JPS5927575B2 - 患者介助装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は患者の身体のマツサージ、清拭或は入浴のため
床から持ち上げる介助装置に関する。

患者を床に臥した侭、身体を清拭する際、２人の介助人
が寝具の上に座して１人の介助人は患者の身体を床から
浮かし、もう１人の介助人が手を差しのべて素早（清拭
しているが、力の要る仕事であって介助人を甚だしく疲
労させていた。

清拭ですら上記状態であるから、患者を入浴させるとな
ると更に大仕事である。

本発明は１人の介助人で患者を寝具から任意の高さに持
ち上げて楽な姿勢で患者の介助が行なえ、然も、担架に
載せた侭で入浴させることの出来る患者介助装置を提供
するものである。

患者介助装置は第１図の如（、台車１と該台車１上を昇
降する昇降枠２と、昇降枠２に載せられる担架３とで構
成される。

台車１は横杆１１の両端に横杆１１と直交して水平杆１
２，１２を突設してチャンネル状に形成される。

水平杆１２は横杆１１の両端に蝶番１３等で担止され互
いに内方へ折り畳み可能であ択使用時は横杆１１と水平
杆１２に一連にクランプピン１４を嵌めて水平杆１２の
開き状態を保つと同時に横杆１１と水平杆１２．１２と
に一連に補強横軸１０を挿入して枢上部の補強を画る。

開き状態の水平杆１２．１２間の開口幅は患者の蒲団（
図示せず）が嵌まる幅である。

横杆１１の両端及び各水平杆１２の先端にストッパ付き
キャスター４を取付ける。

両水平杆１２或は一方の水平杆に手押し用把手１５を着
脱可能に突設し、横杆１１の中央に昇降枠２駆動用のネ
ジ軸５１を立設する。

昇降枠２は前記台車１の横杆１１と平行な基杆２１の両
端に基杆２１と直交して腕杆２２，２２を突設し、台車
１と同じ側が開口したチャンネル状に形成される。

昇降枠２は台車１より一回り小さく、台車１０両水平杆
１２．１２の間に出没可能である。

両腕杆２２は台車１の水平杆１２と同様に蝶番１３等で
互いに内方へ折り畳み可能に基杆２１に担止連結され、
クランプピン１４及び補強横軸１０で開き状態を保つ。

両腕杆２２．２２の中央に後記する担架３を傾動可能に
支える支持軸２３．２：ｌ一対向突設する。

又、各腕杆２２の両側には夫々相手腕杆に向けて受板２
４を突設し、該受板２４上に担架３の荷重を支えるバネ
２５を配備する。

本実施例のバネ２５は円弧状に曲げた板バネであるが、
コイルバネでも可い。

基杆２１の中央に垂直面内で回転自由に支持腕２６を突
設し、該支持腕２６を昇降駆動装置５に連繋する。

昇降駆動装置５は、第３図の如く下端に７ランジ状の受
部５３と−・ンドル５６を具えたネジ筒５２を前記台車
１のネジ軸５１に螺合し、該筒５２に前記中央の支持腕
２６の先端を筒５２の回転とは無関係に回転目出に嵌め
る。

ネジ軸５１１には軸方向に案内溝５４を突設し、該溝５
４へ支持腕２６から突設した爪板５５を摺動可能に嵌め
、支持腕２６従って昇降枠２の水平面内での回転を阻止
する。

上記昇降駆動装置５は−・ンドルの回転操作によるネジ
推力で昇降枠２を持ち上げるが、これに限定されること
はなく、台車１と昇降枠２との間に油圧シリンダーを配
備して油圧力によって昇降枠を持ち上げることも勿論可
能である。

前記基杆２１の支持腕２６の枢支部２７に基杆２１に従
って昇降枠２の傾き状態を固定するクランプ手段７を設
ける。

本実施例のクランプ手段７は基杆２１の担止部２７に複
数の孔７１．７１を開設し、何れか１つの孔７１と支持
腕２６の先端に開設した受孔２８を一致させて位置決め
ピン７２を挿入し、昇降枠２の傾き状態を数段階に固定
する。

昇降枠２に載せられる担架３は第２図の如（上吊シ棒３
１と副吊り棒３２の２本の吊シ棒と両吊シ棒間に張られ
る複数枚のベル）６，６１，６２及び両吊シ棒間の間隔
を固定する一対の間隔固定板８，８で構成される。

主吊り棒３１の両端に間隔固定板８，８を同方向に突設
すると共に該棒３１上にベル）６，６１゜６２の基端を
固定する。

各ベルトの幅は異なっており、端部のベルト６は患者の
頭が載る幅に、中央のベルト６１は肩から臀部までが載
る幅に、他端のベルト６２は大腿部から踵までが載る幅
に形成されている。

更に中央のベルト６１は先端側がＶ字状の切込み６３に
より二股に形成されている。

各ベア“レトロ〜６２の上面にはスポンジ等で形成した
クッション材６４が装着され、クッション材６４及びベ
ルトに複数の貫通孔６５が設けられている。

各ベルト６〜６２の先端に副歯シ棒３２に係脱するフッ
ク板６６を取付ける。

前記間隔固定板８の先端側には板の上縁に開口する縦溝
８２と該縦溝８２の下端から主吊り棒３１側へ延びる横
溝８３とから成るＬ字状の嵌込み溝８１を有しており、
該溝８１．８１へ副歯シ棒３２を嵌めている。

又、間隔固定板８の下面中央には前記昇降枠２の支持軸
２３に嵌まる受溝８５が開設されている。

更に間隔固定板８には係止ピン８４が着脱可能に嵌めら
れ、該ピン８４を昇降枠２の受入２８Ｖｃ係合すること
によ列担架３を水平状態に固定出来る。

副歯シ棒３２には第４図の如く前記ベルト６〜６２のフ
ック板６６が係脱するスリット溝３０を開設すると共に
、棒３２の両端に回転用のレバー３４を具えたフランジ
板３３を突設する。

上記７ランジ板３３には係合溝３５を開設し、間隔固定
板８にはフランジ板３３に向けて出没可能な係止ピン３
６を設ける。

上記係合溝３５と係止ピン３６の位置は７ランジ板３３
のレバー３４を回転してベルト６〜６２を緊張させた時
に一致し、係止ピン３６を係合溝３５に嵌めてベルトの
緩みを防止する。

主吊り棒３１の上面及びベノしトロ〜６２を緊張させた
状態に於ける副吊り棒３２の上面に落下防止枠４１を着
脱可能に嵌める孔４２を開設する。

尚、ベルト６〜６２の先端を副吊り棒３２へ着脱可能に
係止する方法は、面ファスナーの利用等、種々の方法を
採用出来るのは勿論である。

次に介助装置の使用方法を説明する。

昇降杆２を下げた状態にして台車１を患者の蒲団に接近
させ、台車１の水平杆１２，１２の間に蒲団が入る位置
まで台車１を押し込む。

次に副歯シ棒３２を外した状態の担架３を昇降枠２に載
せる。

即ち、間隔固定板８の受溝８５へ昇降枠２の支持軸２３
を嵌める。

主吊り棒３１から延びたベルト６〜′６２を１本宛患者
と蒲団との間に辷シ込ませて外側へ引き出す。

次に副吊り棒３２’＆間隔固定板８，８の嵌込み溝８１
に嵌め、副吊り棒３２のスリット孔３０にベルト６〜６
２のフック板６６を嵌める。

ベルト６〜６２を患者の下へ挿入する際、患者の頭部、
胴部及び脚部を部分的に持ち上げて挿入出来るから、作
業は楽である。

然も幅の広い中央のベルト６１は前端が二股に分れてい
るから、患者の背中と臀部を別々に持ち上げてベルト６
１を通すことが出来、一層便利である。

次に副吊り棒３２のレバー３４を回して副歯シ棒３２を
回転させ、該吊シ棒３２にベルト６゜６１．６２を巻き
込んでベルトを緊張させ、係止ピン３６を７ランジ板３
３の係合溝３５に嵌めてレバー３４の逆転を止める。

昇降駆動装置５のバンドル５６を回して昇降枠２従って
担架３を上昇させ、介助に必要な高さ迄患者を持ち上げ
る。

例えば、患者の背中を清拭する場合、担架３の係止ピン
８４を外し、患者を横向きにすると、担架３０重心が移
動し、支持軸２３を中心に担架３の患者の顔が向いた側
が低（傾き、バネ２５の働きでショックのない様に支え
られる。

この様に担架３が重心の移動側へ傾（ことにより、患者
をベルト６〜６２の中央へ引き寄せる作用が無（なり、
患者は安定して担架に支えられる。

勿論、担架３の低く傾斜する側には落下防止枠４１を取
付けて患者の落下を防ぐ。

又、患者を入浴させる場合は、昇降杆２上へ患者を載せ
た侭、介助装置を浴槽９へ接近させ、浴槽９の真上に昇
降枠２を位置せしめる。

次に患者の足側か低（なる様に昇降枠２を傾けて、位置
決めピン７２で固定する。

昇降駆動装置５のバンドル５６を回して昇降枠２を下降
させ、昇降枠ごと患者を浴槽９へ漬ける。

昇降枠２は頭が高くなっているから、患者の顔似外の全
身を浴槽に漬けることが出来る。

入浴が終れば、昇降枠２を上昇させ、介助装置を浴槽９
から離間させる。

患者を降す時は前記とは逆の手順によシ、即ちバンドル
５６を逆転して昇降枠２を降ろし、レバー３４のクラン
プを解いてベル）６，６１．６２を緩め、ベルトの先端
を副歯シ棒３２から外して患者の背中の下からベルトを
辷９出して抜けば可い。

上記操作、即ち介助装置を蒲団に近ずけてから、患者を
持ち上げ、移動させて浴槽に漬け、再び蒲団に寝かせる
迄は、一人の介助水で行なえる。

本発明の範囲は上記の説明及び図面の記載に限定される
ものではな（て、発明の技術分野にて通常の知識を有す
技術者であれば発明の要旨を逸脱せずに多くの変形を考
え出すことは容易であシ、これ等は本発明の範囲に属す
るものである。

本発明は上記の様に担架３はベルト６の一端が副歯シ棒
３２に対して着脱自在であり、然も昇降枠２は台車１の
水平杆１２，１２の間に侵入して床面に接するほど低（
出来るため、ベルトを患者の背中に辷シ込ませて、患者
を一人で担架に載せることが出来る。

又、該担架３は台車１上の昇降枠２に載せて１人で持ち
上げることが出来、介助水は楽な姿勢で患者の介助が行
なえる。

更に、患者を入浴させる時、患者の頭側か高くなる様に
昇降杆２を傾けることが出来、患者の顔を水に漬けずに
行なえる等、幾多の優れた効果を有し実用上有意義な発
明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は患者介助装置の斜面図、第２図は昇降枠及び担
架の斜面図、第３図は昇降駆動装置の断面図、第４図は
担架の断面図、第５図は使用状態を示す断面図、第６図
は入浴状態の断面図である。 １・・・・・・台車、２・・・・・・昇降枠、３・・・
・・・担架、６゜６１．６２・・・・−・ベルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ チャンネル状の台車１と、台車１上に昇降可會阻つ
   垂直面内で傾動可能に配備され台車１の開口側と同じ側
   が開口し且つ台車の両水平杆１２゜１２０間に出没可能
   なチャンネル状の昇降枠２と、昇降枠２の両側の腕杆２
   ２，２２間に着脱可能に支持された担架３と、前記台車
   １上に配備され昇降枠２を昇降駆動する昇降駆動装置５
   と、前記昇降枠２の傾動姿勢を固定するクランプ手段７
   とで構成され、前記担架３は主吊り棒３１と副室シ棒３
   ２の間にベルトを張設し、ベルトの一端は副室シ棒３２
   に系膜自由に止められている患者介助装置。 ２ 担架は主用シ棒３１と副室シ棒３２の夫々両端を棒
   間に配置した間隔固定板８０両端に取付けて構成され間
   隔固定板８は昇降枠２に担架の長手方向と直交する面内
   で揺動可能に配備されている特許請求の範囲第１項に記
   載の患者介助装置。 ３ 台車１は横杆１１の両端に横杆１１と直交して水平
   杆１２．１２ｙ折り畳み可能に連結して構成したもので
   ある特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の患者介助
   装置。