JPS5929253B2 - 電動調理器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は切削する材料によりカッターの回転角が変化し
効率よく切削できる電動調理器に関する。

従来、フードフロセッサーと呼ばれる電動調理器では色
々な種類の材料の切削を行う。例えば玉ねぎのみじん電
力、肉ひき、ピーナツツの粉砕、すわつぶし、などの従
来の包丁、肉ひき器、すわばちなどの働きを一つのカッ
ターですべて行うのであるが、これらの作業に適したカ
ッターの形は 。それぞれ違つたものになる。例えばピ
ーナツツの粉砕にはカッターに対して材料が真直にぶつ
かるように刃が向つている方がよく、また、肉ひきなど
の切るのに力のいる材料においては、カッターが材料に
対して斜めに当る方がよい。これは包丁 。を使う場合
と同じで刃の上を斜めに材料が滑る方が少ない力でうま
く切れる。また容器内の材料の撹拌力は材料が刃に真直
にぶつかる方が強い。そのためある程度以上材料を細か
くするためには撹拌力が大きくなければ効率が悪い。こ
のような働きを従来は一つのカッターで行なつていた。
これでは相反する要求を適当な所で妥協した形のカッタ
ーを設けていたので性能的に最上のものを求めることが
できない欠点があつた。従来のフードフロセッサーの断
面図を第１図に示す。

図において、１は電動機、２は電動機を取付けたシャー
シ、３は電動機１に取付けたプーリ一、４はベルト、５
はプーリ−で電動機１からベルトに伝えられた力を６の
駆動軸に伝える。

Ｔは軸６と一体になつた嵌合部で、この嵌合部に８のカ
ッター取付台を嵌合する。カッター取付台８には９のカ
ッターが取付けられておわ電動機１の回転力はこのカッ
ター９に伝えられる。１０は容器で、この中に切削した
い材料を入れてカッターで切削するのである。

１１はこの容器の上部を覆うふたである。

１２はビス、１３は電動機の軸、１４はゴム、１５はビ
ス、オイルレスベアリング１６はゴムカップリング１５
を介してボデーに位置決めされている。

１８は容器１０の下部に設けた鉤形の突部で、本体４０
に設けた突起１９に結合される。

ふた１１の下部に設けた鉤形突起２０が容器１０の上部
に設けた突起２１に結合し、ふた１１は容器１０にバヨ
ネツト結合される。２２はふた１１に設けられた材料投
入口である。

２３はふた１０の一部に設けた突起で、ふた１１と容器
１０をバヨネツト結合させた場合、その先端が本体４０
の上部に設けた凹部２４に嵌合し、ピン２５を押しスイ
ッチ２６の接点が閉じ、電動機１へ電力が供給されるよ
うになつている。

２７はピン２５を復帰させるばね、２８はスイッチ２６
の内部リード線、２９は本体４０の上部に取付けたスイ
ッチ機構を覆う蓋、３０は本体４０下方を覆う裏板、３
１は脚である。

次に前記フードプロセツサ一の操作｝よび作動を観明す
る。

本体４０に容器１０をバヨネツト結合させ、駆動軸６に
嵌合させた嵌合部７にカツタ一取付台８を嵌合する。

そしてふた１１は容器１０に回転嵌合させ、両者をバヨ
ネツト結合させる。すると突起２３がピン２５を介して
スイツチ２６を押して電動機１に動力が供給され、ベル
ト４を介して駆動軸６に電動機１の動力が伝達される。
主軸６に伝えられた動力はそれに嵌合しているカツタ一
取付台８に伝えられたカツタ一９が回転して投入口２２
よシ投入された材料を切削する。従来の前記の構造にお
いては前述のようにみじん切シ、肉ひき、ピーナツツの
粉砕などの作用を行うには性能的に最上のものを求めら
れない欠点があつた。

本発明は従来の欠点を除去し、各種の材料を切削、粉砕
などするときカツタ一の刃に加わる力によシ固定軸を中
心に回転し、効率よく切削、粉砕などできる電動調理器
を得ることを目的とする。

本発明の電動調理器を図面に基いて説明する。第２図は
本発明の電動調理器の要部平面図、第３図は同じく正面
図、を示す。第１図と同一符号は同一部分を示す。

４５は本発明のカッタ一、４６はカツタ一取付台８に設
けられたカツタ一４５の回転軸、４７はカツタ一４５と
カツタ一取付台８を連結するＵ字形の弾性連結体、４８
は弾性連結体４７の固定取付部を示す。

本発明は切れにくいもの、例えば肉などを切ろうとする
ときはカツタ一に加わる力が大きくなることに着目した
ものである。

第４図に本発明のカツタ一４５で切れにくい材料例えば
肉などを切削している時を示している。

この時、カツタ一４５を介して弾性連結体４７に加わる
力Ａは非常に大きく、そのため弾性連結体４７がたわみ
カツタ一９の進行方向に対する角度αは大きくなつてい
る。また、この時容器１０とカツタ一９の間の距離αは
大きくなつている。このため、この間隙が一種の安全弁
となジ材料がこの間隙からカツタ一の後方へー部が抜け
て、カツタ一に一時に大きな力が加わジ、電動機がロツ
クされるのを防止する。この時カツタ一が材料に当る角
度は小さく、カツタ一でひき切るような形となり、肉の
ような切れにくいものでもうまく切れる。したがつて肉
などでも細かく切られるに従がいカツタ一に加わる力は
小さくなつていく。ピーナツツなどの材料では最初から
肉に比べて加わる力は小さいのであるが、このような状
態になると第５図のようにカツタ一に加わる力Ｂは小さ
くなるため弾性連結体４７の働きでカツタ一の回転方向
に対する角度βは小さくなつてくる。そして容器１０と
カツタ一４５の間隙ｈも小さくなつて、材料を残さずカ
ツタ一にとらえて効率よく粉砕していく。このようにし
てカツタ一に加わる力の大きさに応じてカツタ一の角度
が変化するようにしたカツタ一はどんな材料に対しても
効率のよい切削ができる。第６図に他の実施例を示す。

図の５０は弾性を有する軸である。本発明は以上の構成
に基いて、従来起動時にカツタ一に加わる力が大きいた
め大きな電動機を必要としたが、カツタ一に加わる力を
軽減できるので小さな電動機ですむこと、いかなる材料
に対しても効率のよい切削ができる、などの作用効果を
生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電動調理器の断面図、第２図は本発明の
電動調理器の要部平面図、第３図は要部正面図、第４図
は本発明の電動調理器が肉などを切削している状態図、
第５図は同じくピーナツツなどを切削している状態図、
第６図は本発明の他の実施例、を示す。 ６・・・駆動軸、７・・・嵌合部、８・・・カツタ一取
付台、４５・・・カツタ一、４６・・・カツタ一回転軸
、４７・・・弾性連結体、４８・・・固定取付部、５０
・・・弾性を有する軸。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機により駆動される駆動軸にカッター取付台を
   嵌合し、前記カッター取付台に段違いにカッターを設け
   、前記カッターで材料を切削する電動調理器において、
   前記カッターの一端を前記カッター取付台に回転自在に
   装着し、前記カッターとカッター取付台間を弾性連結体
   で連結した電動調理器。