JPS5924419Y2 - 鋸断機設備 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は長尺の管を分割切断するのに使用する鋸断機設
備に関するもので、径の異なる管であってもこれを搬送
ローラ上に位置したままで切断準備姿勢、切断後の搬出
姿勢となし長尺被切断管の入れ換え操作が迅速軽快に行
なえると共に、管切断時の振動（ビビリ振動や機体の共
振）を強力に抑制した状態の下で超硬鋸刃によって管を
能率よく回転切断できる他、切断終期にシャクリ現象を
起さず、従って鋸刃損傷のない状態で管を長期間軽快に
しかも短かいサイクルタイムで高能率に切断しうる鋸断
機設備を提供しようとするものである。

以下、その実施例を図面について説明すると、まず図中
１はコモンベッド、２は昇降台で該昇降台２はコモンベ
ッド１上に昇降装置３を介してメタルタッチで支持され
ている。

昇降装置３は上面を傾斜させた鋳鉄製のウェッジ４と、
該ウェッジ４に螺合して両ウェッジを互いに寄り合う方
向及び離れる方向に移動させる逆ネジ杆５と、伝動装置
６及びその駆動用モータ７とから構成されている。

８は移動後のウェッジ４と昇降台２及びコモンベッド１
間を随時固定する固定装置である。

９は１側にサブ回転クランプ装置１０を設け、他側に３
組の切断機１１を装備したモノブロック式コラムで該コ
ラム９の中央には被切断管貫通孔が形成されている。

１２はメイン回転クランプ装置である。

そしてモノブロック式コラム９は昇降台２上に載置固定
され、メイン回転クランプ装置１２は昇降台２上に摺動
支持されている。

１３はメイン回転クランプ装置１２を移動させる油圧シ
リンダである。

１４はメイン回転クランプ装置１２を所定位置で固定す
る固定装置で該固定装置１４は油圧シリンダや他の任意
の固定手段でよく、油圧シリンダによる場合は例えば昇
降台２に油圧シリンダを固定し、ピストンロッドに取付
けた腕でメイン回転クランプ装置１２のフレームを押圧
固定するようにするか、又はピストンロッドを昇降台２
に固定し、バネでシリンダを押下げこのシリンダでメイ
ン回転クランプ装置１２のフレームを押圧固定するよう
にすればよい。

切断機１１は内端に超硬鋸刃１５を備え、外端にモータ
１６を装備すると共にモータ１６の回転力を超硬鋸刃１
５に伝える伝動装置を内蔵した鋸刃類１７と該鋸刃類１
７を移動させる送り装置１８とから構成されている。

そしてこの送り装置１８は鋸刃送り用パルスモータ１９
と、前記鋸刃類に螺軸で連結した伝動用減速装置２０と
からなっている。

そしてこの３組の切断機１１がモノブロック式コラム９
に１２０°間隔で３の超硬鋸刃１５が同一垂直面に位置
して放射状に配置されている。

メイン回転クランプ装置１２とサブ回転クランプ装置１
０とは変減速装置２１及びたわみ継手２２を介装した伝
動装置２３によって直結されメイン回転クランプ装置１
２のフレームに装着した直流モータ２４の回転力で同調
回転する構造となっている。

２５はクラッチである。

メイン回転クランプ装置１２及びサブ回転クランプ装置
１０は共に下記する構造となっている。

即ち、フレームに内蔵され回転支持された回転内輪（図
示せず）内に傾斜面を有し被切断管の略全外周に接当す
る掴み爪２６．２７と、該掴み爪２６゜２７の傾斜面に
対面接当する傾斜面を備えた摺動子（図示せず）とを保
持させ、フレームに装備した油圧シリンダ２８．２９と
前記摺動子とを回転継手３０、３１を介して接続すると
共に、回転内輪をウオームとウオームホイールからなる
ウオニム機構を介して前述の伝動装置２３に接続してい
る。

３２はモノブロック式コラム９に取付けられ駆動装置３
３によって半径方向に出退調整されるガイドローラで、
固定式のガイドローラ３２′と共に管３４をメイン回転
クランプ装置１２に搬入する際管壁に接して案内搬入す
る構造となっている。

３５は切屑飛散防止用フードで、切屑集合用シュート３
６と共にメイン回転クランプ装置１２のフレーム（切断
機１１対向側）に装着されているがモノブロック式コラ
ム又は昇降台に装着しておいてもよい。

３７はスクリュコンベヤ、３８は切屑パケットである。

本考案は以上のように構成されているので、長尺で多種
類の径の管３４を分割切断する場合には、まず搬送ロー
ラ上の切断しようとする管の中心に３組の切断機１１及
び両回転クランプ装置１０．１２の中心を昇降装置３の
作動によってあらかじめ合せ調節すると共にコモンベッ
ド１とウェッジ４間及びウェッジ４と昇降台２間を固定
装置８で固定する。

この後、搬送ローラを駆動して管３４をサブ回転クラン
プ装置１０からモノブロック式コラム９内を貫通してメ
イン回転クランプ装置１２にかけ渡すよう搬入し、切断
長等を調整の上、両クランプ装置１０．１２に装備され
た油圧シリンダ２８．２９を作動して管３４をその略全
周においてクランプする。

しかる後、モータ１６によって駆動回転させた超硬鋸刃
１５を送り装置１８の作動によって管壁に１２０°間隔
で３方から切込ませ、超硬鋸刃１５が管壁を切り破った
時点で直流モータ２４→伝動装置２３によつで管を％回
転させると、管は完全に切断される。

この切断作業中、管は同一垂直面に位置している３つの
超硬鋸刃１５を境にしてその両側において両クランプ装
置１０．１２で略全外周が把持され、かつ直結されて同
調回転し、又これら３組の切断機及び両回転クランプ装
置をとりつけた昇降台２は昇降調整用ウェッジを介して
コモンベッド１にメタルタッチで個定されているので、
何ら支障なく （シャクリ現象やビビリ振動、共振を生
じることなく）切断操作が行なえる。

切断後、両クランプ装置１０．１２を開放し、搬送ロー
ラを駆動することによってまずメイン回転クランプ装置
１２側の管が搬出され続いてサブ回転クランプ装置１０
の管がモノブロック式コラム９に等配されているガイド
ローラ３２．３２’によってその先端部が案内されてモ
ノブロック式コラム９、メイン回転クランプ装置１２を
通過搬出の後、新たな管が搬出ローラとガイドローラ３
２．３２’とによってサブ回転クランプ装置１０からモ
ノブロック式コラム９内を貫通してメイン回転クランプ
装置１２にかけ渡すよう搬入され切断準備が行なわれる
。

又、例えば肉厚の異なる管の切断等に際し、鋸刃１５を
交換するに当っては事前にメイン回転クランプ装置１２
をその固定装置１４の開放作動並びに油圧シリンダ１３
の短縮作動によってモノブロック式コラム９から引き離
すがこの引離しの際、メイン・サブ両回転クランプ装置
１２．１０を直結している伝動装置２３がクラッチ２５
部分で切離されるので支障なく引離すことか゛できる。

そしてこの解放された空間内で作業者が鋸刃交換作業す
る。

以上のように本考案では鋸断機の前後に設置される搬送
ローラに対し、鋸断機だけを事前に昇降調整しておくだ
けで外径サイズの異なる被切断管を鋸断機に対し迅速か
つ軽快に搬入・搬出することができる。

又、超硬鋸刃を装備する３組の切断機の切断線を境にし
てその両側には被切断管をその略全外周に接当する掴み
爪で掴んでウオーム機構により回転させる２組の回転ク
ランプ装置を設け、周回転クランプ装置を直結して同調
回転するようにし、旦つ３組の切断機及びサブ回転クラ
ンプ装置を装着するモノブロック式コラムとメイン回転
クランプ装置とを搭載固定した昇降台を、昇降調整用ウ
ェッジを介してコモンベッドにメタルタッチで固定した
ので切断時の振動（ビビリ振動や機体共振）を強力に抑
制することができ、この状態のもとで超硬鋸刃によって
被切断管を極めて高能率に回転切断できる他、鋸刃の片
側に配置したクランプ装置でのみ管を回転させるものに
比べ管切断終期に鋸刃に対する切込み量が瞬間的に増加
して鋸刃を破損する、いわゆるシャクリ現象を生じるこ
とがなく、したがって管を径サイズが変っても鋸刃損傷
のない状態で長時間軽快にしがち短かいサイクルタイム
で高能率に切断できる産業上人なる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る鋸断機の平面図、第２図は同正面
図、第３図は同左側面図、第４図は第２図Ａ線に沿う側
面図、第５図は第２図Ｂ線に沿う側面図である。 １・・・・・・コモンベッド、２・・・・・・昇降台、
３・・曲昇降装置、４・・・・・・ウェッジ、８・・・
・・・固定装置、１ｏ・曲・サブ回転クランプ装置、９
・・・・・・モノブロック式コラム、１１・・・・・・
切断機、１２・・・・・・メイン回転クランプ装置、１
５・・・・・・超硬鋸刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コモンベッド上に、ウェッジ式昇降装置とその固定装置
   とを介して昇降台を支持し、この昇降台に、中央に被切
   断管が貫通される貫通孔を形成したモノブロック式コラ
   ムとメイン回転クランプ装置とを並設し、前記コラムの
   メイン回転クランプ装置側には同一垂直面内に超硬鋸刃
   を等配しかつ放射方向に作動装備する３組の切断機を設
   け、コラムの他側にはサブ回転クランプ装置を設け、上
   記面回転クランプ装置は被切断管をその略全外周に接当
   する掴み爪で掴んでウオーム機構により回転させかつ直
   結して同調回転するようにして鋸断機を構成し、該鋸断
   機を被切断管の搬送路中に設置したことを特徴とする鋸
   断機設備。