JP5846807B2 - 浄水器 - Google Patents
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当該特許文献1のポット型浄水器100では、原水容器30及び浄化処理部50が、浄水容器70の内部に一体に設けられている。
また、浄水容器70は、原水容器30及び浄化処理部50と一体に設けられているため、浄水容器70を移動させる際に、浄水容器70、原水容器30、及び浄化処理部50のすべてを一体として移動させねばならず、使用者にとって使い勝手が悪い場合があるという問題があった。
原水を貯留可能な原水容器と、当該原水容器から導かれる原水を浄化する浄化処理部と、当該浄化処理部から供給される浄水を貯留する浄水容器とを有する浄水器であって、
前記原水容器、前記浄化処理部、及び前記浄水容器を装着自在な浄水器支持体が設けられ、
前記原水容器、前記浄化処理部、及び前記浄水容器が独立に前記浄水器支持体に装着されている装着姿勢で、前記原水容器から供給される原水を前記浄化処理部にて浄化し、前記浄水容器に浄水として貯留可能に構成され、
前記浄水容器が、前記浄水器支持体から独立に着脱可能に構成され、
前記浄水容器が、浄水を貯留する浄水容器本体と、当該浄水容器本体の上部の開口を封止する蓋部材と、前記浄水容器本体のハンドルのカバー部材とに分解可能に構成され、
前記蓋部材には、前記浄化処理部にて浄化された浄水を受け入れる浄水受入口が設けられると共に、当該浄水受入口を閉止状態と開放状態とに切り替える開閉部材が設けられ、
前記開閉部材は、前記閉止状態において、前記蓋部材から前記浄化処理部の側へ突出する突起部を有し、当該突起部は、前記開閉部材が前記開放状態にあるときに、前記蓋部材から前記浄化処理部の側とは反対側へ引退するように構成され、
前記浄水器支持体に前記浄化処理部が装着され、且つ、前記開閉部材が閉止状態にあり前記突起部が前記浄水容器の前記蓋部材の上面より前記浄化処理部の側へ突出している状態において、前記突起部は、前記浄水容器が前記浄水器支持体に装着されるに伴って、前記浄化処理部に当接して、前記浄水容器の前記浄水器支持体への装着が禁止される点にある。
さらに、浄水容器は、浄水器支持体から独立に着脱可能に構成されているので、使用者
は、浄水を利用すべく、浄水容器を移動させる際、原水容器及び浄化処理部とは別に、浄水容器のみを移動させることができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
また、 上記特徴構成によれば、浄水容器は、蓋部材、カバー部材、及び浄水容器本体に、分解して洗浄することができるので、部材間の隙間まで洗浄して、雑菌の繁殖を効果的に抑制することができる。
また、分解することにより、食器洗浄器に入れて洗浄し易くなるため、浄水容器の洗浄に伴う使用者の手間を軽減することができる。
一方、蓋部材、カバー部材、および浄水容器本体を一体化した状態で、浄水を清潔に保てる。
また、本願の浄水器において、原水の浄化を実行する場合に、浄水容器の浄水受入口が閉止状態で、浄水器支持体に装着されると、浄化処理部から供給される浄水が、浄水容器に受け入れられず、外部に漏洩してしまう。このため、原水の浄化を実行する場合、浄水容器は浄水を確実に受け入れるべく、その浄水受入口を開放状態にする必要がある。
上記特徴構成によれば、浄水容器は、浄水受入口が閉止状態にある場合には、浄水器支持体への装着を禁止して、原水の浄化を実行する場合に、浄水が外部に漏洩することを防止するように構成されている。
説明を加えると、浄水受入口には、浄水受入口を閉止状態と開放状態とに切り替える開閉部材が設けられており、当該開閉部材には、その閉止状態において、蓋部材から浄化処理部の側へ突出する突起部を有し、当該突起部が、開閉部材の開放状態において、蓋部材から浄化処理部の側とは反対側へ引退するように構成されている。
そして、浄水器支持体に浄化処理部が装着され、且つ、開閉部材が閉止状態にあり突起部が浄水容器の蓋部材の上面より浄化処理部の側へ突出している状態において、突起部は、浄水容器が浄水器支持体に装着されるに伴って、浄化処理部に当接して、浄水容器の浄水器支持体への装着が禁止されることとなる。
これにより、使用者が、浄水受入口が閉止状態となっている状態で、浄水容器を浄水器支持体に装着することを防止できる。これにより、原水の浄化を実行する場合に、浄水が浄水容器に受け入れられず、外部に漏洩することを適切に防止することができる。
以下では、浄水器100の全体構成を説明した後、原水容器30、浄化処理部50、及び浄水容器70の夫々について、説明を加える。
浄水器100は、原水容器30、浄化処理部50、及び浄水容器70の夫々が、原水の通流方向(図1、2で、矢印Yの矢示方向)を鉛直方向に沿わせる状態で、上方側から記載順に、浄水器支持体10に装着される装着姿勢となるように構成されている。
浄水器支持体10は、図1、2に示すように、テーブル(図示せず)等に載置可能な底部11と、当該底部11の側方から鉛直方向で上方(図1、2で矢印Yの矢示方向と反対方向)に延びる一対の側方支持体12とから構成されている。
一対の側方支持体12には、一対の側方支持体12に挟まれる状態で、鉛直方向で側方支持体12の略中央部位に、複数の螺子13にて、浄化処理部50が螺設されている。これにより、浄化処理部50が浄水器支持体10に装着される装着姿勢(図1、2に示す姿勢)となる。
原水容器30は、浄化処理部50が浄水器支持体10に装着されている装着姿勢において、一対の側方支持体12に挟まれる状態で、上方から下方(図1、2で矢印Yの矢示方向)へ移動して、浄化処理部50の浄化処理部本体51の上端部51aに載置されて、非装着姿勢(図1に示す姿勢)から装着姿勢(図2に示す姿勢)へと姿勢変更する。
一方、浄水容器70は、浄化処理部50が浄水器支持体10に装着されている装着姿勢において、一対の側方支持体12に挟まれる状態で、一対の側方支持体12の対向方向に直交する方向(図1で矢印Xに沿う方向)に移動して、非装着姿勢(図1に示す姿勢)から、浄化処理部50の下方で浄水器支持体10の底部11に載置される装着姿勢(図2に示す姿勢)へ姿勢変更する。
以上の如く、原水容器30及び浄水容器70は、浄水器支持体10に対して着脱自在に構成される。
そして、原水容器30、浄化処理部50、及び浄水容器70の夫々は、浄水器支持体10に装着される装着姿勢(図2に示す姿勢)において、原水容器30に貯留される原水を、自重によりその下方に位置する浄化処理部50に導いて浄化し、浄化された浄水を浄水容器70に貯留可能に構成されている。
原水容器30は、浄水器支持体10から取り外して移動可能であり、浄水器支持体10から取り外して移動している非装着姿勢(図3に示す姿勢)においては、その内部に原水を貯留した状態を維持できながらも、浄水器支持体10への装着姿勢においては、浄化処理部50に原水を供給可能としている点を特徴としている。以下、この特徴に係る構成について、詳細に説明する。
原水容器30は、図3に示すように、原水を貯留する原水容器本体31と、当該原水容器本体31の上方の開口32に設けられる原水容器蓋33と、原水容器本体31の下方から原水を流出する原水流出口34とを備えている。
原水容器蓋33には、原水流入口35が設けられると共に、当該原水流入口35を開放状態又は閉止状態とする原水流入口蓋36が設けられている。
原水流出口34には、原水容器30の下面から下方側(図3で矢印Yの矢示方向の先端側)に突出して、原水をその通流方向(図3で矢印Yの矢示方向)に案内する筒状突出部38が設けられている。
当該筒状連結部42は、浄化処理部50に装着される浄水カートリッジ200と連結可能に構成されている。当該連結状態が維持されている状態では、原水容器30から供給される原水は、確実に浄化処理部50の浄水カートリッジ200に導かれることとなる。
原水容器30は、その下面から下方側(図3で矢印Yの矢示方向で先端側)に延びて自身を支持する一対の脚状体43を備えている。一方、浄化処理部50の上面には、原水容器30及び浄化処理部50が浄水器支持体10に装着されている装着姿勢において、脚状体43の外面に沿う形状の案内部材54が設けられている。
当該案内部材54は、浄化処理部50が浄水器支持体10に装着されている装着姿勢(図3に示す姿勢)において、原水容器30が非装着姿勢(図3に示す姿勢)から装着姿勢に姿勢変更するときに、脚状体43を案内する形態で、浄化処理部50に対し原水容器30を案内する。
これにより、原水容器30は、原水容器30の原水流出口34と浄化処理部50に装着される浄水カートリッジ200の原水受入口117とが芯出しされている状態に、位置決めされる。
このように、原水容器30が脚状体43により支持されている状態で、原水容器30の筒状突出部38の下端部38aは、脚状体43の下端部よりも上方側に位置している。
これにより、原水容器30の筒状突出部38の下端部38aは、原水容器30が脚状体43により支持されている状態において、テーブル等に当接することはなく、テーブル等に存在する場合のある雑菌の付着が防止される。
浄化処理部50は、図1、2に示すように、浄水カートリッジ200を装着可能に構成されている。
浄化処理部50は、図1、2に示すように、主には、浄水器支持体10に螺設される浄化処理部本体51と、当該浄化処理部本体51の内部に配設されて、浄水カートリッジ200を支持する浄水カートリッジ支持部材52とから構成されている。
本発明においては、浄水容器70は、浄水器支持体10から独立に装着及び取り外しが可能に構成されており、その装着姿勢において、浄化処理部50にて浄化された浄水が、その内部に適切に導かれるように構成されている点を特徴としている。
以下、図1、4、5、6に基づいて、その構成を説明する。
浄水容器70は、図4に示すように、浄水を貯留する浄水容器本体71と、当該浄水容器本体71の上部の開口を封止する蓋部材72と、浄水容器本体71のハンドル73に設けられるカバー部材74とから構成されており、これらは互いに分離可能に構成されている。
蓋部材72には、図5に示すように、浄化処理部50にて浄化された浄水を受け入れる浄水受入口75が設けられると共に、当該浄水受入口75を閉止する閉止状態(図5(b)に示す状態)と、浄水受入口75を開放する開放状態(図5(a)に示す状態)とに切り替える開閉部材78が設けられる。
説明を加えると、開閉部材78は、蓋部材72に設けられた回転軸76を回転中心として回転する形態で、浄水受入口75の上方位置(図5(b)に示す位置)に位置して、浄水受入口75を閉止する閉止状態と、浄水受入口75の上方位置から外れたハンドル73側の位置(図5(a)に示す位置)に位置して、浄水受入口75を開放する開放状態とを切り替え可能に構成されている。
さらに、当該開閉部材78は、図5(b)、6(b)に示すように、閉止状態において、蓋部材72から浄化処理部50の側(図5(b)、6(b)で矢印Yの矢示方向と反対側)へ突出する突起部77を有している。当該突起部77は、開閉部材78が開放状態にあるときに、蓋部材72から浄化処理部50の側とは反対側(図5(a)、6(a)で矢印Yの矢示方向)へ引退するように構成されている。
尚、当該突起部77は、図6(b)に示すように、開閉部材78が閉止状態で、且つ、浄化処理部50が浄水器支持体10への装着姿勢にある場合に、浄水容器70を浄水器支持体10の底部11に載置すると、上下方向(図6(b)で矢印Yに沿う方向)で、浄化処理部50の下方部位53よりも、上方側に位置する。
一方、突起部77は、図6(a)に示すように、開閉部材78が開放状態では、蓋部材72から浄化処理部50の側とは反対側へ引退するため、浄化処理部50の下方部位53に当接することはない。これにより、浄水容器70は、開閉部材78が閉止状態では、非装着姿勢から装着姿勢に移行可能となる。
11 :底部
30 :原水容器
34 :原水流出口
38 :筒状突出部
38a :筒状突出部の下端部
43 :脚状体
50 :浄化処理部
54 :案内部材
70 :浄水容器
71 :浄水容器本体
72 :蓋部材
73 :ハンドル
74 :カバー部材
75 :浄水受入口
77 :突起部
78 :開閉部材
100 :浄水器
200 :浄水カートリッジ
Y :原水の通流方向
Claims (2)
- 原水を貯留可能な原水容器と、当該原水容器から導かれる原水を浄化する浄化処理部と、当該浄化処理部から供給される浄水を貯留する浄水容器とを有する浄水器であって、
前記原水容器、前記浄化処理部、及び前記浄水容器を装着自在な浄水器支持体が設けられ、
前記原水容器、前記浄化処理部、及び前記浄水容器が独立に前記浄水器支持体に装着されている装着姿勢で、前記原水容器から供給される原水を前記浄化処理部にて浄化し、前記浄水容器に浄水として貯留可能に構成され、
前記浄水容器が、前記浄水器支持体から独立に着脱可能に構成され、
前記浄水容器が、浄水を貯留する浄水容器本体と、当該浄水容器本体の上部の開口を封止する蓋部材と、前記浄水容器本体のハンドルのカバー部材とに分解可能に構成され、
前記蓋部材には、前記浄化処理部にて浄化された浄水を受け入れる浄水受入口が設けられると共に、当該浄水受入口を閉止状態と開放状態とに切り替える開閉部材が設けられ、
前記開閉部材は、前記閉止状態において、前記蓋部材から前記浄化処理部の側へ突出する突起部を有し、当該突起部は、前記開閉部材が前記開放状態にあるときに、前記蓋部材から前記浄化処理部の側とは反対側へ引退するように構成され、
前記浄水器支持体に前記浄化処理部が装着され、且つ、前記開閉部材が前記閉止状態にあり前記突起部が前記浄水容器の前記蓋部材の上面より前記浄化処理部の側へ突出している状態において、前記突起部は、前記浄水容器が前記浄水器支持体に装着されるに伴って、前記浄化処理部に当接して、前記浄水容器の前記浄水器支持体への装着が禁止される浄水器。 - 前記原水容器は、前記浄水器支持体から独立に着脱可能に構成されている請求項1に記載の浄水器。
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