JPS5930336Y2 - 換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は天井等にアンカーボルトで吊持される換気扇
の改良に関するものである。

従来、この種の換気扇は第１図および第２図で示され、
図において１は外筐で、側壁に排気口２、下面に吸気口
３が形成され、内部には送風機（図示せず）が設けられ
ている。

４は吸気口３を覆う化粧グリル、５は外筐１の対応する
側壁にそれぞれネジ止めされた吊持具で、天井６に埋設
されたアンカーボルト７が貫挿される孔８が形成されて
いる。

９は吊持具５が取着されるよう設けられたナツト、１０
は排気口２に連設されたダクト、１１は天井板である。

従来の換気扇は上記のように構成され、送風機を運転す
ることにより室内空気はダクト１０を通して室外へ排出
されるが、その換気扇の設置は天井に埋設されたアンカ
ーボルト１に吊持具５をナツト９で挟着させることによ
り吊持され、排気口２にダクト１０を接続して天井板１
１を取付ける。

このため、故障等により換気扇本体を取外す場合には、
天井板１１を取外す必要があった。

また、吊持具５の取付げ位置が決っているため、アンカ
ーボルト７の取付は位置が限られ外筐１の取付けの自由
度がなかった。

さらに吊持具５が突出していることから包装形態が複雑
なものとなる欠点があった。

この考案は上記欠点に鑑みなされたもので、換気扇本体
の取外しが天井板を取らずに行うことができる設置工事
が容易にできる換気扇を提供することを目的とするもの
である。

以下、この考案の一実施例を第３図〜第５図に従って説
明すること、図において２〜４． ６． ７および９〜
１１は上記従来例と同一または相当部分を示し、１２は
アンカーボルト７が貫挿されるよう設けられた孔で、外
筐１の上面の対角のそれぞれ近傍に角からＡだげ離れて
設けられている。

１３は上記対角部にそれぞれの対角の２等分線に対して
対称に８寸法だけ離れて設げられたメネジ１４は吊持具
で、上記メネジ１２に対応する貫通孔１５を設けるとと
もに上記アンカーボルト７が位置し、ナツト９で挾持さ
れる溝部１６が設けられ、かつこの吊持具の巾寸法は外
筐側壁より突出せず、また上記孔１２を塞ぐように形成
されている。

１７はオネジである。上記のように構成された換気扇は
、オネジ１１を回して吊持具１４を取外し、アンカーボ
ルト７を孔１２に通してナツト９で外筐１の上面を挾着
させることにより外筐は吊持される。

このとき、ナツト９は外筐１の吸気口３から締め付けら
れるため、故障等による換気扇取外しが室内側からでき
、従来のように天井板１１を取る必要はない。

また、吊持具１４は第４図のようにその取付方向を９０
変えることができ外筐１の取付の自由度が増し、かつ孔
１２はその吊持具１４により塞がれ空気が漏れることが
ない。

さらに包装時には第５図に示すように吊持具１４の溝部
１６を外筐内方に向けて取付ければ外筐１周壁から突出
することがなく包装形態は簡単になる。

以上説明したとうりこの考案によれば、外筐の取付は取
外しが吸気口からでき、従来のように天井板を取る必要
がなくなり、工事が簡単になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す換気扇取付状態図、第２図は第１
図の要部斜視図、第３図はこの考案の一実施例を示す要
部分解斜視図、第４図は同じくその吊持具１４の一取付
状態を示す斜視図、第５図は同じくその吊持具１４の一
取付状態を示す平面図である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示し、１
は外筐、２は排気口、３は吸気口、６は天井、７はアン
カーボルト、１２は孔、１３はメネジ、１４は吊持具、
１５は貫通孔、１７はオネジである。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）側面に排気口を設けるとともに下面に室内に開口
   する吸気口を設け、かつ上面に天井等に設けられたアン
   カーボルトが貫挿され上記吸気口からネジ止めされる孔
   を設けた外筐と、この外筐内に設けられた送風機とから
   成る換気扇。
2. （２）孔が外筐上面の対角近傍にそれぞれ設ゆられたこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の換
   気扇。
3. （３）外筐上面の対角部にその角の２等分線に対称な位
   置にメネジを形成するとともに、上記メネジに対応する
   貫通孔を設けた吊持具をネジ止めしたことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の換気
   扇。