JP3314220B2 - 凍結品の解凍方法 - Google Patents
凍結品の解凍方法Info
- Publication number
- JP3314220B2 JP3314220B2 JP13255194A JP13255194A JP3314220B2 JP 3314220 B2 JP3314220 B2 JP 3314220B2 JP 13255194 A JP13255194 A JP 13255194A JP 13255194 A JP13255194 A JP 13255194A JP 3314220 B2 JP3314220 B2 JP 3314220B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- temperature
- thawing
- frozen product
- saturated steam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は、冷凍品（食品）の解
凍方法に関する。
凍方法に関する。
【０００２】
【従来技術】 好適な従来の凍結品の解凍方法として
は、解凍庫内の底部にヒータを有する水槽を配置し、上
記ヒータにより水槽の水を１０℃前後の水温に保持させ
て水面からの飽和水蒸気の蒸発を促し、この飽和水蒸気
と凍結品が有する−２０℃前後の温度差によって、凍結
品表面を凝縮させ、その潜熱により凍結品を解凍する方
法が知られている。（例えば特公昭５６−２７２２９号
公報参照）
は、解凍庫内の底部にヒータを有する水槽を配置し、上
記ヒータにより水槽の水を１０℃前後の水温に保持させ
て水面からの飽和水蒸気の蒸発を促し、この飽和水蒸気
と凍結品が有する−２０℃前後の温度差によって、凍結
品表面を凝縮させ、その潜熱により凍結品を解凍する方
法が知られている。（例えば特公昭５６−２７２２９号
公報参照）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 従来技術で述べた解
凍方法では、飽和水蒸気を、水槽内の低い水温から発生
する水蒸気を用いるため、水蒸気量も充分でなく、この
ため解凍に有効な相対湿度１００％を庫内に維持するこ
とに困難性がある。また、上記水槽から蒸発する水蒸気
は凍結品の影響で庫内が冷えているので直ぐに凝縮して
しまい、空中で霧滴化し有効に被解凍品まで到達できな
い。また、上記凝縮水は、水槽に滴下して水を汚染する
ため、衛生上の問題から常に水の入れ替えを行わねばな
らず、水の消費量が多くなることに加え、廃水処理費用
も膨大となるなどランニングコストが大巾に嵩む欠点が
ある。そこで本発明は、ボイラーなどの蒸気生成手段に
より発生した水蒸気を積極的に用いることにより、常に
相対湿度１００％を維持させ、しかも上記水蒸気を更に
庫内で過熱して過熱水蒸気とすることにより庫内空気に
対しては可能な限り凝縮させずに温度の低い凍結品との
接触によってのみ凝縮させ、もって凝縮水の排水量を少
くし、簡単、かつ、小規模故に安価な廃水処理設備で間
に合わせ得るようにすることを目的とするものである。
凍方法では、飽和水蒸気を、水槽内の低い水温から発生
する水蒸気を用いるため、水蒸気量も充分でなく、この
ため解凍に有効な相対湿度１００％を庫内に維持するこ
とに困難性がある。また、上記水槽から蒸発する水蒸気
は凍結品の影響で庫内が冷えているので直ぐに凝縮して
しまい、空中で霧滴化し有効に被解凍品まで到達できな
い。また、上記凝縮水は、水槽に滴下して水を汚染する
ため、衛生上の問題から常に水の入れ替えを行わねばな
らず、水の消費量が多くなることに加え、廃水処理費用
も膨大となるなどランニングコストが大巾に嵩む欠点が
ある。そこで本発明は、ボイラーなどの蒸気生成手段に
より発生した水蒸気を積極的に用いることにより、常に
相対湿度１００％を維持させ、しかも上記水蒸気を更に
庫内で過熱して過熱水蒸気とすることにより庫内空気に
対しては可能な限り凝縮させずに温度の低い凍結品との
接触によってのみ凝縮させ、もって凝縮水の排水量を少
くし、簡単、かつ、小規模故に安価な廃水処理設備で間
に合わせ得るようにすることを目的とするものである。
【０００４】上記目的は、解凍庫内に飽和水蒸気を発生
させ、この飽和水蒸気と凍結品との接触による両者の温
度差とによって凍結品表面に凝縮させ、その潜熱により
凍結品を解凍する方法において、上記飽和水蒸気として
ボイラーなどの蒸気生成手段により発生した水蒸気を、
蒸気加湿器により常に相対湿度１００％を維持させると
ともに更に庫内で加熱して過熱水蒸気とし、この過熱水
蒸気を低温庫内空気に対しては可能な限り凝縮させずに
温度の低い被解凍物との接触によってのみ凝縮させ、一
方、庫内温度が設定温度を超えたときに冷却器で庫内を
冷やすとともに、被解凍物が解凍温度に達したときに蒸
気加湿器を停止させ、凍結品を低温高湿条件下で解凍す
ることにより達成される。
させ、この飽和水蒸気と凍結品との接触による両者の温
度差とによって凍結品表面に凝縮させ、その潜熱により
凍結品を解凍する方法において、上記飽和水蒸気として
ボイラーなどの蒸気生成手段により発生した水蒸気を、
蒸気加湿器により常に相対湿度１００％を維持させると
ともに更に庫内で加熱して過熱水蒸気とし、この過熱水
蒸気を低温庫内空気に対しては可能な限り凝縮させずに
温度の低い被解凍物との接触によってのみ凝縮させ、一
方、庫内温度が設定温度を超えたときに冷却器で庫内を
冷やすとともに、被解凍物が解凍温度に達したときに蒸
気加湿器を停止させ、凍結品を低温高湿条件下で解凍す
ることにより達成される。
【０００５】
【実施例】 １は断熱材で構成された解凍庫で、この解
凍庫内には冷却器４，電気ヒータなどの空気加熱装置２
１，送風機６，図示せざるボイラーに接続した蒸気加湿
器２２，該蒸気加湿器２２から発生した水蒸気をスーパ
ーヒート状態に加熱する加熱器２３，吸込口２６と吹出
し口２７を有する内箱２４，内箱２４に出し入れ自在の
台車２８，内箱まわりの通路２が設けられる。また、解
凍庫１の底にはトラップ付きの排水管２５が連通され、
この排水管２５は排水口２９に連通されている。３０は
冷凍機ユニット，３１は電動弁，Ｔ１は庫内温度センサ
ー，Ｔ２は過熱蒸気温度センサー，Ｔ３は解凍終了温度
センサー，Ｔ４は庫内温度センサー，Ｈ１は庫内湿度セ
ンサーである。
凍庫内には冷却器４，電気ヒータなどの空気加熱装置２
１，送風機６，図示せざるボイラーに接続した蒸気加湿
器２２，該蒸気加湿器２２から発生した水蒸気をスーパ
ーヒート状態に加熱する加熱器２３，吸込口２６と吹出
し口２７を有する内箱２４，内箱２４に出し入れ自在の
台車２８，内箱まわりの通路２が設けられる。また、解
凍庫１の底にはトラップ付きの排水管２５が連通され、
この排水管２５は排水口２９に連通されている。３０は
冷凍機ユニット，３１は電動弁，Ｔ１は庫内温度センサ
ー，Ｔ２は過熱蒸気温度センサー，Ｔ３は解凍終了温度
センサー，Ｔ４は庫内温度センサー，Ｈ１は庫内湿度セ
ンサーである。
【０００６】
【作用】 凍結品を解凍庫に入庫したときは、庫内温度
が低下するので加熱器２１を用いて庫内温度を１〜５℃
に加温する。この間、蒸気加湿器２２から相対湿度１０
０％を狙ってボイラーからの水蒸気が庫内に吹き込まれ
る。吹き込まれた水蒸気は飽和水蒸気であるため、僅か
でも冷えると凝縮しやすいので、凍結品に接触するまで
容易に凝縮しないように、上記飽和水蒸気を加熱器２３
で加熱して過熱水蒸気（スーパーヒート）として送風機
６で通路２に送り出す。通路２に送り出された過熱水蒸
気は内箱２４に流入し台車２８上の凍結品に接触して凝
縮し、凝縮潜熱を熱交換し終えた水は床に落下し、排水
管２５を介して庫外の排水口２９に排出される。上記庫
内温度が１〜５℃を超えた場合は、解凍物の鮮度保持の
ために冷却器４にて庫内を冷やす。また、代表被解凍物
に温度センサーＴ３を挿入しておき、必要な解凍温度に
達した後は、蒸気加湿器２２を停止し、冷却器４で保蔵
温度に維持する。
が低下するので加熱器２１を用いて庫内温度を１〜５℃
に加温する。この間、蒸気加湿器２２から相対湿度１０
０％を狙ってボイラーからの水蒸気が庫内に吹き込まれ
る。吹き込まれた水蒸気は飽和水蒸気であるため、僅か
でも冷えると凝縮しやすいので、凍結品に接触するまで
容易に凝縮しないように、上記飽和水蒸気を加熱器２３
で加熱して過熱水蒸気（スーパーヒート）として送風機
６で通路２に送り出す。通路２に送り出された過熱水蒸
気は内箱２４に流入し台車２８上の凍結品に接触して凝
縮し、凝縮潜熱を熱交換し終えた水は床に落下し、排水
管２５を介して庫外の排水口２９に排出される。上記庫
内温度が１〜５℃を超えた場合は、解凍物の鮮度保持の
ために冷却器４にて庫内を冷やす。また、代表被解凍物
に温度センサーＴ３を挿入しておき、必要な解凍温度に
達した後は、蒸気加湿器２２を停止し、冷却器４で保蔵
温度に維持する。
【０００７】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、次の効果
を有する。 （ａ）ボイラーなどの蒸気生成手段により発生した飽和
水蒸気を積極的に庫内に供給するので解凍に有効な相対
湿度１００％を自動的に制御して維持させることができ
る。 （ｂ）飽和水蒸気を更に庫内で加熱して過熱水蒸気とす
るため、低温庫内空気に対しては可能な限り凝縮させず
に、温度の低い凍結品との接触によってのみ凝縮させる
ので、凝縮水の排水量も少くなり、廃水処理設備も簡
単、かつ、安価に済ませることができる。
を有する。 （ａ）ボイラーなどの蒸気生成手段により発生した飽和
水蒸気を積極的に庫内に供給するので解凍に有効な相対
湿度１００％を自動的に制御して維持させることができ
る。 （ｂ）飽和水蒸気を更に庫内で加熱して過熱水蒸気とす
るため、低温庫内空気に対しては可能な限り凝縮させず
に、温度の低い凍結品との接触によってのみ凝縮させる
ので、凝縮水の排水量も少くなり、廃水処理設備も簡
単、かつ、安価に済ませることができる。
【図１】 解凍庫の縦断正面図である。
１ 解凍庫 ２２ 蒸気加湿器 ２３ 蒸気加熱用ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−262469（ＪＰ，Ａ) 特公 昭56−27229（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A23L 3/00
Claims (1)
- 【請求項１】 解凍庫内に飽和水蒸気を発生させ、この
飽和水蒸気と、凍結品との接触による両者の温度差とに
よって凍結品表面に凝縮させ、その潜熱により凍結品を
解凍する方法において、上記飽和水蒸気としてボイラー
などの蒸気生成手段により発生した水蒸気を、蒸気加湿
器により常に相対湿度１００％を維持させるとともに更
に庫内で加熱して過熱水蒸気とし、この過熱水蒸気を低
温庫内空気に対しては可能な限り凝縮させずに温度の低
い被解凍物との接触によってのみ凝縮させ、一方、庫内
温度が設定温度を超えたときに冷却器で庫内を冷やすと
ともに、被解凍物が解凍温度に達したときに蒸気加湿器
を停止させ、凍結品を低温高湿条件下で解凍することを
特徴とする凍結品の解凍方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13255194A JP3314220B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 凍結品の解凍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13255194A JP3314220B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 凍結品の解凍方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07313131A JPH07313131A (ja) | 1995-12-05 |
| JP3314220B2 true JP3314220B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=15083939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13255194A Expired - Lifetime JP3314220B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 凍結品の解凍方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3314220B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7356696B2 (ja) * | 2019-05-08 | 2023-10-05 | 清己 吉村 | 冷凍食材の解凍及び冷蔵方法 |
| JP7342421B2 (ja) * | 2019-05-24 | 2023-09-12 | 富士電機株式会社 | 解凍装置 |
| CN113588355B (zh) * | 2020-04-30 | 2024-01-30 | 中国石油天然气股份有限公司 | 取样加热器 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP13255194A patent/JP3314220B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07313131A (ja) | 1995-12-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3796406B2 (ja) | エネルギー貯蔵兼エネルギー取り出し装置を備えた加熱調理装置 | |
| US7603791B1 (en) | Conditioning apparatus | |
| US4800655A (en) | Solvent recovery system | |
| JP4658343B2 (ja) | エンクロージャ内の空気を減湿するシステム | |
| KR100869425B1 (ko) | 제습식 건조기 | |
| CN105716355A (zh) | 一种风冷冰箱辅助除霜装置及方法 | |
| RU2101620C1 (ru) | Способ регенеративного теплообмена | |
| JPS6316668B2 (ja) | ||
| JP3314220B2 (ja) | 凍結品の解凍方法 | |
| JP2009243857A (ja) | 氷蓄熱式冷温熱供給方法及び装置 | |
| CN110763005A (zh) | 一种热泵型双流体除湿升温干燥机及干燥室 | |
| RU2621979C1 (ru) | Способ получения обжаренных зернопродуктов | |
| JP3785216B2 (ja) | 加熱冷却装置 | |
| JPS5930074B2 (ja) | 真空解凍装置 | |
| CN206488527U (zh) | 露点智能控制雪柜 | |
| KR100972817B1 (ko) | 음식물쓰레기 냉장보관 및 건조장치 | |
| SU547590A1 (ru) | Способ увлажнени воздуха в холодильных камерах | |
| KR200260472Y1 (ko) | 농산물 건조기 | |
| RU203367U1 (ru) | Установка для осушки твердых материалов | |
| JPH0737076Y2 (ja) | スポット式エアコンの結露水蒸発装置 | |
| JPH0814775A (ja) | ヒートパイプ式熱交換器 | |
| JP2618192B2 (ja) | 吸収式冷凍サイクル装置 | |
| RU2164649C1 (ru) | Установка для вакуумной сушки | |
| JP2006242489A (ja) | 乾燥機 | |
| JP4260995B2 (ja) | 気化冷却装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120607 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120607 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130607 Year of fee payment: 11 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |