JPS5927868Y2 - 網用架台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は網で魚や肉を焼く際、油煙を発生させない為
の縦用架台に関する。

コンロ上に網を載置し、その網の上で魚や肉を焼く場合
油煙が大量に出るが、肉や魚が直接焦げて出る煙は、火
加減次第で豊の発生を防げるが、肉汁がコンロの火炎に
落下し不完全燃焼する際に出る油煙は防ぎようがなかっ
た。

従来の基盤の目状の網を直接コンロ上に載置し魚や肉を
焼く場合、肉汁がコンロの火に落ち、不完全燃焼により
大量の油煙を発生し、又切り起こしを有する鉄板に網を
固着したものをコンロ上に載置し、その網の上で魚や肉
を焼く場合も、その魚や肉から出る肉汁が焼けた鉄板に
落下し、不完全燃焼して、大量の油煙を発生し、室内や
家具、調度品を汚した。

この考案は、魚や肉を網で焼く場合、魚や肉から出る肉
汁を少なくとも二段の容器で受け、不完全燃焼による油
煙の発生を防ぐことを目的とする。

この考案を図面に基づいて説明すると、第１図、第２図
に於いて、１は筒状の枠で、１ａは対向する側壁の下部
に設けた後述する容器を載せる受は台である。

２は火炎通過孔２ａを有する容器で２ｂは、その底部に
対向させて取り付けた把手である。

３は、火炎通過孔３ａを有する遮熱板で３ｂはその底部
に対向させて取り付けた把手である。

次に第３図に於て枠１に容器２、遮熱板３を組付ける場
合について、まず、枠１内の受は台１ａに遮熱板３を載
置し、その遮熱板３の把手３ｂの上に、下段の容器２を
前記遮熱板３の火炎通過孔３ｂと前記容器２の火炎通過
孔２ｂが連通ずる様に載置し、容器２の中に水４を注入
する。

次に下段の容器２の把手２ｂ上に、上段の遮熱板３をそ
の遮熱板３の火炎通過孔３ｂと下段の容器２の火炎通過
孔２ａが重なり合わない様に載置し、さらに上段の遮熱
板３の把手３ｂの上に上段の容器２を上段の遮熱板３ｂ
と上段の容器２の火炎通過孔２ａが連通ずる様に載置し
水４を注入する。

この考案は、上述の様に構成されているから、これを使
用するときは、第３図のように本考案の縦用架台をコン
ロ上に載置し、その上縁部に網５を載せ、これに魚や肉
を載せる。

次にコンロに点火する。

すると、コンロの熱は矢符Ａで示す如く、下段の遮熱板
３の火炎通過孔３ａを通り下段の容器２の火炎通過孔２
ａを通過し、上段の遮熱板３に当たりながら屈曲しつつ
上段の遮熱板３の火炎通過”ＪＬ３ａを通り、さらに上
段の容器２の火災通過孔２ａを通り網５上の魚や肉に作
用し、これを焼き上げる。

その結果、魚や肉から肉汁６が湧出し、上段の容器２の
水４に落下し、又、一部の肉汁６は上段の容器２の火炎
通過孔２ａを通下しさらに上段の遮熱板３の火炎通過孔
３ａを通下し、下段の容器２の水４に落下する。

本考案の縦用架台を分解掃除する場合は、先ず、網５を
取り除き、上段の容器２の把手２ｂで枠１の上へ引き上
げ、中の水４を捨てる。

次に上段の遮熱板３の把手３ｂを支持し、枠１の上へ持
ち上げ取り除き、さらに下段の容器２の把手２ｂを支持
し、持ち上げ中の水４を捨て、次に下段の遮熱板３の把
手３ｂを持って枠１の外へ取り除き各々を掃除する。

この考案は上述のように、魚や肉を網で焼く際に湧出す
る肉汁を少なくとも二段の水の入った容器によって受は
止め、肉汁が火炎に直接触れない様に構成されているた
め肉汁の不完全燃焼で、油煙が発生する事は全くなく、
室内や家具調度品等を汚す事がなく、従来、サンマを焼
く場合や、室内で焼肉をする場合窓や戸を開放しなけれ
ばならず、不便であったが、この網用架台によって上記
の様な欠点がすべて解決される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す斜視図、第２図は、こ
の考案を構成する容器、遮熱板の斜視図。 第３図は第１図のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。 １・・・・・・枠、１ａ・・・・・・受は台、２・・・
・・・容器、２ａ・・・・・・火炎通過孔、２ｂ・・・
・・・把手、３・・・・・・遮熱板、３ａ・・・・・・
火炎通過孔、３ｂ・・・・・・把手、４・・・・・・水
、５・・・・・・網、６・・・・・・肉汁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状の枠の中に、火炎通過孔を有する容器を、少なくと
   も２個、前記火炎通過孔が重なり合わないように上下二
   段にして着脱自在に取り付け、さらに前記少なくとも２
   個の容器の下には、それら容器の火炎通過孔と連通ずる
   火炎通過孔を有する遮熱板を着脱自在に取り付けて成る
   縦用架台。