JPS5927670Y2 - 電子機器用筐体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種電子機器構成に必要な筐体のうち、内部に
複数個のプリント板ユニットを収容し、表面パネルに操
作用スイッチ、表示ランプ、その他操作用、監視用各種
電子部品を備える筐体の改良に関する。

通信機器、電子計算機システムを始めとする各種電子機
器の構成に、夫々所望機能を行うための所謂プリント板
ユニットが筐体に収容されて使用されているが機能の複
雑化と共にプリント板自体も大形なものに推移し、筐体
が棚状に並行配置され、表面パネルに操作用スイッチ、
表示ランプ等を配置する構成も広く使用されている。

例えばアラーム盤、テスト盤等においては表面パネルに
所望のデータ設定用のスイッチ、操作機能確認のための
多数の表示ランプが併設されている。

従来このような目的に使用されるプリント板ユニットは
大型のせいもあり、又一旦機器として完成した後は、故
障時等の特殊の場合を除いて取り脱したり、取り替えた
りする機会の少ないために、このような配慮をあまりさ
れずに構成されていたと言える。

第１図イ９口は従来の構成の二側を概要側面図で示すも
ので、いづれも２個のプリント板ユニット１，２を表面
パネル３．底板４、上蓋５．背面板６および図示されな
い両側板で箱形に構成された筐体中に、イにおいては底
板４上に２個積み重ねられた構成を口においては底板４
上および上蓋５の下面に固定された構成を示している。

表面パネル１には操作用スイッチ、表示ランプ等の電子
部品７が配置されており、背面板６にはコネクター８，
９が外部接続ケーブル１０の分岐線とプリント板ユニッ
ト１．２との所定接続を着脱可能に行うために取りつけ
られている。

又表面パネルに配設されている電子部品７とプリント板
ユニット１，２との接続もプリント板端部に固定された
コネクター１１゜１２を介して着脱自在に行われる。

表面パネル３．上蓋５は共に筐体に図示されないねじで
、少なくとも四隅で着脱自在に固定されている。

第１図イにおいては、プリント板ユニット１は四隅で間
隔管１３を介して底板４上に着脱自在に固定され、その
上にプリント板ユニット２が間隔管１４を介して着脱自
在に固定されている。

第１図口においては、プリント板ユニット１はイと同様
に底板４上に固定されているが、ユニット２は間隔管１
５を介して上蓋５の下面に固定されている。

いづれの場合もユニット１，２を取り除くには表面パネ
ル３．上蓋５を取り除かなければならず、又機器の使用
状態のま・ユニットの試験を行うことができない。

近時、各種のテスト項目処理に夫々該当するソフト処理
機能をもつプリント板ユニットを準備し、夫々の目的に
対応するユニットを筐体にセットヒ、表面パネルのテ゛
−タ設定用スイッチによって所定テストを行う所謂テス
ト盤、あるいはアラーム盤が各種電子機器構成の一部と
して組みこまれるようになってきた。

このような場合所望に応じて該当するプリント板ユニッ
ト（例えば読みとり専用、あるいは読み書き兼用等）を
交換セットしなければならず、従来のような筐体構成で
は極めて煩雑な作業となる。

本考案はこの種の目的にも適合するプリント板ユニット
の交換の容易な筐体を提供するものである。

本考案においてはこの目的は、表面パネルを一定距離前
面に引き出し、且つ前方に傾斜させ、内部に収容された
プリント板ユニットを前方に引き出される構成となすこ
とによって遠戚される。

表面パネルを一定距離前面に引き出し得る機構によって
、下段に設置される他の筐体の表面パネル上の電子部品
に妨げられることなく例えば９０゜以上も表面パネルを
前方に傾斜させることができる。

以下図面に示す本考案の実施例によって、本考案の要旨
を具体的に説明する。

第１図も含め全図を通じて同一符号は同一対象物を示す
。

第２図は本考案になる筐体の一実施例を、理解に便なる
よう上蓋を取り除き、表面パネル３．プリント板ユニッ
ト１を引き出した分解斜視図を示すもので、表面にテ゛
−タ設定用スイッチ１６９表示用発光ダイオード１７を
併設した表面パネル３の両側に固定された（一側のみ示
す）アングル１８にガイド溝１９．が、該ガイド棒先端
に固定されたＬ金物２０とねじ２１を介して回転自在に
取りつけられている。

筐体両側板２２．２３内壁には、プリント板ユニット１
の両側辺を摺動案内するガードレール２４が取りつけら
れ、下部の折曲部２５の略中央付近に、ガイド棒１８，
１９を挿入案内するストッパ一部材２６が固定されてい
る。

ガイド棒先端付近に嵌めこまれた止輪２７が、表面パネ
ル３を前方に引き出した際、ストッパ一部材２６の後端
に係止して引き出し位置を決定する。

筐体背面板６の内壁に固定されたコネクター８，９がプ
リント板ユニット１を筐体内へ押し入れた際、その後端
部のコネクター２８と電気的結合をなす。

ユニット１の前端部のコネクター２９は、表面パネル３
の背面から導出される接続束線３０の末端コネクター３
１と着脱自在に電気的結合をなす。

プリント板ユニットを挿入結合させ、表面パネルを押し
入れた使用状態において、接続束線３０の撓みは底部空
間中に収容される。

筐体両側前面の取付穴３３は、本筐体を図示されない架
枠に固定する固定ねじのための貫通孔を又、その内面に
固定されたアングル３２のねじ穴が表面パネル３の使用
時における固定に使用される。

第３図の表面パネルの正規位置イにおける上面図と、正
規位置と前方に引き出して略９０°前方に傾斜した位置
におけるガイド棒１９、これをねし固定したＬ金物２０
、これと回転自在に取りつけられたアングル１８との相
対的関係位置の変化を示す側面図口を示す。

アングル１８の上部折曲部３２がＬ金物２０の前端に突
き当って表面パネル３の最終傾斜位置を定める。

以上本考案による説明により明らかにプリント板ユニッ
トの取り脱し交換には、図示されない上蓋を取り除く必
要もなく、表面パネル３の両側とめねじを脱して前方に
引き出し、下方に傾斜させ、コネクター２９．３１の結
合を脱せば、簡単に引き抜き取り替えることができる。

又プリント板ユニットの動作状態のま・試験のため、筐
体背面のコネクター８，９の端子を前方に延長させるプ
リント板をユニットと同様に挿入結合さ、抜き出したユ
ニットをこのプリント板のコネクターと結合させる公知
手段がそのま・実施できる長所も備えておリ、その実用
効果は著しい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来構成の二側を側面図で示し、第２図は本考
案の一実施例を分解斜視図で示し、第３図は表面パネル
の引き出し傾斜構成部分を拡大して上面図と側面図で示
す。 図において１，２はプリント板ユニット、３は表面パネ
ル、４は底板、６は背面板、８，９，１１．１２，２８
．２９はコネクター、１８はアングル、１９はガイド棒
、２０はＬ金物、２２．２３は筐体側板、２４はガイド
レール、２６はガイド棒のストッパ一部材、３０は接続
東線を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に排脱可能に併設収容されているプリント板ユニッ
   トと分離して架枠に取り付けられる表面パネルが、一定
   距離前面に引き出され、且つ前方に傾斜させられ該ユニ
   ットが個々に前方に引き出されるように構成されてなる
   ことを特徴とする架枠に複数個併設固定されて使用され
   る電子機器筐体。