JPS592757Y2 - コンベヤ式洗浄機の押え装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンベヤにより被洗浄物を搬送しながら洗
浄水を噴射して洗浄する洗浄機の被洗浄物用の押え装置
に関する。

コンベヤで搬送される被洗浄物の上下から高圧の洗浄水
を噴射して洗浄する洗浄機では、洗浄水の圧力により被
洗浄物がコンベヤ上で転がったり飛ばされたりして効果
的な洗浄が防げられないように、コンベヤの上方に被洗
浄物を押える押え装置が配設されているが、従来の押え
装置は、押え棒が固定軸で軸支される構造であるため、
大きさの異なる被洗浄物を確実にコンベヤ上に押えてお
くことは不可能であった。

この考案は上記の欠点を解消するためになされたもので
、被洗浄物の大小にかかわらず、これを確実に押え洗浄
水の噴射圧力によるコンベヤ上での被洗浄物の跳ね上り
を防止し得るコンベヤ式洗浄機の押え装置を提供するこ
とを目的とする。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図、第２図はコンベヤ式洗浄機の右側部を示し、１
は洗浄槽であり、洗浄槽１内に被洗浄物搬送用のネット
コンベヤ２が長手方向に敷設されている。

ネットコンベヤ２はスプロケットに掛けられた２本チェ
ーン上にネットを張設して形成され、洗浄槽１内のネツ
ｌ〜の下側には上方に洗浄水を噴射する下方ノズル３が
配設され、ネットコンベヤ２の上方には下方に洗浄水を
噴射する上方ノズル４が配設されている。

５は洗浄槽１上に取付けられた軸受６に両側を支持され
た主軸であり、主軸５の両端部にはアーム７が固定され
ている。

２本のアーム７の先端間には支持軸８が軸支され、この
支持軸８に押え具９の管状基部９ａが外嵌され、フォー
ク状の押え棒９ｂを備えた押え具９が支持軸８に回転自
在に支持される。

一方、主軸５の一端には操作レバー１０がピン１１によ
り主軸５の軸方向に回転可能に連結され、操作レバー１
０の上下方向への揺動により、主軸５は回動可能である
。

１２は洗浄槽１の上に取付けられたレバー受であり、上
下３段の受具１２ａを備えている。

したがって、操作レバー１０の３段階の上下操作により
、押え具９の管状基部９ａの位置は３段階に切換えられ
る。

次に、コンベヤ式洗浄機の押え装置の動作を説明する。

被洗浄物として食器１３がネットコンベヤ２上に載置さ
れるとネットコンベヤ２の駆動により食器１３は右から
左へと搬送される。

そして、洗浄水の上方及び下方ノズル３，４の間に入っ
た時、食器１３は上方から押え具９によりコンベヤ上に
押え具９の自重で押え付けられながら搬送及び洗浄され
、洗浄水の圧力により跳ね上げられることなく効果的に
洗浄される。

また、この時、食器１３の大きさにより押え具９の高さ
が操作レバー１０によって調整できるから、大きい食器
１３の場合には操作レバー１０を下げ、小さい食器１３
の場合には操作レバー１０を上げるように操作して、押
え具９の押え棒９ｂを常に水平状態で作用させることが
できる。

したがって、食器１３は大小の別なく適正に押えられる
ことができる。

以上のように、この考案に係るコンベヤ式洗浄機の押え
装置によれば、フォーク状の押え棒を備えた押え具を操
作レバーによりコンベヤ上で水平状態のまま上下可能に
構成したから、押え具は常に水平状態で被洗浄物を押え
付けて、洗浄水の圧力により被洗浄物が跳ね上がること
なく確実に押えて洗浄することができる。

また、操作レバーの操作により押え具の水平位置を容易
にかえることができる等の効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示し、第１図はコンベヤ式洗浄
機の部分平面図、第２図は同部分正面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄槽の上部に軸受を介して支持した主軸にアームを介
   して支持軸を取付け、フォーク状の押え棒を備えた押え
   具を該支持軸に回転自在に支持させ、前記主軸の一端に
   操作レバー１０を連結して構成したことを特徴とするコ
   ンベヤ式洗浄機の押え装置。