JPS5926021B2 - 反転現像方式の電子写真用トナ− - Google Patents
反転現像方式の電子写真用トナ−Info
- Publication number
- JPS5926021B2 JPS5926021B2 JP54111236A JP11123679A JPS5926021B2 JP S5926021 B2 JPS5926021 B2 JP S5926021B2 JP 54111236 A JP54111236 A JP 54111236A JP 11123679 A JP11123679 A JP 11123679A JP S5926021 B2 JPS5926021 B2 JP S5926021B2
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- JP
- Japan
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- toner
- weight
- butyl methacrylate
- styrene
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- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は反転現像方式の電子写真用トナーに関する。
電子写真式複写機の複写機構の主要工程はゼログラフィ
ー感光板の表面上へ均一な静電荷を与えること、該表面
に電荷を消滅させる光模様を照射し静電荷潜像を形成す
ること、一般に「トナー」と称せられる微細な検電性粒
子をゼログラフィー感光板の表面に接触させ、トナー粒
子を該感光板の静電荷潜像の部分へ付着させる(正規現
像)、あるいは非潜像部分へ付着させる(反転現像)こ
と、トナー粒子を静電的に紙表面上に移しトナー粒子を
その表面上に熱をかけることにより熔融させ定着せしめ
ることおよびゼログラフィー感光板を清掃して残留トナ
ー粒子を除去することより成り、さらに続けて上記工程
が繰り返される。
ー感光板の表面上へ均一な静電荷を与えること、該表面
に電荷を消滅させる光模様を照射し静電荷潜像を形成す
ること、一般に「トナー」と称せられる微細な検電性粒
子をゼログラフィー感光板の表面に接触させ、トナー粒
子を該感光板の静電荷潜像の部分へ付着させる(正規現
像)、あるいは非潜像部分へ付着させる(反転現像)こ
と、トナー粒子を静電的に紙表面上に移しトナー粒子を
その表面上に熱をかけることにより熔融させ定着せしめ
ることおよびゼログラフィー感光板を清掃して残留トナ
ー粒子を除去することより成り、さらに続けて上記工程
が繰り返される。
このような複写機構の本質から、トナー粒子に対しては
厳しい物理的、化学的諸特性が要求される。トナー粒子
は貯蔵中安定で自由流動性を有し凝集しにくいこと、現
像の為の適当な摩擦帯電性を有し、担体への良好な接着
、ゼログラフィー感光板上の潜像への素早い移動、その
表面への強力な付着が確保されること、ゼログラフィー
感光板にフィルムを形成したり或は、これを汚したりし
ないこと、及び定着にあたつては熱融着のための低い融
点を有すること等の諸条件を満足せねばならない。この
ような条件を満たすトナー粒子の樹脂材料としてはスチ
レンとメタクリル酸ブチルの共重合体が最も優れている
。しかし、従来は、この共重合体は、溶液重合によつて
製造されるため、好ましくない結果が生じる。本発明は
、このような問題点を解決するものである。
厳しい物理的、化学的諸特性が要求される。トナー粒子
は貯蔵中安定で自由流動性を有し凝集しにくいこと、現
像の為の適当な摩擦帯電性を有し、担体への良好な接着
、ゼログラフィー感光板上の潜像への素早い移動、その
表面への強力な付着が確保されること、ゼログラフィー
感光板にフィルムを形成したり或は、これを汚したりし
ないこと、及び定着にあたつては熱融着のための低い融
点を有すること等の諸条件を満足せねばならない。この
ような条件を満たすトナー粒子の樹脂材料としてはスチ
レンとメタクリル酸ブチルの共重合体が最も優れている
。しかし、従来は、この共重合体は、溶液重合によつて
製造されるため、好ましくない結果が生じる。本発明は
、このような問題点を解決するものである。
また、従来、スチレンとメタクリル酸エステル等の懸濁
重合法として、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
塩等の有機系懸濁安定剤を用いる方法、及び硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、ベントナイト等の微粉末状の無
機化合物を用いる方法が知られている。しかしながら有
機系懸濁安定剤を用いた場合は、水相中の安定剤によつ
て重合排液のCOD負荷を高めたり、安定剤が重合粒子
中に混入することによつて得られる重合体の熱安定性や
機械的強度の低下を惹き起こすことが知られている。ま
た無機系懸濁安定剤は多量に重合粒子中に混入すると樹
脂の電気特性を劣化させ、電子写真用トナーとしては不
向きとなる。特に、スチレンのみの懸濁重合に比べて、
メタクリル酸ブチルを加えると著しく懸濁状態が変化し
、不安定となり餅化しやすくなる。本発明は、これらの
問題点を解決するものである。
重合法として、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
塩等の有機系懸濁安定剤を用いる方法、及び硫酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、ベントナイト等の微粉末状の無
機化合物を用いる方法が知られている。しかしながら有
機系懸濁安定剤を用いた場合は、水相中の安定剤によつ
て重合排液のCOD負荷を高めたり、安定剤が重合粒子
中に混入することによつて得られる重合体の熱安定性や
機械的強度の低下を惹き起こすことが知られている。ま
た無機系懸濁安定剤は多量に重合粒子中に混入すると樹
脂の電気特性を劣化させ、電子写真用トナーとしては不
向きとなる。特に、スチレンのみの懸濁重合に比べて、
メタクリル酸ブチルを加えると著しく懸濁状態が変化し
、不安定となり餅化しやすくなる。本発明は、これらの
問題点を解決するものである。
すなわち、本発明は、
(A)メタクリル酸ブチルおよびスチレンを塩基性リン
酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
および水相で中性を示す水溶性無機塩の存在下に水性媒
体中で懸濁重合させて得られるスチレン−メタクリル酸
ブチル共重合体および(B)脂肪酸変性ニグロシン染料 を含有してなる反転現像方式の電子写真用トナーに関す
る。
酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
および水相で中性を示す水溶性無機塩の存在下に水性媒
体中で懸濁重合させて得られるスチレン−メタクリル酸
ブチル共重合体および(B)脂肪酸変性ニグロシン染料 を含有してなる反転現像方式の電子写真用トナーに関す
る。
本発明における(A)成分は、上記したような懸濁重合
によつて製造されるとき、重合途中で餅状化することな
く安定に重合を終結させ、トナー用バインダ樹脂として
の電気特性ならびに物理特性の優れたアクリル樹脂を得
るというものである。
によつて製造されるとき、重合途中で餅状化することな
く安定に重合を終結させ、トナー用バインダ樹脂として
の電気特性ならびに物理特性の優れたアクリル樹脂を得
るというものである。
本発明でのトナー用アクリル樹脂とはメタクリル酸ブチ
ル1重量部に対しスチレン1〜4重量部を共重合させた
重量平均分子量30000から80000の樹脂である
。特にメタクリル酸ブチル1重量部に対しスチレンが1
.5〜3重量部となるように配合し共重合させたときト
ナー用として最も好適となる。本発明に用いる懸濁安定
剤の塩基性リン酸三カルシウムは、ベントナイトやタル
クのような他の無機系懸濁安定剤に比べ、懸濁状態を安
定化する力が強く、該単量体混合物(100重量部)に
対して0.1重量部(塩基性リン酸三カルシウム固体分
として換算)以上用いれば、重合途中で餅状化すること
はない。
ル1重量部に対しスチレン1〜4重量部を共重合させた
重量平均分子量30000から80000の樹脂である
。特にメタクリル酸ブチル1重量部に対しスチレンが1
.5〜3重量部となるように配合し共重合させたときト
ナー用として最も好適となる。本発明に用いる懸濁安定
剤の塩基性リン酸三カルシウムは、ベントナイトやタル
クのような他の無機系懸濁安定剤に比べ、懸濁状態を安
定化する力が強く、該単量体混合物(100重量部)に
対して0.1重量部(塩基性リン酸三カルシウム固体分
として換算)以上用いれば、重合途中で餅状化すること
はない。
塩基性リン酸カルシウムの量を増すにつれ、懸濁状態は
安定化するが、それに伴い重合粒子の粒径も小さくなり
乾燥等の作業性が悪化し、また安定剤が樹脂中に含まれ
ることにより電気特性、物理特性が劣化する。好ましい
塩基性リン酸三カルシウムの量は0.1〜0.5重量部
であり、この範囲内では、安定剤が樹脂中に含まれるこ
とによつて惹き起こされる電気特性、物理特性の劣化は
見られない。ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムは
、塩基性リン酸三カルシウムの粉末の表面に吸着されて
、微粉末を小さく分散させ塩基性リン酸三カルシウムの
安定剤としての効果を助ける。
安定化するが、それに伴い重合粒子の粒径も小さくなり
乾燥等の作業性が悪化し、また安定剤が樹脂中に含まれ
ることにより電気特性、物理特性が劣化する。好ましい
塩基性リン酸三カルシウムの量は0.1〜0.5重量部
であり、この範囲内では、安定剤が樹脂中に含まれるこ
とによつて惹き起こされる電気特性、物理特性の劣化は
見られない。ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムは
、塩基性リン酸三カルシウムの粉末の表面に吸着されて
、微粉末を小さく分散させ塩基性リン酸三カルシウムの
安定剤としての効果を助ける。
塩基性リン酸カルシウム1重量部に対しドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.01〜0.035重量部用
いたときが懸濁状態が最も安定となり、この範囲外では
懸濁状態は著しく悪化する。無機塩の添加はメタクリル
酸ブチルの水への溶解を減少させ、重合粒子の透明性を
良くし同時に水が重合粒子に含まれることによつて惹き
起こされる電気特性の劣化を防げる。無機塩の量は該単
量体混合物100重量部に対し0.02重量部以上用い
れば良く、0.1重量部を越えるとその効果は、あまり
変わらない。この無機塩としては安価な食塩が良い。次
に本発明の(8)成分である脂肪酸変性ニグロシン染料
について説明する。まず、ニグロシン系染料は「染料便
覧」(有機合成化学協会編、丸善株式会社発行)第87
5頁に記載されるシ一・アイ・ソルベント・ブラツク5
(C.I.SOlventBlack5)及びシ一・ア
イ・ソルベント・ブラツク7(C.I.SOlvent
Black7)に分類される染料を表わし、かかる染料
の例としてはニグロシン(NigrOsine)(商品
名、池田化学製)、オリエント・スピリツト・プラック
.エ一・ビ一(0rientSpiritB1ackA
B)、オリエント・スピリツト・プラツク・エス・ビ一
(0rientSpiritB1ackSB)、(いず
れも商品名、オリエント化学製)、スピリツト・ブラツ
ク(SpiritBlack)應850、スピリツト・
ブラツク(SpiritBlack)黒900、スピ\
リツト・ブラツク(SpiritBlack)應920
、スピリット・ブラツク(SpiritBlack)黒
980(いずれも商品名、住友化学製)、ニグロシン.
ベース・エヌ(NigrOsinBaseN)〔商品名
、ナシヨナル・アニリン・ダイバーシヨン・アリ一・ケ
ミカル・アンド・ダイ・コーポレーシヨン(NatiO
nalAlllllneDiv.AllleeChem
ical& DyeCOrp)製〕、ニグロシン・ベー
ス・エヌ゜ビ一(NigrOsineBaseNB)〔
商品名、ウイリアム・リミテツド(WilllamsL
td)製〕、ニグロシン・ベース・ジ一・ビ一(Nig
rOsineBaseGB)〔商品名、フアルベンフア
ブリツケン・バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト(F
arbenfabrikenBayerA.G.)製]
、ニグロシン・ベース・エル・ケ一(NigrOsin
eBaseLK)〔商品名、バズフ(BadisheA
nillne&SOdaFabrikA.G.)製〕、
ニグロシン・ベース・イ一・エツクス(NigrOsi
neBaseEX)〔商品名、オリエント化学製〕など
があげられる。
ンスルホン酸ナトリウム0.01〜0.035重量部用
いたときが懸濁状態が最も安定となり、この範囲外では
懸濁状態は著しく悪化する。無機塩の添加はメタクリル
酸ブチルの水への溶解を減少させ、重合粒子の透明性を
良くし同時に水が重合粒子に含まれることによつて惹き
起こされる電気特性の劣化を防げる。無機塩の量は該単
量体混合物100重量部に対し0.02重量部以上用い
れば良く、0.1重量部を越えるとその効果は、あまり
変わらない。この無機塩としては安価な食塩が良い。次
に本発明の(8)成分である脂肪酸変性ニグロシン染料
について説明する。まず、ニグロシン系染料は「染料便
覧」(有機合成化学協会編、丸善株式会社発行)第87
5頁に記載されるシ一・アイ・ソルベント・ブラツク5
(C.I.SOlventBlack5)及びシ一・ア
イ・ソルベント・ブラツク7(C.I.SOlvent
Black7)に分類される染料を表わし、かかる染料
の例としてはニグロシン(NigrOsine)(商品
名、池田化学製)、オリエント・スピリツト・プラック
.エ一・ビ一(0rientSpiritB1ackA
B)、オリエント・スピリツト・プラツク・エス・ビ一
(0rientSpiritB1ackSB)、(いず
れも商品名、オリエント化学製)、スピリツト・ブラツ
ク(SpiritBlack)應850、スピリツト・
ブラツク(SpiritBlack)黒900、スピ\
リツト・ブラツク(SpiritBlack)應920
、スピリット・ブラツク(SpiritBlack)黒
980(いずれも商品名、住友化学製)、ニグロシン.
ベース・エヌ(NigrOsinBaseN)〔商品名
、ナシヨナル・アニリン・ダイバーシヨン・アリ一・ケ
ミカル・アンド・ダイ・コーポレーシヨン(NatiO
nalAlllllneDiv.AllleeChem
ical& DyeCOrp)製〕、ニグロシン・ベー
ス・エヌ゜ビ一(NigrOsineBaseNB)〔
商品名、ウイリアム・リミテツド(WilllamsL
td)製〕、ニグロシン・ベース・ジ一・ビ一(Nig
rOsineBaseGB)〔商品名、フアルベンフア
ブリツケン・バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト(F
arbenfabrikenBayerA.G.)製]
、ニグロシン・ベース・エル・ケ一(NigrOsin
eBaseLK)〔商品名、バズフ(BadisheA
nillne&SOdaFabrikA.G.)製〕、
ニグロシン・ベース・イ一・エツクス(NigrOsi
neBaseEX)〔商品名、オリエント化学製〕など
があげられる。
本発明における(B)成分である脂肪酸変性ニグロシン
染料はニグロシン系染料と脂肪族一塩基酸及び/又は二
塩基酸とをニグロシン系染料の分解温度以下で溶媒の存
在下、あるいはバルク状態で反応させて得られる。また
、本発明におけるもう一つの旧成分である、カルボキシ
ル基含有樹脂変性ニグロシン染料は、ニグロシン系染料
とカルボキシル基含有樹脂とをニグロシン系染料の分解
温度以下で溶媒の存在下あるいはバルク状態で反応させ
て得られる。この脂肪酸変性ニグロシン染料は上記の様
に合成して得ることもできるが、オイル・ブラツク・ビ
一・ダブリユ一(011B1ackBW)、オイル・ブ
ラツク・ビ一・エス(0i1B1ackBS)、オイル
・ブラツク・ビ一・ワイ(011B1ackBY)、オ
イル・ブラツク・エス・オ一(0i1B1ackS0)
、オイル・ブラツク(0i1B1ack)#5(いずれ
も商品名、オリエント化学製)などの市販品を使うこと
もできる。
染料はニグロシン系染料と脂肪族一塩基酸及び/又は二
塩基酸とをニグロシン系染料の分解温度以下で溶媒の存
在下、あるいはバルク状態で反応させて得られる。また
、本発明におけるもう一つの旧成分である、カルボキシ
ル基含有樹脂変性ニグロシン染料は、ニグロシン系染料
とカルボキシル基含有樹脂とをニグロシン系染料の分解
温度以下で溶媒の存在下あるいはバルク状態で反応させ
て得られる。この脂肪酸変性ニグロシン染料は上記の様
に合成して得ることもできるが、オイル・ブラツク・ビ
一・ダブリユ一(011B1ackBW)、オイル・ブ
ラツク・ビ一・エス(0i1B1ackBS)、オイル
・ブラツク・ビ一・ワイ(011B1ackBY)、オ
イル・ブラツク・エス・オ一(0i1B1ackS0)
、オイル・ブラツク(0i1B1ack)#5(いずれ
も商品名、オリエント化学製)などの市販品を使うこと
もできる。
本発明に係るトナー(A)成分である共重合体および(
B)成分である脂肪酸変性ニグロシン染料を必須成分と
して含有するものであるが、例えばカーボンブラツクな
どの色調節性染料および/又は顔料を加えることができ
る。
B)成分である脂肪酸変性ニグロシン染料を必須成分と
して含有するものであるが、例えばカーボンブラツクな
どの色調節性染料および/又は顔料を加えることができ
る。
また、さらに、例えばエロジール(AerOsil)1
001エロジール(AerOsil)380(いずれも
商品名、日本アエロージル製)などのコロイド状シリカ
や、例えばステアリン酸亜鉛のような脂肪酸の金属塩な
どの電子写真および静電記録の分野で公知の添加剤を目
的に応じて加えることもできる。本発明に係るトナーは
、(A)および(B)成分、ならびに、さらに必要に応
じて選択されるカーボンブラツクなどの色調節性顔料を
適当な温度で溶融混合し、冷却後所望の粒度に粉砕、分
級することにより製造され得る。
001エロジール(AerOsil)380(いずれも
商品名、日本アエロージル製)などのコロイド状シリカ
や、例えばステアリン酸亜鉛のような脂肪酸の金属塩な
どの電子写真および静電記録の分野で公知の添加剤を目
的に応じて加えることもできる。本発明に係るトナーは
、(A)および(B)成分、ならびに、さらに必要に応
じて選択されるカーボンブラツクなどの色調節性顔料を
適当な温度で溶融混合し、冷却後所望の粒度に粉砕、分
級することにより製造され得る。
また、本発明に係るトナーは、(8および(B)成分な
らびに、さらに必要に応じて選択されるカーボンブラツ
クなどの色調節性顔料を適当な溶媒中によく分散させた
る後に、スプレー乾燥などの方法で溶媒を除去して製造
することもできる。すなわち、本発明に係るトナーを製
造するにあたつては、いかなる公知の技術をも使うこと
ができる。本発明に係るトナーは、ほぼ真球状の酸化鉄
粉キヤリヤ一とから現像剤が構成されるが、その割合は
、例えば、該キヤリヤ一100重量部に対して、該トナ
ー0.5〜8重量部、望ましくは1〜4重量部である。
らびに、さらに必要に応じて選択されるカーボンブラツ
クなどの色調節性顔料を適当な溶媒中によく分散させた
る後に、スプレー乾燥などの方法で溶媒を除去して製造
することもできる。すなわち、本発明に係るトナーを製
造するにあたつては、いかなる公知の技術をも使うこと
ができる。本発明に係るトナーは、ほぼ真球状の酸化鉄
粉キヤリヤ一とから現像剤が構成されるが、その割合は
、例えば、該キヤリヤ一100重量部に対して、該トナ
ー0.5〜8重量部、望ましくは1〜4重量部である。
以下、実施例により本発明の詳細を説明する。
実施例 1攪拌機、冷却管、温度計、窒素導入管を具備
した11四つロフラスコ中に水350t、塩基性リン酸
カルシウム10%水懸濁液8.757、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.0217及び食塩0.10
57を入れ均一に分散させ、続いてスチレン245y1
メタクリル酸ブチル1057及び過酸化ベンゾイル4.
55Vを混合したものを加え、十分攪拌しながら窒素気
流下で90゜Cに昇温し、重合を開始した。
した11四つロフラスコ中に水350t、塩基性リン酸
カルシウム10%水懸濁液8.757、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.0217及び食塩0.10
57を入れ均一に分散させ、続いてスチレン245y1
メタクリル酸ブチル1057及び過酸化ベンゾイル4.
55Vを混合したものを加え、十分攪拌しながら窒素気
流下で90゜Cに昇温し、重合を開始した。
重合開始後約6時間で、アクリル樹脂の球状の重合体粒
子を得た。この重合体粒子を脱水し室温で8時間風乾し
た。この反応によつて自由流動性を示す重合体粒子35
07(収率約100%)を得た。ついで重合体粒子85
重量部を溶融し、カーボンブラツク10重量部および脂
肪酸変性ニグロシン染料(オイルブラツクBY、オリエ
ント化学社商品名)5重量部を添加し、均一に混合した
後冷却し、ついで粉砕した。粉末化された粒子は分級機
を通過させて微細粒子と大粒子を除き、5〜30μmの
粒径をもつトナーとした。こうして得られたトナーは、
良好な電気特性を示し50℃で24時間静置しても何ら
凝集現象を起こさなかつた。実施例 2 攪拌機、冷却管、温度計、窒素導入管を具備した11四
つロフラスコ中に水350f7、塩基性リン酸カルシウ
ム10%水懸濁液8.75y1ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.0187及び食塩0.105クを入
れ均一に分散させ、ついでスチレン210y1メタクリ
ル酸ブチル1407及び過酸化ベンゾイル4.2tを混
合したものを加え、十分に攪拌しながら窒素気流下で9
0℃に昇温し重合を開始した。
子を得た。この重合体粒子を脱水し室温で8時間風乾し
た。この反応によつて自由流動性を示す重合体粒子35
07(収率約100%)を得た。ついで重合体粒子85
重量部を溶融し、カーボンブラツク10重量部および脂
肪酸変性ニグロシン染料(オイルブラツクBY、オリエ
ント化学社商品名)5重量部を添加し、均一に混合した
後冷却し、ついで粉砕した。粉末化された粒子は分級機
を通過させて微細粒子と大粒子を除き、5〜30μmの
粒径をもつトナーとした。こうして得られたトナーは、
良好な電気特性を示し50℃で24時間静置しても何ら
凝集現象を起こさなかつた。実施例 2 攪拌機、冷却管、温度計、窒素導入管を具備した11四
つロフラスコ中に水350f7、塩基性リン酸カルシウ
ム10%水懸濁液8.75y1ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.0187及び食塩0.105クを入
れ均一に分散させ、ついでスチレン210y1メタクリ
ル酸ブチル1407及び過酸化ベンゾイル4.2tを混
合したものを加え、十分に攪拌しながら窒素気流下で9
0℃に昇温し重合を開始した。
重合開始後約6時間でアクリル樹脂の球状粒子を得た。
この重合粒子を実施例1に示した方法でトナーとした。
このトナーは良好な電気特性を示し50℃で24時間静
置しても何ら凝集現象を起こさなかつた。比較例 1 冷却管、攪拌機、窒素導入管を具備した四つ口11?フ
ラスコにトルエン300V、スチレン3507、メタク
リル酸ブチル1507、アゾビスイソブチロニトリル3
,31を混合し、100℃で16時間加熱し重合させた
後にトルエンを減圧溜去し共重合体を得た。
この重合粒子を実施例1に示した方法でトナーとした。
このトナーは良好な電気特性を示し50℃で24時間静
置しても何ら凝集現象を起こさなかつた。比較例 1 冷却管、攪拌機、窒素導入管を具備した四つ口11?フ
ラスコにトルエン300V、スチレン3507、メタク
リル酸ブチル1507、アゾビスイソブチロニトリル3
,31を混合し、100℃で16時間加熱し重合させた
後にトルエンを減圧溜去し共重合体を得た。
共重合体中の残存トルエン量を測定したところ0.7%
であつた。このアクリル樹脂に脂肪酸変性ニグロシン染
料とカーボンブラツクとを混合し熔融混練した後、微粉
砕し、分級してトナーとした。応用例 実施例1〜2および比較例1で得たトナー3部を鉄粉キ
ヤリヤ一100部と混合し現像剤とした。
であつた。このアクリル樹脂に脂肪酸変性ニグロシン染
料とカーボンブラツクとを混合し熔融混練した後、微粉
砕し、分級してトナーとした。応用例 実施例1〜2および比較例1で得たトナー3部を鉄粉キ
ヤリヤ一100部と混合し現像剤とした。
周速約80?/秒で回転するセレンドラムをコロナ電圧
+6Kで一様に帯電後、He−Cdレーザーで情報を書
き込み、これを上記現像剤を用いて磁気ブラシ方法によ
り反転現像した。約2000頁印字後に実施例1および
2のトナーを使用した場合は異常はなかつたが比較例1
のトナーを使用した場合セレンドラム表面に成膜現象を
起こし印刷不能となつた。また電子顕微鏡で観察した結
果、実施例1および2のトナーを使用して得た現像剤は
異常なかつたが比較例1のトナーを使用して得た現像剤
は鉄粉キヤリヤ一上にもトナーが熔融して付着していた
。以上のように、本発明において、特定の共重合体を限
定された懸濁重合により製造し、これを原料としたトナ
ーは優れた特性を示す。
+6Kで一様に帯電後、He−Cdレーザーで情報を書
き込み、これを上記現像剤を用いて磁気ブラシ方法によ
り反転現像した。約2000頁印字後に実施例1および
2のトナーを使用した場合は異常はなかつたが比較例1
のトナーを使用した場合セレンドラム表面に成膜現象を
起こし印刷不能となつた。また電子顕微鏡で観察した結
果、実施例1および2のトナーを使用して得た現像剤は
異常なかつたが比較例1のトナーを使用して得た現像剤
は鉄粉キヤリヤ一上にもトナーが熔融して付着していた
。以上のように、本発明において、特定の共重合体を限
定された懸濁重合により製造し、これを原料としたトナ
ーは優れた特性を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1(A)メタクリル酸ブチルおよびスチレンを塩基性リ
ン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムおよび水相で中性を示す水溶性無機塩の存在下に水性
媒体中で懸濁重合させて得られるスチレン−メタクリル
酸ブチル共重合体および (B)脂肪酸変性ニグロシン染料 を含有してなる反転現像方式の電子写真用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54111236A JPS5926021B2 (ja) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | 反転現像方式の電子写真用トナ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54111236A JPS5926021B2 (ja) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | 反転現像方式の電子写真用トナ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5635143A JPS5635143A (en) | 1981-04-07 |
JPS5926021B2 true JPS5926021B2 (ja) | 1984-06-23 |
Family
ID=14556013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54111236A Expired JPS5926021B2 (ja) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | 反転現像方式の電子写真用トナ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926021B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5362865A (en) * | 1977-06-10 | 1978-06-05 | Sugyo Kk | Production of food having mooth feel simillar to unbound crab meat by utilizing boiled fish paste |
JPS56130762A (en) * | 1980-03-17 | 1981-10-13 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Manufacture of toner for electrostatic charge development |
JPH0642082B2 (ja) * | 1984-05-30 | 1994-06-01 | 日立化成工業株式会社 | 電子写真用トナ−の製造法 |
JP3684289B2 (ja) * | 1996-04-23 | 2005-08-17 | オリヱント化学工業株式会社 | 着色熱可塑性樹脂組成物 |
-
1979
- 1979-08-30 JP JP54111236A patent/JPS5926021B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5635143A (en) | 1981-04-07 |
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