JPS5939578Y2 - 食品類切削機用切削刃のゲ−ジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、食品類切削機用切削刃物を、食品類切削機に
軸支した刃物取付板に設けた位置決め溝に着脱自在に密
嵌固定する刃物装着板に取付ける装置において、刃物装
着板を規準とする刃先の突出度を常に一定にして該装着
板にねじ締め固定を施した上で外し取るようにした食品
類切削機用切削刃のゲージに係り、刃物装着板に対する
切削刃物の取付位置を該装着板の刃物取付板への装着の
前に極めて正確に割出すようにしたゲージを提供するこ
とを目的とするものである。

氷削機その他の食品類切削機において、切削刃による切
削の厚さを刃先の全長にわたって均一にすることは極め
て重要であり、刃先の突出度が長さ方向の左右で傾いて
いるときには前記の均一な切削を施すことはできない。

本考案のゲージはこのような傾きを生じないようにする
ものである。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

第１図は食品類切削機の一種たる小氷塊切削機の概要を
示し、機台１上に上方で拡径した円錐形のケース２を固
定し、該ケース２の傾斜周壁に縦方向の切削物排出溝３
を設ける。

またケース２の内部にはその底部から突出する回転軸４
の上端方に固定した回転羽根５のボス６から傾斜内面に
沿って突出する複数枚の羽根Ｔを配置する。

ケース２の外面には、内面の傾斜角度と平行する角度に
した支持軸８を第２，３図のとおりに軸支突起９によっ
て支持し、前記支持軸８によって積杆作動の刃物取付板
１０を枢支する。

取付板１０には第４図の拡大斜視図により明らかにした
ように、支持軸８より前部裏面に、切削物排出溝３に向
う斜め角の刃台１１を設け、その外側面に位置決め用の
嵌合溝１２を設げ、該嵌合溝１２の底部の中心に螺孔１
３を設ける。

また、刃物取付板１０には支持軸８より後部に遊孔１４
を設け、ケース２の外面に該ケース２の傾斜内面に対し
て直角にしたねじ杆１５を突出して遊孔１４に通す。

また遊孔１４の裏面にはねじ杆１５に捲装した弾発ばね
１６を掛げ、さらにねじ杆１５の端部に回転把１８を設
げた調整ねじ１１を嵌める。

１９は切削刃板２２を取付げる刃物装着板であって、前
記した刃物取付板１０の刃台１１に設げた位置決め用嵌
合溝１２に着脱自由に密嵌する形状とし、その装着板１
９に嵌合溝１２の底部の標札１３に整合する透孔２０と
、その両側のねじ孔２１．２１とを設ける。

切削刃板２２は刃物装着板１９から突出する刃先部分を
第３図のとおりに突出するようにしたもので、刃物装着
板１９を刃物取付板１０に固定するねじ２６を通す欠溝
２３を設ける。

本考案は前記した切削刃板２２を刃物装着板１９に取付
ける際に使用するゲージに係り、第５図に示すようにゲ
ージ本体３１に刃物装着板１９を嵌め外し自由に密嵌す
る凹部３２を設け、該凹部の全面で該凹部の底面３２ａ
との高さの差を刃物装着板１９の厚さＨに合致させて形
成した切削刃板２２の接合面３３を設け、その接合面３
３の前縁に切削刃板２２の刃先２２ａの突出度を規正す
る定規壁３４を設け、接合面３３０両側縁には切削刃板
２２の両側端縁が接する壁面３５，３５を定規壁３４と
同じ高さにして突出させる。

本考案においてはゲージ本体３１の凹部３２に刃物装着
板１９を嵌め、その上に切削刃板２２を重ねて一部を接
合面３３に接合し、他の一部を刃物装着板１９に密着し
、さらに刃先２２ａを定規壁３４に接合し、透孔２０と
欠溝２３、及びねじ孔２１，２１と欠溝２４，２４とを
上下つ合致させ、欠溝２４，２４に通したねじ２５をね
じ孔２１゜２１に螺合して刃物装着板１９に固定し、そ
の刃物装着板１９と切削刃板２２の一体固定物をゲージ
本体３１かも取出し、さらに刃物装着板１９を刃物取付
板１０の前記した位置決め用の嵌合溝１２に密嵌した上
で、欠溝２３及び透孔２０に通したねじを標札１３にね
じ込んで前記装着板１９と切削刃板２２の一体固定物を
嵌合溝１２に移動不能に取付ける。

これによって刃先２２ａはケース２の内面傾斜と全く平
行になるもので前記内面傾斜を規準とする刃先２２ａの
全長の突出程度は調整ねじ１７の回転により行う。

切削刃板２２は刃先２２ａの研摩によって前後方向の長
さを次第に縮小するし、鉄板２２を刃物装着板１９に固
定してから刃物取付板１０の位置決め用の嵌合溝１２に
刃物装着板１９を嵌めて固定したあとで切削刃板２２の
刃先２２ａを被切削物の支持面、例えば円錐形ケース２
の内面傾斜に合致させる操作を行うことはほとんど不可
能に近い困難性がある。

然るに本考案においてはゲージ本体に設けた凹部３２に
対し刃物装着板１９を無雑作に嵌合し、切削刃板２２は
一部を接合面３３に重ねて刃物装着板１９上に重ね、か
つ刃先２２ａを定規壁３４に突き当てるだけで、刃先２
２ａの長さ方向の左右両端の刃物装着板１９を規準にし
た突出度を正確に揃わせ得るもので、研摩により切削刃
板２２の前後方向の長さが変化してもそれを考慮する必
要はなく、このように本考案のゲージにより切削刃板２
２をねじにより取付けた刃物装着板１９の、刃物取付板
１０の位置決め用の嵌合溝１２への取付けだけで、全く
自動的に食品類切削機への取付を施し得る効果をも生じ
、しかも使用を極く簡単にできる利益もある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は食品類切
削機の一例を示した一部切欠側面図、第２図は円錐形の
ケース２の斜視図、第３図は第２図Ａ−Ａ線で切断した
拡大切断平面図、第４図は刃物取付板１０と切削刃板２
２及び刃物装着板１９の一体固定物の分離斜視図、第５
図は本考案を示した斜視図、第６図は使用状態を示した
拡大縦断側面図である。 １９・・・・・・刃物装着板、２０・・・・・・透孔、
２１・・・・・・ねじ孔、２２・・・・・・切削刃板、
２２ａ・・・・・・刃先、２３゜２４・・・・・・欠溝
、３１・・・・・・ゲージ本体、３２・・・・・・凹部
、３２ａ・・・・・・底面、３３・・・・・・接合面、
３４・・・・・・定規壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 食品類切削機に軸支した刃物取付板１０に設けた位置決
   め用嵌合溝１２に刃物装着板１９を着脱自在に密嵌固定
   し、該刃物装着板１９に、刃先を前記嵌合溝１２かも突
   出する切削刃板２２をねじ締めにより取付ける装置にお
   いて、ゲージ本体３１に前記の刃物装着板１９を嵌め外
   し自由に密嵌する凹部３２と、該凹部３２の前側で該凹
   部の底面３２ａとの高さの差を刃物装着板１９の厚さＨ
   に合致させて形成した切削刃板２２の接合面３３とを設
   け、その接合面３３の前縁に切削刃板２２の刃先２２ａ
   の突出度を規正する定規壁３４を設け、該ゲージ本体３
   １に嵌めた刃物装着板１９と切削刃板２２とを刃物取付
   板１０への装着前に固定できるようにしたことを特徴と
   する食品類切削機用切削刃のゲージ。