JPS5925652B2 - 故紙を利用する成形用複合材料 - Google Patents
故紙を利用する成形用複合材料Info
- Publication number
- JPS5925652B2 JPS5925652B2 JP52100735A JP10073577A JPS5925652B2 JP S5925652 B2 JPS5925652 B2 JP S5925652B2 JP 52100735 A JP52100735 A JP 52100735A JP 10073577 A JP10073577 A JP 10073577A JP S5925652 B2 JPS5925652 B2 JP S5925652B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite material
- weight
- molding
- waste paper
- parts
- Prior art date
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- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は汎製品等の成形に使用することができる故紙を
利用する熱可塑性樹脂の黒色の成形用複合材料である。
利用する熱可塑性樹脂の黒色の成形用複合材料である。
従来、メルク類、木粉類の無機質、有機質の粉体及び繊
維を熱可塑性樹脂に配合した複合材は数多く開発されて
いるが、それらは物性面で向上するが比重が犬となるこ
と、コストが高くなることに欠点があった。
維を熱可塑性樹脂に配合した複合材は数多く開発されて
いるが、それらは物性面で向上するが比重が犬となるこ
と、コストが高くなることに欠点があった。
本発明は、上記の点を改良するもので、故紙をオレフィ
ン系熱可塑性樹脂(以下樹脂分という)と混合し、造粒
した成形用複合材料にパルプスラッジを約300℃で焼
成したもの(以下パルプ炭化物という)を混合し、造粒
して黒色の熱可塑性樹脂の複合材料とするものである。
ン系熱可塑性樹脂(以下樹脂分という)と混合し、造粒
した成形用複合材料にパルプスラッジを約300℃で焼
成したもの(以下パルプ炭化物という)を混合し、造粒
して黒色の熱可塑性樹脂の複合材料とするものである。
本発明による複合材料は従来品と同等の機械的強度を有
し、しかも故紙が繊維の形で存在するため、成形後の歪
、熱変形に対して抵抗力があり、比重も比較的低い等の
特徴がある。
し、しかも故紙が繊維の形で存在するため、成形後の歪
、熱変形に対して抵抗力があり、比重も比較的低い等の
特徴がある。
本発明者等は上記のような複合材料について研究を重ね
だ結果、その配合において樹脂分40〜950〜95重
量部5〜60重量係の範囲で成形に有用な複合材料が得
られることを見出した。
だ結果、その配合において樹脂分40〜950〜95重
量部5〜60重量係の範囲で成形に有用な複合材料が得
られることを見出した。
しかし、自動車内装品等に使用する場合は耐衝撃性軽量
化が重要視せられることが多く、その場合繊維分が過多
であると、耐衝撃性が悪化し、比重も大きくなる。
化が重要視せられることが多く、その場合繊維分が過多
であると、耐衝撃性が悪化し、比重も大きくなる。
その意味で複合材料としての機械的強度に強い特質を出
し、しかも樹脂の持つ有用な性質を損なうことのない配
合比としては樹脂分60〜800〜80重量部分20〜
40重量係の範囲が最適であることを知った。
し、しかも樹脂の持つ有用な性質を損なうことのない配
合比としては樹脂分60〜800〜80重量部分20〜
40重量係の範囲が最適であることを知った。
なお、上記配合物にパルプ炭化物を添加することにより
、物性を余り低下させず、黒色に着色した安価な成形複
合材料が得られることを見出した。
、物性を余り低下させず、黒色に着色した安価な成形複
合材料が得られることを見出した。
使用するパルプ炭化物の主成分はカーボンと炭化繊維で
あるので、樹脂分と繊維分の100重量部に対して3〜
20重量部の添加で充分な着色が可能であると同時に、
強度を維持することができる点に特徴がある。
あるので、樹脂分と繊維分の100重量部に対して3〜
20重量部の添加で充分な着色が可能であると同時に、
強度を維持することができる点に特徴がある。
以上のように、本発明は省資材、公害防止及び産業廃棄
物活用の観点から製紙工場廃棄物を有効に利用するもの
である。
物活用の観点から製紙工場廃棄物を有効に利用するもの
である。
即ち、故紙、パルプ炭化物の特長を生かして、樹脂との
複合的な相乗効果によってその価値を高めるものである
。
複合的な相乗効果によってその価値を高めるものである
。
従って本発明においては、樹脂の選択が重要で、成形上
均一な繊維分の分散が行われ、しかも耐衝撃性を上げる
ためには使用樹脂はフローが低く、低温脆化の良い熱可
塑性樹脂、例えば、ポリエチレン等が適当である。
均一な繊維分の分散が行われ、しかも耐衝撃性を上げる
ためには使用樹脂はフローが低く、低温脆化の良い熱可
塑性樹脂、例えば、ポリエチレン等が適当である。
まだ、複合材料を造るに当っての上記樹脂の形状は加工
機械の選択によりペレット、フィルム、パウダー等が使
用可能で、その形状を選ぶ必要はない。
機械の選択によりペレット、フィルム、パウダー等が使
用可能で、その形状を選ぶ必要はない。
又、本発明に使用する繊維分として故紙は、古新聞紙、
古雑誌等であり、 又、本発明に使用されるパルプ炭化物はパルプスラッジ
を乾燥して水分約10%としたものをさ°らにロータリ
ーキルンで温度約300℃±25°C1〜1.5時間焼
成したものでパルプの繊維は炭化するが、尚、繊維とし
て若干の強度を有しているものである。
古雑誌等であり、 又、本発明に使用されるパルプ炭化物はパルプスラッジ
を乾燥して水分約10%としたものをさ°らにロータリ
ーキルンで温度約300℃±25°C1〜1.5時間焼
成したものでパルプの繊維は炭化するが、尚、繊維とし
て若干の強度を有しているものである。
本発明による黒色の複合材料を造る工程は、先ず樹脂及
び故紙を秤量し、この配合物にパルプ炭化物を所定量添
加して混合開繊機に投入する。
び故紙を秤量し、この配合物にパルプ炭化物を所定量添
加して混合開繊機に投入する。
ここでパルプ分は開繊され、その時発生するせん断摩擦
熱のために昇温し、同時に投入された樹脂は溶融され、
開繊維と同時に混合、混練される。
熱のために昇温し、同時に投入された樹脂は溶融され、
開繊維と同時に混合、混練される。
この混線物は該ミキサー中で回転させながら急冷却する
と鱗片状となる。
と鱗片状となる。
この鱗片状混線物は押出機にかけられ、次いでペレタイ
ザーで4〜8メツシユの造粒品とするものである。
ザーで4〜8メツシユの造粒品とするものである。
以上のようにして得られた複合材料は材料コストに比し
強度の高い成形品が得られるので、その応用面は広汎で
ある。
強度の高い成形品が得られるので、その応用面は広汎で
ある。
比較例
オレフィン系熱可塑性樹脂としてポリエチレンを、繊維
分として古新聞を使用し、その配合をポリエチレン
70重量部 古新聞 30重量部 とし、これを混合開繊機(グラシングミキサ−)にかけ
開繊混練冷却して鱗片状とし、次いで押出機及びペレタ
イザーにかけて約6メツシユのペレットを造った。
分として古新聞を使用し、その配合をポリエチレン
70重量部 古新聞 30重量部 とし、これを混合開繊機(グラシングミキサ−)にかけ
開繊混練冷却して鱗片状とし、次いで押出機及びペレタ
イザーにかけて約6メツシユのペレットを造った。
このペレットを使用して射出成形機(東芝機械製、l5
−3158−V)で成形した物品の物性は次の通りであ
った。
−3158−V)で成形した物品の物性は次の通りであ
った。
引張強度 312.8kg/i
耐衝撃性 (ASTM落錘衝撃試験法)最小破壊強度
ゆ−cm50 (−20℃、500?) 曲げ強度 408.0 kg/ai 比 重 1.018 実施例 ポリエチレンと故紙の配合重量比7:3のもの100重
量部に対して、パルプスラッジを乾燥して水分10%と
したものをロータリーキルンで300℃に1時間焼成し
たパルプ炭化品を10重量部混入し、この配合物を混合
開繊機、押出機及びペレタイザーにかけ黒色のペレット
状複合材料を得た。
ゆ−cm50 (−20℃、500?) 曲げ強度 408.0 kg/ai 比 重 1.018 実施例 ポリエチレンと故紙の配合重量比7:3のもの100重
量部に対して、パルプスラッジを乾燥して水分10%と
したものをロータリーキルンで300℃に1時間焼成し
たパルプ炭化品を10重量部混入し、この配合物を混合
開繊機、押出機及びペレタイザーにかけ黒色のペレット
状複合材料を得た。
この複合材料の物性は下記の如く、比較例のものより若
干劣るが、成形性の良い複合材料であった。
干劣るが、成形性の良い複合材料であった。
引張強度 285.0 kg/Cll1耐衝撃性
(ASTM落錘衝撃試験) 最小破壊強度 ゆ−cm45 (−20℃、500/−) 曲げ強度 380.9kg/i 比 重 1.06
(ASTM落錘衝撃試験) 最小破壊強度 ゆ−cm45 (−20℃、500/−) 曲げ強度 380.9kg/i 比 重 1.06
Claims (1)
- 140〜950〜95重量部ィン系熱可塑性樹脂及び5
〜60重量係重量紙から成る配合物100重量部に対し
てパルプスラッジを約300℃で焼成した炭化物を3〜
20重量部添加、混合したことを特徴とする故紙を利用
した黒色の成形用複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52100735A JPS5925652B2 (ja) | 1977-08-23 | 1977-08-23 | 故紙を利用する成形用複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52100735A JPS5925652B2 (ja) | 1977-08-23 | 1977-08-23 | 故紙を利用する成形用複合材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5434365A JPS5434365A (en) | 1979-03-13 |
JPS5925652B2 true JPS5925652B2 (ja) | 1984-06-20 |
Family
ID=14281825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52100735A Expired JPS5925652B2 (ja) | 1977-08-23 | 1977-08-23 | 故紙を利用する成形用複合材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925652B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0456379B2 (ja) * | 1983-02-18 | 1992-09-08 | Sony Corp |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58202774A (ja) * | 1982-05-14 | 1983-11-26 | Noritake Co Ltd | サンドプラスト用の転写紙 |
JPH01254285A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-10-11 | Miike Tekkosho:Kk | ごみ焼却灰固形物及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5144178A (en) * | 1974-10-14 | 1976-04-15 | Tomoegawa Paper Co Ltd | Parupukojo oyobi * mataha seishikojono suratsujioshuzaitosuru seikeibutsuno seizohoho |
-
1977
- 1977-08-23 JP JP52100735A patent/JPS5925652B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5144178A (en) * | 1974-10-14 | 1976-04-15 | Tomoegawa Paper Co Ltd | Parupukojo oyobi * mataha seishikojono suratsujioshuzaitosuru seikeibutsuno seizohoho |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0456379B2 (ja) * | 1983-02-18 | 1992-09-08 | Sony Corp |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5434365A (en) | 1979-03-13 |
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