JPS5926367Y2 - 排紙装置の案内板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機等の排紙装置に関し、特に、排紙装置に
対して転写紙を案内導入するための案内板に関する。

従来、複写機等の排紙装置に転写紙を導入するには、防
食処理を施こされた複数の針金からなる案内部材か、ま
たは、波型のステンレス板から構成される案内部材が用
いられている。

しかしながら、これらの案内部材には、次のような欠点
がある。

即ち、針金からなる案内部材は転写紙に対する摩擦抵抗
が小さく、調整が簡単な利点があるが、様々の横幅の複
写紙の両側辺部を確実に案内支持することができないの
で、複写紙の両側辺部角部にカールがあると、排紙ロー
ラの保合時期がずれ、先に排紙ローラに係合した転写紙
の一側辺部の方が先に駆動され、転写紙にしわが生じた
り、転写紙の進行方向の向きが変って転写紙の後端部が
フレーム等に引掛ってジャムが起こる場合がある。

これに対し、板状の案内部材にあっては、転写紙の前端
角部にカールがあっても、同カールを矯正しながら転写
紙の両側辺部を確実に排紙ローラに案内できる利点があ
るけれども、転写紙に大きな摩擦抵抗を与えるために、
腰の弱い転写紙であると、案内部材の抵抗に負けて複写
紙が逆Ｕ字状に曲ってジャムの原因となる場合がある。

したがって、本考案の目的は、全体の摩擦抵抗が小さく
、転写紙の横幅寸法が異なっても、複写紙を確実に排紙
ローラに案内でき、簡単かつ安価に製作できる案内板を
提供するにある。

本考案を要約すれば、定着装置から送与された転写紙を
整列した複数のローラの回転運動により捕集トレーに排
出する複写機等の排紙装置において、ローラの端面方向
からみてローラと交差する方向に延長された金属板から
なり、ローラの周面方向からみた同金属板のローラ対応
部には先端をローラの周面に向けた舌片状の案内片が片
時的に連設され、ローラの相互間に位置した前記金属板
の部分には断面をＶ字状に形成されることにより摩擦抵
抗を削減された針状案内部が片時的に連設した排紙装置
の案内板にある。

以下、図面について本考案の詳細を説明する。

同図において、排紙装置は長方形枠状に作られる金属製
のフレーム１に組付けられる。

このフレーム１の両側辺部１ａ、ｌｂ間には支持軸２が
自由に回転できるように掛渡され、軸端に固定したスプ
ロケット３を介して前記支持軸２は外部から駆動される
。

そして前記支持軸２上には支持軸２の長さ方向に隣あっ
た複数の排紙ローラ４が固定される。

これらの排紙ローラ４は図示を省略する定着装置から送
与される転写紙Ａの両側辺部ａ１、第２が通過する位置
に設けられるのが好ましい。

前記支持軸２の上方には、フレーム１の上辺部１Ｃの下
面に固定された一対の補助フレーム５ａ、５ｂに架設さ
れる支持軸６があり、この支持軸６には前記排紙ローラ
４にそれぞれ転接される複数の従動ローラ７が支持され
る。

したがって、定着装置から送与された転写紙Ａは、排紙
ローラ４の回転運動により排紙ローラ４と従動ローラ７
に挾持された状態で捕集トレー８上に排出される。

また、前記排紙装置の入口側には、送与される転写紙Ａ
を排紙装置内に導入する案内手段が設けられる。

この案内手段は、フレーム１の両側辺部ｌａ、ｌｂから
行文てた一対の取付耳９ａ、９ｂに固定される上部案内
板１０と、前記取付耳９ａ。

９ｂの下方の一対の取付耳１１ ａ、 １１ ｂに固定
した本考案による下部案内板１２とからなる。

必要に応じて上部案内板１０も同様構造とすることがで
きる本考案の案内板１２は、第２図および第３図示のよ
うに排紙ローラ４の端面方向からみて、排紙ローラ４に
交差する方向に延長しており、前記取付耳１１ ａ、
１１ ｂおよびねじ１３で固定される打抜き・曲げ加工
された一枚の金属板から作られる。

例えばニッケル・クロム鋼板より作るとよいこの案内板
１２は、斜め後方へ傾けられた案内部１２ａをもち、こ
の案内部１２ ａの先端には複数の案内片１４と針状案
内部１５が形成される。

即ち、前記案内片１４は排紙ローラ４の周面方向よりみ
て各排紙ローラ４に対応する位置に設けられ、先端を排
紙ローラ４の周面に指向される舌片状に形成されている
。

そして、針状案内部１５は排紙ローラ４の周面方向より
みて排紙ローラ４の相互間に必要個数だけ設けられるも
のであって、陵部を転写紙Ａに向けた■状断面に作られ
ることにより、転写紙Ａに線接触できるようにされてい
る。

本考案による排紙装置の案内板は、以」二のような構造
であるから、側辺部がちょうど排紙ローラ４に一致する
横幅寸法の転写紙が送られてくる場合で、その前端角部
にカールがあっても、その転写紙Ａの側辺部はある程度
幅のある案内片１４により確実に案内されるため、カー
ルは案内片１４との接触によって矯正され、確実に排紙
ローラ４と従動ローラ７に挾持されるから、カール部が
折れる紙折れや、転写紙Ａの向きが変っておこるジャム
がなくなる。

そして、本考案においては、針状案内部１５が設けられ
ているため、全体として転写紙Ａに対する摩擦抵抗が小
さく、腰の弱い転写紙Ａであっても腰が折れることなく
進行するため、ジャム等が起こり難い。

本考案の案内板は打抜き・曲げ加工により製作できるた
め、量産効果があり、簡単かつ安価に提供できる等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を施こした排紙装置の全体斜面図、第２
図は同排紙装置の側断面図、第３図は第２図とは異なっ
た面での側断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 定着装置から送与された転写紙を整列した複数のローラ
   の回転運動により捕集トレーに排出する複写機等の排紙
   装置において、ローラの端面方向からみてローラと交差
   する方向に延長された金属板からなり、ローラの周面方
   向からみた同金属板のローラ対応部には先端をローラの
   周面に向けた舌片状の案内片が片時的に連設され、ロー
   ラの相互間に位置した前記金属板の部分には断面をＶ字
   状に形成されることにより摩擦抵抗を削減された針状案
   内部が片時的に連設されてなる排紙装置の案内板。