JPS5925631B2 - 家庭用可搬式水精製器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特に家庭で使用する可搬式の水精製器に関する
。

本発明による精製器は日常の家庭用水を精製する事を意
図し、とりわけ塩素（次亜塩素酸ナトリウム又はジャベ
ル水）の投入や、種々の有機材料の分解から発生する不
快な味をそれから取り除くものである。

この型の可搬式の水精製器は既に知られている。

公知の水精製器に於ては、水を貯蔵容器に入れ、ポンプ
により、活性炭をベースとするフィルターを通して循環
する。

ろ過された水は次に水の集合タンクに流される。

ろ過した後、この装置のフィルターは水にひたしたまま
にされる。

フィルター中に水が存在すると、微生物を増殖するのに
有利な環境を作り、微生物がろ過した水に入る事になる
。

更にこの装置はフィルターの上流と下流に水の回路を含
み、それは完全にからになるのが困難で、従ってこの装
置の後から導入される水を汚す可能性がある。

本発明はこの公知の装置の欠点を解決するものである。

本発明の他の目的は簡単な構造で、敏速且つ効果的な水
のろ過を可能にする水精製器を備えるもので、とりわけ
、飲料水の品質に影響するバクテリヤその他の微生物を
水から除去する精製器を備えるものである。

本発明は、次のものを含むノ・ウジングを備えることを
特徴とする水精製器を提供するものである。

即ち、ハウジングは回転ろ過器と、該ろ過器の横壁を通
ってろ化された水を集めるように構成された室と、出力
軸が回転ろ過器に固定された回転駆動部材及びろ過した
水を集めるように構成された上記室の底部に連通ずるろ
過水導管と、水を回転ろ過器に通すようにする装置を含
む。

遠心力によるろ過は固体懸濁粒子を液体から取払うのに
工業的に使用されてきたが、人々が随意に使用しうる家
庭用水精製には使われていない。

本発明による水精製器に於いて、遠心力によるろ過が非
常に小さいサイズの孔を有するフィルターを用いる事を
可能にし、水をバクテリアのような微生物から取除く事
が可能である。

更に、遠心力による水のろ過は非常に小さい動力の回転
、駆動装置で足り、家庭用の装置の場合非常に有利であ
る。

更に、ろ過する水を遠心分離し、排出した後、フィルタ
ーは実質上転いた状態となる。

フィルターに杷えられた微生物の増殖はもはやフィルタ
ー中では続けられない。

本発明の他の特徴と利点は以下の説明から明らかになる
であろう。

添付の図面は実施例として示されるもので、本発明の限
定を意味するものではない。

第１図の実施例に於て、家庭用可搬式水精製器は台座１
を含み、その上に精製した水をいれる水びん２が置かれ
ている。

台座１はハウジング４を担持する脚部３を載せている。

ハウジング４上には精製する水を入れる開放容器６が置
かれている。

ハウジング４はその上方に回動軸ＸＸ’ｌに回転可能に
設けられたろ過器７を含む。

このろ過器の閉塞底８はハウジング４の下方に置かれた
電気モータ１０の外軸９に固定されている。

図示の実施例では、ろ過器７は第１筒状バスケツト１１
を含み、その横壁はこの壁周囲に規則正しく配分された
垂直スロット１３を含んでいる（第３及び第４図参照）
。

このバスケット１１に、第１図に示すように第２バスケ
ツト１４（第２及び第４図参照）が嵌装され、その横壁
は水平溝１６を含んでいる。

この第２バスケツトはその開放底１８の反対側に、容器
６の中に入れられたろ過すべき水を導入するための中央
孔２０を有する壁１９を含む。

この壁１９は更に壁に平行に延長する舌状片１２を含み
、舌状片と壁の間には空間ｇが形成される。

この空間免に粗い前フィルターを構成する織られていな
い合成繊維の２枚のシートまたは層１７ａ、１７ａ’の
間に挿入された１％重量部の銀の満たされた活性炭の粒
子を含んだ好ましくは３枚のろ紙１７６を含むろ過部材
が収容されている。

第２バスケツトの壁の外面には、機械的支持を構成する
ポリアミド織り物上に形成されたアクリルニトリルとポ
リ塩化ビニルの層１７ｃで構成されたろ過膜が固定され
ている。

層１７ａ、１７ｂ、及び１７ｃによりフィルター１７が
構成される。

固定はポリアミド織り物を領域１４ｆ及び１４ｆ′でバ
スケット１４の構成材料に熱溶接する事で得られる。

糊糸１５ 、１５’が次にこれら溶接領域の上に置かれ
る。

二つの壁は嵌合により組立てられる。

糊糸１５″が第１バスケツト１１の底と第二バスケット
１４の自由縁の間に置かれる。

更に、バスケット１１の上端は第２バスケツト１４の上
端に設けられたつば２４に形成された開口２３によって
保持される固定爪２２を含む。

固定爪２２と開口２３は糊糸１５“の乾燥する時間中、
第１バスケツト１１を第２バスケツト１４に機械的に固
定する。

第１図に示す如く、二つのバスケット１１と１４により
構成されたろ過器７は、ノ・ウジング４の側壁により囲
まれた環状空室２５により囲まれて、ろ渦層１７ａ 、
１７ｂ 、１７ｃを通ってろ過された水を集める事がで
きる。

この環状空室２５の底部２６は、精製水を集める水びん
２にむけて真直にハウジングの外に開口している垂直導
管２８にろ過した水を流す周囲溝２７を含んでいる。

ろ過する水の容器６は・・ウジングの上端４ａに置かれ
、容器６の底２９はろ過した水を集める空室２５の上部
を閉塞する。

容器６の底２９はろ過器７の水導入口２０に向けて設置
された中央排水孔３０を含む。

この排水孔３０は、第１図に示す如く、装置が休止して
いる時に、この孔３０を閉塞する弁３１を含む。

この弁３１はろ過器７がモータ１０により回動される時
、自動的な開口を可能にする装置に連結している。

この装置はろ過器の内側に、３３でその一端を第一ろ過
バスケット１１の底８の軸方向突起３４に枢着した、ウ
ェイトを構成する腕３２を含んでいる。

腕３２の自由端は装置が第１図に示すように非作動状態
の時、バスケット１１の底に向っている。

突起３４に近接した腕３２の端部は、バスケット１１０
回動によって起る遠心力の作用でこの腕３２が水平位置
にもたらされた時、弁３１を上昇させるカム３４を含ん
でいる（第５図参照）。

装置を片づける場合、空の容器６は第６図に示す如く、
ハウジング４上で反転され、カバーとして用いられる。

次に、ここに記述した水精製器の作用を詳細に説明する
。

水精製器を最初に使用する時、ろ過器７をモータ軸９に
固定する。

・・ウジフグ４上にろ過する水を入れた容器６を設置す
る。

この位置で、腕３２はカム３５を第１図に示す位置にあ
り、弁３１は容器６の孔３０を閉じる。

次にモータ１０を始動させる。

ろ過器７は２０００及び３０００ ｒｐｍの間の速度で
回転される。

遠心力の作用で、腕３２は第５図に示すような水平位置
にもたらされ、カム３５はバルブ３１を上昇さセる。

従って、水はろ過器７に流入する。

遠心力の作； 用で、水は層１７ａ、１７ｂ、１７ｃを
連続して通過する事により、フィルター１７でろ化され
る。

層１７ａは水に保持された粗粒子を排除する予備フィル
ターを構成し、層１７ａ′が層１７ｂのろ紙から分離さ
れうる活性炭粒子を保持するように、なっている。

３枚のろ紙からなる層１７ｂに含まれる活性炭は水から
塩素物及び分解有機物に起因する不快な味を取り去る。

公的水道管から供給される水を使用する時の家庭用水の
使用には、層１７Ｃの極微孔の平均寸法は０．４５ミク
ロンとさ１ れる。

川や湖の水を直接使用したい時は、これらの水に見出さ
れる全ての微生物を止めるのに０，２２ミクロン程度の
極少径の孔を使用する事が必要である。

、 ろ過した水はろ過器７周囲の環状空室に集められ
、次に導管２８を介して、水びん２に流入する。

水の全体がろ過された時、フィルター１７は事実上もは
や水を含まない。

従って、ろ過膜１７ｃに含まれていたバクテリアや微生
物は事実上乾い□ た媒体内にいる事になり、その増殖
には適さないものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による精製器の実施例の縦断面図、第２
図は遠心容器のバスケットの斜視図、第３図はこの容器
の他のバスケットの斜視図、第４図は容器のろ退壁部分
の拡大断面図、第５図は作動状態に於ける本発明の精製
器の上部の縦断面図、第６図はろ化する水の容器が゛カ
バー“位置にある時の、第５図と同様の図である。 ； １：台座、２：水びん、４：ハウジング、６：精
製する水を入れる容器、７：（回転）ろ過器、１０：電
気モータ（回転駆動装置）、１７：フィルター、１７ａ
：粗い前フィルター、１７ｂ：活性炭入りペーパーシー
ト、１７ｃ：ろ過膜、２５：ろ過水を集める室、２８：
ろ過水通路、３１；弁（水をろ過器に適す装置）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 精製すべき水を入れる容器と、フィルターと、精製
   すべき水を該フィルターに通す装置と、精製した水を集
   めるびんとを含む家庭用可搬式水精製器に於て： 回転自在に取り付けられた回転ろ過器と；該ろ過器の横
   壁を通ってろ過された水を集めるため当該ろ過器のまわ
   りに設けられた室と；出力軸が回転ろ過器に固定された
   回転駆動装置と、ろ過した水を集めるように構成された
   上記室の底部に連通ずるろ過水通路と；上記容器内の水
   を回転ろ過器に通すようにする装置と；含むハウジング
   を備えていることを特徴とする家庭用可搬式水精製器。 ２、特許請求の範囲第１項記載の水精製器に於いて、ろ
   過器の側壁により担持されたフィルターがフィルターを
   通る水の通行方向に於いて順に、粗い前フィルターと、
   少くとも一つの活性炭層と、その孔径が精製されるべき
   水に含まれるバクテリアを排除するように選択された外
   側ろ過膜とを含むことを特徴とする水精製器。 ３ 特許請求の範囲第２項記載の水精製器に於いて、活
   性炭層が活性炭を含んだ紙によって構成されていること
   を特徴とする水精製器。 ４ 特許請求の範囲第２項記載の水精製器に於いて、ろ
   過膜がその平均直径０．４５ミクロン程度の孔を有して
   いることを特徴とする水精製器。 ５ 特許請求の範囲第２項記載の水精製器に於いて、ろ
   過膜がその平均直径０．２２ミクロン程度の孔を有して
   いることを特徴とする水精製器。 ６ 特許請求の範囲第４項記載の水精製器に於いて、ろ
   過膜がポリアミドの織布上に形成されたアクリルニトリ
   ルとポリ塩化ビニルの共重合体で構成されていることを
   特徴とする水精製器。 ７ 特許請求の範囲第１項から第６項までのいずれかに
   記載の水精製器に於いて、ろ過器が多孔性横壁を含む第
   １バスケツトを含み、その中に同じく多孔性で、フィル
   ターを担持している横壁を含む第２バスケツトを嵌装し
   たことを特徴とする水精製器。 ８ 特許請求の範囲第１項記載の水精製機に於いて、ろ
   化すべき水を入れる容器がハウジングの上端に着脱自在
   に置かれ、この容器の底が水をろ過し集積する室の上部
   を閉塞することを特徴とする水精製器。 ９ 特許請求の範囲第１項に記載の水精製器に於いて、
   ろ過すべき水を入れる容器の底が、ろ過器の中央水入口
   に整合、して置かれた排水孔を含み、該排水孔は精製器
   が非作動状態の時、この孔を閉塞する弁を有し、この弁
   は回転ろ過器が回転する時当該弁を開（装置に連動して
   いることを特徴とする水精製器。 １０ 特許請求の範囲第９項記載の水精製器に於いて、
   該装置がろ過器の内側に、一端をろ過器の底の軸方向突
   起に枢着した腕を含み、腕の自由端は精製器が非作動状
   態の時、バスケットの底に向けられ、枢着点に近接する
   腕の他端に、回転ろ過器の回動による遠心力の作用で腕
   が水平位置になった時、弁を上げるようにするカムを含
   んでいることを特徴とする水精製器。