JPS5927184Y2 - 鏡取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鏡を確実に取付ける構造に関し、特に多面鏡の
可動する袖鏡における取付を主たる対象とするものであ
る。

本出願人は鏡固定用裏板が不要な鏡取付構造を種々開発
してきているが、その従来の鏡の取付構造は第３図に示
す様に断面り形丁番枠６に対し、間挿線材１３を介在せ
しめて断面丁字形押縁材７で鏡取付縁部２を挾持せしめ
るものであった。

必要に応じて又粘着テープを鏡取付縁部２に貼付けてい
た。

この従来の構造では長期間の使用によって挾持力が失わ
れ、又は不足して、あるいは粘着テープが効かなくなっ
て、第４図に示すように鏡取付枠から鏡がずれこんでし
１つて下方の丁番枠６に鏡自重の全部がかかり変形する
という問題が生じる場合があった。

本考案はこれらの欠点を解消した鏡取付構造を提供せん
とするものである。

この考案は １）鏡１裏面の少くとも鏡取付縁部２より広い領域にわ
たって充分な引張力を有するシート３を粘着または接着
し、且つ同シートを鏡取付縁部２より外方へ延長し、又
同シートを粘着または接着した鏡取付縁部２を鏡取付枠
４に挾持せしめるとともに、シート３の延長部５を鏡取
付枠４に固着せしめてなることを特徴とする鏡取付構造
、に伶るものである。

シート３は鏡取付縁部２より広い領域の部分のみ、例え
ば上側、下側別々の二枚のシートでもって粘着捷たは接
着してもよいし、又鏡１裏面全体を一枚のシート３によ
って粘着または接着する方法いずれでもよい。

なお、シート３の鏡１裏面への一体連設は、粘着性付与
剤を塗布する粘着、又は接着剤を塗布する接着により行
なう。

更にシート３の延長部５を鏡取付枠４に固着する方法と
しては圧着、ネジ止め、接着いずれの方法でもよい。

シート３としては通常塩化ビニールシートを使用する。

なお図中６は鏡取付枠４の断面り字形丁番枠、Ｔは鏡取
付枠４の断面丁字形押縁材、８はクッション材、９はシ
ート３及び断面Ｔ字形押縁材７を丁番枠６に止着せしめ
るためのネジ、１０は丁番枠６の枢軸、１１は丁番枠６
の取付部、１２はシート３の延長部４の折返し部であう
、又第３，４図中の１３は間挿縁材である。

この考案ではシート３は鏡１裏面の少なくとも鏡取付縁
部２より広い領域にわたって本実施例では全面に一枚の
シートでもって粘着または接着法により接合しているの
でシート３は鏡１と充分に固着状態にでき、シート３を
引張しても、又はかす方向に引っばってもシート３が鏡
１から剥離することがなくなる。

次にこのシート３を粘着または接着した鏡取付縁部２は
鏡取付枠４に挾持されて固定状態に保持されるとともに
、シート３の延長部５を鏡取付枠４に接着、ネジ等によ
って固着されることとなるから更にシート３によって鏡
面を固定せしめるものであり、このシート３によって鏡
１を張架し、特に鏡１の横ずれ、鏡１の左右方向の倒れ
込みを完全に防止し、鏡１を鏡取付枠４に長年月固定状
態に保持できるものである。

また本実施例のように鏡の裏面全面に一枚のシート３を
粘着または接着しておけば鏡１と鏡取付枠４の固定を強
固にすると同時に鏡１の裏面塗料のはくりを防止し、ガ
ラス面が割れた場合破片が飛散するのを防止するという
すぐれた特徴を有するのである。

以上の様に、本考案によれば上記特徴の取付構造とした
ことによって、鏡は在来の鏡取付枠４の挾持によって固
定される他に、シート３の介在によっても固定され、二
重に固着されることによって長年月の使用にも固定状態
を保持することができるという効果がある。

特に、シート３によって鏡１の横ずれ、鏡１の左右方向
の倒れ込みが防止され、第４図の如く鏡取付枠４が変形
することもなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案鏡取付構造の一実施例を示す縦断面図、
第２図は同実施例の取付状態を示す斜視図、第３図は従
来の鏡取付構造を示す縦断面図、第４図は従来の鏡取付
構造での取付がはずれた状態を示す説明図である。 １・・・鏡、２・・・鏡取付縁部、３・・・シート、４
・・・鏡取付枠、５・・・延長部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鏡１裏面の少くとも鏡取付縁部２より広い領域にわたっ
   て充分な引張力を有するシート３を粘着または接着し、
   且つ同シートを鏡取付縁部２より外方へ延長し、又同シ
   ートを粘着または接着した鏡取付縁部２を鏡取付枠４に
   挾持せしめるとともに、シート３の延長部５を鏡取付枠
   ４に固着せしめてなることを特徴とする鏡取付構造。