JPS5925957A - ブレ−カ−用高じん性チゼル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ブレーカ−用高じん性チゼルに関するもの
である。

ブレーカ−は、岩盤、岩石、コンクリートなどの硬い物
体を破砕するだめの建設機械の一種であって、チゼへは
このブレーカ−の先端部分に取り付けられ、前記の硬い
物体にくりかえしくｄｉｊ突してこれらを破砕する役目
を果す部品である。したがって、チゼルは街奉力を与え
るピストンと破砕物との間で衝撃的な圧縮応力と曲げ応
力をくりかえし受けると同時に、破砕物に突き当る先１
瑞部分は大きく摩耗する。そのため、この桃のチゼルに
おいては、じん性、疲労強さ、耐晴社性などの特性にす
ぐれていることが要求される。

従来、チゼル材としては、クロム・モリブデン系や、ニ
ッケル・クロム・モリブデン系の構造用合金鋼が用いら
れているが、チゼルは」二組したように非常Ｖこ苛酷な
状聾で使用されるだめ、従来のチゼルでは早期に折損す
る場合があり、折損を少なくするために硬度を低下させ
ると耐＋’１ｕ　、ｌ−Ｇ　ｉ〆Ｌが劣るなどの問題が
あり、このため従来にも増してとくにしん性のすぐれた
ものが′〃求されている。

この発明は、このような従来の問題を解消するだめにな
されたもので、チゼル先端部分の耐摩耗性が良好である
と共に、とくにしん性にすぐれ、折損率の小さいブレー
カ−用［Ｑじん性チゼルを提供することを目的としてい
る。

この発明によるブレーカ−用、％じん性チゼルは、献隈
チで、Ｃ：　０．２〜０．６％、ｓｉ　：　ｏ、ｉｓ〜
１．２係、Ｍｎ　：　（１，１５〜１．０％、Ｃｒ　：
　０．４〜２．０％、Ｍｏ　：　０．１〜１．０係、Ｓ
：０゜１５係以ＦＳＶおよびＮｂの１種寸たけ２４乍：
　０．０１〜０゜５％、必要に応じて、ＮＩ：０．３〜
３．５％、残部実質的にＦｅよりなる合金ず１からｉＮ
Ｖ作し／こことを特徴としている。

次に、上記プアーカー甲高じん性チゼルの化学成分範囲
（市者係）の１設定理由について説明する。

Ｃ：　０．２〜０．６％ Ｃは基地に喝溶して硬さと強さを上げると同時に、炭化
物を作って耐摩り性を向上させる効果がある。そして、
Ｃ縫が多くなると硬さと強さが上昇するが、多すぎると
じん性が低Ｆしてチゼルの折損率が旨くなるため、０．
６チ以下とする必要がある。他方、Ｃｆが低すぎる場合
には硬さと強さが不足し、同時に耐摩耗性が劣化してチ
ゼルの摩耗醍が多くなるため、０．２％以」二とする必
要がある。したがって、Ｃ含有量は０．２〜０゜６％の
範囲に限定した。

Ｓｉ　：　０．１５〜１゜２％ Ｓｉは脱酸剤として有効に作用すると同時に、３００℃
までの焼もどしにおいてこの焼もどしに対する軟化抵抗
を上昇させる効果がある。したがって、チゼルが硬い物
体にくりかえし衝突して先端部が昇温する場合があるが
、軟化抵抗を高める作用があるためこの温度上昇にとも
なう硬度低下を防止するのに有効である。そのだめ、こ
れらの効果を得るには０．１５％以上含有させることが
必要である。しかし、多すぎると焼入加熱の際に脱炭が
大となり、疲労強さが低下すると共に、じん性も劣化さ
せるので、１．２％以下とすることゲバ必要である。し
たがって、Ｓｌ含有回は０．１５〜１，２チの範囲に限
定した。

Ｍｎ　：　０．１５〜１．０　％ 廁は脱酸剤として有効であると同時に、焼入性の向上に
寄与する元素であり、このような効果を１１）るだめに
は０．１５　％以上Ｎ有させることが必要である。しか
し、多すぎると焼入れの際に多像の残留オーステナイト
が生ずるので、１％以下とすることが必要である。した
がって、Ｍ１１含有量は０．１５〜１．０％の範囲に限
定した。

Ｃｒ　：　０．４〜２．０％ Ｃｒは基地に固溶して焼入性を増大すると共に、１使い
炭化物を形成して耐摩耗性を向上させるのに寄与する元
素であり、このためには０．４％以上含有させることが
必要である。しかし、チゼルの場合にはそのサイズと焼
入性を考１電した場合にその北限を２９１８とするのが
よく、シたがって、Ｃｒ含イｊ　ｔは０．４〜２．０チ
の範囲に限定した。

ＭＯ：　０．１〜１．０チ Ｍｏけ焼入性の向上、焼もどし軟化抵抗の増大。

焼もとしｌ危件のｖｊ　ｔｌなどに対１７て非常に有効
な元床であり、チゼル用列においてこれらの効果を得る
ためには最低０．１％含有させることが必要である。し
かし、この元素は高価であるので経済性とその有効量の
而から最高１チにおさえるのがｌ（い。

したがって、ＭＯ金含有間０．１〜１．０係の範囲に限
定した。

Ｓ　：　０，１５％以下 Ｓは製鋼過程で原料よ・り必然的に入ってくる不純物元
素であるが、多すぎるとじん性を劣化させるので０．０
３％以下におさえるのがよい。しかし、Ｓは鋼の被剛性
を向上させる元素でもあり、Ｍｎと共存させて上記しん
件の劣化を防いだ−Ｅで０り削性を向上させるだめに添
加することも良い。しかし、多量に含有すると熱間加工
付が低下ｒるので、０．１５係以下とする必要がある。

Ｖ　　、　　Ｎｂ　　：　　０．０１　〜０．５　　％
ｖ、Ｎｂはこの発明のチゼルにおいては不可欠の添加元
素である。このＶ　、　Ｎｂは固溶しにくい炭化物を生
成してオーステナイト結晶粒を微細化し、その結果とし
て、じん性すなわち耐１１１ｉｉ・ｌ！ス性を増大させ
、チゼルの折損率を大幅に低下する。一方、これらの元
素の炭化物は非常に硬いので、耐摩耗性の向上に対して
も犬きく寄与する。この上うに、Ｖ　、　Ｎｂはチゼル
において不可欠の元素であるが、これらの含有畦は、炭
素量とのバランスを考慮すると、０．０１％未４４では
Ｖ炭化物あるいはＮｂ炭化物の晴が少なすぎて結晶粒の
微細化効果が認められず、また、０．５％を超えるとＶ
炭化物あるいはＮｂ炭化物が多量に生成されるため、基
地中のＣばが不足して所要のイ使さが得られなくなる。

このような理由により、■およびＮｂの含有間はこれら
の１伸棟だは２錘で−０，０１〜０．５％の範囲とした
。

Ｎｉ　：　０．３〜３．５＋％ Ｎｉは鋼の焼入性を向上させるのに有効な元素であるの
で、チゼルが比較的太勿である場合に添加すると効果的
である。しかしながら、多量に含有すると加工性および
被削性を低下させるので、添加する１４台には０．３〜
３．５％の範囲とする。

そのほか、Ｐは・１１メ鋼過程で原料より必然的に入っ
てくる不純物元素であるが、鋼のしん性を劣化させるの
で０．０３　％以下におさえるのが良い。また、０含有
績についても非金属介在物の生成を抑ましい。

以下、実施例について説明する。

第１表に示す化学成分の鋼を溶製したのもｌ（三Ｉｌｊ
ｇ加工して直径１３５咽の丸棒材を製作し、この表層部
より試験片を採取して、８５０℃→油冷による焼入れを
行い、次いで２００　℃→トド冷Ｖζよる焼もどしを行
つｆｃ後、各試験片により引張試聴とシャルピー衝撃試
験とを実施しだ。この結果を第２表に示す。

第　　２　　表 第２表に示すように、この発明によるものでは、伸びお
よび絞りすなわち展延性とシャルピー？）ｌη撃値すな
わちじん性において比較のものよりもすぐれており、ま
た、じん性、疲労強さ、計１摩耗性などにもすぐれてお
シ、とくにしん性にすぐれたチゼルを得ることができる
。

次に、弄面硬さをｌ（Ｓ　７０　（ｆＬＲｃ約５１）に
調質した第１表および第２表に示す記号Ａ、Ｇのチゼル
（直径１３５１）をブレーカ−に装着して実機テストを
行った結果を第３表に示す。

第　３　表 第３表に示すように、従来のものでは大根割れ本数が多
く、折損率が高い値を示したのに対し、この発明のもの
では大根割れ本数が少なく、折損率がかなり低いという
良好な結果を得ることができ、この発明によるチゼルは
実用的にも耐折れ性のすぐれたものであることが実証さ
れた。

以上説明してきたところから明らかなように、この発明
によるブレーカ−用高じん性チゼルは、チゼル先端部分
の耐β否耗性が良好であると共に、とくにしん性にすぐ
れており、使用時の折損率が小さく耐折れ性が著しく良
好であって、チゼルの交換頻度を少なくすることができ
、チゼル使用コストの低減なちびにブレーカ一作業効率
の向上をはかることが可能であるという普天なる効果を
有している。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　重置チで、Ｃ：　０．２〜０゜６％、Ｓｉ：
   ０８１５〜１．２　％、Ｍｎ　：　０．１５〜１．０　
   ％、Ｃｒ　：　０．４〜２．０饅、Ｍｏ　：　０．１〜
   １．０％、Ｓ　：　０．１５　％以下、■およびＮｂの
   １種または２種二０．０１〜０．５％、残部実質的にＦ
   ｅよりなる合金鋼から製作したことを！特徴とするプレ
   ーカー用高じん性チゼル。
2. （２）＠は褒で、Ｃ：０゜２〜０．６％、Ｓｔ　：　０
   ．１５〜１．２％、Ｍｎ　：　０．１５〜１．０％、Ｃ
   ｒ　：　０．４〜２．０係、ＭＯ：　０．１〜１゜０チ
   、Ｎｉ　：　０，３〜３．５％、Ｓ二〇。１５％以ド、
   ■およびＮｂの１種または２種：（）。０１〜０．５％
   、残部実質的にＦｅよりなる合金鋼から製作したことを
   特徴とするブレーカ−用高じん１〆４三チゼル。