JPS5925195Y2

JPS5925195Y2 - 解凍庫

Info

Publication number: JPS5925195Y2
Application number: JP7007881U
Authority: JP
Inventors: 隆丸堀
Original assignee: 株式会社東洋製作所
Priority date: 1981-05-14
Filing date: 1981-05-14
Publication date: 1984-07-24
Also published as: JPS57183894U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は冷凍食品用の解凍庫に関する。

冷凍食品用の従来の解凍庫は、第１図に示すように、解
凍庫１内に散水装置を設け、解凍の際には電動弁３を閉
、電動弁４および止弁５，６を開にしてポンプ７を作動
させ、貯水槽８からの水を解凍庫１内に導き、ポンプ７
、ヒータ９、前記電動弁４および止弁６を有する循環系
１０を介して前記散水装置２から解凍庫１内に散水する
ことにより凍結品表面の分圧と散水水温の分圧差による
水の自然蒸発を利用し、その蒸気が凍結品に凝縮する時
の熱で解凍を行っており、解凍庫１内の水は、ポンプ７
よりヒータ９で再加熱して循環させている。

そして解凍終了後は、電動弁４、止弁５を閉、電動弁３
を開として解凍庫１内の水を貯水槽８に戻す。

なお、１１は解凍庫保冷用クーラーであり、クーリング
タワー１２および冷却水循環ポンプ１３を含む冷却系１
４を付帯した凝縮ユニット１５から冷媒液供給系１６、
電磁弁１７、膨張弁１８を介して該クーラー１１に冷媒
が供給され、クーラー１１で気化された冷媒はアキュム
レータ１８を介して凝縮ユニット１５に戻される。

しかしこの従来の解凍庫においては、解凍用の蒸気は自
然に蒸発した蒸気に依存しているため、おのずから解凍
能力に限界があり、また、解凍により凝縮した水を再循
環させるようにしているので、非衛生的であるという問
題もある。

本考案の目的は、従来の解凍装置よりも解凍能力が高く
、かつ衛生的となる解凍装置を提供することにある。

以下本考案の一実施例を第２図、第３図により説明する
が、第２図において第１図と同一符合は同じ機器を示す
。

解凍庫１内には、水を圧搾空気により噴霧することによ
り蒸気を得る２流体ノズル２０と、このノズル２０に給
水する給水ヘッダ２１と、ノズル２０に圧搾空気を供給
する給気ヘッダ２２とを有する水噴霧装置２３が備えら
れている。

給水ヘッダ２１は、温度調整用ヒータ２４を付設した貯
水槽２５と、電磁弁２６および逆止弁２７を有する給水
管２８からなる給水装置に接続されている。

また、給気ヘッダ２２は、圧縮機３１と止弁２９を有す
る給気管３０とからなる圧搾空気供給装置に接続されて
おり、解凍庫１の底部には、トラップ３２ａを有する
排水管３２が接続されている。

第３図は前記２流体ノズル２０の一例を示すもので、給
気ヘッダ２２に取付けられる２流体ノズル２０の中心に
圧搾空気通過孔３３を形成し、その外周に前記給水ヘッ
ダ２１から分岐させた給水枝管３４に連通させた環状の
水流路３５が形成され、この水流路３５と前記圧搾空気
通過孔３３とはノズル先端部にて複数個の細孔３６によ
り連通させてあり、圧搾空気通過孔３３から噴出される
圧搾空気により、給水枝管３４、水流路３５、細孔３６
を通して水が吸い出されてノズル先端がら噴霧されるも
のである。

上述した実施例の解凍では、解凍時には弁２９．２６を
開け、ヒータ２４を働がせ、空気圧縮機３１を起動し、
圧搾空気を給気管３０．２流体ノズル２０の圧搾空気通
過孔３３から解凍庫１内に噴出することにより、貯水槽
２５から、電磁弁２６、逆止弁２７、給水管２８、給水
ヘッダ２１．給水枝管３４、水流路３５、細孔３６を通
して水が吸い出され、解凍庫１内に噴霧される。

これにより、解凍庫１内の圧力は大気圧よりも高い（例
えば数１０ｍｍＨｇ高い）圧力とし、がっ解凍庫１内の
圧力における相対湿度を１００％に近いものとすること
ができる。

そして、解凍は、解凍庫１内の実質的に飽和状態の蒸気
が凍結品に凝縮する時の熱によってなされる。

なお解凍時における解凍庫１内の温度は５°Ｃ〜２０°
Ｃとすることが好ましいが、本考案はこれに限定されな
い。

このように、本考案においては、解凍庫内に、複数個の
２流体ノズルを有する水噴霧装置を設け、解凍庫底部に
は解凍により生じた水の排水管を接続し、かつ前記２流
体ノズルに圧搾空気を送り込む圧搾空気供給装置と、該
２流体ノズルに水を供給する給水装置とを備えるので、
解凍庫内の圧力を大気圧よりも高くし、かつ飽和状態に
近い蒸気を得ることができ、従来の自然蒸発による蒸気
を利用するものに比べ、解凍能力が向上し、解凍速度を
上げることが可能となる。

また、解凍時には解凍庫内圧力が大気圧よりも高くなる
ため、解凍庫内に外気が侵入することなく、雑菌の侵入
が防止されるとともに、解凍熱源となる蒸気（水）は循
環させないので、蒸気（水）は常にきれいで衛生的であ
るという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の解凍装置の一例を示す構成図、第２図は
本考案による解凍装置の一実施例を示す構成図、第３図
はノズルの縦断面図である。図中、１・・・解凍庫、１１・・・クーラー、２０・・
・２流体ノズル、２１・・・給水ヘッダ、２２・・・給
気ヘッダ、２３・・・水噴霧装置、２４・・・ヒータ、
２５・・・貯水槽、３１・・・空気圧縮機、３２・・・
排水管。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

庫内に、空気とともに水が噴霧される複数個の２流体ノ
ズルを有する水噴霧装置を設け、庫内底部には、解凍よ
り生じた水の排水管を接続し、かつ前記２流体ノズルに
、圧縮機から圧搾空気を送り込む給気ヘッダと貯水槽の
水を供給する給水ヘッダとを接続したことを特徴とする
解凍庫。