JP2736977B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP2736977B2
JP2736977B2 JP63203820A JP20382088A JP2736977B2 JP 2736977 B2 JP2736977 B2 JP 2736977B2 JP 63203820 A JP63203820 A JP 63203820A JP 20382088 A JP20382088 A JP 20382088A JP 2736977 B2 JP2736977 B2 JP 2736977B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電記録及び静電印刷等におけ
る静電荷像を現像するための新規なトナーに関する。
[従来の技術] 従来、電子写真法としては米国特許第2,297,691号、
特公昭42−23910号公報、及び特公昭43−24748号公報な
どに、種々の方法が記載されているが、それらは要する
に、光導電性絶縁体層上に一様な静電荷を与え、該絶縁
体層に光像を照射することによって静電潜像を形成し、
次いで該潜像を当該技術でトナーと呼ばれる微粉末によ
って現像可視化し、必要に応じて紙などに粉像を転写し
た後、加熱、加圧、或いは溶剤蒸気などによって定着を
行なうものである。
これらの電子写真法等に適用される現像方法として
は、大別して乾式現像法と湿式現像法とがある。前者
は、更に二成分系現像剤を用いる方法と、一成分系現像
剤を用いる方法として二分される。二成分系現像方法に
属するものには、トナーを搬送するキャリヤーの種類に
より、鉄粉キャリヤーを用いるマグネットブラシ法、ビ
ーズ・キャリヤーを用いるカスケード法、ファーを用い
るファーブラシ法等がある。
また、一成分系現像方法に属するものには、トナー粒
子を噴霧状態にして用いるパウダークラウド法、トナー
粒子を直接的に静電潜像面に接触させて現像する接触現
像法(コンタクト現像、又はトナー現像ともいう)、ト
ナー粒子を静電潜像面に直接接触させず、トナー粒子を
荷電して静電潜像の有する電界により該潜像面に向けて
飛行させるジャンピング現像法、磁性の導電性トナーを
静電潜像面に接触させて現像するマグネドライ法等があ
る。
これらの現像法に適用するトナーとしては、従来、天
然あるいは合成樹脂中に染料、顔料を分散させた微粉末
が使用されている。例えば、ポリスチレンなどの結着樹
脂中に着色剤を分散させたものを1〜30μ程度に微粉砕
した粒子がトナーとして用いられている。磁性トナーと
してはマグネタイトなどの磁性体粒子を含有せしめたも
のが用いられている。いわゆる二成分現像剤を用いる方
式の場合には、トナーは通常ガラスビーズ、鉄粉などの
キャリヤー粒子と混合されて用いられる。又、トナー
は、現像される静電潜像の極性に応じて正または負の電
荷が保有せしめられる。
トナーに電荷を保有せしめるためには、トナーの成分
である樹脂の摩擦帯電性を利用することも出来るが、こ
の方法ではトナーの帯電性が小さいので、現像によって
得られる画像はカブリ易く、不鮮明なものとなる。そこ
で、所望の摩擦帯電性をトナーに付与するために、帯電
性を付与する染料、顔料、更には電荷制御剤を添加する
ことが行われている。
今日、当該技術分野で知られている電荷制御剤として
は、ニグロシン染料,アジン系染料(特公昭42−1627号
公報)、モノアゾ染料の金属錯塩、サリチル酸、ナフト
エ酸、ダイカルボン酸の金属錯塩、銅フタロシアニン顔
料などがある。これらの電荷制御剤は、染顔料から派生
したものが多く、一般的に構造が複雑で、その多くが、
強い着色性をもっている。従って、これらの電荷制御剤
をカラートナーに用いるとトナーの色の鮮明さを損うこ
とになる。
また最近、無色ないしは淡色の正帯電性電荷制御剤と
して提案されたものには、アミノ基を含有するビニル系
ポリマーや縮合系ポリマー(特公昭53−13284号公報),
4級アンモニウム塩(特開昭62−192755号公報,同昭62
−87974号公報,同昭62−53944号公報),あるいは、4
級アンモニウム塩を側鎖に有するポリマー(USP 4,415,
648)などが知られている。
しかし、これらの電荷制御剤は摩擦帯電量が不充分で
あり、しかも高湿条件下で低下するために、これらの電
荷制御剤を用いたトナーでは、常に良好な品質の画像を
提供することが困難である。
従って、充分な摩擦帯電量を有し、しかもその環境依
存性が極めて少ない無色の正帯電性電荷制御剤の開発が
当該技術分野で強く要請されている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、かかる問題点を解決した正帯電性電
荷制御剤を含有する静電荷像現像用トナーを提供するこ
とにある。
本発明の目的は、鮮やかな有彩色静電荷像現像用トナ
ーの提供にある。
さらに本発明の目的は、トナー粒子間またはトナーと
キャリア間,一成分現像の場合のトナーとスリーブの如
きトナー担持体との間等の摩擦帯電量が安定で、温度,
湿度の変化に影響を受けない安定した画像を再現し得る
静電荷像現像用トナーの提供にある。
[課題を解決するための手段] 本発明の特徴とするところは、酸を側鎖に有する重合
物と塩基を側鎖に有する重合物とを反応させることによ
って合成された塩化合物を電荷制御剤として含有する静
電荷像現像用トナーにある。
従って、結着樹脂として酸価を有する樹脂を使用し、
電荷制御剤として、側鎖にアミノ基を有する樹脂を用い
た従来公知の組合せとは本質的に異なる。
本発明にとって重要なのは重合体の側鎖に結合した塩
基と重合体の側鎖に結合した酸の相互作用であり、従来
公知の組合せでは期待できない。
本発明において重合物とは、オリゴマーおよびポリマ
ーを意味し、溶媒に可溶であれば、分子量はいくら高く
ても良い。また、本発明において重合物とは酸あるいは
塩基を側鎖に有するモノマーの単一重合物の他に、他の
モノマーとの共重合体も包含する。共重合するモノマー
としては特に限定されないが、スチレン系モノマー,ア
クリル酸系モノマー,メタクリル酸系モノマーが良い。
この場合、モノマー比は、側鎖の酸あるいは塩基の種類
で異なるが、酸あるいは塩基を有するモノマーのモル比
が1%以上であることが好ましい。これ以下の場合は、
充分な摩擦帯電量が得られにくい。また、ポリマー側鎖
に酸成分あるいは、塩基成分を化学的に導入したものも
使用できる。
また、本発明において、酸を側鎖に有する重合物のモ
ノマーとしては、(I)式で示される化合物がある。
ここでR1,R2は水素または低級アルキル基,Xはカルボ
キシル基,スルホキシル基,ヒドロキシフェニル基、あ
るいは、少なくとも一つはヒドロキシル基を有するリン
酸エステルで、これらは置換基を有していても良い。A
は連結基で、lおよびnは整数,mは0または1である。
Aは連結基でありさえすれば、特に限定されるものでは
なく、性能を損なわない範囲で置換基を有していても良
い。特にAについて基本的なものを例示すれば、 などが挙げられる。
また、本発明において塩基を側鎖に有する重合物のモ
ノマーとしては、(II)式で示される化合物がある。
ここでR1,R2は水素または低級アルキル基,Yはアミノ
基,ピリジル基,ホスフィル基を示し、これらは置換基
を有していても良い。
Bは連結基で、l′およびn′は整数,m′は0または
1である。Bは連結基でありさえすれば特に限定される
ものではなく、性能を損なわない範囲で置換基を有して
いても良く、Aで例示したものを全て用いることができ
る。
さらに、本発明に用いられるモノマーの具体例を以下
に示す。
酸を有するモノマーの基本的な化合物としては、 などを挙げることができる。
また、塩基を有するモノマーの基本的化合物として
は、 などを挙げることができる。
本発明では、側鎖に酸を有するモノマーの単一重合物
あるいは共重合体と側鎖に塩基を有するモノマーの単一
重合物あるいは共重合体とをそれぞれ溶解した溶媒を均
一に混合することにより、又は必要に応じて後述する実
施例で示す通り、加熱下で混合することにより、酸と塩
基を反応させて塩化合物を合成することが好ましい。そ
の際、塩化合物が析出物として得られる場合には、溶媒
を別後乾燥させれば良い。また、塩化合物が溶解して
いる場合には、溶媒を蒸発させて生成物を得る。
側鎖に酸を有する重合物と側鎖に塩基を有する重合物
とを混合して反応させ塩化合物を合成する場合の混合比
は、それぞれ側鎖に存在する塩基の官能基数と酸の官能
基数を同一にする方が好ましいが、塩基の官能基の方が
過剰である場合には特に問題はない。酸の官能基の方が
過剰になる場合は、塩基の官能基数の1.5倍以内にすべ
きである。それ以上に酸の官能基が増加すると、摩擦帯
電量が不充分になると同時に、摩擦帯電量の湿度依存性
も大きくなる。
本発明の塩化合物の構造に関する詳細は不明である
が、側鎖の酸が解離し、解離したカチオンが塩基に付加
することで、一種の4級アンモニウム塩やホスホニウム
塩を形成しているものと考えられる。
従って、本発明に用いられる塩化合物の場合、正イオ
ンを側鎖に有する重合物と負イオンを側鎖に有する重合
物との塩化合物となっていると考えられる。例えば、前
述の例示モノマーを用いれば、アンモニウムイオンある
いはホスホニウムイオンを側鎖に有する重合物とマイナ
スイオンを側鎖に有する重合物との塩化合物になってい
ると考えられる。
従来より知られている4級アンモニウム塩(特開昭62
-192755,62-87974,62-53944号公報など)には、ポリマ
ー側鎖に4級アンモニウム塩を結合させる概念は含まれ
ていない。また4級アンモニウム塩を側鎖に有するポリ
マー(USP4,415,646など)も公開されているが、これら
は、アンモニウムイオンのみが側鎖に結合したものであ
り、マイナスイオンは、ポリマーに拘束されずに存在し
ている。
従って、プラスイオンを側鎖に有する重合物とマイナ
スイオンを側鎖に有する重合物との反応によって合成さ
れた塩化合物は全く新規なものである。
本発明の塩化合物は、従来の4級アンモニウム塩やホ
スホニウム塩では全く望めなかった摩擦帯電量を有し、
湿度変化による摩擦帯電量の変動も少なく、実質的に無
色である。
本発明の塩化合物が従来公知の4級アンモニウム塩や
ホスホニウム塩より摩擦帯電量が大きいのは、プラスイ
オンとマイナスイオンが共に拘束されていることによる
と考えられる。また、湿度変化による摩擦帯電量の変動
が少ないのは、ポリマー化することで疎水性が増大した
ためと考えられる。
上記塩化合物を現像剤に含有させる方法としては、現
像剤内部に添加する方法と外添する方法とがある。内添
する場合、これら塩化合物の量は、結着樹脂の種類、必
要に応じて使用される添加剤の有無、トナー製造方法に
よって決定されるもので、一義的に限定されるものでは
無いが、0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部の範
囲で用いられる。
また、外添する場合は、樹脂100重量部に対し0.01〜1
0重量部が好ましく、メカノケミカル的に母体粒子表面
に固着させることが好ましい。
また、従来公知の電荷制御剤を本発明の電荷制御剤と
悪影響を与えない程度に組み合せて使用することもでき
る。
本発明に使用される着色剤としては、カーボンブラッ
ク、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、ハンザイエローG、ローダミン6G、レーキ、
カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、
ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリールメ
タン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系染顔料等従来公知
の染顔料をも単独あるいは混合して使用し得る。
本発明に使用される結着樹脂としては、ポリスチレ
ン、ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエンな
どのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p
−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−
ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−
クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、
スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステ
ル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタ
クリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化
パラフィン、パラフィンワックスなどがあげられ、単独
或いは混合して使用できる。
特に圧力定着用に好適な結着樹脂として限定してあげ
ると下記のものが単独或いは混合して使用できる。
ポリオレフィン(低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、酸化ポリエチレン、ポリ−4−弗化エチ
レンなど)、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体(モノマー比5〜30:95〜7
0)、オレフィン共重合体(エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂)、ポリ
ビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイ
ン酸共重合体、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノ
ール変性テルペン樹脂。
さらに本発明のトナーは、二成分系現像剤として用い
る場合にはキャリヤー粉と混合して用いられる。本発明
に使用しうるキャリヤーとしては、公知のものが使用可
能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉の如
き磁性を有する粉体、ガラスビーズ等及びこれらの表面
を樹脂等で処理したものなどがあげられる。
さらに本発明のトナーは更に磁性材料を含有させ磁性
トナーとしても使用しうる。本発明の磁性トナー中に含
まれる磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、
フェライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルのよう
な金属或いはこれらの金属とのアルミニウム、コバル
ト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、
ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マン
ガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのよ
うな金属との合金およびその混合物等が挙げられる。こ
れらの強磁性体は平均粒径が0.1〜2μ程度、好ましく
は0.1〜1.0μのものが望ましく、トナー中に含有させる
量としては樹脂成分100重量部に対し約20〜200重量部、
特に好ましくは樹脂成分100重量部に対し40〜150重量部
である。
本発明のトナーは、必要に応じて添加剤を混合しても
よい。添加剤としては、例えばテフロン、ステアリン酸
亜鉛の如き滑剤;酸化セリウム、炭化ケイ素等の研磨
剤;例えばコロイダルシリカ、酸化アルミニウムの如き
流動性付与剤;ケーキング防止剤;例えばカーボンブラ
ック、酸化スズの如き導電性付与剤;低分子量ポリスチ
レンなどの定着助剤等がある。特に、アミノ変性シリコ
ンオイル等で処理された正荷電性の疎水性シリカがトナ
ーに外添されることが好ましい。
本発明に係る静電荷像現像用トナーを作製するには前
記の本発明に係る荷電制御剤をビニール系、非ビニール
系熱可塑性樹脂及び着色剤としての顔料又は染料、必要
に応じて磁性材料、添加剤等をボールミルその他の混合
機により充分混合してから加熱ロール、ニーダー、エク
ストルーダー等の熱混練機を用いて、溶融,捏和及び練
肉して樹脂類を互いに相溶せしめた中に顔料又は染料を
分散又は溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び分級して平均
粒径5〜20μのトナーを得ることが出来る。あるいは結
着樹脂溶液中に材料を分散した後、噴霧乾燥することに
より得る方法、あるいは、結着樹脂を構成すべき単量体
に所定材料を混合して乳化懸濁液とした後に重合させて
トナーを得る重合法トナー製造法あるいはコア材とシェ
ル材からなるいわゆるマイクロカプセルトナーのコア部
および/又はシェル部に含有させる方法等の方法が応用
出来る。
これらの方法により作製されたトナーは、従来公知の
手段で、電子写真、静電記録及び静電印刷等における静
電荷像を顕像化するための現像用には全て使用できるも
のである。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、こ
れは本発明をなんら限定するものではない。なお、以下
の配合における部数は全て重量部である。
酸を側鎖に有する重合物の合成例 合成例−1 窒素雰囲気下アクリル酸60g、メタクリル酸エチル240
g,2−2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10
gのトルエン溶液を70℃に加熱し、10時間攪拌し重合を
終了した。溶媒を濃縮後メタノールにより精製し減圧乾
燥して重合物(III)を得た。
合成例−2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5g、P−スチ
レンスルホン酸16gとスチレン100gを水中で攪拌し、乳
化状態を確認した。次に3gの過硫酸カリウムを水溶液に
して滴下した。80℃に加熱し8時間攪拌した後重合を終
了した。次に凝析、過し、アルコールで洗浄した後乾
燥し、重合物(II)を得た。
合成例−3 P−クロルメチルスチレン重合体150g及びN−メチル
グリシンエチルエステル470gをジオキサン2lに入れ80〜
90℃に加熱しながら10時間攪拌した。生成物をアルコー
ルで洗い、次にNaOH水を加え、95℃で加熱した。生成物
を水により洗浄した後、H2SO4水により中和し、水・ア
ルコールでよく洗った後乾燥し、重合物(I)200gを得
た。
合成例−4 コロイド状のリン酸カルシウムを水中に分散し、そこ
にメタクリロキシエチルリン酸エステル21g、メタクリ
ル酸メチル100g、過酸化ベンゾイル5gを入れ、激しく攪
拌して安定な懸濁粒子を生成させた。これを確認した後
80℃に加熱し、10時間攪拌した。冷却後、塩酸を加え
過洗浄し、乾燥して重合物(IV)を得た。
塩基を側鎖に有する重合物の合成例 合成例−5 P−クロルメチルスチレン重合体150gをジオキサン2l
中に入れ、800gのジブチルアミンを加え100℃で24時間
攪拌した。濃縮した後、エタノール,水により洗浄した
後減圧乾燥し、重合物(V)240gを得た。
合成例−6 コロイド状のリン酸カルシウムを水中に分散しそこに
4−ビニルピリジン30g,スチレン100g,メタクリル酸メ
チル70g,過酸化ベンゾイル1gを入れた。安定な懸濁粒子
が生成したのを確認した後、加熱をはじめ80℃で10時間
攪拌した。塩酸を加えた後次に過し、水により十分に
洗浄した後、減圧乾燥して重合物(VI)を得た。
合成例−7 ジメチルアミノエチルメタクリレート80g,スチレン20
0g,過酸化ベンゾイル8gの溶液を窒素雰囲気下、70℃に
加熱したトリエン中に滴下した。7時間攪拌後、重合を
終了した。蒸留によりトルエンを除いた後乾燥して重合
物(VII)を得た。
合成例−8 P−ジブチルホスホスチレン130g,アゾビスイソブチ
ロニトリル10gを80℃に加熱したトルエン溶液に滴下
し、12時間攪拌した。溶媒を留去し、メタノールにより
精製した後減圧乾燥して重合物(VIII)を得た。
酸−塩基の反応 合成例−9 合成例−1で得られた重合物(III)180gと合成例−
7で得られた重合物(VII)300gをジオキサン溶液1
中に入れ100℃で8時間攪拌した。次に溶剤を除去し、
アルコールを洗った後乾燥し、塩化合物(IX)を得た。
合成例−10 合成例−2で得られた重合物(II)120gと、合成例−
8で得られた重合物(VIII)160gをトルエン800mg中に
入れ5時間攪拌した。次に溶媒を除去し乾燥させて、塩
化合物(X)を得た。
合成例−11 合成例−3で得られた重合物(I)50gと合成例−7
で得られた重合物(VII)150g及びポリスチレン100gを
トルエン2l中に入れ、110℃で8時間攪拌した。次に溶
剤を蒸留により除去し、減圧乾燥させて塩化合物(XI)
を得た。
合成例−12 合成例−2で得られた重合物(II)130gと合成例−5
で得られた重合物(V)150gをキシレン2l中に入れ、10
時間攪拌、還流した。蒸留によりキシレンを除いた後、
減圧乾燥し、塩化合物(XII)を得た。
合成例−13 合成例−1で得られた重合物(III)60gと、合成例−
6で得られた重合物(VI)200gをキシレン1中に入れ
8時間攪拌、還流した。蒸留によりキシレンを除いた
後、減圧乾燥し、塩化合物(XIII)を得た。
実施例1 合成例9の塩化合物(IX) 4部 ポリスチレン 100部 上記材料をブレンダーで混合した後、130℃に加熱し
た2本ロールで混練した。混練物を自然放冷後、カッタ
ーミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機
を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級して粒
径5〜20μmの微粉体を得た。
粒径50〜80μmの鉄粉キャリア95部に対し、該微粉末
5部の割合で採取し、それぞれ高温・高湿(32.5℃,85
%)、常温・常湿(23℃,60%)、低温・低湿(15℃,10
%)に4日間放置した。その後、各環境条件下で20秒間
振とうし、キャリアと該微粉末を混合した。次いで、ブ
ローオフ法により帯電量を測定した。
その結果を表1に示すが、該微粉体の摩擦帯電量はど
の環境条件下においても充分な値であった。
実施例2 上記材料を用いる他は、実施例1と同様に微粉体を
得、摩擦帯電量を測定した。
結果を表1に示すが、どの環境条件下においても充分
な帯電量を示した。
実施例3 上記材料を用いる他は、実施例1と同様に微粉体を
得、摩擦帯電量を測定した。
結果を表1に示すが、どの環境条件下においても充分
な帯電量を示した。
実施例4 上記材料を用いる他は、実施例1と同様に微粉体を
得、摩擦帯電量を測定した。
結果を表1に示すが、どの環境条件下においても充分
な帯電量を示した。
実施例5 上記材料を用いる他は、実施例1と同様に微粉体を
得、摩擦帯電量を測定した。
結果を表1に示すが、どの環境条件下においても充分
な帯電量を示した。
比較例1 上記材料を用いる他は、実施例1と同様に微粉体を
得、摩擦帯電量を測定した。
結果を表1に示すが、摩擦帯電量は不充分なものであ
った。
実施例6 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に加
熱した2本ロールで混練した。混練物を自然放冷後、カ
ッターミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉
砕機を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級し
て粒径5〜20μmの微粉体を得た。
平均粒径65μmの弗素−アクリルコートフェライトキ
ャリア100部に対し、該微粉末5部の割合で混合して現
像剤を作成した。
次いでOPC感光体上に従来公知の電子写真法により、
負の静電荷像を形成し、これを上記の現像剤を用いた磁
気ブラシ法で現像してトナー画像を作り、普通紙に転写
し、加熱定着させた。
得られた転写画像は、鮮やかな青色を呈し、画像濃度
が1.27と高く、良好な画像が得られた。
また、環境条件を35℃,85%にしたところ画像濃度は
1.25で常温,常湿とほとんど変わらない良好な画像が得
られた。
次に15℃,10%の低温低湿において転写画像を得たと
ころ画像濃度は1.26と高く、良好な画像であった。
比較例2 合成例9の化合物5部の代りに、ベンジルメチルヘキ
サデシルアンモニウムクロライド5部を用いる他は実施
例6と同様にして現像剤を得、画像を得た。
常温常湿ではカブリは少ないが、画像濃度が1.10と低
く、ベタ画像は、ガサツキが目立った。
35℃,85%の条件下で画像を得たところ画像濃度は0.9
2と低くなった。
実施例7 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に加
熱した2本ロールで混練した。混練物を自然放冷後、カ
ッターミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉
砕機を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級し
て粒径5〜20μmの微粉体を得た。
次いで、該微粉末100部にアミノ基変性シリコンオイ
ル処理された疎水性コロイダルシリカ0.4部をサンプル
ミルで混合し、一成分磁性トナーを作成した。
このトナーを市販の複写機(商品名NP−5540,キャノ
ン(株)製)に適用して画像を得たところ、画像濃度1.
35の良好な画像が得られた。
また、環境条件を35℃,85%にしたところ、画像濃度
1.30の良好な画像が得られた。
次に15℃,10%の低温低湿において画像を得たとこ
ろ、画像濃度1.35の良好な画像が得られた。
実施例8 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に熱
した2本ロールで混練した。混練物を自然放冷後、カッ
ターミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕
機を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級して
粒径5〜20μmの微粉体を得た。
次いで、該微粉体8部に粒径65μmのフッ素−アクリ
ルコートフェライトキャリアを混合して現像剤とした。
この現像剤を用い、市販の複写機(商品名NP−5540,
キヤノン(株)製)で画像を得たところ、鮮やかな青色
画像が得られた。画像濃度は、1.28であった。
また、環境条件を35℃,85%にしたところ画像濃度1.2
5の良好な画像が得られた。
次いで、15℃,10%の環境下にしたところ、画像濃度
1.29の良好な画像が得られた。
[発明の効果] 本発明によれば、従来公知の4級アンモニウム塩を用
いたトナーに比べて摩擦帯電量が大きく、しかもその環
境依存性は極めて小さい。そのために、高湿下および低
湿下での転写時の飛び散りや、転写ぬけなどの障害を除
去でき、温湿度の変化による画質の変動を著しく低下で
きる。
また、電荷制御剤による色調障害が少ないので、カラ
ートナーに使用することにより、優れた色彩のカラー画
像を形成できる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸を側鎖に有する重合物と塩基を側鎖に有
    する重合物とを反応させることによって合成された塩化
    合物を、電荷制御剤として含有することを特徴とする静
    電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】酸を側鎖に有する重合物が少なくとも下記
    (I)式で示されるモノマーを有し、塩基を側鎖に有す
    る重合物が少なくとも下記(II)式で示されるモノマー
    を有することを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現
    像用トナー。 [ここでR1,R2は水素または低級アルキル基、Xはカル
    ボキシル基、スルホキシル基,置換基を有しても良いヒ
    ドロキシフェニル基あるいは、少なくとも一つはヒドロ
    キシル基を有するリン酸エステル基であり、Aは連結基
    である。l,nは整数、mは0または1である。] [ここでR1,R2は水素または低級アルキル基、Yは置換
    基を有しても良いアミノ基,ピリジル基あるいは、ホス
    フィル基であり、Bは連結基である。l′,n′は整数、
    m′は0または1である。]
  3. 【請求項3】酸を側鎖に有する重合物が、樹脂の側鎖に
    後から酸を導入した重合物で、塩基を側鎖に有する重合
    物が、樹脂の側鎖に後から塩基を導入した重合物である
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナ
    ー。
  4. 【請求項4】該塩化合物は、酸を側鎖に有する重合物と
    塩基を側鎖に有する重合物とをそれぞれ溶媒に溶解して
    混合することによって反応させて合成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナ
    ー。
  5. 【請求項5】該塩化合物は、酸を側鎖に有する重合物と
    塩基を側鎖に有する重合物とをそれぞれ溶媒に溶解して
    加熱下で混合することによって反応させて合成されたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現
    像用トナー。
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