JP2711143B2 - エンジンの冷却ファン装置 - Google Patents

エンジンの冷却ファン装置

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JP2711143B2
JP2711143B2 JP1152748A JP15274889A JP2711143B2 JP 2711143 B2 JP2711143 B2 JP 2711143B2 JP 1152748 A JP1152748 A JP 1152748A JP 15274889 A JP15274889 A JP 15274889A JP 2711143 B2 JP2711143 B2 JP 2711143B2
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賢悟 西
秀明 田中
美大 丸山
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、遠心ターボファンを用いたエンジンの冷却
ファン装置に関する。
[従来の技術] 従来、例えば、自動二輪車のエンジンの冷却ファン装
置として特開昭62−197697号公報のものが知られてい
る。これを第4図および第5図により説明すると、エン
ジン1のクランク軸2先端部に発電機3のロータ4をク
ランク軸2と同心状に装着し、さらにロータ4の先端部
にターボファン5をボルト6により固定している。ま
た、エンジン1の外周には、シュラウド7を配設してお
り、ターボファン5の前面部に吸気口7aを開口してい
る。
ターボファン5は、第5図に示すように、インペラー
8の前面中央部に膨出部9を形成し、インペラー8の前
面周縁部には、複数のブレード10を放射方向に等間隔を
以て配設している。各ブレード10は翼形状をなし、イン
ペラー8の回転方向Aとは逆向きに傾斜するように配置
され、また、ブレード10の前端面には、シュラウドリン
グ11がクランク軸2に対して同心状に装着されている。
上記冷却ファン装置においては、エンジン1の駆動に
よりロータ4が回転すると、ロータ4と同心状に固定さ
れているターボファン5が回転し、外気はシュラウド7
の吸気口7aからルーバ7bを通ってインペラー8の膨出部
9の斜面をブレード10方向へ流動しブレード10によって
遠心方向へ圧送される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のエンジンの冷却ファン装置
においては、インペラー8の前面周縁部に、複数のブレ
ード10を放射方向に等間隔を以て配設しているが、イン
ペラー8の径を大きくするには限界があり、ブレード10
の送風方向の面積を増大させることができないため、風
量を増大させるには限界があり、その分だけ大型のファ
ン装置を必要としている。
本発明は上記問題を解決するものであって、冷却風量
を増大させることができるエンジンの冷却ファン装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] そのために本発明のエンジンの冷却ファン装置は、ク
ランク軸先端部に装着される発電機のロータに固定され
たターボファンと、エンジンの外周に配設されるエンジ
ンカバーと、前記ターボファンの前面部に対向してエン
ジンカバーに開口された吸気口とを有し、前記ターボフ
ァンは、ロータに固定され、前面中央部に膨出部が形成
された円板状のインペラーと、該インペラーの前面周縁
部に放射方向に配設された複数のブレードと、該ブレー
ドの前端面にクランク軸に対して同心状に形成されたシ
ュラウドリングとから構成され、前記インペラーは外径
をロータよりやや小さく、前面周縁部を所定長さの斜面
のある円錐面に形成して前記膨出部に滑らかに接続して
なり、前記シュラウドリングは外径をロータより大き
く、内径を前記吸気口とほぼ等しくしてインペラーの前
面周縁部に対向する円錐面に形成し、インペラーの前面
周縁部とシュラウドリング間の空間をロータの前面外周
縁と斜めに接する空気通路とし、前記ブレードの外周縁
部をシュラウドリングと同一径でこれから後方に延ばす
と共に、ロータの前面外周縁から更に後方に延びる延長
部を外周縁部に形成したことを特徴とする。
なお、上記構成に付加した番号は、図面と対比させる
ものであり、これにより本発明の構成が何ら限定される
ものではない。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は、本発明の1実施例を示すエンジンの冷却フ
ァン装置の断面図、第3図は第1図のターボファンの平
面図である。
エンジン1のクランク軸2先端部に発電機3のロータ
4をクランク軸2と同心状に装着し、さらにロータ4の
先端部にターボファン5をボルト6により固定してい
る。また、エンジン1の外周には、エンジンカバー7を
配設しており、このエンジンカバー7には、ターボファ
ン5の前面部に円形の吸気口7aを開口している。
ターボファン5は、ロータ4に固定され、前面中央部
に膨出部8aが形成された円板状のインペラー8と、イン
ペラー8の前面周縁部8bに放射方向に配設された複数の
ブレード12と、ブレード12の前端面にクランク軸2に対
して同心状に形成されたシュラウドリング13とから構成
されている。
インペラー8は、外径をロータ4よりやや小さく、前
面周縁部8bを所定長さの斜面のある円錐面に形成して前
記膨出部8bに滑らかに接続してなり、前記シュラウドリ
ング13は外径をロータ4より大きく、内径を前記吸気口
7aとほぼ等しくしてインペラー8の前面周縁部8bに対向
する円錐面13aに形成し、インペラー8の前面周縁部8b
とシュラウドリング13間の空間をロータ4の前面外周縁
4aと斜めに接する空気通路とし、また、ブレード12の外
周縁部12bをシュラウドリング13と同一径でこれから後
方に延ばすと共に、ロータ4の前面外周縁4aから更に後
方に延びる延長部12aを外周縁部12bに形成している。
第3図に示すように、各ブレード12は、インペラー8
の回転方向Aとは逆向きに傾斜するように配置されると
共に、ブレード12の入射角β、βが入口から出口に
行くに従って小さくなる曲面に形成している。
なお、本実施例においては、第1図の線Lで示すよう
に、シュラウドリング13の内径は、インペラー8の外径
よりも大きく、ブレード12は、インペラー8とシュラウ
ドリング13との間に形成されるため、樹脂成形による型
抜きが可能であり、ターボファン5を一体成形すること
ができる。もちろん、シュラウドリング13を別体で取付
固定するようにしてもよい。
上記構成からなる本発明の作用について説明すると、
エンジン1の駆動によりロータ4が回転すると、ロータ
4と同心状に固定されているターボファン5が回転し、
外気はエンジンカバー7の吸気口7aからルーバ7bを通っ
てインペラー8の膨出部8aの斜面をブレード12方向へ流
動しブレード12によって遠心方向へ圧送される。このと
き、インペラー8の前面周縁部8bとシュラウドリング13
間の空間をロータ4の前面外周縁4aと斜めに接する空気
通路とするため、ブレード12により空気通路を圧送され
る外気の流線は半径方向に対し後方斜めに傾く斜流とな
り、ターボファンは斜流形ファンの比較的高い回転数で
高い効率を示すようになり、また、ロータ4の前面外周
縁4aと斜めに接して流れる気流の一部は延長部12aを通
過することによりエネルギーを与えられ風量が増大する
結果、エンジンの冷却効率を向上させることができる。
また、各ブレード12の入射角β、βが入口から出口
に行くに従って小さくなる曲面に形成されているため、
騒音とくに高周波成分を低減することができる。
次に、第2図により本発明の他の実施例に付いて説明
する。第2図はエンジンの冷却ファン装置の断面図であ
り、前記実施例と同一の構成については同一番号を付し
て説明を省略する。
本実施例においては、シュラウドリング13の前端部を
エンジンケース7の吸気口7a側に延長し、シュラウドリ
ング13の内径とインペラー8の外径とが第2図のRで示
すように重なるように形成し、両者間で形成される通路
を長くすることにより、整流機能を向上させている。な
お、シュラウドリング13は、ブレード12に例えば高周波
熔着にて固定することにより、成形上の制約がなく、シ
ュラウドリング13の形状を任意に設計できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明においては、インペラー
は、前面周縁部を所定長さの斜面のある円錐面に形成し
て前記膨出部に滑らかに接続し、シュラウドリングはイ
ンペラーの前面周縁部に対向する円錐面に形成し、イン
ペラーの前面周縁部とシュラウドリング間の空間をロー
タの前面外周縁と斜めに接する空気通路とするため、ブ
レードにより空気通路を圧送される外気の流線は半径方
向に対し後方斜めに傾く斜流となり、ターボファンは斜
流形ファンの比較的高い回転数で高い効率を示すように
なり、例えば高回転形の車両用エンジンにて発電機のロ
ータに直接固定される冷却ファンに最適なものとなる。
また、ブレードの外周縁部をシュラウドリングと同一
径でこれから後方に延ばすと共に、ロータの前面外周縁
から更に後方に延びる延長部を外周縁部に形成したの
で、ロータの前面外周縁と斜めに接して流れる気流の一
部は延長部を通過することによりエネルギーを与えられ
風量が増大する結果、エンジンの冷却効率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1実施例であるエンジンの冷却ファ
ン装置の断面図、第2図は、本発明の他の実施例である
エンジンの冷却ファン装置の断面図、第3図は第1図及
び第2図のターボファンの平面図、第4図は、従来のエ
ンジンの冷却ファン装置の断面図、第5図は第4図のタ
ーボファンの平面図である。 1……エンジン、3……発電機、4……ロータ、4a……
前面外周縁、5……ターボファン 7……エンジンケース、7a……吸気口 8……インペラー、8a……膨出部、8b……前面周縁部 12……ブレード、12a……延長部、12b……外周縁部 13……シュラウドリング、13a……円錐面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−150079(JP,A) 特開 昭62−178484(JP,A) 実開 昭61−100693(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸先端部に装着される発電機のロ
    ータに固定されたターボファンと、エンジンの外周に配
    設されるエンジンカバーと、前記ターボファンの前面部
    に対向してエンジンカバーに開口された吸気口とを有
    し、 前記ターボファンは、ロータに固定され、前面中央部に
    膨出部が形成された円板状のインペラーと、該インペラ
    ーの前面周縁部に放射方向に配設された複数のブレード
    と、該ブレードの前端面にクランク軸に対して同心状に
    形成されたシュラウドリングとから構成され、 前記インペラーは外径をロータよりやや小さく、前面周
    縁部を所定長さの斜面のある円錐面に形成して前記膨出
    部に滑らかに接続してなり、 前記シュラウドリングは外径をロータより大きく、内径
    を前記吸気口とほぼ等しくしてインペラーの前面周縁部
    に対向する円錐面に形成し、インペラーの前面周縁部と
    シュラウドリング間の空間をロータの前面外周縁と斜め
    に接する空気通路とし、 前記ブレードの外周縁部をシュラウドリングと同一径で
    これから後方に延ばすと共に、ロータの前面外周縁から
    更に後方に延びる延長部を外周縁部に形成したことを特
    徴とするエンジンの冷却ファン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5927575B2 (ja) * 1980-11-11 1984-07-06 正風 上田 患者介助装置
JPS597455B2 (ja) * 1981-09-30 1984-02-18 正風 上田 患者介助装置
JPH0640891B2 (ja) * 1985-10-14 1994-06-01 株式会社アマダ 看護介助ロボツト

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