JPS5925594Y2 - スポツト溶接装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスポット溶接装置に関し、その目的は、スポッ
ト溶接位置の制御を昇降運動に連動して行い、専用の駆
動装置の削減によるコストダウンを図ったことである。

従来、工作物の形状に沿ってスポット溶接する装置にお
いて、スポット溶接ガンを昇降運動と揺動運動させるも
のでは第１図に示すようにそれぞれ運動作用を行うため
の専用の駆動装置を有していた。

すなわち、基台１上にガイドロッド３による案内で昇降
で昇降動可能なテーブル２を設け、昇降用シリンダ装置
４によって昇降駆動するようにし、さらにテーブル２上
には昇降動方向とは直交する方向に左右動用シリンダ装
置５を設置すると共に、そのピストンロッド６にアーム
７を取付け、このアーム７にスポット溶接ガン８を取付
けたものであった。

これにより、昇降動シリンダ装置４と左右動用シリンダ
装置５とを適宜作動して工作物Ｗのスポット溶接位置Ｐ
１〜Ｐ３を制御して連続的にスポット溶接を行っていた
。

この場合、前記したようにスポット溶接ガン８をスポッ
ト溶接位置に制御するための駆動装置は、昇降用シリン
ダ装置４の他に左右動用シリンダ装置５を必要として高
価になるばかりでなく、工作物Ｗの形状等の変更の場合
には二つの駆動装置の作動制御の指令系統を調整変更す
る必要があった。

本考案は上記従来の問題に鑑み、左右動作シリンダ装置
に代えて工作物のスポット溶接位置に対応したカムプレ
ートとし、テーブルの昇降運動に連動して倣い運動を行
わせるようにした構造簡単にして安価なスポット溶接装
置を提供するものである。

以下本考案の実施例を第２図によって説明する。

１は基台、２はテーフ゛ル、３は力゛イドロッド、４は
昇降用シリンダ装置であり、この構成は従来と同様て′
ある。

本考案は上記構成において次のような構造としたもので
ある。

すなわち、テーブル２上にブラケット９を固設し、この
ブラケット９に揺動部材１１を軸１０によって揺動自在
に枢着する。

前記揺動部材１１にアーム７が固定され、このアーム７
にスポット溶接ガン８が取付けられている。

一方、基台１は倣い用のカムプレート１３が固設される
。

このカムプレートト１３は片面カムで゛あり、工作物Ｗ
のスポット溶接位置Ｐ１〜Ｐ３に対応したカム面が形成
されたものである。

そして、カムプレート１３には前記揺動部材１１の先端
に設けたカムフォロアー１２か゛当接している。

カムフォロアー１２の当接は揺動部材１１の軸１０を支
点とする旋回自重力に基くものである。

本考案は上記の通りの構造としたものであるから、昇降
用シリンダ装置４の作動によってテーブル２を上昇動す
ることにより揺動部材１１はカムプレ＝１・１３のカム
面形状に基いて軸１０を支点して揺動運動を行い、スポ
ット溶接ガン８に工作物Ｗのスポット溶接位置Ｐ１〜Ｐ
３を制御するものである。

従って本考案によると従来の左右動用シリンダ装置５を
不要とし、コストダウンが得られると共に、シリンダ装
置への油圧あるいは空気圧の配管構成も削減することが
できる。

さらに、工作物の変更による場合は、予め用意されたカ
ムプレートの交換のみで所要のスポット溶接位置が得ら
れ、面倒な作動制御の調整変更作業を不要としている。

また、カムプレートに当接する揺動部材は、この揺動部
材の旋回自重力によるものであるから装置に無理がかか
らず、円滑な動作が得られる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスポット装置の正面図、第２図は本考案
によるスポット溶接装置の正面図である。 １・・・・・・基台、２・・・・・・テーブル、３・・
・・・・力゛イドロッド、６・・・・・・昇降用シリン
ダ、８・・・・・・スポット溶接ガン、９・・・・・・
ブラケット、１１・・・・・・揺動部材、１３・・・・
・・倣い用カムプレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台上で駆動装置により昇降動するテーブルに固設した
   ブラケットと、該ブラケットに枢着した揺動部材と、該
   揺動部材に固定したスポット溶接ガンと、前記基台に取
   付けられたスポット溶接位置に対応する倣い用カムプレ
   ートとを有し、該倣い用カムプレートに前記揺動部材に
   設けたカムフォロアーを当接したことを特徴とするスポ
   ット溶接装置。