JPS5924151Y2 - ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラグを受けるジャック、特にプラグの挿脱
に応じて開閉される接点を有するジャックに関するもの
である。

最近では電子技術の進歩により各種電子部品の小型化が
要求されており、オーディオ装置等の各種機器の接続に
広く用いられているジャックもその例外ではない。

ジャックの場合は第１図で明らかなように、絶縁性材料
の成型体よりなるハウジング１内に固定片２と可動片３
とが想像線で示すように配置されていて、プラグ４のピ
ン部５が挿入されるとピン部５の先端導体６が可動片３
と接触して可動片３を押圧し、それまで接続されていた
可動片３と固定片２とを切離すようになっている。

この場合、先端導体６と固定片２の短絡を防止するため
にこれらの間に適当な間隔ｇが必要とされている。

従ってハウジングの長手方向の長さｌは、少くともピン
部５の挿入深さに間隔ｇと固定片２の取付深さを加え合
せた長さとならざるを得ない。

なお、７はピン部５の案内を兼ね、ピン部５の根元導体
８と接続する導電部材、９はこの導電部材７の導片を示
している。

また、固定片２を第１図でさらに右方向に配置すれば、
間隔ｇの短縮に若干寄与できることも考えられるが、可
動片３の運動範囲が狭くなり、可動片３の僅かな動きが
動作不良と結びつく欠点がある。

本考案の目的は、上述の問題点を解消し、ハウジングの
長さの短縮化、即ち小型のジャックを提供することにあ
り、その内容は、絶縁性材料の成型体よりなるハウジン
グ内に、固定片と弾発性を有する可動片とを配設し、ハ
ウジング内に挿入されるプラグ先端導体との接触によっ
て前記可動片が移動して前記固定片との接続を切離し、
プラグ先端導体と前記可動片とが導通するジャックにお
いて、前記ハウジングの内側の第１の内壁に沿って前記
固定片を配設し、はぼＵ字状に折り曲げて形成した前記
可動片の片側の平坦部を前記第１の内壁に対向する第２
の内壁の長手方向に蒸わせて配置し、前記可動片の他側
に前記プラグ先端導体と弾性的に接触するための屈曲部
を設け、該屈曲部の両脇から前記ハウジングの長手方向
と直交して第１の内壁に向って延在し前記固定片と接触
する接触部を設け、該接触部と前記屈曲部との間に屈曲
部を切起すために形成した孔部を設け、該孔部に前記プ
ラグ先端導体を貫通させるようにしたことを特徴とする
ものである。

本考案を第２図以下に図示する実施例に基づいて詳細に
説明する。

第２，３図はジャックにプラグ４を挿入した状態を示し
、平板状の固定片１２はプラグ４のピン部５の挿入深さ
よりやや長めのハウジング１１の内側の第１の内壁２１
に沿って配置されている。

可動片１３は弾発性を有し、第４図に示すようにほぼＵ
字状に折り曲げられ、その片側の平坦部２２は、ハウジ
ング１１の第１の内壁２１に対向する第２の内壁２３の
長手方向に沿って配置されている。

可動片１３の他側には、ピン部５の先端導体６と接触す
るための屈曲部２４が設けられ、この両側から、固定片
１２と接触する接触部２５が長手方向と直交して延在さ
れ、屈曲部２４と接触部２５との間に屈曲部２４を切起
するために形成した孔部２６を設け、この孔部２６にプ
ラグの先端導体６を貫通させて屈曲部２４を押し上げる
ようにしである。

なお、第１図と同一の符号は同一部材を示している。

従って、このジャックはプラグ４が挿入されていない場
合には、第２図の想像線で示すように、可動片１３の接
触部２５が固定片１２と接続している状態にある。

プラグ４のピン部５の挿入により、先端導体６が屈曲部
２４と接触して可動片１３を第２の内壁２３側に押し曲
げるので、可動片１３の接触部２５は固定片１２から離
間される。

先端導体６は可動片１３の屈曲部２４と接触部２５で形
成される孔部２６内を通過し、固定片１２と接触部２５
との接続点よりさらに先に進むことになるので、ハウジ
ング１１の長さ寸法はピン部５の挿入深さのみによって
決定される。

また可動片１２の運動範囲は従来のものと殆ど同等であ
り、接続特性においては何らの遜色もない。

以上説明したように、本考案に係るジャックは、可動片
の形状を工夫するとともに、固定片の位置を従来のもの
と変えたことにより、可動片と固定片の接触位置がプラ
グの先端導体より手前側になり、ハウジングの長さはプ
ラグの挿入深さのみによることとなって、接続特性を遜
色することなく、ハウジングの短縮化が図れ、ジャック
を小型とすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のジャックを示す縦断面図、第２図以下は
本考案に係るジャックの実施例を示すものであり、第２
図はその縦断面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線
で示す横断面図、第４図は可動片の斜視図である。 符号４はプラグ、５はピン部、６は先端導体、１１はハ
ウジング、１２は固定片、１３は可動片、２１は第１の
内壁、２２は平坦部、２３は第２の内壁、２４は屈曲部
、２５は接触部、２６は孔部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁性材料の成型体よりなるハウジング内に、固定片と
   弾発性を有する可動片とを配設し、ハウジング内に挿入
   されるプラグ先端導体との接触によって前記可動片が移
   動して前記固定片との接続を切離し、プラグ先端導体と
   前記可動片とが導通するジャックにおいて、前記ハウジ
   ングの内側の第１の内壁に沿って前記固定片を配設し、
   はぼＵ字状に折り曲げて形成した前記可動片の片側の平
   坦部を前記第１の内壁に対向する第２の内壁の長手方向
   に沿わせて配置し、前記可動片の他側に前記プラグ先端
   導体と弾性的に接触するための屈曲部を設け、該屈曲部
   の両脇から前記ハウジングの長手方向と直交して第１の
   内壁に向って延在し前記固定片と接触する接触部を設け
   、該接触部と前記屈曲部との間に屈曲部を切起すために
   形成した孔部を設け、該孔部に前記プラグ先端導体を貫
   通させるようにしたことを特徴とするジャック。