JPS5930451A - 鋼の鋳造用添加剤の基材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼の造塊及び連続鋳造などに使用する鋳造用添
加剤の基材の新しい製造方法に関するものである。

従来、鋳面用添加剤の主原料（以下、単に原料という）
として金属酸化物、金属弗化物及びアルカリ土類金属炭
酸塩等が使用されており、これらのものは熱処理されて
いないものと熱処理されたものを使用する場合があるが
、熱処理により焼成又は溶融させたものは熱処理しない
ものを原料とした添加剤よりも滓化性及び水分に帰因す
るトラブルの点で優れている。熱処理による原料として
は高炉滓やガラス粉末又、天然のものとして玄武岩、ウ
オラストナイト、シラス等がある。

しかし、これらのものは成分のバラツキが大きいので、
得られる添加剤の成分にバラツキが大きい。しかもこれ
らのものを原料としたのでは原料に組成の限定があるの
で、得られる添加剤の品種が一定組成の品種に限定され
る等の欠点がある。

一方、生の原料を炉で溶解しようとする試みはなされて
いるが、今だ成分のバラツキの少い溶融物を経済的に得
る方法は実現していない。溶解炉として電気炉を使用し
た場合、特に電力費の点で問題があり、溶解に電力費が
かかり過ぎる。

これに対し、発明者は溶解炉として鋳鉄溶解に使用する
キュポラの検討を行った。キュポラは鋳鉄の例にみられ
るように単に溶解するだけならば非常に経済的な炉とい
える。しかし各種の金属酸化物、金属弗化物、アルカリ
土類金属の炭酸塩等をキュポラに装入し一定成分の溶融
物を得るのは困難である。

例えば、石灰石、珪石、アルミナ塊、炭酸ソーダ塊、螢
石をキュポラで溶解を行った例を表１に示す。表１は炉
が定常状態になってから１時間後に１０分毎にサンプリ
ングし分析して得られた５回の最大値、最小値、平均値
である。表から分かる様に溶融物の成分変動が大きく、
この様な溶融物を同一の添加剤の基材として使用する事
は困難である。更に、キュポラで溶解する場合、未燃焼
のコークスや未溶融の原料が介在物として少量溶融物中
に残る事がある。

表−１ 本発明はこれらの欠点を無（する事を目的になされたも
ので、キュポラで溶解した溶融物を更に前炉で攪拌加熱
、保持する事により、成分のバラツキの非常に少い溶融
物を得る事が出来る事、更に、溶融物中の介在物である
未燃焼コークスは完全に燃焼溶融し、未溶融の原料も完
全に溶融し介在物は消失してしまうことを見出した事に
なる。

即ち、本発明は鋼の鋳造用添加剤の原料をキュポラで溶
解し、次に溶融物を前炉で加熱攪拌した後、冷却粉砕し
鋼の鋳造用添加剤の基材を製造する方法を提供するもの
である。

以下１本発明に関し詳細に説明する。

キュポラで添加剤の原料を溶解させただけでは、表１に
示す様に、溶融物の成分にバラツキがあるので、この溶
融物を前炉に移し、前炉で溶融物を一定時間ＵＤ熱攪拌
保持する事により、成分のバラツキの少い溶融物とする
と同時に、溶融物中の介在物である未燃焼のコークスを
完全に燃焼させ灰分な溶解させ、同じ（介在物である未
溶融の原料も完全に溶解させられコークスの灰分ととも
に均一な溶融物とされる。この様にしてバラツキの少い
溶融物を得る事が出来る。

前炉で加熱する理由は、前炉に装入された溶融物の温度
低下を防止する目的の他、介在物の未燃焼コークスを完
全燃焼させてその灰分を溶融させる為と未溶融の原料を
完全溶融させる為である。

加熱には特に選ばないが重油又はガスバーナが使用され
、加熱温度は溶融物の成分により多少異なるが、鋼の添
加剤の原料組成から考えて１３００℃以上が望ましい。

前炉での攪拌時間は溶融物の成分及びバラツキにもよる
が、１０分以上で良く、最も望ましいのは２０分程度で
ある。

一方、本発明のものは前炉で溶融物を一定時間攪拌加熱
保持する様にしているので、この時、少量の成分調整材
やキュポラで溶解したのでは少量配分の原料で成分のバ
ラツキの原因となり易いものを、前炉で配分し均一な溶
融物とする事が出来る。

この様にして一前炉で均一に溶解された溶融物を水砕で
粉砕し添加剤の基材と成す。この基材に使用目的にシシ
じてカーボン、窒化硼素、炭酸リチウム、フッ化ナトリ
ウム等の溶融速度調整材やフラックス又は少量の成分調
整材の１種又は数種を加えて製品の添加剤とする場合と
、そのままの成分で他は何も加えないで製品とする場合
がある。

以下に、本発明の詳細な説明する。

実施例−１ 径約５０朋の珪石２８．４　ｗｔ％、消石灰３０．９　
ｗｔ％（塊状に成形）、シャモット８．７　ｗｔ％（塊
状に成形）、炭酸ソーダ１９．４　ｗｔ％（塊状に成形
）、張布１２．６　ｗｔ％を原料２として第１図に示す
径６５０Ｕのキュポラ１１に径６０〜８０ｍｔｎのコー
クスｌとともに原料８０重量部に対しコークス２０重量
部の割合で装入し、羽口１２かも送風量１００　Ｎｎ１
３．／ｍｉｎ　＊　ｔｎ２テこれらをコークスの熱で溶
解させる。その溶解物を炉床１３に設けた出湯口１４よ
り出湯し、出湯樋１５を通して前炉１６の装入口２ｏよ
り前炉へ溶融・物を２トン装入する。

その後溶融物２２の入った前炉１６を台車：２：３ごと
別の場所へ移動させ、代わりに空の前炉を出湯１通１５
の位置に配置してキュポラの連続運転を行う。この時溶
融物の入った前炉内の温度は加熱バーナ１９により１３
００℃に保たれており、攪拌機工８により溶融物を茄分
間攪拌後、前炉１６を傾動させて出湯口２１より溶融物
を水槽へ投入して水砕し乾燥後添加剤の基材とした。こ
の基材を５０　ｋｇごとに採取し分析を行った結果は表
２のとおりであった。基材の品質は非常に均一である事
を示している。又、各前炉のロット間のバラツキも表１
に示される標準偏差とほぼ同一の値であった。更に、未
溶融の原料や未燃焼コークスも見当らなかった。

本基材９７重量部に、溶融速度調整剤としてコークス粉
３重量部、バインダーとしてＣＭＣを加え均一に混合し
た後、押出し造粒を行ない連続鋳造用添加剤とした。本
添加剤を中炭アルミキルド鋼の連続鋳造（引抜速度１．
８ｍ／ｍｉｎ　　）に使用した結果は鋳造作業性が良く
、又鋳片の欠陥も無く良好であった。

、／ 一−−−−″″− 表−２（ｗｔ％） 実施例−２ 径約５０朋の珪石３５．４　ｗｔ％、消石灰４４．１　
ｗｔ％、炭酸ソーダ１２．Ｏｗｔ％、張布８．５　ｗｔ
％の配合のものを原料として、原料８０重量部に対し、
６０〜８０朋径のコークス加重量部の割合でキュポラに
装入し、送風量９ＯＮｍ３／ｍｉｎ−ｍ２テ溶解サセ、
コｔＬ、ｒＥ　ノ溶融物を２　Ｔｏｎ前炉へ装入後、原
料投入装置１７よりフン化ソーダ３０　ｋｇ装入後、前
炉内の温度を１３５０℃に保ち、攪拌機工８で３０分間
攪拌後、溶融物を水砕し乾燥後添加剤の基材とした。こ
の基材を４０４同所より採取し分析を行った結果しま表
３のとおりであった。基材の品質は非常に均一である事
を示している。更に、未溶融の原料や未燃焼コークスも
見当たらなかった。

表−３（ｗｔ％） 以上、述べた様に本発明によれ＋−ｒ経済的にｌト’ｉ
に成分変動の少い添加剤の基材を得る事ｈ″−出来る。

しかも、生の原料を使用した場合をま不１臼］とされて
いた、水酸化物、炭酸塩、結晶水を含む原料でも本発明
では制限なく使用出来、使用する原料に制限がなく、目
的とする成分の基材を自由に製造する事が出来る。更に
、その基材は最終目的の添加剤成分と同一にする事も出
来、又はそれた近い基材とする事によって使用目的に応
じて少量の溶融速度調整剤、フラツクス、成分調整材の
１種又はそれ以上を加えて目的の添加剤とすることが可
能な基材を得ることが出来る。

更に、本発明では前炉で溶融物を一定時間攪拌加熱保持
する様にしているので、この時、少量の成分調整材やキ
ュポラで溶解したのでは少量配合の原料で成分のバラツ
キの原因となり易いものを前炉で配合し均一な基材を得
る事が出来る。

この様な基材を基に製造された添加剤は成分の変動が少
ないので条件のきびしい鋼の高速の連続鋳造用に適して
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するためのキュポラ及び前炉の構
造と操業法を説明するための断面図である。 １・・コークス、２・・原料、１１・・キュポラ、１２
・・羽］−１，１６・・前炉、１８・・攪拌機、１９・
・加熱バーナ。 特許出願人　代理人 弁理士矢葺知之 （ほか１名） 第　１１（Ｉ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼の鋳造用添加剤の原料をキュポラで溶解し、次に前炉
   で加熱攪拌した後、冷却粉砕し鋼の鋳造用添加剤の基材
   を製造する方法。