JPS5925915B2 - 管ジョイント兼シ−ル用中空リングチュ−ブ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は管ジヨイント兼シール用中空リングチューブに
関する。

一般に知られる管ジヨイントは、管相互の連結構造とは
別に液密構造を具備しているために、構造が非常に複雑
なものである。

又、水面上等に配管した場合に生ずる屈曲変化に順応す
る構成のものもあるが、軸方向力が作用した場合には相
互の連結が外れる欠点がある。

特に断面環形の中空リングチューブを連結部分に用いる
場合、軸方向力が作用しなければ優れたシール効果を発
揮するが、軸方向力が作用すると、中空リングチューブ
の外径がわと内径がわに互いに逆方向の力が作用して中
空リングチューブが転動し、特に軸方向引張力が作用す
ると管相互が外れてしまうため、中空リングチューブ自
体に管相互の連結保持効果を期待することはできなかっ
た。

本発明は斯る従来の管ジヨイント構造及び、液密維持の
ための液密構造に着眼して、管相互の連結保持と液密維
持の両件用を発揮させ得るところの管ジヨイント兼シー
ル用中空リングチューブを提供することを目的としてお
り、断面環形の中空リングチューブであって、リング周
方向に伸張しない若しくは仕難い材料で一部、若しくは
全部が構成されていることを特徴とする管ジヨイント兼
シール用中空リングチューブを要旨としている。

第１図は本発明を実施した中空リングチューブの一部破
断状態斜視図であって、ゴム材から成るチューブ本体１
の内径がわに、リング周方向には伸張しないキャンパス
２を介在させ、外径がわに流体充填用供給口３を具備さ
せた構成である。

第２図乃至第１０図は、リング周方向への伸張を阻止す
る部材を介在若しくは接着させた場合の他の実施例であ
って、第２図は膨張時断面形状が長円形のチューブ本体
１の内径がわ表面に、キャンパス２を接着した構成、第
３図はチューブ本体１の内径がわ肉厚内部に、間隔４を
存して針金５を介在させた場合、第４図はチューブ本体
１の内径がわに、間隔４を存して針金５を露呈させた場
合、第５図は伸張仕難いゴムリング帯６と伸張するゴム
リング帯６′とを、ゴムリング帯６を内径がわとして重
ね、その両縁を止着７して中空室８を形成したチューブ
本体１の構成、第６図はチューブ本体１の外径がわ表面
に、キャンパス２を接着固定した構成、第７図はチュー
ブ本体１の内径がわであって中空内面に、キャンパス２
が接着されている構成、第８図はチューブ本体１の内径
がわ中央に、チューブ本体１の伸びに比し、伸びの小な
る硬質ゴム９を一体接着し、硬質ゴム９の両側に軟質シ
ール部分１０．１０’を形成した構成、第９図はチュー
ブ本体１の断面環形肉厚内全周に、キャンパス２を介在
させた場合、第１０図はチューブ本体１の二本を並列し
て相互を接着し、その内径がわと外径がわの両方にキャ
ンパス２を接着した構成である。

第１１図乃至第１３図は使用状態であって、第１１図は
異径管Ａ、Ｂを連結する場合であり、屈曲可能な連結構
造、第１２図は同径管Ｃ，Ｃを衝合して、連結用短管り
の両開口端部内部に本発明チューブを使用した場合、第
１３図は同径管Ｃ２Ｃの一方を絞って他方を被冠し、外
径がストレートとなる場合の使用構成を示している。

伺、本発明チューブの使用例については、管継手部分に
ついてのみ図示したが、容器本体と蓋、或いは容器本体
相互の連結と蓋例えば、カプセル輸送の場合のカプセル
相互の連結等にも使用できることは言うまでもない。

上述の如く、断面環形の中空リングチューブのリング周
方向の伸びを阻止する構成さすることによって、管ジヨ
イント部分に軸方向力が作用しても、中空リングチュー
ブは転動しなくなる。

即ち、中空リングチューブが軸方向力の作用によって転
動するということは、該チューブの内径円周長が外径円
周長まで伸張することであるが、これが伸張しない若し
くは伸張仕難い材料で阻止されるため、チューブは転動
することなく定位置に維持され、中空内へ供給された流
体圧でもって、接続すべき一方の管の外周面と他方の管
の内周面の液密性を維持するのである。

伺、管内圧が高い場合、或いは外周圧に比べ低い場合は
、チューブの押出しを阻止するための斜鍔或いは斜面壁
を設けて使用し、チューブが楔状に圧迫される構成さし
て使用することが好ましい。

以上のように本発明チューブは、管相互の連結部分にフ
ランジ、ボルト等複雑な構成としなくとも、供給される
流体充填圧によって確実堅固に管相互が連結されると共
に、軸方向力に対しては転動することなく中空リングチ
ューブの僅かな変形により順応して液密性を失なうこと
なく抵抗し、連結が外れることがない効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した中空リングチューブの一部破
断状態斜視図、第２図乃至第１０図は他の実施例の中空
リングチューブ断面形をそれぞれ示し、第１１図乃至第
１３図は使用状態例である。 １・・・・・・チューブ本体、２・・・・・・キャンパ
ス、３・・・・・・供給口、５・・・・・・針金。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 断面環形の中空リングチューブであって、リング周
   方向に伸張しない若しくは仕難い材料で一部若しくは全
   部が構成されていることを特徴とする管ジヨイント兼シ
   ール用中空リングチューブ。 ２ 伸張仕難い若しくは伸張しない材料が、中空リング
   チューブの内径がわと外径がわのいずれか一方である特
   許請求の範囲第１項記載の管ジヨイント兼シール用中空
   リングチューブ。 ３ 伸張仕難い若しくは伸張しない材料が、中空リング
   チューブの内径がわと外径がわの両方である特許請求の
   範囲第１項記載の管ジヨイント兼シール用中空リングチ
   ューブ。 ４ 中空リングチューブが、流体充填口付である特許請
   求の範囲第１項記載の管ジヨイント兼シール用中空リン
   グチューブ。