JPS5927176Y2 - 椅子におけるメモ台の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は椅子におけるメモ台の取付装置に関する。

すなわち、座体幅に近似の幅となる前方両側の両支脚の
後方にその間より幅広となる側後方支脚を立設して積重
ね可能に構成した椅子において、メモ台を椅子の側部よ
り支持できるよう取付けたもので、とくに、安定良く堅
牢に取付けることができるとともに、迅速容易に取付け
たり取外しができて便利に着用することができ、しかも
メモ台を取付けたままでも椅子を積重ねることができる
構造にすることができる簡単な構造にして好適に実施で
きるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

Ａは椅子全体を示し、前方両側に立設する両支脚２，２
の上部を水平方向に屈折して水平杆部２ｂ、２ｂを延出
形成するとともに、両水平杆部２ｂ、２ｂの後端より上
方に屈折延出して正面彎曲状となり連なる形状となる起
立杆部２Ｃを一体に形威し、両水平杆部２ｂ 、２ｂの
間には座体１を張設し、起立杆部２Ｃの間には背体８を
張設し、両支脚２，２の間および両水平杆部２ｂ、２ｂ
の間より幅広の間隔となるよう後方両側に立設した側後
方支脚３，３の上部を起立杆部２Ｃの両側下部の外面に
溶接あるいはねじにより固設し、側後方支脚３，３の中
間部となる外面にはそれぞれ連結金具９，９を固設して
構成し、上方に各椅子Ａを積重ねたり、連結金具９によ
り各椅子Ａを横方向に連設することができるように構成
する。

Ｂは座体１の一側方上部から前方上部にかげて展開し支
持することができるメモ台で、支杆４の上部側方に連設
した支持杆１０を軸にメモ台Ｂが回動して傾斜したり水
平状となって支持されるようにメモ台Ｂの端部側を連設
し、支杆４の両端側下部４ａ、４ａが離れて下方に垂下
するよう延出形威し、その側下部４ａ、４ａには上下ね
じ１１゜１１用のねじ孔１２，１２をそれぞれ形成して
構成する。

Ｃ９Ｃは同一に形成するプラスチック製の連結体で、該
連結体Ｃば、薄肉のヒンジ部１３から一方側に厚肉にし
て形成する部分には支杆４の下部４ａおよび支脚３また
は２の半分側周面に嵌合できる嵌合凹部１４ａ、７ａを
連ねるようにして一定長さに形成し、嵌合凹部７ａの外
端側中央には雄部５を突出形成し、前記ヒンジ部１３か
ら他方側には前記嵌合凹部１４ａ、７ａにそれぞれ対応
する嵌合凹部１４ｂ、７ｂを連ねて一定長さに形成する
とともに、嵌合凹部１４ｂと７ｂの間には薄肉のヒンジ
部１３ａを形成し、嵌合凹部１４ｂの上下にはねじ１１
．１１用の孔１５．１５を形成し、嵌合凹部７ｂの外方
側中央には前記雄部５を着脱自在に挿入して保合できる
雌部６を突出形成して構成する。

したがって、第３図に示すように連結体Ｃを開いた状態
にして、支杆４の側下部４ａ、４ａを両連結体Ｃ，Ｃの
嵌合凹部１４ａ［それぞれ嵌合するとともに、ヒンジ部
１３より回動させて嵌合凹部１４ｂを下部４ａ、４ａに
合わせて、両ねじ１１．１１を孔１５．１５からねじ孔
１２．１２に螺挿して締付けると、第４図に示すように
両連結体Ｃ２Ｃの端部を支杆４の下部４ａ、４ａに嵌合
して固定することができる。

次いで、一方側の連結体Ｃの嵌合凹部７ａを、連結金具
９の上方における支脚３の部分に嵌接させるとともに、
ヒンジ部１３ａより回動させる嵌合凹部７ｂを支脚３に
係合し、そのまま雄部５と雌部６を係合させると、連結
金具９によりずり落ちないよう支持される状態で連結体
Ｃを支脚３に取付げることができ、また、他方の連結体
Ｃを同様にして支脚２に取付けることができる。

そのようにしてメモ台Ｂを椅子Ａに取付げることができ
るが、雄部５と雌部６とを外すことによりメモ台Ｂを取
外すこともできる。

前記のように取付けた状態で、メモ台Ｂを傾斜させてお
くと、下方の椅子Ａの両水平杆部２ｂ。

２ｂの外側方に上方の椅子Ａの後方支脚３，３を合わせ
て各椅子Ａを積重ねることができるし、又本願の取付装
置のうち前方の連結体Ｃは椅子の前脚と係着せず後方の
連結体Ｃのみ後脚に係着させた場合、該係着点を軸とし
メモ台Ｂを外方に回動引き開くことも可能でこの様にし
ても各椅子Ａを積み重ねるに都合がよい。

このように本考案は、座体幅に近似の幅となる前方両側
の両支脚の後方にその間より幅広となる両後方支脚を立
設して積重ね可能に構成した椅子において、メモ台を支
持して下方に延出した支杆の両端側下部にはそれぞれプ
ラスチック製連結体の端部を嵌合して固定し、両連結体
の他端側には相互に嵌合して係止できる雄部と雌部を有
した開閉自在の両嵌合凹部を一体に形威し、椅子の一側
方における前方支脚と後方支脚には前記両連結体におけ
るそれぞれの両嵌合凹部を挾むように嵌合し雄部と雌部
を係合させて取付は構成したから、メモ金側の両連結体
を介して椅子の一側方における前後の両支脚に着脱自在
にしてメモ台を取付けたり取外したりすることができ、
プラスチック製の連結体における雄部と雌部の係脱によ
りメモ台を容易に着脱でき、しかも両支脚に対し２ケ所
で取付けるのでメモ台を安定良く堅牢に取付けることが
でき、連結体はプラスチック製で容易に製作することが
でき、通常、積重ねることができるこの種の椅子にこの
ようにメモ台を取付けておいても積重ねることができる
構造にすることができ好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体の斜視図、
第２図はその分解図、第３図は連結体と支杆の分解図、
第４図は支杆に連結体を取付けた状態を示し、第５図は
第１図の一部を示す。 １・・・座体、２，３・・・支脚、Ａ・・・椅子、Ｂ・
・・メモ台、４・・・支杆、４ａ・・・下部、Ｃ・・・
連結体、５・・・雄部、６・・・雌部、７ａ、７ｂ−・
・嵌合凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座体幅に近似の幅とした前方両側の両支脚の後方にその
   間より幅広となる側後方支脚を立設し且つ後方支脚の外
   側面には連結金具を突設し積重ね可能な形状に構成して
   なる椅子に対し、全体をプラスチックにより成形し、外
   側、縁に保合部を設は内面にはメモ台の支持杆の半径及
   び椅子支脚杆の半径と等しい半径断面を有する２個の半
   円溝状の凹部を形設してなる左右はぼ同形の枠板体を、
   薄肉のヒンジ１３をもって一体状につなぎ且つヒンジ部
   １３を回動軸として合着する様構成した連結体Ｃを以っ
   て、該連結体におけるメモ台支持用凹部にはメモ台支持
   杆の下部を、また椅子支脚用の凹部に対しては椅子前後
   の支持脚をそれぞれ嵌合挾持する様にして係着させるも
   のとした椅子におけるメモ台の取付装置。