発明は、従来のこのような点に鑑みてなされ
たものであり、具体的には感熱記録ヘッドに印加する電
圧を従来の場合よりも低電圧とし、これによつて感熱記
録紙に薄く文字等を発生させ、その後高出力の光発生装
置によつて記録面を照射することにより、低濃度の記録
部に選択的に光エネルギーを吸収させて記録濃度を向上
させるもので、感熱記録ヘッドの寿命を長くし、かつ感
熱記録の高速化を実現できる感熱記録方法を提供するも
のである。以下、図面にもとづいて本発明の一実施例を
詳細に説明する。

図面は、感熱記録ファクシミリ受信装置の概略構成図で
ある。図面において、１はロール状の感熱記録紙、２、
４、６、９は感熱記録紙を矢印Ａ方向に給送するための
給紙ローラ、３は感熱記録ヘッド、５はロール状の感熱
記録紙を所定の長さに切断するカッター、Ｔは・・ロゲ
ンランプ等の高出力光発生装置である。まず、送信側か
ら画信号が伝送されてくると、給紙ローラ２、４、６、
９がそれぞれ矢印方向に′ 回転を始める。

この給紙ローラ２、４、６、９の回転に供なつて、感熱
記録紙１が矢印Ａ方向に給送される。給紙ローラ２と４
の間に設けられている感熱記録ヘッド３は、送信側から
伝送されてきた画信号に応じて、感熱記録紙１の所定の
位置に； 熱を与え記録画像を発生させる。このとき、
感熱記録ヘッド３に印加される電圧は、従来の印加電圧
よりも低い電圧であり、その記録濃度も従来よりも低く
なつている。

感熱記録ヘツド３により所定の位置に記録が終了した感
熱記録紙１は、給紙ローラ４と６の間に設けられている
カツタ一５によつて所定の長さに切断される。所定の長
さに切断された感熱記録紙８は、給紙ローラ６および９
によつてさらに矢印Ａ方向に給送される。このとき、給
送ローラ６および９の間に設けられたハロゲンランプ等
の高出力光発生装置７によつて、所定の長さに切断され
た感熱記録紙８の記録面全体が照射される。この照射に
よつて、感熱記録ヘツド３によつて発色された部分にお
いては、光エネルギーを吸収しさらに記録濃度は高くな
り、その他の部分においては、光エネルギーを反射する
ので発色することはない。照射が終了した感熱記録紙８
は、給紙ローラ９によつてさらに矢印Ａ方向に給送され
る。このようにして得られた受信画は、従来の低速度走
査によつて得られた受信画の記録濃度とほぼ同一なもの
となる。以上詳細に説明したように、本発明によれば感
熱記録ヘツドに印加する電圧を従来のものより低電圧と
し、これによつて感熱記録紙に薄く文字等を発生させ、
その後高出力の光発生装置によつて記録面を照射するこ
とにより、最初に形成される低濃度の記録部に選択的に
光エネルギーを吸収させ、記録濃度を向上させるもので
あるから、簡単な構成により感熱記録ヘツドの長寿命化
、かつ感熱記録の高速化を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の感熱記録方法を実現する感熱記録フアク
シミリ受信装置の要部構成図である。 １，８・・・・・・感熱記録紙、２，４，６，９・・・
・・・給紙ローラ、３・・・・・・感熱記録ヘツド、５
・・・・・・カツタ一、７・・・・・・高出力光発生装
置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 感熱記録ヘッドに低電圧を印加することにより感熱
   記録紙に低濃度で記録を行ない、前記記録後に高出力光
   発生装置により前記感熱記録紙の記録面に照射すること
   を特徴とする感熱記録方法。 ２ 特許請求の範囲第１項において、前記高出力光発生
   装置がハロゲンランプであることを特徴とする感熱記録
   方法。