JPS5928482Y2 - レコ−ドプレ−ヤのキヤビネツト - Google Patents

レコ−ドプレ−ヤのキヤビネツト

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Publication number
JPS5928482Y2
JPS5928482Y2 JP1977125897U JP12589777U JPS5928482Y2 JP S5928482 Y2 JPS5928482 Y2 JP S5928482Y2 JP 1977125897 U JP1977125897 U JP 1977125897U JP 12589777 U JP12589777 U JP 12589777U JP S5928482 Y2 JPS5928482 Y2 JP S5928482Y2
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JP
Japan
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cabinet
insulator
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record player
present
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JP1977125897U
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JPS5451806U (ja
Inventor
章 高田
勲 川島
邦宣 篠
Original Assignee
ソニー株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レコードプレーヤのキャビネットに関し、タ
ーンテーブルベースが2層構造となるようにそれぞれ材
質を異にする第1及び第2のキャビネットをインシュレ
ータを介して積層する如くなすとともに、上記第1及び
第2のキャビネットとの間に介在されるインシュレーク
と第2のキャビネットの下部に設けられるインシュレー
タの材質を異にすることにより、音圧や床振動等の外的
振動のうち、特に床振動を絶縁し、レコード再生時(こ
おけるカートリッジに悪影響を与えないようにしたもの
である。
従来、レコードプレーヤを構成するキャビネットの下部
に、ハウリング等を防止するため、防振ゴム等からなる
インシュレータを設けるようにしたものが知られている
このような、従来のレコードプレーヤにおいて、床振動
がプレーヤにどのように作用するかをモデル化すると、
第1図に示すよう(こなる。
ここで、■1は床振動速度振幅、■2はプレーヤ振動速
度振幅、Mはプレーヤ質量であり、破線部分はインシュ
レータの等価回路であり、Cはインシュレータのコンプ
ライアンス、Rはインシュレータの粘性抵抗を示す。
また上記従来のレコードプレーヤ(こおける、床振動に
よる伝達率周波数特性は、第2図に示すようになる。
ここで、Qは共振状態における共振鋭度を示す。
ところで、上述のような従来のレコードプレーヤに市販
されているカートリッジ・ヘッドシェルを組合せ、通常
のトーンアームのアームレゾナンスを計算すると、周波
数範囲は35 〜20.1Hzとなるが、いま、このア
ームレゾナンスの周波数に対して、外的振動である床運
動をプレーヤに伝達させないためには、インシュレータ
の共振周波数を25 以下に選ばなければならない。
ところが、共振周波数を25 以下にすることは、レ
コードプレーヤの、例えば針肌ひ等が起こり易くなり操
作上不安定となるので採用不可能である。
したがって、通常のアームレゾナンスの周波数の範囲内
にインシュレータの共振周波数を選らばざるを得ない。
この場合、レコードプレーヤの共振状態における共振鋭
度Qを極力低く選び、床振動の減衰を速くしたいのであ
るが、伝達率周波数特性が悪くなるので、これまたあま
り低くできない。
したがって、床振動に起因するハウリング状態に対して
はこれを防止するのに充分な効果を期待できなかった。
このように、単に−のキャビネットの下部に防振ゴム等
のインシュレータを設けた従来のレコドプレーヤにあっ
ては、床振動を十分に絶縁し得ないものであった。
本考案は、このような従来のレコードプレーヤのキャビ
ネットを改善し、床振動によるハウリング等を防止しよ
うとするものである。
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第3図及び第4図は、それぞれ本考案によるレコードプ
レーヤのキャビネットを示し、また第5図はこのキャビ
ネットにターンテーブルやトーンアーム等を装着した状
態を示し、さらに第6図は本考案の要部を拡大して示し
たものである。
本考案のキャビネットは、第5図に示すよう(ヘターン
テーブル1やトーンアーム2等の再生システムが載置さ
れる第1のキャビネット3と、この第1のキャビネット
3を載置する第2のキャビネット4を積層する如く構成
されターンテーブルベースが2層構造となるようになさ
へ上記第1及び第2のキャビネット3及び4はそれぞれ
材料を異にするものであって、第1のキャビネット3は
例えばレジンコンクIJ −ト等の硬質でかつ重量のあ
る材料より形成され、また第2のキャビネット4は例え
ば高密度のパーヂクルボード等から形成されている。
これら各キャビネット3,4を構成する各材料は従来用
いられているものに比し共振鋭度Qの低いものである。
そして、これら第1のキャビネット3と第2のキャビネ
ット4との間の4つつコーナ部(こは、第1のインシュ
レータ5が設けられており、このインシュレータ5によ
り第1のキャビネット3が第2のキャビネット3に弾性
的に支持されている。
すなわち、この第1のインシュレータ5の一例は、第6
図に示すように、全体形状が環状に形成された例えばポ
リブテン等の粘弾性ゲル状物質6と、これを被覆する同
じく全体形状を環状に形成したゴム状弾性物質7とから
構成されており、このインシュレータ5は、第1のキャ
ビネット3の下部に接着剤等により固着された合成樹脂
製の板体8に取付けられている。
さらに、第2のキャビネット4の上部には、ネジ9等に
より固着された金属製の板体10が取付けられている。
この板体10の中央部には、上方向に突出した第1のイ
ンシュレータ5の位置決め部となる突部11が形成され
ており、この突部11が上方に載置される第1のインシ
ュレータ5の環状中央穴部5aに適合し位置決めされる
ようになっている。
一方、第2のキャビネット4の下部には、第2のインシ
ュレータ12が設けられている。
このインシュレータ12は、箱状の支持台13の内部に
収納されたゴム等の弾性体14と、この弾性体14によ
って弾性的に支持されるネジ山15付きの支持杆16と
から構成されている。
この第2のインシュレータ12を構成する弾性体14を
、所定方向に回転させることによって、上記ネジ山15
との相対的な螺進により第2のキャビネット4の高さは
、自由に調整し得るようになっている。
上記第1及び第2のキャビネット3,4には、それぞれ
ターンテーブル1を動作させるフォノモータを収納した
フレーム17が挿通される孔18゜19と、 トーンア
ーム2の支持軸20を挿通する孔21.22が穿設され
ている。
この第1のキャビネット3に設けられた上記挿通孔18
は、第2のキャビネット4に設けられた孔19よりも、
第4図中破線で示すようIこ、若干大きく形成されてお
り、仮に第1及び第2の各キャビネット3,4が相互に
ずれて積み重ねられたときでも、第2のキャビネット4
の孔19にフレーム17が接触したりして、プレーヤが
ハウリング等を起こさないようになっている。
このような構成を有する本考案のレコードプレーヤのキ
ャビネットを組み立てるには、まず第2のインシュレー
タ12を第2のキャビネット4の下部に取付け、このキ
ャビネット4の高さ位置を適宜調整したのち、このキャ
ビネット4の上部に板体10を固着する。
次に、第1のインシュレータ5を第1のキャビネット3
の下部に取付け、そして、と記金属製板体10の上部に
、その突部11に第1のインシュレータ5の環状中央穴
部5aが適合するように第1のインシュレータ5を載置
する。
そのあと、ターンテーブル1を載置したフレーム17を
ネジ23等により第1のキャビネット3に取付けて完成
される。
この場合、第1及び第2の各キャビネット3,4は、上
述のように分離可能に形成されているので、適宜その交
換等が行ない得る。
上述の如く構成された本考案によるキャビネットはそれ
ぞれ材質を異にする第1及び第2のキャビネット3,4
を粘弾性ゲル状物質から成る第1のインシュレータ5を
介在させて積層する如く配置し、さらに下部に位置する
第2のキャビネット4の下部に上記第1のインシュレー
タ5とは材質を異にするゴム等からなる第2のインシュ
レータ12を設けて構成し、この構成によってターンテ
ーブルベースが二層構造となるようになされているので
、当該キャビネットが設置された床面から振動が伝達さ
れたとき、この振動は第1及び第2のインシュレータ5
,12でそれぞれ減衰されるのみならず、上記各インシ
ュレータ5,12の各共振特性の差及び第1及び第2の
キャビネット3゜4を構成する各部材の密度差を有効に
利用してこれらの相互干渉によっても可及的に減衰させ
ることができる。
さらに、本考案によるキャビネットは、第1のキャビネ
ット3に固着される第1のインシュレータ5を第2のキ
ャビネット4に設けられた位置決め部となる突部11に
よって位置決めするようになした構成を有するので、第
1のキャビネット3は必ず正規の位置に保持されること
となり、第2のインシュレータの個々に加わる荷重がア
ンバランスとなることがないので、少なくとも第1のキ
ャビネットが傾斜することがなく、良好なセツティング
状態が得られる。
なお、第1のインシュレータ5と突部11の取付は位置
関係は逆であっても同様の効果が得られるものであり、
第1のインシュレータ5を第2のキャビネット4のE部
に上向き取付け、突部11を第1のキャビネット3の下
部に下向き取付けるようになしても良い。
そして、本考案にかかるレコードキャビネットを用いた
場合の床振動がプレーヤに作用するモデルを示せば第7
図の如くになる。
但し、ここで、■1は床振動速度振幅、■2はプレーヤ
振動速度振眠M1は第1のキャビネット3(モータユニ
ット及びトーンアームの質量を含む。
)の質量、M2は第2のキャビネット4の質量、C1は
第1のインシュレータ5のコンプライアンス、C2は第
2のインシュレータ12のコンプライアンス、R1は第
1のインシュレータ5の粘性抵抗 R2は第2のインシ
ュレータ12の粘性抵抗を示す。
また、第8図は床振動による伝達率周波数特性を示した
ものであり、同図曲線aは本考案のプレーヤ、曲線すは
従来のプレーヤを示すものである。
同図から明らかなように、本考案のものでは第1の共振
周波数を従来のプレーヤの共振周波数よりも低くし、共
振鋭度もインシュレータの抵抗外をふやして低くする。
なお、ここでの伝達率周波数特性は悪くなるが、第2の
共振周波数と共振鋭度を適当に選び伝達率周波数特性を
良くして、従来よりも全般に亘って特性が良くなる。
なお、第8図中のf。
1の周波数においては、前記第7図のモデルが、第9図
aの状態で振動し、またf。
2の周波数においては同じく前記第7図のモデルが第9
図すの状態で振動するものである。
なお、本考案では第1のキャビネット3と第2のキャビ
ネット4とは異なった材料を使用して形成したので、こ
れら2部材の密度差による相互干渉によってもレコード
プレーヤの内部共振を可及的に減衰できる。
また、本考案では第2のキャビネット4の厚さを変える
ことによって、その質量を適宜増減することができ、し
たがって、この場合にも適宜伝達率周波数特性を変化さ
せることができる。
上述したように本考案は、再生システムを載置する第1
の材料から成る第1のキャビネットとこの第1のキャビ
ネットを載置する第2の材料とから戒る第2のキャビネ
ットと上記第1のキャビネットと上記第2のキャビネッ
トの一方に固着され全体形状が環状に形成されたゴム状
弾性物質により被覆されたポリブテン等の粘弾性ゲル状
物質からなる第1のインシュレータを他方に設けられた
位置決め部によって位置決めするとともに上記第2のキ
ャビネットの下部に設けられたゴム等から成る第2のイ
ンシュレータを設け、ターンテーブルベースが上記構成
により二層構造となるようにしてなるので、床振動を絶
縁し、ハウリングやノイズの発生等を十分に防止し得る
すなわち、共振状態における共振鋭度Qを極力低く選ぶ
ことが出来、しかも伝達率周波数特性を良くすることが
でき、床振動によるプレーヤの再生音への影響が非常に
少なくなり、そのためレコード盤の源溝を忠実に再生し
得るものである。
さらに、上述したように第1のキャビネットが正規の位
置に保持されるので、第2のインシュレータの個々に加
わる荷重がアンバラスとなることがないので、少なくと
も第1のキャビネットが傾斜することなく、良好なセツ
ティング状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のレコードプレーヤのキャビネットにおけ
るインシュレータの床振動に対するモデル図、第2図は
その床振動による伝達率周波数特性を示す特性図である
。 第3図は本考案によるレコードプレーヤのキャビネット
の斜視図であり、第4図はその平面図であり、第5図は
本考案によるレコードプレーヤのキャビネットに再生シ
ステムを装着した状態を示す正面図、第6図は本考案の
要部を拡大して示す縦断面図、第7図は本考案をモデル
化した状態を示す暗示的正面図、第8図はその伝達率周
波数特性を示す特性図、第9図a、bは第7図のモデル
がf。 1及びf。2の周波数において振動していると考えられ
る振動状態を示す図である。 3・・・・・・第1のキャビネット、4・・・・・・第
2のキャビネット、5・・・・・・第1のインシュレー
タ、6・・・・・・粘弾性ゲル状物質、7・・・・・・
ゴム状弾性物質、11・・・・・・位置決め部となる突
部、12・・・・・・第2のインシュレータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 再生システムを載置する第1の材料から成る第1のキャ
    ビネットとこの第1のキャビネットを載置する第2の材
    料とから成る第2のキャビネットと上記第1のキャビネ
    ットと上記第2のキャビネットの一方に固着され全体形
    状が環状に形成されたゴム状弾状物質により被覆された
    ポリブテン等の粘弾性ゲル状物質からなる第1のインシ
    ュレータを他方に設けられた位置決め部によって位置決
    めするとともに上記第2のキャビネットの下部に設けら
    れたゴム等から成る第2のインシュレーターを設け、タ
    ーンテーブルベースが上記構成により二層構造となるよ
    うにしたレコードプレーヤのキャビネット。
JP1977125897U 1977-09-19 1977-09-19 レコ−ドプレ−ヤのキヤビネツト Expired JPS5928482Y2 (ja)

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JP1977125897U JPS5928482Y2 (ja) 1977-09-19 1977-09-19 レコ−ドプレ−ヤのキヤビネツト

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JPS5451806U JPS5451806U (ja) 1979-04-10
JPS5928482Y2 true JPS5928482Y2 (ja) 1984-08-17

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ID=29087227

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022196743A1 (ja) * 2021-03-19 2022-09-22 株式会社小糸製作所 センサシステム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51101809A (ja) * 1975-03-05 1976-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd Kaitenkudosochi

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