JPS5926471Y2 - 減光式煙感知器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は減光式煙感知器に関する。

光源と受光部間に煙が侵入したとき、煙の粒子にたって
光源から受光部に入射される光は減衰され、この減垂値
を検出して煙を感知する減光式煙感知器においては、こ
れらが１個の単体として構成される場合、光源と受光部
との間隔が自ら制約されることから、大きな信号量を得
ることが難しく、したがって一般に光源からの光束を対
向して配置された反射鏡体の間を複数回反射させたのち
、受光部に入射されるように構成し、等価的に光源と受
光間の距離を長くして感知器の小形化を図られている。

しかしながら、このような煙感知器の光学系の製作は、
比較的細い光ビームが使用されることから、光軸のわず
かのずれにも影響され、組立、製作時に多くの困難を伴
ない、さらに建物等への施工時、あるいは設置後におけ
る感知器本体の多少の歪にも誤発報を生じるおそれがあ
った。

この考案は、このような問題を解決したものであって、
以下にその実施例を示す図面に基づき詳細に説明する。

第１図はこの考案の減光式煙感知器の断面図を示し、第
２図は第１図に設けられた光学系部分の平面図をそれぞ
れ表わす。

第１図において、１は光学系支持板、５に光学系支持板
１が保持された基台、６は天井面等に予め設置されたソ
ケット （図示せず）に係合される端子金具、７は外カ
バーをそれぞれ示し、上記光学系支持板１は基台５の突
起９上にネジ８によって１点止される、その周辺部は基
台５と間隔をあけて浮かされている。

なお回転止１０は光学系支持板１に設けられた穴と係合
して挿入され、ネジ８の締め付は時、あるいは振動など
による光学系支持板１の回転防止のためのものである。

第２図には第１図に示された光学系支持板１上に載置さ
れた各部品の配置が示され、光源２から照射された光源
は、対向して配置された反射鏡体４．４１間を複数回反
射させられた後、受光部３に入射される。

このような煙感知器の製作時には、比較的精密度が要求
される光学系支持板１から成る光学系部分を予め完成さ
せ、その後、光学系支持板１のほは゛重心位置となる点
を基台５の突起９に、単一のネジ８によって取付ければ
よい。

なお、このとき光学系支持板１の裏面のネジ８の取付部
以外は全て基台５と浮かされた状態に構成される。

このようにして完成された減光式煙感知器は、建物等に
配置されるときに生じる歪、あるいは一般に合成樹脂な
どで作らたた基台５およびカバー７が長期間放置された
ときに生じる歪に対して光学系支持板１は直接作用され
ることはなく、また、光学系支持板１はそのほぼ重心点
で支持されているため、運搬時等における衝撃に対して
も十分な強度が容易に得られる。

以上で説明したように、この考案の減光式煙感知器は、
簡単な構成で精度の高いしかも製作の容易なものとなり
防災産業上有益なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の減光式煙感知器の一実施例を示す断
面図、第２図は第１図に示された光学系支持板の平面図
を示す。 １・・・光学系支持板、２・・・光源、３・・・受光部
、４゜４１・・・反射鏡体、５・・・基台、７・・・カ
バー、２０・・・煙監視空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光源と、煙監視空間を挾んで対向して配置され１対の載
   置された１対の反光源からの光束を上記反射鏡体に複数
   回反射させて受光する受光部とが一体に載置された光学
   系支持板と、該光学系支持板を保持する基台とを具備し
   、上記光学系支持板の略重心位置をその周辺部を自由端
   として上記基台に１点止としたことを特徴とする減光式
   煙感知器。