JPS5927784B2 - 除放性固形揮散体 - Google Patents

除放性固形揮散体

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JPS5927784B2
JPS5927784B2 JP55018021A JP1802180A JPS5927784B2 JP S5927784 B2 JPS5927784 B2 JP S5927784B2 JP 55018021 A JP55018021 A JP 55018021A JP 1802180 A JP1802180 A JP 1802180A JP S5927784 B2 JPS5927784 B2 JP S5927784B2
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fragrance
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polymer
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ST CHEMICAL IND
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 香料を長時間に亘つて少量ずつ継続的に揮散させる芳香
剤は古来より種々考案されており、牛脂、豚脂などに香
料を混ぜた練り香、香木粉末などに香料をしませた匂袋
などがあり、又最近では結晶性セルロースなど(の繊維
系材料)に香料を吸収させ賦型した芳香剤等も出てきた
しかし、何れも香料の保有量が少なく(数パーセントか
ら拾数パーセント)匂いの持続時間が短かく、又匂いも
弱いという欠点があつた。
この改良として最近では塩化ビニル等のプラスチックに
香料を配合したシート状芳香剤が出ているが、プラスチ
ックと香料とは一般に相溶性が悪く両者の混合には高温
を要する。
従つて、揮散し易い香料の使用は困難で香料の選択範囲
が限定される欠点がある。又、香料は単品で使用される
事が少なく各種香料を調合した嗜考性の高い調合香料が
使用されるが、この場合香料成分ごとの揮散速度が違う
為時間と共に香料の組成が変化し香調が変つてくる。
これを解決する為調合香料には揮散性が低く、且つ、親
和性が大きく保留性のあるバルサム、ベンゾイン、ムス
ク又はグリコール類、フタル酸エステル類を保留剤とし
て添加する事が多い。ところで前記塩化ビニル等プラス
チックはその分子間結合力が強い為香料を包含する力が
弱く、混合には高温を必要とするだけでなく、上述の保
留的効果が少ない為調合香料の選択は制限される事が多
い。
一方、分子間結合力が弱い固形ポリマーとしては天然ゴ
ム又は合成ゴム等のゴム類があるが、これらは香料成分
との親和性が大きいので単に室温で香料と共存させるだ
けで香料を吸収包含し、又その為に前記の保留剤的効力
もある為調合香料の使用にはプラスチックよりも選択範
囲が広い。
ところがこれらゴムは分子間結合力が弱い為香料を多量
に含ませた場合、流動性を生じ甚しきは粘稠体に成つて
固形状を保てなくなる欠点がある。このようにプラスチ
ック系あるいはゴム系ポリマーより成る芳香剤は各々欠
点があり、その使用は限定されている。本発明はこれら
ポリマー系芳香剤の欠点を解決せんと種々検討した結果
最近開発され市販されている熱可塑性エラストマー(以
下TPRと略す)が混合性、保留性、保形性何れにおい
ても満足される芳香剤用ポリマーであることを発見した
ものである。
TPRとは、ブラスチツク即ち分子間結合力の強いポリ
マー部分とゴム即ち分子間結合力の弱いポリマー部分を
プロツク状に持つたポリマー分子よりなるものである。
その為にそのゴム状ポリマー部分(以下SSと略す)が
多量の香料を室温で容易に吸収包含し膨潤する。
更に香料との大きな親和性の為に調合香料の保留剤とし
ての効力もあつて長時間に亘つて継続的に一定の匂いを
発散できる。しかも一般のゴムと違つて香料を包含した
TPRはその分子内のプラスチツク部分(以下HSと略
す)の強い分子間力の為に長時間に亘つて変形する事な
く、香料の揮散と共に収縮して原形に戻る事が判明した
。今迄使用されていたプラスチツク系ポリマーと本発明
のTPRのこのような大きな相違は、プラスチツク系ポ
リマーは分子間結合力が強い為この分子の間に香料又は
その希釈剤を包含させる為には一般に加熱する事によつ
てその分子間結合力を弱め混合する必要がある。又、プ
ラスチツク系ポリマーは塩化ビニルやポリスチレンのよ
うに比較的極性の強い分子より成つている事が多いので
配合する香料や希釈剤は何れも極性の大きいものを使わ
なければならない。すなわち、臭いの少ないイソパラフ
イン希釈剤やパラフイン系希釈剤等脂肪族炭化水素系溶
剤はプラスチツク系ポリマーとは混じりにくX無理に練
り込んでも徐々に表面に押し出され分離してしまうこと
が多い。従つてこの場合芳香族炭化水素や含酸素・含ハ
ロゲン・含窒素炭化水素系の香料とか希釈剤等極性の大
きい成分を使用する必要がある。しかもこれら極性の比
較的大きい香料、希釈剤等を多量に配合するとプラスチ
ツク分子の分子間結合力が極度に弱められる為にそのプ
ラスチツクは原形を保てなくなり室温で変形し、甚しく
は流動性を帯びるように成る。その為塩化ビニルのよう
な分子間結合力の大きいプラスチツクでも香料、希釈剤
の添加量はせいぜいプラスチツクの重量と同量程度が限
度となる。これに対して本発明のTPRの場合は分子間
結合力の弱い(ゴム部分−SS)に香料又は希釈剤が室
温でも容易に吸収され、しかも、(ゴム部分SS)がポ
リブタジエン、ポリイソプレン、エチレンプロピレンポ
リマー等の炭化水素系ポリマーよりなるTPRは脂肪族
系のイソパラフイン希釈剤やテルペン系香料などとも親
和性が強くこれらを容易に包含することができる。
一方、TPRの(プラスチツク部分−HS)はその分子
間結合力が強い為に室温では希釈剤や香料などの成分を
受け付けず、特にイソパラフインやテルペン系の脂肪族
炭化水素によつてはその分子間結合力はほとんど影響さ
れない為に多量の香料、希釈剤の配合によつても変形を
おこす事はない。従つてTPRの(ゴム部分=SS)で
は室温で容易に親和包含され、一方、(ブラスチツク部
分HS)では親和性の少ないような香料とか、希釈剤を
選び、又、これに適応した性質の(ゴム部分−SS)と
(プラスチツク部分−HS)より成るTPRを組合せる
事によつてポリマーの数倍量の香料、又はその希釈剤と
の混合物を包含でき、しかも変形する事のな℃・芳香剤
を得る事ができる。
このように今迄使用されていたプラスチツク系芳香剤に
比べてTPR芳香剤は(1)適当なTPRの種類を選ぶ
事によつて香料又は希釈剤は芳香族又は含酸素、含ハロ
ゲン、含窒素系炭化水素等の極性炭化水素はもちろんテ
ルペン系香料又はイソパラフイン系希釈剤をも室温で混
合使用できる。
(2)香料の保留性がある為、調合香料成分の揮散速度
をコントロールし長時間に亘つて継続的に安定した芳香
を放つ事ができる。
(3)多量の香料又はその希釈剤との混合物を包含させ
ても変形又は分離の心配なく長時間の使用に耐える。
即ち、本発明Q芳香剤は従来予想もできなかつたあらゆ
る点で優れた芳香剤であることがわかる。
このようなTPRの例としては(ゴム部分SS)として
ブタジエンポリマー、(プラスチツク部分−HS)とし
てスチレンポリマーより成るSBS系TPRが最も一般
的であり、その他(ゴム部分−SS)としてポリエーテ
ル、(プラスチツク部分−HS)としてポリエルテルよ
り成るポリエステル系TPR.SSとしてポリエーテル
、HSとしてポリウレタンより成るポリウレタン系TP
R,.SSとしてエチレンプロピレンゴム、HSとして
ポリプロピレン又はポリエチレンより成るポリオレフイ
ン系TPR,.SSとしてゴム状1・2ポリブタジエン
、HSとして結晶状1・2ポリブタジエンより成るポリ
ブタジエンTPR等がある。
なお普通芳香剤には少量の香料を混合し易くする為とそ
の揮散をコントロールする為に希釈剤を配合する事が多
いが、希釈剤としては臭いの少ないイソパラフイン系炭
化水素を使用する場合とそれ自身香料で、且つ比較的安
価なリモネン等の単品の香料を使用する場合があるが、
香料の種類と共に希釈剤の種類によつても吸収包含され
易く、しかも変形し難いような適当な構造を持つたTP
Rを選定する必要がある。
次に二、三実施例によつて説明する。
実施例 一 SBS系TPRとして旭化成社製の粒径約3mmのタブ
プレンAを使用し、この1部に対し沸点範囲174〜1
80℃のイソパラフイン4部、調合香料1部より成る混
合液を加え室温で約24時間放置するに完全に吸収し、
4〜5mm径に膨潤した球形芳香剤が得られた。
この芳香剤を室温に放置するに夏季でも変形する事なく
約一ケ月に亘つて継続的に匂いを発散し、且つ匂いは最
後まで殆んど変化がなかつた。
図−1に市販されているプラスチツク芳香剤と北※対比
した重量減少曲線を示す。実施例 二 TPRとしてポリブタジエン系の日本合成ゴム社製RB
S−820を使用し、この約3mm径の粒・状TPRl
部に対し、予め黄色顔料を溶解したリモネン2.5部及
びレモン系調合香料2.5部より成る混合液を加え室温
で吸収膨潤させるに完全に吸収し、4〜5mm径の黄色
粒状芳香剤が得られた。
これを室温で放置するに実施例一と同様あらゆ9る点で
優れた芳香剤である事が判明した。図−2に下記比較例
と共にこの重量減少曲線を示す。比較例 一 結晶性セルロースとして旭化成社製アビセルCTGlO
lを使用し、この8部に対し実施例二で使用したレモン
系調合香料を2部加え香料が均一に分散するよう充分に
かきまぜた後、この30grを加圧賦形機を用い100
kg/CrAで加圧し、賦形した。
(40mm径) これを室温に放置するに3〜4日間で
匂いが極端に弱くなり、7日間位いで殆んど感じられな
くなつた。
TPRに香料を含有させた芳香剤については上に詳述し
た通りであるが、香料の他揮散性の防虫、殺虫、殺菌、
防カビ性等を有する薬剤も同じようにTPRに含有させ
る事により徐放性固形揮散体とする事ができる。
これら薬剤は液状のものも結晶性の固体もあるが香料に
比べて極性の大きな化合物が多いので、TPRもそれに
適した極性の大きいポリエステル系やポリウレタン系の
ものを使う必要がある場合もある。
又、これら薬剤が結晶性固体の場合これら結晶性物質は
適当な沸点を持つた希釈剤に溶解してTPRに吸収させ
る事もでき、これによつて薬剤の揮散速度をコントロー
ルする事も可能である。
これらの物質は普通香料と併用される事も多いが特に固
形の昇華性防虫剤であるパラジクロロベンゼンとかナフ
タリンなどはその臭気をマスクする為に香料を混合して
使用する場合が多い。ところがこれら昇華性防虫剤は融
点の低いものが多い為数パーセントの調合香料を混合す
る事によつて融点降下を起して固形状を保てなくなる事
もある。その為従来は1パーセント以下の調合香料しか
配合できず臭いのマスキング効果は余り期待できなかつ
た。しかし、本発明では融点降下を心配する必要がなく
多量の調合香料を配合して液状になつたこれら防虫剤を
TPRに吸収させる事により容易剤も揮散し、TPRは
元の形状に戻つた。実施例 四 日本合成ゴム社製のポリブタジエン系TPRRBT−8
13を使用しこの1部に対し、パラジクロロベンゼンと
樟脳と調合香料を3:2:1の割合で混ぜ合せて得られ
た混合液5部を加え室温に放置するに完全に吸収膨潤し
た。
これを洋服タンス中に放置するに最後まで芳香を持続し
て揮散した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 香料及び防虫、殺虫、防カビ等の揮散性薬剤を単独
    に、又は二種以上混合し、必要に応じてはその希釈剤と
    共に液状にしたものをプラスチック即ち分子間結合力の
    強いポリマー部分とゴム即ち分子間結合力の弱いポリマ
    ー部分をブロック状に持つたポリマー分子よりなる熱可
    塑性エラストマー(ゴム)に多量吸収させて作つた徐放
    性固形揮散体。
JP55018021A 1980-02-16 1980-02-16 除放性固形揮散体 Expired JPS5927784B2 (ja)

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