JPS5928746B2 - 電気式オ−トチヨ−ク装置付気化器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関に燃料、空気の混合気を供給する気化
器に係り、特にチョーク弁開度を温度により制御する電
気式オートチョーク装置付気化器に関するものである。

一般の電気式オートチョーク装置付気化器のバイメタル
加熱方式はバイメタルの一方側に電気ヒーターを配置し
、これによってバイメタルを加熱するため加熱初期はバ
イメタル内部の１ｗ変分布が異なり、加熱されるバイメ
タルの受温平均中心値がバイメタル巾の中心にあるとこ
ろからその加熱効率が悪く、短時間に暖機を終了させる
ためには電気ヒーターの発熱容量を大きくする必要があ
る。

そして暖機時間を短かくするため電気ヒーターの発熱容
量を大きくした時バイメタルの温度分布の差が大きくな
るばかりでなく、周囲への無益な放熱が増加するように
なる。

また暖機終了後も多量の発熱が継続されるため過熱によ
るバイメタルの変形、隣接部品への熱の悪影響、無益な
電気エネルギーの放出等の欠点がある。

本発明の目的は上記欠点をなくし早期暖機を促進し、急
速加熱時の温度分布の平均化を図る電気式オートチョー
ク装置付気化器を提供するにある。

本発明の特徴はバイメタルを加熱する電気ヒーターをバ
イメタルの両面側に配し、バイメタルの両面側からバイ
メタルを加熱するようにしたものである。

本発明の他の特徴はバイメタルの両面に配された電気ヒ
ーターのうち一方を所定益度に達しだ時通電停止するよ
うにしたものである。

以下本発明を図面に基づき詳細に説明する。

第１図において１はチョーク軸でこのチョーク軸１にチ
ョーク弁２が固定されている。

そしてチヨーク軸１の一端にはチョークレバー３が固定
され、このチョークレバー３は渦巻状のバイメタル４の
自由端に係合している。

５はバイメタルカバーでこの内部に第１電気ヒーター６
が設けられてオリ、この第１ 電気ヒーター６はバイメ
タル４の一端面を加熱するように配置されている。

７は前記バイメタルカバー５と協動してバイメタル室を
形成するバイメタルケースで内部に第２電気ヒーター８
が設けられており、この第２電気ヒーター８は第１電気
ヒーター６０反対側のバイメタル４端面な加熱するよう
配されている。

９は機関始動直後混合気が過濃になるのを防止するため
吸気管負圧によりチョーク弁２を一定開度開くチョーク
ピストン（図示せず）の運動をチョーク軸１に伝えるチ
ョークピストンレバーである。

そして第１電気ヒーター６と第２電気ヒーター８は第２
図に示すような回路で電源と接続されている。

以下説明すると第１電気ヒーター６と第２電気ヒーター
８とは並列に結線され、第２電気ヒーター８側には所定
温度以上閉じる昔度スイッチ１０が介装されている。

１１はバッテリーでイグニッションスイッチ１２を介し
て第１、第２電気ヒーター６゜８と接続される。

１３は点火系を示している。以上において次に動作を説
明すると、今機関を始動すべくイグニッションスイッチ
１２を閉じると第１電気ヒーター６に着流が流れると共
に、温度スイッチ１０は低温時閉じているため第２電気
ヒーター８も通電され両ヒーター６．８は発熱全開始す
る。

機関が始動するとチョークピストンが作動しチョーク弁
２を所開度開く。

そして更に第１、第２電気ヒーター６．８は通電されて
いるだめチョーク弁２は急速に開き機関の暖機が促進さ
れる。

そしてバイメタル室の内部温度がチョーク弁２を全開に
する以上に高くなると温度スイッチ１０が開き、第２電
気ヒーター８への通電は停止され、第１電気ヒーター６
のみが通電発熱する。

こここで第２電気ヒーター８は第１ Ｎ気ヒーター６よ
り抵抗値が小さく単位時間当りの発熱量が大きいもので
ある。

この理由は所定温度までは急速にバイメタル４を加熱し
、所定温度以上になると発熱量の少ない第１電気ヒータ
ー６によりバイメタル４を全開位置に維持し、消費電力
を最小にするだめである。

次に本発明及び従来例によるチョーク弁開度と開き時間
の説明をする。

機関を始動すると従来例においてはＡ−Ｂ−Ｃ−Ｄのよ
うにチョーク弁２は開く。

すなわちＡ −Ｂにおいてはチョークピストンは一定開
度開くがヒーターの発熱量が少ないためバイメタル４の
たわみ量は大きくこの分チョーク弁２が温度に応じて開
くまで時間がかかる。

更にこのＢ点から０点までもやはり発熱量が少ないため
バイメタル４の偏角量が少なく時間もｔｌのように余分
に必要となる。

これに対し本発明においてはＡ−Ｅ−Ｆ−Ｄのようにチ
ョーク弁２は開く。

すなわちＡ−Ｅにおいてチョークピストンによってチョ
ーク弁２は一定開度開かれるが、２個のヒーターの熱が
有効にバイメタル４に作用するためバイメタル４のたわ
み量が少なくただちにバイメタル４が温度に応じて変位
し、Ｅ点からＦ点へとチョーク弁２が開き、その開き時
間はｔ２のごとくなる。

このように本発明によればチョーク弁が急速に開くため
暖機時間を短縮し排気ガス中の有害成分の発生を抑制す
ることができる。

またバイメタルの両面側からバイメタルを加熱するだめ
バイメタル内部の温度分布に差がなくなりバイメタルの
加熱効率を大巾に向上することができる。

更にチョーク弁が全開付近に達すると一方の電気ヒータ
ーが通電停止され無用な温度上昇がなくなり、バイメタ
ルの変形、隣接部品への熱影響をなくすことができる。

尚実施例において第２電気ヒータへの通電制御に温度ス
イッチを使用したがチョーク弁開度によって通電を制御
するようにしても良い。

すなわちチョーク弁が全開付近に達するとチョーク弁に
設けたスイッチにより第２電気ヒータへの通電を停止す
るものである。

また実施例においてはバイメタルの両面側にヒータを配
しているがバイメタルカバー、バイメタルケースの周囲
やバイメタル全体をおおうような発熱体でもって前述し
たような制御を行っても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明ンなる電気式オートチョーク装置付気化
器の要部断面図である。 第２図は第１図に示した電気ヒーターの回路図である。 第３図は本発明及び従来例のチョーク弁の開度と開き時
間の特性図である。 符号の説明、１・・・チョーク軸、２・・・チョーク弁
、３０３．チョークレバー、４１０．バイメタル、５１
８．バイメタルカバー、６・・・第１電気ヒーター、７
・・・バイメタルケース、８・・・第２電気ヒーター、
１０・・・温度スイッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気ヒーターによって渦巻状のバイメタルを加熱し
   、このバイメタルの変位によってチョーク弁開度を制御
   する電気式オートチョーク装置付気化器において、バイ
   メタルを加熱する電気ヒーターをバイメタルの両面側に
   配し、少なくとも前記チョーク弁が全開するまでバイメ
   タルの両面側から電気ヒーターによりバイメタルを加熱
   することを特徴とする電気式オートチョーク装置付気化
   器。 ２、特許請求の範囲第１項記載の電気式オートチョーク
   装置付気化器において、バイメタルの両面に配された電
   気ヒーターのうち１方を所定温度に達した時通電停止す
   ることを特徴とする電気式オートチョーク装置付気化器
   。 ３ 特許請求の範囲第２項記載の電気式オートチョーク
   装置付気化器において、前記所定温度において通電停止
   される電気ヒーターの方が他の電気ヒーターよりもその
   単位時間当りの発熱量が多いことを特徴とする電気式オ
   ートチョーク装置付気化器。