JPS5925618B2 - 排ガス中の窒素酸化物低減法 - Google Patents

排ガス中の窒素酸化物低減法

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JPS5925618B2
JPS5925618B2 JP53141848A JP14184878A JPS5925618B2 JP S5925618 B2 JPS5925618 B2 JP S5925618B2 JP 53141848 A JP53141848 A JP 53141848A JP 14184878 A JP14184878 A JP 14184878A JP S5925618 B2 JPS5925618 B2 JP S5925618B2
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JP
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exhaust gas
combustion
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gas
coal
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JP53141848A
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喜久男 徳永
信明 村上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 ボイラ等の燃焼排ガス中の窒素酸化物(NOx)の低減
法としては周知の様に大別して、(1)燃焼法の改善に
よる低減法、(2)炉内高温脱硝法、(3)乾式触媒脱
硝法、(4)湿式吸収処理法等の方法が現在各方面で開
発研究中であるが、いずれの方法も経済性、脱硝性能、
運転安定性等の点で問題ないとは云えない。
本発明は上記分類に従えば、(1)燃焼法の改善と、(
2)炉内高温脱硝法との組合わせに属し、簡便かつ効果
的に、しかも燃料以外に特別な脱硝剤を必要とせずに排
ガス中のNOx を高度に低減する方法を提供するもの
である。
本発明者らはより高度な脱硝法の研究を鋭意進める中で
、酸素不足状態下に於ける石炭の熱分解ガスには、C−
H化合物、C01H2等の可燃性ガスとともに少量のN
H3が存在する事を確認し、これ等のガスを分離してボ
イラに投入する事によって燃焼方法の改善と炉内高温脱
硝法との組合わせが可能な事を見出し本発明に至った。
即ち、本発明は、熱分解によりC−H化合物とアンモニ
アを発生する石炭系、石油系、及びガス系の燃料を使用
する燃焼装置において、該燃料の一部を別置した燃焼器
にて空気不足の状態でガス化し、含有するアンモニアを
水洗分離除去した後の前記ガスを前記燃焼装置の主燃焼
排ガスに添加し、その後流に酸素濃度が0.5体積パー
セント以下になるよう少量の燃焼排ガス及び/又は空気
を添加後、次に未燃分を消去するに十分な空気を添加す
る事によって排ガス中のNOを低下させ、かつ分離した
アンモニア含有洗浄水を更にその後流に噴霧添加する事
により、排ガス中のNoを高度に低減する事を特徴とす
る燃焼排カス中の窒素酸化物低減法である。
以下本発明の具体的実施例を示すフローシートである第
1図をもとに説明する。
第1図において1は通常の発電用ないし蒸気発生用ボイ
ラであり、火炉1c、熱交換器1g。
1h、空気予熱器2、及び煙突3、燃焼排ガス循環ファ
ン6を有し、1aは燃焼用空気、1bは燃料の供給ライ
ン、11は主焼料の5〜20%の石炭の熱分解ガス化燃
料を投入するライン1d。
1eは燃焼排ガス及び空気1fは石炭の熱分解ガス水洗
液を投入するライン、1j、1にはライン11より投入
する石炭の熱分解ガス化燃料を調節するバルブである。
又4は石炭の熱分解ガス化炉であり、4aは空気の供給
ライン、4cは石炭の供給ライン、4b、4dは石炭の
熱分解残渣を排出するライン、4eは石炭の熱分解ガス
排出するラインである。
そして5は4eより供給される石炭の熱分解ガス水洗器
であり、分解ガス洗浄水溜5a、循環水ポンプ5g、循
環水噴霧器5eを有し、5bは洗浄水の循環及びボイラ
への供給ライン、5c、5hはその流量を調節するバル
ブ、5dは洗浄水の補給ライン、5fは水洗後の石炭の
熱分解ガス化燃料をボイラへ供給するラインである。
火炉1cに於て発生する窒素酸化物(NOx、NOを主
成分とし少量のN02を含む)は大気汚染公害、特に光
化学スモッグの元凶的物質であり、煙突3より大気中へ
放出される前に何らかの方法で無公害化除去する必要が
ある。
本発明ではまず、火炉1cでの主燃焼後排ガス中の残存
酸素(通常1〜2体積パーセント)に対し燃料過剰とな
る様、ライン11より水洗後の石炭の熱分解ガス化燃料
を投入して排ガス中のNOxをN2或はHCN、NH3
等に転換する。
ここで水洗後の石炭の熱分解ガス化燃料とは、石炭の熱
分解ガス化炉4に於て酸素不足の状態で熱分解ガス化し
、このガスを石炭の熱分解ガス水洗器5に導入して水溶
性ガス(例えばNH3など)を除去したガスであり、C
−H化合物、CO,N2等可燃性物質を含んでいる。
こうして火炉1Cで発生したNOxの80〜95%はN
2、HCN。
NH3等に転換される訳であるが、この状態での排ガス
は相当量のC01C−H化合物等の未燃分を含んでおり
、これ等を完全燃焼消去するために成る程度高温域(9
00℃以上)で、残留酸素濃度が少なくとも0.5〜2
体積パーセント以上になる様に更に酸素を投入する必要
がある。
しかしこの様な通常の酸素投入ではHCN、NH3等の
窒素化合物が再びNOx に転換し、総合的な脱硝率は
たかだか40〜50%になってしまう不都合がある。
そこでまず通常の酸素投入の前、900〜1300°C
の高温度域の排ガスに空気あるいは燃焼排ガス(通常酸
素含有量:1〜3体積パーセント)をライン1dより微
少量(全排ガス中の酸素濃度として0.5体積パーセン
ト以下)投入しまだ燃料過剰の状態での少量の酸素添加
効果によって、HCN、NH3の大部分をN2に転換す
る。
これは一度に0.5体積パーセント以上の酸素を投入す
ると、第3図の実験結果からも判る様にNH3、HCN
がNOx に転換してしまい総合的脱硝率が低下してし
まうためである。
この様にしてNH3、HCNを分解した後その後流に空
気を、未燃分は消去しかつ残存酸素濃度二〇、5〜3.
0体積パーセントになる様にライン1eより投入する。
この様にして燃焼方法の改善により総合脱硝率は70〜
75%に向上したが排ガス中の窒素酸化物を極力抑制し
ようと云う要望に対しては未だ不充分であった。
そこでその後流900〜1000℃の温度域に石炭の熱
分解ガス水洗液をライン1fより投入する。
酸素不足気味での石炭の熱分解ガスはC01C−H化合
物、N2 とともに100〜l100OppのNH3
を含んでおり、これを水洗する事によってNH3を水洗
液に溶解させ、この水洗液をライン1fより投入すれば
酸素存在下(体積パーセントで05〜3%)でのNH3
の脱硝反応により、更に高度なNOx の低減が可能と
なる。
又この間の脱硝メカニズムは従来の燃焼方法の改善と炉
内高温脱硝法との組合せ(特願昭53−45123 )
工程中での脱硝メカニズムと同様な事が考えられるが、
工程順にその化学反応を箇条書すると次の如くとなる。
イ、燃焼方法の改善 (i)C−H化合物の添加 NOx+C−H→N)T、
、 HCN、 NOなど (11)少量の酸素添加 NH3、HCN+02→N2
、HO,C02など (Ill)多量の酸素添加 C−H,CO,B、→CO
2、N20など 口、炉内高温脱硝 6V) NH3の添加 NO十NH3+02→N2、
N20など 第1図で6は燃焼排ガス循環ファン、1j。
1にはライン11より投入する石炭の熱分解ガス化燃料
を調節するバルブ、1dは燃焼排ガスを炉内へ供給する
ライン、1eは残留未燃分を消去する空気の投入ライン
、1fは石炭の熱分解ガス水洗液を残存NOに対して0
.5〜3倍モルのNH3量となる様に投入するラインで
ある。
NOx未燃分を除去され清浄となった排ガスは炉を出た
後、空気予熱器2、煙突3を経て大気中に放出される。
この様な方法、即ち燃焼方法の改善と炉内高温アンモニ
ア添加脱硝法の組合わせに石炭の熱分解ガスを用いた本
発明の方法は、従来のプロパンとアンモニアガスを用い
た組合わせ方法の脱硝率:85〜96%に対して82〜
94%と何ら遜色なく、石炭等の燃料のみを利用した脱
硝法としての利点を有し、工業的にも簡便かつ低コスト
の高度脱硝法として有用である。
又本発明の方法は石炭に限らず熱分解でC−H化合物と
NH3を発生する燃料(例えば、石油系及びガス系燃料
)ならば何でも応用できる。
そして対象装置としては一般的な燃焼装置、例えば重油
及びガス等の燃焼装置、ゴミ焼却装置、パルプ回収ボイ
ラ等にも同様に有効に適用できる事は云うまでもない。
次に本発明方法の実験例を示す。
実験例 第2図に示す様な試験炉(煙道内径:80CrIL排ガ
ス量: 100 oNm/Hr )を用いて試験を行っ
た。
第2図で101は燃料用C重油、10また燃焼用空気の
供給ライン、103は燃焼用火炉であり、104は石炭
の熱分解ガス化燃料105は燃焼排ガス(通常酸素含有
量:1〜3体積パーセント)又は空気、106は空気、
107は石炭の熱分解ガス水洗液(アンモニア含有)の
供給ライン、108は煙道、109は煙突である。
又112は石炭の熱分解器であり、111は電気炉、1
10は空気の供給ラインであり、113は石炭の熱分解
ガスを石炭の熱分解ガス水洗器114へ導入するライン
である。
石炭の熱分解ガス水洗器114に於いて、114aは洗
浄水溜、114cは洗浄水の排出ポンプであり、114
bは洗浄水の補給、114dは洗浄後の石炭の熱分解ガ
ス化燃料を排出するラインである。
そして104a、115aはライン104より投入する
石炭の熱分解ガス化燃料の流量を調節するバルブ、ライ
ン115は過剰な石炭の熱分解ガス化燃料を火炉103
に投入するラインである。
排ガス計測は煙道108の点で行い、全ての実験に於て
この点での残留酸素濃度を3. OVo1%になる様に
設定した。
又火炉103に於ける主燃焼後の酸素濃度は1、OVo
1%、ライン104よりの石炭熱分解ガス化燃料の供給
量は燃焼熱量基準でライン101,115よりの主燃料
供給量の10%とした。
ライン104.105.106.107より何ら供給を
行わない場合、即ち主燃焼のみの場合のNOx値は15
0ppmであり、ライン104、よりプロパン、ライン
105より少量の空気(全排ガス中の酸素濃度にして0
.01〜0.5Vo1%)、ライン106より多量の空
気、ライン107よりアンモニアガスをNH3/NOX
モル比=2で供給した場合の脱硝率は96%であった。
次にこれ等ライン105,106よりの供給とあわせ、
本発明の主眼点であるライン104よりの石炭の熱分解
ガス化燃料、ライン107よりの石炭の熱分解ガス水洗
液を投入した場合の試験結果を第3図に示す。
なおライン104 、105 、106,107よりの
供給点での排ガス温度はそれぞれ1300℃、1100
℃、1000℃、950℃であり、いずれの場合も点1
08に於て、C−H化合物、CO,NH3等の未燃分は
認められなかった。
又石炭の熱分解器112での熱分解温度は800〜12
00℃の温度範囲であった。
第3図に於てA’ 、 B’はライン104よりプロパ
ンガスを、ライン107よりアンモニアガスを投入した
場合でA′がNH3/NOxモル比−1,0、B′がN
H3/NOxモル比−2,0での試験結果である。
又A、Bはライン104より石炭の熱分解ガス化燃料を
、ライン107より石炭の熱分解ガス水洗液を投入した
場合でAがNH3/NOXモル比=1.0、By:J″
−NH3/NOxモル比−2,0での結果である。
この様に石炭の熱分解ガスを用いた燃焼方法の改善と炉
内高温脱硝法との組合わせによる脱硝法は効果的であり
、プロパン、アンモニアガスを用いた場合に対してさほ
どの遜色もなく、高い脱硝率が得られ、燃料以外の脱硝
剤を必要とせず工業的にも有用な方法である事が判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一具体的実施例を示すフローシート。 第2図は本発明の有用性を示す実験装置のフローシート
。 第3図は第2図の装置を用いて得られた実験結果例。 1・・・・・・ボイラ、4・・・・・・熱分解ガス化炉
、5・・・・・・熱分解ガス水洗器、103・・・・・
・燃焼用火炉、112・・・・・・熱分解器、114・
・・・・・熱分解ガス水洗器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱分解によりC−H化合物とアンモニアを発生する
    石炭系、石油系及びカス系の燃料を使用する燃焼装置に
    おいて、該燃料の一部を別置した燃焼器にて空気不足の
    状態でガス化し、含有するアンモニアを水洗分離除去し
    た後の前記ガスを前記燃焼装置の主燃焼排カスに添加し
    、その後流に酸素濃度が05体積パーセント以下になる
    よう少量の燃焼排ガスおよび/又は空気を添加後、次に
    未燃分を消去するに十分な空気を添加する事によって排
    ガス中のNOを低下させ、かつ分離したアンモニア含有
    洗浄水を更にその後流に噴霧添加する事により、排ガス
    中のNOを高度に低減する事を特徴とする、燃焼排ガス
    中の窒素酸化物低減法。
JP53141848A 1978-11-17 1978-11-17 排ガス中の窒素酸化物低減法 Expired JPS5925618B2 (ja)

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JPS61121504U (ja) * 1985-01-17 1986-07-31
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