JPS5929033B2

JPS5929033B2 - Ｓｅｃａｍカラ−映像信号の記録装置

Info

Publication number: JPS5929033B2
Application number: JP52031447A
Authority: JP
Inventors: 稔森尾; 武夫江口; 征彦町田
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1977-03-22
Filing date: 1977-03-22
Publication date: 1984-07-17
Also published as: JPS53116733A

Description

【発明の詳細な説明】ＶＴＲ（磁気録画再生装置）において、ＮＴＳＣカラー
映像信号を記録再生する場合には、記録時、輝度信号を
ＦＭ信号に変換すると共に、搬送色信号をそのＦＭ輝度
信号の低域側に周波数変換し、この低域変換された搬送
色信号と、ＦＭ輝度信号との周波数多重化信号を記録し
ている。

そして再生時には、記録時とは逆の信号処理によりもと
のカラー映像信号を得ている。そこで、ＳＥＣＡＭカラ
ー映像信号についても、同様の方法で記録再生すること
が考えられる。

しかし、ＳＥＣＡＭカラー映像信号の搬送色信号は、Ｎ
ＴＳＣカラー映像信号の搬送信号とは変調形式が異なる
ので、そのような記録再生では、次のように不都合を招
いてしまう。すなわち、ＳＥＣＡＭカラー映像信号の搬
送色信号Ｓｃは、赤の色差信号によりＦＭ変調されたＦ
Ｍ信号Ｂｒと、青の色差信号によりＦＭ変調されたＦＭ
信号Ｓｂとが、１水平期間ごとに交互に取り出された信
号であり、信号Ｂｒ、Ｓｂは、第１図及び第２図に示す
ような規格を有する。

また信号Ｂｒ、Ｓｂに対する変調指数ｍｒ、ｍｂは、プ
リエンフアシスにより第３図のとおりである。そして、
このように変調指数ｍｒ、ｍｂが大きい場合には、信号
Ｂｒ、Ｓｂは、高次のサイドバンドまで大きなエネルギ
を持つことになり、信号Ｂｒ、Ｓｂは、第２図に示すよ
うに、占有周波数帯域が１．５ＭＨ２程度と広くなつて
しまう。そして、信号Ｂｒ、Ｓｂ、すなわち、搬送色信
号Ｓｃの占有周波数帯域が広いと、これを低域変換し、
その高域側にＦＭ輝度信号を位置させると、そのＦＭ輝
度信号の占有周波数帯域が全体的に高くなつてしまう。
従つて、そのようなＦＭ輝度信号を記録再生するには、
回転ヘッドと、テープとの相対速度を速くしなければな
らず、このためには、回転ヘッドの回転半径を大きくし
たり、テープ幅を広くしたりしなければならないので、
ＶＴ−Ｒの大型化やテープの使用量の増大を招いてしま
う。あるいは、ＦＭ輝度信号の占有周波数帯域を全体的
に高くする代わりに、ＦＭ輝度信号の周波数偏移を小さ
くしてＦＭ輝度信号の占有周波数帯域を狭くすると、再
生された輝度信号のＳ／Ｎが低下したり、高域特性が低
下したりして再生画質が悪くなつてしまう。また、搬送
色信号Ｓｃを、ＦＭ信号からＡＭ信号に変換してＮＴＳ
Ｃカラー映像信号と同様に記録再生することも考えられ
る。

しかし、搬送色信号Ｓｃの位相は、各水平走査の開始時
には、基準位相または逆の位相にロックにされ、ドット
インターリーフが行われているので、再生時、搬送色信
号Ｓｃを、ＡＭ信号からＦＭ信号に戻すとき、そのドッ
トインターリーフを行わなければならない。

従つて、搬送色信号Ｓｃ（７）ＦＭ信号からＡＭ信号へ
の変換、ＡＭ信号からＦＭ信号への再変換、ドットイン
ターリーフなどのため、信号系が複雑化及び大型化して
しまう。この発明は、以上の問題点を一掃したＳＥＣＡ
Ｍカラー映像信号用のＶＴＲを提供しようとするもので
ある。以下、この発明の一例について説明しよう。

なお、搬送色信号ＳＯ（ＦＭ信号Ｓｒ，Ｓｂ）は、第２
図に示す周波数スペクトルを有するが、以下の説明にお
いては、簡単のため、第４図の周波数スペクトルで代表
して示す。すなわち、搬送色信号Ｓ。は、搬送周波数Ｆ
ｃご４．２９ＭＨｚ（正しくは４．２８６ＭＨｚで、こ
れはベル中心周波数である）、周波数偏移Δｆ二＋４７
０ｋＨｚ、−３９０ｋＨｚ１占有周波数帯域は約１．５
ＭＨｚとする。第５図において、記録時には、ＳＥＣＡ
Ｍカラー映像信号が、入力端子１１を通じてローバスフ
イルタ１２に供給されて輝度信号が取り出され、この輝
度信号が、ＡＧＣアンプ１３→クランプ回路１４→プリ
エンフアシス回路１５→ダーク及びホワイトクリツプ回
路１６のラインを通じてＦＭ変調回路１７に供給されて
ＦＭ信号Ｓ，とされ、この信号Ｓｙが、ハイパスフイル
タ１８を通じて加算回路１９に供給される。

また、端子１１からのカラー映像信号が、バンドバスフ
イルタ２１に供給されて搬送色信号Ｓｃが取り出され、
この信号Ｓｃが、逆ベルフイルタ２２に供給されて平坦
な周波数特性とされてから分周回路２３に供給されて例
えば％の周波数、すなわち、第６図に示すように、搬送
周波数Ｆｄ曙Ｆｃミ１．０７ＭＨｚで、周波数偏移Δｆ
；＋１２０ｋＨｚ、−９０ｋＨｚの搬送色信号（ＦＭ信
号）Ｓｄとされる。

ただし、この場合、信号Ｓｄの周波数偏移Δｆがもとの
信号Ｓ。

Ｏ）％になつたので、信号Ｓｄの変調指数Ｍｒ，ｍｂも
％になり、従つて信号Ｓｄの高次のサイドバンドのエネ
ルギが減少するので、信号Ｓｄの占有周波数帯域は、信
号Ｓｃよりも狭くなり、１ＭＨｚ程度となる。そしてこ
の搬送色信号Ｓｄが、周波数コンバータ２４に供給され
る。

また、フイルタ１２からの輝度信号が、記録再、生切り
換えスイツチ７１の記録側接点Ｒを通じて同期分離回路
６１に供給されて水平同期パルスが取り出され、このパ
ルスが、ＰＬＬ６２に供給されて水平同期パルスに同期
し、例えば周波数Ｆｓ＝４０ｆｈ＝６２５ｋＨｚの交番
信号が形成され、この信号が周波数コンバータ６３に供
給されると共に、発振回路６４から周波数Ｆｄの発振信
号がコンバータ６３に供給され、コンバータ６３からは
周波数（Ｆｓ＋Ｆｄ）の交番信号が取り出される。

そしてこの交番信号が、コンバータ２４に供給される。
従つて、コンバータ２４において、分周回路２３からの
殿送色信号Ｓｄは、搬送周波数Ｆｓの搬送色信号Ｓｓに
周波数変換さへ第７図に示す信号Ｓ８とされる。

そして、この信号Ｓ８が、加算回路１９に供給されてフ
イルタ１８からのＦＭ信号Ｓ，に加算される。

従つて加算回路１９からは、第７図に示すように、高域
側にＦＭ信号Ｓ，が分布し、低域側に搬送色信号Ｓｓが
分布する周波数多量化信号Ｓｒｒｌが取り出される。そ
して、この信号Ｓｍが、記録アンプ３１を通じ、さらに
記録再生切り換えスイツチ７２の記録側接点Ｒを通じて
例えば２つの回転磁気ヘツド１Ａ，１Ｂに供給される。

このヘツド１Ａ，１Ｂは、１８００の角間隔を有し、図
示はしないが、サーボ回路によつて輝度信号に同期して
フレーム周波数で回転しているものであり、このヘツド
１Ａ，１Ｂの回転周面に対して磁気テープ２が１８０，
強の角範囲にわたつて斜めに巡らされると共に、一定速
度で走行させられている。

従つて、信号Ｓｒｎは、その１フイールドが斜めの１本
の磁気トラツクとしてガードバンドを有してテープ２に
順次記録される。

またこのとき、垂直同期パルスを分周して得られるフレ
ーム周波数のパルスが、テープ２の側縁部に、再生時の
コントロールパルスとして記録される。一方、再生時に
は、サーボ回路によつてテープ２のトラツクに対するヘ
ツド１Ａ，１Ｂのトラツキングサーボが行われ、ヘツド
１Ａ，１Ｂからは信号Ｓｍが取り出される。

そして、この信号ＳｒＩｌが再生アンプ４１を通じてバ
ンドパスフイルタ４２に供給されてＦＭ信号Ｓｙが取り
出され、この信号Ｓｙが、リミツタ４３を通じてＦＭ復
調回路４４に供給されて輝度信号が復調され、この信号
が、デイエンフアシス回路４５を通じて加算回路４６に
供給される。また、アンプ４１からの信号Ｓｍが、ロー
パスフイルタ５１に供給されて搬送色信号Ｓｓが取り出
され、この信号Ｓ８が、周波数コンバータ５２に供給さ
れる。

さらに、デイエンフアシス回路４５からの輝度信号が、
スイツチ７１の再生側接点Ｐを通じて同期分離回路６１
に供給され、従つて記録時と同様にしてコンバータ６３
からは、周波数（Ｆｓ＋Ｆｄ）の交番信号が取り出され
る。

そして、この信号がコンバータ５２に供給される。従つ
て、コンバータ５２において、搬送色信号Ｓｓは、搬送
周波数Ｆｄの搬送色信号Ｓｄに周波数変換される。

そしてこの信号Ｓｄが、リミツタ５３を通じて逓倍回路
５４，５５に順次供給され、それぞれにおいて例えば二
乗検波されることにより２逓倍され、従つて全体として
４逓倍されて搬送周波数ＦＯの搬送信号Ｓ。

とされる。そしてこの信号Ｓｃが、ベルフイルタ５６を
通じて加算回路４６に供給され、輝度信号に加算されて
もとのＳＥＣＡＭカラー映像信号とされ、これは出力端
子４７に取り出される。

こうして、記録再生が行われるわけであるが、この場合
、この発明によれば、第６図及び第７図に示すように、
搬送色信号Ｓｄ，Ｓｓの占有周波数帯域は１ＭＨｚ程度
とされ、もとの搬送色信号ＳＯ（第２図及び第４図）に
比べて狭いので、第７図の信号Ｓｍにおいて、ＦＭ信号
Ｓｙの占有周波数帯域を低くすることができ、従つてヘ
ツド１Ａ，１Ｂとテープ２との相対速度を遅くできるの
で、ヘツド１Ａ，１Ｂの回転半径を小さくしたり、テー
プ２の幅を狭くしたりでき、ＶＴＲを小型化できると共
に、テープ２の使用量を少なくできる。

特に、上述の数値例では、搬送色信号Ｓｓの占有周波数
帯域及びエネルギが、ＮＴＳＣあるいはＰＡＬカラー映
像信号用のＶＴＲにおける搬送色信号の占有周波数帯域
及びエネルギとほとんど同じなので、信号処理が容易に
なり、またＮＴＳＣ用あるいはＰＡＬ用のＶＴＲの機構
部及び信号系を大幅に転用できる。さらに、ＦＭ信号Ｓ
ｙにおけ、る周波数偏移を小さくする必要もないので、
輝度信号のＳ／Ｎの低下や、高域特性の低下がなく、再
生画質を優れたものにできる。

また、搬送色信号Ｓｃが、信号Ｓｄ，Ｓｓの状態になる
ことにより、信号Ｓｄ，Ｓｓの位相が、信号ＳｃＯ）％
になつても、第８図に示すように、再生された信号Ｓｃ
の位相は、記録されるときの信号Ｓｃの位相に１対１で
対応し、従つて搬送色信号Ｓｃの位相及び周波数情報が
乱れることがないので、ドットインターリーフを正しく
行うことができる。

しかも、そのために特殊な回路や構成を必要としない。
なお、記録時における信号Ｓｃの分周及び周波数変換、
再生時における信号Ｓｓの周波数変換及び逓倍は、それ
ぞれ順序を逆または同時にしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はＳＥＣＡＭカラー映像信号を説明する
ための図、第５図はこの発明の一例の系統図、第６図〜
第８図はその説明のための図である。１１〜３１は記録系、４１〜５６は再生系である。

Claims

【特許請求の範囲】

１ＳＥＣＡＭカラー映像信号を記録するにあたり、そ
の搬送色信号を分周及び低域変換して記録するようにし
たＳＥＣＡＭカラー映像信号の記録装置。