JPS5930179B2 - 加硫用ゴム組成物 - Google Patents

加硫用ゴム組成物

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JPS5930179B2
JPS5930179B2 JP5153879A JP5153879A JPS5930179B2 JP S5930179 B2 JPS5930179 B2 JP S5930179B2 JP 5153879 A JP5153879 A JP 5153879A JP 5153879 A JP5153879 A JP 5153879A JP S5930179 B2 JPS5930179 B2 JP S5930179B2
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copolymer rubber
ethylene
rubber
olefin
vulcanizate
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哲夫 東條
精 本間
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は加硫用ゴム組成物、更に詳しくは異種のエチレ
ン・α−オレフィン系共重合ゴムの組み合わせからなる
加硫用ゴム組成物に関する。
エチレン、α−オレフィン系共重合ゴムからの加硫物は
優れた耐候性、耐熱性、電気的特性、ゴム的性質故に多
方面に使用されていることは周知の事実である。そして
一般に多用されているエチレン・α−オレフィン系共重
合ゴムはα−オレフィンがプロピレンであつて、エチレ
ン単位とプロピレン単位のモル比(エチレン/プロピレ
ン)が50150ないし82/18めエチレン・プロピ
レン共重合ゴム又はエチレン・プロピレン・ポリエン共
重合ゴムである。
しかし、このような一般的なエチレン・プロピレン系共
重合ゴムの加硫物は尚不満足な点が多い。
すなわち、該共重合ゴムの加硫物の強度はカーボンブラ
ックの如きゴム補強剤を配合することによりある程度向
上させることができるものの限界があ・ つた。又極め
て安価な炭酸カルシウムの如き充填剤を配合することに
より、安価な加硫物が得られるが、他面加硫物の強度が
極端に低下する欠点があつた。一方、本発明者はこのよ
うな欠点を解決するゴフ ムに、エチレンと炭素数が4
以上のα−オレフィンとの共重合ゴムであつて、エチレ
ン単位と該α−オレフィン単位とのモル比(エチレン/
α−オレフィン)が約90/10前後のエチレン・α−
オレフィン系共重合ゴムの加硫物は同一モル比の5 エ
チレン・プロピレン系共重合ゴムの加硫物より著しく高
強度であつて、ゴム的性質を相当有することを知見した
が、この優れたエチレン・α−オレフイン系共重合ゴム
からの加硫物は低温においては圧縮永久歪の増大、ヒス
テリシス損の増大、柔軟性の低下等ゴム的性質が低下す
ることを認めた。
従つて、本発明の第一の目的は、通常のエチレン・プロ
ピレン系共重合ゴムの加硫物より一層高強度の加硫物が
得られる組成物を提供することであり、第二の目的は従
来のエチレン・プロピレン系共重合ゴムの加硫物と同等
の強度を有する加硫物をより安価に製造し得る組成物を
提供することであり、そして他の目的は、エチレン単位
と炭素数4ないし10のα−オレフイン単位のモル比(
エチレン/α−オレフイン)が90/10前後のエチレ
ン・α−オレフイン系共重合ゴムの加硫物が著しく高強
度であるという本発明者の知見を生かしかつ低温でも充
分なゴム的性質を有する加硫物を与え得る組成物を提供
することに関するものである。すなわち本発明はエチレ
ン単位と炭素数3ないし10のα−オレフイン単位のモ
ル比(エチレン/α−オレフイン)が50/50以上8
2/18未満であるエチレン・α−オレフイン系共重合
ゴムAおよびエチレン単位と炭素数4ないし10のα一
オレフイン単位とのモル比(エチレン/α−オレフイン
)が82/18ないし95/5であるエチレン・α−オ
レフイン系共重合ゴムBとからなり、かつ該共重合ゴム
Aと該共重合ゴムBとの重量比(共重合ゴムA/共重合
ゴムB)が5/95ないし95/5であることを特徴と
する加硫用ゴム組成物を提供することに関するものであ
る。本発明の組成物からはロール加工性および押出成形
性良好に、従つて製造上の問題もなく、従来のエチレン
・プロピレン・ポリエン共重合ゴムの加硫物より高強度
の加硫物が得られ、前記共重合ゴムBの著しく高強度な
長所を生かしかつ低温においてもゴム的性質を相当有す
る加硫物が得られ、更には極めて安価な充填剤を多量に
配合しても、加硫物の強度の低下が少ないので従米のエ
チレン・プロピレン・ポリエン共重合ゴムを用いた場合
と同等の強度を有する加硫物をより安価に得られること
になる。以下本発明を更に詳述することにより本発明の
利点、構成が一層理解されるであろう。
本発明で使用するエチレン・α−オレフイン系共重合ゴ
ムAの成分であるα−オレフインは炭素数3ないし10
のα−オレフインである。
具体的には1−ブテン、1−ベンゼン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ベンゼン、1−オクテン、1ーデセン
およびこれらの混合物を例示できるが、なかでもプロピ
レンが好ましい。そしてエチレン単位とα−オレフイン
単位のモル比(エチレン/α−オレフイン)は50/5
0以上82/18未満、好ましくは55/45ないし8
2/18未満、更に好ましくは60/40ないし82/
18未満を例示できる。モル比が82/18以上とエチ
レン単位が多いと本発明の組成物からの加硫物は低温で
のゴム的性質を失い共重合ゴムAを使用する意義を失う
。又、モル比が50/50より小さいと該加硫物の強度
が低い。本発明で使用するエチレン・α−オレフイン系
共重合ゴムBの成分であるα−オレフインは炭素数4な
いし10のα−オレフインである。
具体的には1−ブテン、1−ベンゼン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ベンゼン、1−オクテン、1−デセン
およびこれらの混合物を例示できるが、なかでも1−ブ
テンが好ましい。そしてエチレン単位とα−オレフイン
単位のモル比(エチレン/α−オレフイン)は82/1
8ないし95/5、好ましくは83/17ないし95/
5、更に好ましくは85/15ないし95/5を例示で
きる。本発明の共重合ゴムBのα−オレフインの炭素数
、そしてエチレンとα−オレフインのモル比は本発明の
構成上、重要な要件である。すなわち共重合ゴムBのα
−オレフイン成分としてプロピレンの使用は本発明の組
成物からの加硫物の強度が低く本発明より排除される。
そしてモル比が95/5より大きく、すなわちエチレン
単位が多いと本発明の組成物からの加硫物のヒステリシ
ス損の増大、圧縮永久歪の増大、柔軟性低下などゴム的
性質を失う、あるいは共重合ゴムAとの均一な混合が困
難になるなどの欠点が生じ又82/18未満であると本
発明の組成物からの加硫物の強度が低く共重合ゴムBを
使用する意義を失する。本発明のエチレン・α−オレフ
イン系共重合ゴムA及びBのそれぞれの極限粘度〔η〕
はデカリン中、135℃で多点法により測定した値とし
て0.6ないし6.0d1/f1好ましくは0.8ない
し4.0d1/7、更に好ましくは0.8ないし3.0
d1/tである。
〔η〕が0.6dj/f以下であると加硫物の強度が低
く、また6.0d1/?以上であると後述する加硫物を
製造する工程、例えば未加硫配合ゴムを調整するロール
加工工程でのロール加工性の低下および該配合ゴムを意
図する形状に成形する工程での流動性の低下による成形
性の悪化など加硫物製造上の問題が生じる。本発明で使
用するエチレン・α−オレフイン系共重合ゴムAおよび
Bはポリエン成分を含有しなくてもよいが、含有するも
のが好ましい。
そしてポリエン成分の含有量はヨウ素価表示で4ないし
50、好ましくは4ないし401更に好ましくは4ない
し30である。とくに加硫剤としてイオウ系化合物を使
用する場合ポリエン成分は必須である。ポリエン成分と
して具体的には、1・4−ヘキサジエン、1・6−オク
タジエン、2−メチル−1・5−ヘキサジエン、6−メ
チル−1・5ヘプタジエン、7ーメチル一1・6−オク
タジエンのような鎖状非共役ジエン、シクロヘキサジエ
ン、シンクロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデ
ン、5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イ
ソプロピリデン一2−ノルボルネン、6−クロロメチル
−5−イソプロペニル2−ノルボルネンのような環状非
共役ジエン、2・3−ジイソプロピリデン一5−ノルボ
ルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン一5−
ノルボルネン、2−プロペニル一2・2−ノルボルナジ
エン、1・3・7ーオクタトリエン、1・4・9−デカ
トリエンのようなトリエンを代表例として例示すること
ができる。好適なポリエンは環状非共役ジエンおよび1
・4−ヘキサジエンとりわけシンクロペンタジエン又は
5−エチリデン−2一ノルボルネンである。尚、共重合
ゴムA、共重合ゴムBいずれもポリエン成分を含有する
組み合わせが極めて好ましい。
このような共重合ゴムAは通常の公知の方法で製造され
るし、又α−オレフインがプロピレンである共重合ゴム
Aは市販されている。又、本発明で使用されるエチレン
・α−オレフイン系共重合ゴムBを製造するにはエチレ
ン・プロピレン系共重合ゴムを製造する通常の方法で製
造することができる。
すなわち媒体中、可溶性バナジウム化合物と有機アルミ
ニウム化合物などのチーグラ一触媒を用い、エチレン、
炭素数4ないし10のα−オレフイン、必要に応じてポ
リエン、J更には分子量調節剤としての水素ガスなどを
供給することにより製造される。
媒体としては、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、灯油のような脂肪族炭化水素、シクロヘキサ
ンのような脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭価水素、クロルベンゼン、四塩化
炭素、テトラクロルエチレン、トリクロルエチレン、塩
化エチル、塩化メチレン、ジクロルエタンなどのハロゲ
ン化炭価水素を単独であるいは混合して用いることがで
きる。可溶性バナジウム化合物としては、例えば四塩化
バナジウム、バナジルトリクロリド、バナジウムトリア
セチルアセトネート、バナジルアセチルアセトネート、
バナジルトリアルコキシドVO(0R)3(こ匁ではR
は脂肪族炭化水素基を示す。)、ハロゲン化バナジルア
ルコキシドVO(0R)NX3.,n(こkでRは脂肪
族炭化水素基、Xはハロゲン原子を示し、またO<nく
3である。
)などを単独で又は混合して用いることができる。一方
、有機アルミニウム化合物としては一般式RmAlX3
−n1(こX(′Rは脂肪族炭化水素基、Xはハロゲン
を示し、また1≦m≦3である。)で表わされる化合物
例えばトリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウム
クロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、エチル
アルミニウムジクロリドなどを単独であるいは混合して
用いることができる。本発明にあつてはこのような共重
合ゴムA及び共重合ゴムBを併用することが本発明の構
成上最も重要な要件である。
共重合ゴムAは本発明の組成物の加硫物にゴム的性質と
くに低温でのゴム的性質を付与し、共重合ゴムBは該加
硫物に強度を付与する。すなわち本発明の組成物からの
加硫物は強度及びゴム的性質、とくに低温でのゴム的性
質を合わせもつ。共重合ゴムAと共重合ゴムBとの配合
割合は本発明の組成物の用途によつて任意に選択し得る
が、通常重量比(A/B)で5/95ないし95/5、
好ましくは10/90ないし90/101更に好ましく
は20/80ないし90/10である。
重量比(A/B)が5/95未満と共重合ゴムAの配合
量が少なく共重合ゴムBの配合量が多いと加硫物の低温
でのゴム的性質を失い、重量比(A/B)が95/5を
越えて共重合ゴムAの配合量が多く共重合ゴムBの配合
量が少ないと加硫物の強度が低くいずれの場合も本発明
の効果を奏し得ない。本発明の組成物から加硫物を得る
に当つては意図する加硫物の用途、それに基づく性能に
応じて、共重合ゴムAおよび共重合ゴムBの他に、ゴム
補強剤、充填剤、軟化剤の種類及び配合量、更には加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤などの加硫系を構成する化合
物の種類および量、そして加硫物を製造する工程が適宜
選択される。
本発明では、組成物中に占める共重合ゴムAと共重合ゴ
ムBの総量は意図する加硫物の性能、用途に応じて適宜
選択されるが、通常20重量%以上、好ましくは25重
量%以上である。
本発明で使用できる軟化,剤としては通常ゴムに使用さ
れる軟化剤であるが、例えばプロセスオイル、潤滑油、
パラフイン、流動パラフイン、石油アスフアルト、ワセ
リンなどの石油系軟化剤、コールタール、コールタール
ピツチなどのコールタール系軟化剤、ヒマシン良アマニ
油、ナタネ油、アン油などの脂肪油系軟化剤、トール油
:サブ:密ロウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ
類:リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛などの脂
肪酸および脂肪酸塩:石油樹脂、アタクチツクポリプロ
ピレン、クマロンインデン樹脂などの合成高分子物質を
挙げることができる。
なかでも石油系軟化剤が好ましく用いられ、特にプロセ
スオイルが好ましく用いられる。これらの軟化剤の配合
量は加硫物の用途に応じて適宜選択されるが、通常共重
合ゴムAと共重合ゴムBとの総量を100重量部に対し
て最大150重量部、好ましくは最大100重量部配合
される。本発明ではSRF.GPF.FEF.HAF、
ISAF,.SAF,.FT,.MTなどのカーボンブ
ラツクおよび微粉ケイ酸の如きゴム補強剤および軽質炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレーな
どの如き充填剤を使用してもよい。
これらのゴム補強剤および充填剤の種類及び量はその用
途に応じて適宜選択されるが共重合ゴムAと共重合ゴム
Bの総量100重量部に対して最大300重量部、好ま
しくは最大200重量部の割合で配合される。そして共
重合ゴムAと共重合ゴムBとの重量比(A/B)が60
/40ないし5/95と共重合ゴムBの使用割合が比較
的多い場合は極めて安価な充填剤を上記範囲内で多量に
配合しても加硫物は充分な強度を有するので従来のエチ
レン・プロピレン系共重合ゴムの加硫物と同等の強度を
有する加硫物をより安価に提供できるという重要な利点
を有する。本発明の組成物からの加硫物は通常一般のゴ
ムを加硫するときと同様に、後述する方法で未加硫の配
合ゴムを一度調整し、次いで該配合ゴムを意図する形状
に成形した後加硫を行うことにより製造される。
そして加硫方法として加硫剤を使用し加熱する方法と電
子線を照射する方法がある。加硫剤を用いる際に使用さ
れる加硫剤としてはイオウ系化合物および有機過酸化物
を挙げることができる。イオウ系化合物としては、イオ
ウ、塩化イオウ、二塩化イオウ、モルホリンジスルフイ
ド、アルキルフエノールジスルフイド、テトラメチルチ
ウラムジスルフイド、ジメチルジチオカルバミン酸セレ
ンを例示でき、なかでもイオウの使用が好ましい。イオ
ウ系化合物は本発明の共重合ゴムA及びBの総量100
重量部に対して0.1な,いし10重量部、好ましくは
0.5ないし5重量部の割合で使用される。有機過酸化
物としてはジグミルペルオキシド、2・5−ジメチル−
2・5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2・5
−ジメチル−2・5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキ
サン、2・5−ジメチル−2・5−ジ(第三ブチルペル
オキシ)ヘキシン一3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ
第三ブチルペルオキシ−3・3・5−トリメチルシクロ
ヘキサン、第三ブチルヒドロペルオキシドを例示できる
が、なかでもジグミルペルオキシド、ジ第三ブチルペル
オキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3・3・5−トリ
メチルシクロヘキサンが好ましく使用される。有機過酸
化物は本発明の共重合ゴムA及びBの総量100重量部
に対して3X10−4ないし5×10−2モル部、好ま
しくは1X10−3ないし3×10−2モル部使用する
。加硫剤としてイオウ系化合物を使用するときは加硫促
進剤の併用が好ましい。
加硫促進剤としてはN−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アゾールースルフエンアミド、N−オキシジエチレン−
2ーベンゾチアゾールースルフエンアミド、N−N−ジ
イソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフエンアミド
、2−メルカプトベンゾチアゾール、2一(2・4−ジ
ニトロフエニル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(
2・6−ジエチル−4−モルホリノチオ)ベンゾチアゾ
ール、ジベンゾチアジルージスルフイドなどのチアゾー
ル系:ジフエ 5ニルグアニジン、トリフエニルグアニ
ジン、ジオルソトリルグアニジン、オルソトリル・バイ
・グアナイド、ジフエニルグアニジン・フタレートなど
のグアニジン系:アセトアルデヒドーアニリン反応物、
ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、へ 1キサメチレ
ンテトラミン、アセトアルデヒドアンモニアなどのアル
デヒドアミンまたはアルデヒド−アンモニア系;2−メ
ルカプトイミダゾリンなどのイミダゾリン系:チオカル
バニリド、ジエチルチオエリア、ジブチルチオエリア、
トリメチル lチオエリア、ジオルソトリルチオエリア
などのチオエリア系:テトラメチルチウラムモノスルフ
イド、テトラメチルチウラムジスルフイド、テトラエチ
ルチウラムジスルフイド、テトラブチルチウラムジスル
フイド、ペンタメチレンチウラムテト ニラトラスルフ
イドなどのチウラム系:ジメチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜鉛、ジ一n−ブチルジ
チオカルバミン酸亜鉛、エチルフエニルジチオカルバミ
ン酸亜鉛、ブチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ
メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオ
カルバミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸テル
ルなどのジチオ酸塩系:ジブチルキサントゲン酸亜鉛な
どのザンテート系:その他、亜鉛華などを挙げることが
できる。これら加硫促進剤は共重合ゴムA及びBの総量
100重量部に対して0.1ないし20重量部、好まし
くは0.2ないし10重量部の割合で使用される。加硫
剤として有機過酸化物を使用するときは加硫助剤の併用
が好ましい。
加硫助剤としては硫黄、p−キノンジオキシムなどのキ
ノンジオキシム系、ポリエチレングリコールジメタクリ
レートなどのメタクリレート系、ジアリルフタレート、
トリアリルシアヌレートなどのアリル系、その他マレイ
ミド系、ジビニルベンゼンなどが例示される。このよう
な加硫助剤は使用する有機過酸化物1モルに対して1/
2ないし2モル、好ましくは均等モル使用する。加硫方
法として加硫剤を使用せず、電子線を使′用する場合は
後述する成形された未加硫の配合ゴムに0.1ないし1
0MeV(メガエレクトロンボルト)、好ましくは0.
3ないし2.0MeVのエネルギーを有する電子を吸収
線量が045ないし35Mrad(メカラット)、好ま
しくは0.5ないし10Mradになるように照射すれ
ばよい。
このとき前記の加硫剤としての有機ペルオキシドと併用
する加硫助剤を使用してもよく、その量は本発明の共重
合ゴムA及びBの総量100重量部に対して1×10−
4ないし1X10−1モル部、好ましくは1X10−3
ないし3X10−2モル部配合する。未加硫の配合ゴム
は次の方法で調製される。
すなわちバンバリーミキサ一の如きミキサー類により共
重合ゴムA及びB、充填剤、軟化剤を80ないた170
℃の温度で3ないし10分間混練した後、オーブンロー
ルの如きロール類を使用して、加硫剤、必要に応じて加
硫促進剤又は加硫助剤を追加混合し、ロール温度40な
いし80℃で5ないし30分間混練した後、分出し、リ
ボン状又はシート状の配合ゴムを調製するか又は、共重
合ゴムAと共重合ゴムBの重量比(A/B)が60/4
0ないし5/95と共重合ゴムBの配合割合が多いとき
は上記のミキサー類およびロール類による混練工程の替
りに共重合ゴムおよびその他の配合剤を80ないし10
0℃に加熱された押出機に直接供給し、滞留時間を0.
5ないし5分とすることによりペレツト状の配合ゴムを
調製してもよい。このように調製された配合ゴムは押出
成形機、カレンダーロール、又はプレスにより意図する
形状に成形され、成形と同時に又は成形物を加硫槽内に
導入し、150ないし270℃の温度で1ないし30分
間加熱するかあるいは前記した方法により電子線を照射
することにより加硫物が得られる。この加硫の段階は金
型を用いてもよいし、又金型を用いずに実施してもよい
。金型を用いない場合は成形、加硫の工程は通常連続的
に実施される。勿論、電子線照射により加硫を行う場合
は加硫剤の配合されない配合ゴムを用いる。
又、加硫層における加熱方法としては熱空気、ガラスビ
ーズ流動床、UHF(極超短波電磁波)、スチームなど
の加熱層を用いることができる。
以上の如くして製造された加硫物はそのもの自体で電気
絶縁材、自動車外装部品、ループインク、自動車のラジ
エーターホースなどのホース類の用途として機能しある
いは発泡剤を前記未加硫の配合ゴムに配合すれば発泡体
が製造され断熱材、クツシヨン材、シーリング材などの
用途として機能する。本発明の組成物から電気絶縁材を
製造する場合、加硫物の体積固有抵抗が1×1010Ω
・?以上であることが好ましいため充填剤として非導電
性のものを使用することが推奨される。
止むを得ずカーボンブラツクを使用するときは共重合ゴ
ムAおよび共重合ゴムBの総量100重量部に対して2
5重量部以下、好ましくは15重量部以下とする。又、
加硫物の破断点、引張強度は50kg/Cd以上となる
ように各種の配合剤が選択されるべきであろう。従来の
エチレン・プロピレン系共重合ゴムの加硫物の強度を上
昇させるにはカーボンブラツクを相当量配合する必要が
あり、電気絶縁性を損う結果となつていたが、本発明の
組成物にあつてはカーボンブラツクを用いなくても充分
に高強度なので、電気絶縁性の良い高強度の電気絶縁材
が得られることになる。勿論、通常のエチレン・プロピ
レン系共重合ゴムに対しては著しく加硫ゴムの強度を損
う炭酸カルシウム、タルククレーは非導電性の充填剤で
あり、本発明の組成物に使用しても充分に高強度の電気
絶縁材が得られ、好ましく使用される。かくして本発明
の組成物からプラグキャツプ、イグニツシヨンキヤツプ
もしくはデイストリビユーターキヤツプなどの自動車エ
ンジン周辺の電気絶縁用キヤツプ類、コンデンサーキャ
ツプ、舶用電線もしくは自動車用イグニツシヨンケーブ
ルなどの電線の通電部を円筒状に被覆した絶縁層、およ
びケーブルジョイントカバーなどの電気絶縁材が従来公
知の工程により製造される。
又本発明の組成物からバンパ一 バンパーフイラ一、バ
ンパーストリツプ、バンバーサイドガート、オーバーラ
イダーおよびサイドプロテンクシヨンモールなどの自動
車外装部品が製造されるが、これらの自動車外装部品は
前述した本発明の組成物からの加硫物と同様な効果を有
し、更にはこれらの自動車外装部品の明色化の要求に、
カーボンブラツクを使用しなくても充分に高強度である
ので顔料を適宜使用することにより答え得る。
更に本発明の組成物から発泡体を製造するには発泡剤及
び必要に応じて発泡剤が配合される。使用される発泡剤
としては、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸
アンモニウム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム
などの無機発泡剤;N.N−ジメチルN−マージニトロ
ソ・テレフタルアミド、N−マージニトロソ・ペンタメ
チレン・テトラミンなどのニトロソ化合物;アゾジカル
ボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アジシクロ
ヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリウム・
アゾジカルボキシレートなどのアゾ化合物:ベンゼン・
スルホニル・ヒドラジド、トルエン・スルホニル・ヒド
ラジド、P−Vオキシビス(ベンゼンスルホニル・ヒド
ラジド)、ジフエニルスルホン一3・3′−ジスルホニ
ル・ヒドラジドなどのスルホニル・ヒドラジド化合物:
カルシウムァジド、4.4′−ジフエニル・ジスルホニ
ルアジド・パラ・トルエン・マルホニルアジドなどのア
ジド化合物:を挙げることができる。なかでもニトロソ
化合物、アゾ化合物およびアジド化合物が好ましく使用
される。このような発泡剤は共重合ゴムA.Bの総量1
00重量部に対して0.5ないし30重量部、好ましく
は1ないし20重量部配合することにより、みかけ比重
0.03ないし0.7の発泡体が製造される。また必要
に応じて発泡剤と併用して、発泡助剤を使用しても差支
えない。
発泡助剤とは、発泡剤の分解温度の低下、分解促進、気
泡の均一化などの働きをする添加剤である。発泡助剤と
してはサルチル酸、フタル酸、ステアリン酸などの有機
酸:尿素およびその誘導体を挙げることができる。本発
明の組成物から発泡体を得る工程は従来のエチレン・プ
ロピレン・ポリエン共重合ゴムから発泡体を製造する通
常の工程が使用できる。本発明の組成物からの発泡体は
、発泡体のみかけ比重をD、引張破断点応力をTB(K
g/Cd)としたときTB/D(Kg/Cd)で定議さ
れる比強度を100k9/d以上と高比強度にすること
が可能で、断熱材、電気絶縁材、浮揚材、クツシヨン材
、防音材などに使用し得る。以上詳述した本発明につき
以下実施例を以つて具体的に説明する。
実施例1、2、3、比較例1、2 エチレン単位とプロピレン単位のモル比(エチレン/プ
ロピレン)が65/35、ヨウ素価が101135℃の
デカリン溶媒で測定した〔η〕が1,72d1/fのエ
チレン・プロピレン・5一ニチリデン一2−ノルボルネ
ン共重合ゴム(共重合ゴムA)、エチレン単位と1−ブ
テン単位のモ 3ル比(エチレン/1−ブテン)が90
/10、ヨウ素価が10、前記方法で測定した〔η〕が
1,35(11/7のエチレン・1−ブテン・5−エチ
リデン−2−ノルボルネン共重合ゴム(共重合ゴムB)
、亜鉛華、ゴム補強剤および軟化剤を表 11および表
2の配合割合に従い4.31のバンバリーミキサ一(0
0C型、神戸製鋼社製)を使用して6分間混練した。
引き続き8×20インチのオープンロールを用いて、表
1の配合割合で加硫剤および加硫促進剤 1を追加混合
し、ロール温度60℃で5分間混練し、配合ゴム1k9
を得た。
この配合ゴムを160℃に加熱せられた熱プレスにより
プレス圧100kg/Cd下に30分間加熱し加硫シー
ト及び圧縮永久歪測定用サンプルを作 乏製した。
得られた加硫シート及び圧縮永久歪測定用サンプルを2
4時間、25℃の恒温室に放置した後、加硫ゴム試験に
供し、硬度、引張破断点応力TB(K9/Cd)、引張
破断点伸EB(%)、及び圧縮2永久歪CS(%)を各
々測定した。
各々の結果を表2に示した。各々の測定方法は次の通り
である。
硬度;上記シートを6枚重ね、JISK63Olの加硫
ゴム物理試験法5.2項スプリング式硬さ試験に記載さ
れる方法でA形試験機を用いて測定した。
TB及びEB;前記シートをJISK63Olに記載さ
れる3号形タンペル試験片を打抜き、該試験片を用いて
同JIS3項に規定される方法に従い、25℃で500
mm/Mmの引張速度※によりTB及びEBを測定した
圧縮永久歪CS;JISK63Olに記載される方法に
従つた。
但し熱処理温度は25℃および−20℃とした。比較例
3 実施例2において、共重合ゴムAの代りに、エチレン単
位とプロピレンの単位のモル比(エチレン/プロピレン
)が90/10、ヨウ素価が101〔η〕が1,73d
1/7のエチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−
ノルボルネン共重合ゴムを用いる他は実施例2と同一の
操作を行つた。
結果を表2に示した。実施例4、比較例4 実施例1の共重合ゴムAおよび共重合ゴムB、その他の
配合剤を表3の割合で使用する以外は実施例1と同一の
操作を行つた。
結果を表3に示した。実施例1、2、3、4の結果より
本発明の組成物からの加硫物は高強度かつ低温でのゴム
的性質を相当有し、自動車外装部品を製造する上で好適
なことがわかる。
実施例5、比較例5 実施例1の共重合ゴムAおよび共重合ゴムB、その他の
配合剤を表4の割合で使用する以外は実施例1と同一の
操作を行い、更に得られた加硫物について体積固有抵抗
の測定を行つた。
結果を表4に記載した。尚、体積固有抵抗は、直偏法を
用い200V、25℃にて測定した。
実施例5の結果より本発明の組成物から優れた電気絶縁
材が得られることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン単位と炭素数3ないし10のα−オレフィ
    ン単位とのモル比(エチレン/α−オレフィン)が50
    /50ないし82/18未満であるエチレン・α−オレ
    フィン系共重合ゴムAおよびエチレン単位と炭素数4な
    いし10のα−オレフィン単位とのモル比(エチレン/
    α−オレフィン)が82/18ないし95/5であるエ
    チレン・α−オレフィン系共重合ゴムBとからなり、該
    共重合ゴムAと該共重合ゴムBとの重量比(共重合ゴム
    A/共重合ゴムB)が5/95ないし95/5であるこ
    とを特徴とする加硫用ゴム組成物。 2 共重合ゴムAのα−オレフィンがプロピレンである
    ことを特徴とする第1項記載の組成物。 3 共重合ゴムBのα−オレフィンが1−ブテンである
    ことを特徴とする第1項又は第2項記載の組成物。 4 共重合ゴムAおよび共重合ゴムBの極限粘度〔η〕
    がそれぞれ0.6ないし6dl/gであることを特徴と
    する第1項ないし第3項の何れかに記載の組成物。 5 共重合ゴムAおよび共重合ゴムBがヨウ素価表示で
    それぞれ4ないし50のポリエン成分を含有することを
    特徴とする第1項ないし第4項の何れかに記載の組成物
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