JPS5925795Y2 - フアクシミリ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、送信原稿等の紙を集積するトレイを不使用
時または運搬時等に装置本体内に収納できるようにした
ファクシミリ装置に関する。

従来のファクシミリ装置は、第１図に示すように、装置
本体１の紙載置台２に積層された送信原稿または受信紙
の紙３が、１対の紙送りローラ４により、１枚ずつ送ら
れ、レンズ５および読取り素子６等の光学系によりスリ
ット状の読取り部７から読取り走査され、電気回路部８
により信号処理される。

そして、読取り部７を通過した紙３が、１対の紙送り出
しローラ９によりトレイ１０に集積される。

とこはで、このトレイ１０は、取付金具１１により装置
本体１の適所に固定または着脱自在に固着されている。

そして、ファクシミリ装置の運搬等に際しては、トレイ
１０を装置本体１から取り出すとともに、装置本体１を
所定場所に設置し、そののちトレイ１０を再び装置本体
１に取付けている。

そのため、運搬中の取扱いが繁雑であり、設置時に煩し
い作業を要する。

また、ファクシミリ装置を長期間使用しない場合、トレ
イ１０に塵埃が付着したす、トレイ１０の形状が比較的
大きいために、ファクシミリ装置の周辺における作業の
妨け゛になったり、さらに、トレイ１０に物が当たって
損傷する恐れもある。

この考案は、前記従来の欠点に留意し、トレイを装置本
体に収納自在に装着するようにしたものであり、つぎに
この考案を、その１実施例を示した第２図以下の図面と
ともに詳細に説明する。

図において、第１図と同一記号は同一のものを示し、１
２は装置本体１の底部に形成されたトレイ収納部、１３
はトレイ収納部１２の開口部縁における両側に固着され
た２個の支持具、１４は逆り字状の支持具１３の基部、
１５は基部１４の下部に突出された支持部であり、端面
にテーパーが形成されている。

１６は支持部１５の上側の基部１４に形成された係止溝
、１７は紙送り出しローラ９により送出される紙３を集
積するトレイ、１８は断面コ字状に形成されたトレイ１
７の基体、１９は基体１８の両側から延設され並行に設
けられた１対の側杆であり、それぞれ支持具１３の基部
１４の上部と支持部１５との間に摺動自在に嵌挿され、
トレイ１７がトレイ収納部１２に対し収納自在に支持具
１３に取付けられている。

２０は両側杆１９の基部に外方に折曲されてなる係止杆
であり、トレイ１７をトレイ収納部１２から引き出した
時に支持具１３の係止溝１６に嵌入し係止する。

２１は両側杆１９の基部間に架設された固定杆、２２は
固定杆２１と基体１８との間に架設された６本のガイド
線、２３は両端が基体１８の両側板に回転自在に装着さ
れた回転軸、２４は端部が回転軸２３に嵌着され両支持
具１３のそれぞれの基部１４の上部の間隔より小さい幅
に形成された係止板、２５は回転軸２３に巻回され両端
が係止板２４および基体１８に係合されたばねであり、
係止板２４を付勢して基体１８に当接させている。

つぎに、前記実施例のトレイの収納および設置の動作に
ついて説明する。

まず、ファクシミリ装置を駆動する場合は、トレイ１７
を、第２図に示すように、係止杆２０が支持具１３の係
止溝１６の端部に当接して係止され、かつ側杆１９が支
持具１３の支持部１５のテーパーに接合して所定の角度
で吊設して設置する。

この時、係止板２４がばね２５の付勢により側杆１９お
よびガイド線２１に対し一定の角度で対位された状態と
なっている。

そして、ファクシミリ装置の駆動により、紙載置台２に
積層された紙３が、紙送りローラ４により１枚づつ読取
り走査部に送り込まれるとともに、紙送り出しローラ９
により装置本体１から送出される。

この紙３がトレイ１７のガイド線２１に摺接しながら落
下し、係止板２４に当接し、ガイド線２１と係止板２４
との間に脱落することなく集積される。

つぎに、ファクシミリ装置の運搬または不使用時にトレ
イ１７を収納する場合、トレイ１７を上方に持ち上げる
と、トレイ１７は係止杆２０を支点として回動する。

・そして、トレイ１７を水平に位置させたのち係止板２
４を押圧すると、係止板２４がばね２５の付勢力に抗し
て回転軸２３により軸転し、ガイド線２１に接合され、
この状態のままトレイ１７をトレイ収納部２１側に押圧
すると、両側杆１９が両支持具１３の基部１４の上部と
支持部１５との間に摺動しながらトレイ収納部１２内に
移動し、第３図に示すように、トレイ１７がトレイ収納
部１２内に収納される。

この時、係止板２４は両支持具１３の各基部１４のそれ
ぞれの上部の間に挿入され、また、トレイ１７は両側杆
１９が支持具１３の基部１４の上部と支持部１５により
挟持された状態で訃レイ収納部１２内に収納される。

また、トレイ１７を設置する場合は、前述の収納時の動
作を逆に行なえばよい。

すなわち、トレイ１７の基体１８を前方に引っ張ると、
両側杆１９が支持具１３の基部１４の上部と支持部１５
に摺動しながら移動し、係止杆２０が支持具１３の係止
溝１６に挿入され、係止溝１６の端部に当接された時に
トレイ１７を下降すると、トレイ１７が係止杆２０を支
点に回動し、側杆１９を支持具１３の支持部１５に当接
させることにより、トレイ１７が所定の位置に設置され
る。

以上のように、この考案のファクシミリ装置によると、
装置本体から送出される送信原稿または記録済みの受信
紙等の紙を集積するトレイと、装置本体に設けられたト
レイを収納するトレイ収納部と、トレイをトレイ収納部
に収納自在に支持する支持具を備えることにより、ファ
クシミリ装置の運搬または不使用時に、非常に簡単な操
作によリドレイを収納することができ、かつ容易に設置
することができる。

また、トレイを紙排出方向に関しほぼ直交に収納するこ
とにより、内部機構に影響を与えることなく装置収納部
に収納が可能となり、構成も簡易なもので、装置の繁雑
な運搬に際し、煩しい作業を要さず、また、トレイを塵
埃、損傷から保護することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のファクシミリ装置の簡略化した断面図、
第２図以下はこの考案のファクシミリ装置の１実施例を
示し、第２図はトレイを設置した状態の簡略化した断面
図、第３図はトレイを収納した状態の簡略化した断面図
、第４図は要部斜視図、第５図は支持具の拡大斜視図で
ある。 １・・・・・・装置本体、３・・・・・・紙、１２・・
・・・・トレイ収納部、１３・・・・・・支持具、１７
・・・・・・トレイ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装置本体の底部に、トレイを紙排出方向と略直交する方
   向に収納するトレイ収納部を形成し、前記トレイが摺動
   自在に嵌挿される支持具を前記収納部の開口部縁に固着
   すると共に、前記トレイに設けた係止杆が嵌入される係
   止溝を前記支持具に形成し、前記トレイを引出し時に前
   記係止溝と係止杆が係止することによりトレイが吊設さ
   れることを特徴とするファクシミリ装置。