JPS5928798Y2 - ミシン目成形機における給紙ガイド調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はミシン目成形機に係り、特にミシン目を施す用
紙を正確に直進させるための給紙ガイドの調整装置に関
する。

ミシン目成形機により、用紙の適所にその側縁に対し平
行にミシン目を入れる場合、給紙部から送り出される用
紙の側縁がカッタの軸線に対し直角でないと、本来第３
図Ａのように用紙１の側縁１ａに平行に施すべきミシン
目２，２が第３図ＢまたはＣのように曲ってしまい、不
良品化することになる。

そこで従来から、給紙部の側部に給紙ガイドを設け、こ
の給紙ガイドにより用紙１の側縁１ａ＋１ａを規制して
ミシン目２，２が曲って入れられないように考慮されて
いるが、従来の給紙ガイドは、第１図に示すように給紙
ガイドホルダ３，３に給紙ガイド４，４をゴム等の弾性
材からなるスペーサ５，５を介在して添わせ、この給紙
ガイド４．４をボルト６．６・・・により給紙ガイドホ
ルダ３．３に締付ける際、その締付力を加減して給紙ガ
イド４，４の直角度を調整するようになされていた。

そのため上記従来のものでは、調整を要する都度、数多
くのボルト６．６・・・を締緩操作して直角度を出さな
ければならず、したがって調整に多くの時間と労力を必
要とするばかりでなく、調整時には給紙部から二旦用紙
を下さなければならず、しかも正確に調整することがき
わめて難かしいなどの種々の問題があった。

本考案はこれに鑑み； ミシン目成形機において、給紙
部における給紙ガイドの直角度の調整を容易かつ正確に
なし得るようにした給紙ガイドの調整装置を提供するこ
とを目的としてなされたものである。

以下、本考案を第４図および第５図に示す実施例により
、前記第１図と共通する部分には同−符号を付して説明
する。

図は片側のみの給紙ガイドホルダ３および給紙ガイド４
を示しており、その給紙ガイドホルダ３は基端がミシン
目成形用カッタ７．７を固定したカッタ軸８と平行に設
けられた軸９に直角に挿通され、止ねじ１０により固定
されている。

この給紙ガイドホルダ３に取付けられる給紙ガイド４は
、その一端寄りの側面に軸受部材１１が、同他端寄りの
同じ側面に調整支持部材１２が突設されている。

上記軸受部材１１は、断面コ字状を有するもので、その
上下面部１１ａ、１１ｂ間に給紙ガイドホルダ３が嵌合
され、これらに挿通するピン１３により給紙ガイド４が
水平面内で回転可能に支持される。

前記調整支持部材１２は、その上面部に給紙ガイド４の
長手方向に延びる長孔１４が穿設され、この長孔１４に
は、給紙ガイドホルダ３の上面に立設されたねじ軸１５
が挿通されている。

このねじ軸１５には、下端に前記長孔１４の山内に可及
的密に嵌合する円筒状の嵌合軸部１６と、その上部の回
転操作部１７とを有する偏心回転体１８に偏心位置に上
下に貫通穿設された偏心孔１９が挿通されている。

さらに上記偏心回転体１８の上面より突出するねじ軸１
５には、固定用つまみ２０のねじ孔２１がねじ込まれ、
これを締付けることにより前記偏心回転体１８を給紙ガ
イドホルダ３に固定させることができる。

なお、前記調整支持部材１２の上面には目盛２１が表示
されており、この目盛２１と、前記偏心回転体１８の外
周に表示した目印２２とで給紙ガイド４の傾き状態を客
観的に知ることができるようになされている。

本考案は上記構成であるから、給紙ガイド４の直角度を
調整するには、まず固定用つまみ２０を回して緩め、つ
いで偏心回転体１８の回転操作部１７を持ってこれを回
せば、ねじ軸１５に対し偏心回転し、その嵌合軸部１６
に嵌る長孔１４を介し給紙ガイド４はピン１３を中心と
して水平面内で回転され、カッタ軸８に対する直角度を
調整することができる。

この調整の際、予め直角位置を示す目盛２１を表示して
おけば、他のスケール等を用いずとも正確に設定するこ
とができる。

直角が得られたのちは、固定用つまみ２０を再び締付け
ることにより、偏心回転体１８は給紙ガイドホルダ３に
固定されるので、調整後の状態を確実に維持することが
できる。

図は片側の給止ガイドのみを示したが、他側も同じ構成
とされる。

以上説明したように、本考案による給紙ガイド調整装置
は、給紙ガイドホルダに対し給紙ガイドをその一端によ
り水平面内で回動可能に取付け、同他端において偏心回
転体と偏心支持部材とで微小旋回動可能に構成したので
、給紙ガイドとミシン目成形用カッタのカッタ軸との直
角度を出すとき、前記偏心回転体の締付けを緩めてその
偏心回転体を回動操作するのみにより微小量ずつの調整
ができ、したがって高精度の調整ができる。

しかもこの調整時には、片側１箇所の固定用ねじを締緩
操作するのみでよいから、従来のように多数のボルトを
締緩させる作業が全く不要となり、そのため特別な工具
類を用いることなしに迅速な調整が行なえるとともに、
上面側から調整操作ができるため、給紙部に用紙を載せ
たままであっても何ら差支えることがなく、その調整作
業を著しく容易に行なうことができる。

さらに図示実施例のように、調整支持部材あるいは偏心
回転体に給紙ガイドの直角度を示す目盛を施しておけば
調整量が一目でわかり、一層調整作業を容易にすること
ができる。

なお、図示の実施例では、給紙ガイドホルダ３にねじ軸
１５を立設し、これに偏心回転体１８の偏心孔１９を挿
通したうえ固定用つまみ２０を螺合して締結する構成と
したものにつき説明したが、固定用つまみ２０にねじ軸
を設けるとともに給紙ガイドホルダ３にねじ孔を設け、
前記ねじ軸を偏心回転体１８に挿通したのち給紙ガイド
ホルダ３のねじ孔に螺挿して締着するようにしてもよい
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のミシン目成形機における給紙ガイドを示
す平面図、第２図は第１図の片側の給紙ガイド取付手段
・を示す分解斜視図、第３図Ａは正常にミシン目が施さ
れた場合の用紙を示す平面図、第３図Ｂ、Ｃは同ミシン
目が不正に旋された場合の平面図、第４図は本考案によ
る給紙ガイド調整装置の一実施例を示す片側のみの斜視
図、第５図は同分解斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ミシン目成形用カッタにより用紙の側縁に平行にミシン
   目を施すミシン目成形機において、給紙部の側部に固定
   される給紙ガイドホルダの側面に給紙ガイドの一端を枢
   支して水平面内で回動可能に取付け、前記給紙ガイドの
   側面に上面部に長孔を有する調整支持部材を固設し、と
   の長孔に偏心回転体の嵌合軸部を嵌合するとともに該偏
   心回転体に上下に貫設された偏心孔に挿通するねじ軸に
   より固定用つまみで給紙ガイドホルダに締緩自在に形威
   し、該固定用つまみを緩めて偏心回転体を回転させるこ
   とにより給紙ガイドホルダに対し給紙ガイドを水平面内
   で微小回動させ、カッタ軸に対する直角度を調整し得る
   ようにしたことを特徴とするミシン目成形機における給
   紙ガイド調整装置。