JPS5924031Y2

JPS5924031Y2 - ジアゾ複写機

Info

Publication number: JPS5924031Y2
Application number: JP8259278U
Authority: JP
Inventors: 須那夫池田; 隆石塚
Original assignee: 株式会社リコー
Priority date: 1978-06-15
Filing date: 1978-06-15
Publication date: 1984-07-17
Also published as: JPS54183351U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、原稿と感光紙が、焼付円筒と複数のベルト
ローラーに掛は回わされた無端ベルトで搬送される形式
であって、焼付後機外に一旦排出された感光紙を、現像
すべく再び機内に送り込む形式のジアゾ複写機に関する
。

原稿と感光紙を密着重合して焼付部へ搬送する無端ベル
トには、張力を与える必要がある。

特に、焼付円筒の支持が、該無端ベルトと、無端ベルト
の進行方向において焼付円筒前後に配置された一組のベ
ルトローラーとでなされる方式の搬送機構においては、
無端ベルトの伸縮が大きく現われるので、ベルトの伸縮
を確実に吸収できるテンション機構が必要である。

また、焼付後機外に一旦排出された感光紙を、現像のた
めに再び機内の現像部へ送り込むためには、現像部が感
光紙挿入口と極く近接していない限り、感光紙搬送手段
が必要となる。

本考案は、上記に鑑みなされたものであって、テンショ
ン機構と感光紙搬送手段とを同一のベルトローラーを利
用することにより、機構が簡単であってコストを低くで
き、且つ無端ベルトの伸縮に応じてスムーズに作動する
ローラーユニットを備えたジアゾ複写機を提供すること
を目的とする。

かかる本考案の目的は、原稿と感光紙が、焼付円筒と複
数のベルトローラーに掛は回わされた無端ベルトで搬送
される形式のジアゾ複写機において、ベルトローラーの
１つをテンションローラーとし、このテンションローラ
ーの軸を、張力を掛ける方向に移動自在に支持する第１
の長孔と、上記テンションローラーに巻さ掛けられた無
端ベルトに当接するアイドルローラーと、このアイドル
ローラーの軸端に着脱自在の軸受と、この軸受に形威さ
れたリターンガイド板押圧片と、上記張力を掛ける方向
と略同方向に形威されていて、上記軸受を移動自在且つ
嵌脱自在に支持する第２の長孔と、上記テンションロー
ラーの軸と上記軸受との間に掛は渡されていて、アイド
ルローラを無端ベルトに圧接させるばねと、上記テンシ
ョンローラーの軸に遊嵌する切欠部、上記軸受の端部外
周に嵌合する嵌合部及び上記押圧片が当接部を有してい
て、実質的に上記テンションローラーとアイドルローラ
ーで支持された感光紙リターンガイド板とを具備するジ
アゾ複写機により遠戚される。

かかる本考案のジアゾ複写機によれば、ベルトローラー
の１つに、テンションローラーと感光紙搬送ローラーの
２つの作用をさせることと、当該ベルトローラー及びア
イドルローラーを側板等に固定することなく取付けたこ
と、リターンガイド板をこれまた固定することなく上記
両ローラーに支持させたので、部品点数の減少は勿論、
組付け・組立ても簡単になり、コストを極めて低く抑え
ることができる。

また、リターンガイド板が、テンションローラーとアイ
ドルローラーとで支持されているということは、該ガイ
ド板が両ローラーと共に移動することになり、ガイド板
とローラーとの位置関係が常に一定であって、感光紙の
咥え込みとこれに続く搬送が確実に行なわれる。

以下、図示の実施例によって本考案を説明する。

第１図は、本考案に係るジアゾ複写機の一実施例を示し
ていて、焼付部１は機内後部上方に、現像部２は機内前
部下方に、駆動部３は機内後部下方にそれぞれ配設され
ている。

焼付部１は、図示されない光源を内蔵していて回転自在
の焼付円筒４、この焼付円筒４に巻き掛けられた複数本
の無端ベルト５、この無端ベルト５を巻き回わされたベ
ルトローラー６〜８、相隣るベルトとベルトの間に位置
させられたベルト寄り防止用スペースコロ３８、二次露
光防止用の遮光板９、原稿と感光紙の排出口１０を形成
するピックオフ板１１とからなっている。

焼付円筒４は、支持軸がなく、これに巻き回わされた無
端ベルト５と、ベルトローラー７および駆動ベルトロー
ラー６の両端部に設けられた支持コロ１２によって支持
されていて、駆動部３により回転駆動される駆動ベルト
ローラー６によって示矢方向へ回転させられる。

上記焼付部１の上部は、感光紙挿入口１３を形成する焼
付部カバー１４で覆われている。

現像部２は、現像液１５を貯溜する現像液容器１６、現
像液にその一部を浸漬した現像液塗布ローラー１７、こ
のローラー１７に当接していて、露光済みの感光紙の露
光面に現像液を供給塗布する現像ローラー１８、この現
像ローラーに感光紙を押し付ける加圧ローラー１９、上
記各ローラー１７〜１９をそれぞれ圧接させる背圧コロ
２０、ガイド板２１．巻付き防止爪２２、現像液補給タ
ンク２３および原稿と感光紙の挿入口２４を形威し、ガ
イド部材２５を一体に形成した現像部カバー２６とから
なっている。

上記現像カバー２６の一側２６ａと対を威して挿入口
２４を構成するピックオフユニット２７は、複写機本体
に対して着脱自在である。

また、現像カバー２６の他側２６ｂは、感光紙排出口
２８を形成している。

感光紙排出口２８には、スタッカー２９が複写機本体に
着脱自在に設けられている。

上記無端ベルト５を掛は回わされたベルトローラーのう
ち、ローラー８は、テンションローラーとしての作用を
するように設けられていて、このローラー８に巻き掛け
られた無端ベルトにはアイドルローラー３０が圧接させ
られている。

また、このローラー８は、感光紙挿入口１３に挿入され
た露光済みの感光紙を前記現像部２ヘターンさせるため
のリターンローラーとしての作用もする。

このローラー８とアイドルローラー３０の近傍のリター
ンローラーユニット３１は、本考案の要部であって、こ
の部分については後で詳述する。

ノターンローラーユニット３１と現像部２との間には、
ガイド板３２、一対の案内部材からなる感光紙案内機構
３３がそれぞれ配設されている。

そして、挿入口２４に互いに重合して挿入された原稿Ｏ
と感光紙Ｃ１は、焼付円筒４と無端ベルト５で搬送され
ながら焼付作用を施されて排出口１０から排出される。

焼付けを終えた感光紙Ｃ２は、感光紙挿入口１３から再
び機内へ挿入される。

挿入された感光紙Ｃ２は、ローラー８に巻き掛けられた
無端ベルト５とアイドルローラー３０に咥えられて、ガ
イド板３２に沿って現像部２へ送り込まれる。

感光紙案内機構３３を経て現像ローラー１８と加圧ロー
ラー１９との間に送り込まれた感光紙Ｃ２は、その露光
面に現像液を塗布されて現像されて、コピーＣ３となり
、スタッカー２９上へ排出される。

さて、リターンローラーユニット３１の構成を第２図乃
至第８図に基いて説明する。

テンションローラーおよびリターンローラーとしてのベ
ルトローラー８（以下、「テンションローラー」と称す
）は、軸受３４（一方のみ示す）を介してテンション軸
３５に回転自在に支持されている。

テンション軸３５は、その端部３５ａを複写機本体の
不動の側板３６（一方のみ示す）に設けた第１の長孔３
７に遊嵌させている。

側板３６には、ピン３８が固植されていて、このピン３
８と上記テンション軸３５との間には、無端ベルト５の
伸縮を吸収するテンションばね３９が掛は渡されている
。

上記第１の長孔３７は、上記ばね３９による張力の方向
と略同じ向きに形成されている。

一方、アイドルローラー３０は、コマ切れローラーであ
って、支持軸４０に複数個固着されている。

支持軸４０の両端部（一方のみ示す）４０ａは、前
記側板３６の近傍まで延びている。

側板３６には、上記第１の長孔３７と略同方向に形成さ
れた第２の長孔４１が設けられている。

この長孔４１には、上記支持軸４０の端部４０ａに着
脱自在に嵌挿した軸受４２が移動自在に支持されている
。

上記軸受４２は、第６図及び第８図によく示されている
ように、支持軸の端部４０ａを回転自在に支承する支
持孔４２ａと、後述するリターンガイド板４３を押圧
する押圧片４４及びつば部４２ｂを有している。

押圧片４４は、軸受４２の外径と略同じ巾であって、長
手方向には同外径より長く形成されていて、その平坦面
４４ａＱ’押圧面となっている。

上記押圧片４４とつば部４２ｂの巾は第２の長孔４１
の巾より僅かに小さく形成されていて、長手方向の長さ
は孔４１の巾より大きく形成されている。

よって、上記軸受４２は、押圧片４４を第２の長孔４１
に沿うようにして開孔に嵌合させたのち、これを略９０
°回動させると、つば部４２ｂが側板３６に当接して
抜脱できない。

また、軸受４２の端面には、これを回動させるための、
ネジ廻しが係合する溝４２Ｃが形成されている。

また、テンション軸３５と軸受４２との間には、第２図
および第３図に示すように、ばね４５が巻き掛けられて
いて、同ばねの弾力によってアイドルローラー３０はテ
ンションローラー８に巻き掛けた無端ベルト５に圧接さ
せられている。

よって、アイドルローラー３０は、回転する無端ベルト
５に従動回転させられる。

相隣るアイドルローラー３０の間にガイド部４３ａを櫛
歯状に位置させられるリターンガイド板４３は、その両
端部（一方のみ示す）をテンション軸３５の方へ折り曲
げられていて、この折曲部４３ｂには、テンション軸３
５へ遊嵌する切欠部４６が形成されている。

ノターンガイド板４３の端部の平担部は、前記軸受４２
の押圧片４４の押圧面４４ａが当接する当接部４７と
なっている。

また、リターンガイド板４３には、嵌合部４８ａを形
成された保持部材４８がネジ４９によって一体的に固着
されている。

上記嵌合部４８ａは、軸受４２の一端４２ｄに嵌合
するものであって、第５図によく示すように、一端４２
ｄの外径と略同径の円弧で形成されている。

さて、上記の如きリターンローラーユニット部分の組み
立て動作を説明すると、先ず、無端ベルト５を巻き掛け
たテンションローラー８の支持軸のテンション軸３５の
両端部３５ａ（一方のみ示す）を第１の長孔３７から突
出させて、抜止用のＥリング５０（第２図参照）を装着
する。

次いで、アイドルローラー３０の支持軸４０の軸端４０
ａ（一方のみ示す）を第２の長孔４１に嵌入支架してお
いて、上記リターンガイド板４３の切欠部４６を上記テ
ンション軸３５に遊嵌し、嵌合部４８ａを支持軸４０
に当接させておく。

しかるのち、第６図に示すように、軸受４２を第２の長
孔４１に嵌入させて、支持軸４０の端部４０ａを支持
孔４２ａに嵌入させつつ押込んで、つば部４２ｂが
長孔４１を通過した位置で同軸受４２を略９０度回転さ
せる。

回転させたことによって、押圧部の押圧面４４ａがリ
ターンガイド板４３の当接部４７と平行になり、この回
転位置を保ったままで軸受４２を更に押込む。

このとき、第５図に示すように、軸受４２の端部４２
ｄをリターンガイド板の嵌合部４８Ｈに嵌合させると
共に、第７図及び第８図に示すように、押圧面４４ａ
を当接部４７に当接させる。

これにより、リターンガイド板４３が位置決め支持され
ると同時に、軸受４２が回転しないように固定される。

しかるのち、軸受４２とテンション軸３５との間に、第
２図及び第３図に示すように、ばね４５を巻き掛けて、
アイドルローラー３０を無端ベルト５に圧接させると共
に、テンション軸３５にテンションばね３９を掛けて、
無端ベルト５に張力を与える。

以上で組立てが終るのであるが、上述したように、ネジ
等の固定手段を一切用いずに組立てられている。

従って、部品点数が少なく、且つ作業能率が向上するの
で、コストを低く抑える効果大である。

点検・修理時の作業が極めて簡単に行なえること勿論で
ある。

また、無端ベルト５の伸縮に応じてテンションローラー
８が移動するが、ばね４５で圧接させられたアイドルロ
ーラー３０も共に移動するので、ベルトの伸縮に関係な
く両ローラーは終始一定の圧接力を保つことになる。

更に、リターンガイド板４３が、テンション軸３５と軸
受４２に支持、換言するとテンションローラーとアイド
ルローラーに実質的に支持されているので、該ガイド板
と両ローラーとの相互の位置関係が常に一定に保たれる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のジアゾ複写機の一実施例を示す側断面
図、第２図はリターンローラーユニットを要部のみ示す
平面図、第３図は同上の側面図、第４図は第３図に示さ
れた側板とばねを取り除いた側面図、第５図は軸受端部
とリターンガイド板の嵌合部との嵌合状態を示す第２図
中の■−Ｖ線に沿う断面図、第６図はアイドルローラー
の支持軸と軸受との嵌合過程を説明する部分破截平面図
、第７図は軸受とリターンガイド板との位置関係を示す
平断面図、第８図はリターンローラーユニットの要部を
示す斜視図である。Ｏ・・・原稿、Ｃ１，Ｃ２・・・感光紙、４・・・焼付
円筒、５・・・無端ベルト、８・・・ベルトローラー（
テンションローラーリターンローラー）、３０・・・
アイドルローラー、３５・・・テンション軸、３７・・
・第１の長孔、３９・・・テンションばね、４０・・・
支持軸、４１・・・第２の長孔、４２・・・軸受、４３
・・・リターンガイド板、４４・・・押圧片、４５・・
・ばね、４６・・・切欠部、４７・・・当接部、４８
ａ・・・嵌合部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

原稿と感光紙が、焼付円筒と複数のベルトローラーに掛
は回わされた無端ベルトで搬送される形式のジアゾ複写
機において、複数のベルトローラーのうちの１つであっ
て、無端ベルトに張力を与えるばねで付勢されたテンシ
ョンローラーと、このテンションローラーの軸を、張力
を掛ける方向に移動自在に支持する第１の長孔と、上記
テンションローラーに巻き掛けられた無端ベルトに当接
するアイドルローラーと、このアイドルローラーの軸端
に着脱自在の軸受と、この軸受に形成されたリターンガ
イド板押圧片と、上記張力を掛ける方向と略同方向に形
成されていて、上記軸受を移動自在且つ嵌脱自在に支持
する第２の長孔と、上記テンションローラーの軸と上記
軸受との間に掛は渡されていて、アイドルローラーを無
端ベルトに圧接させるばねと、上記テンションローラー
の軸に遊嵌する切欠部、上記軸受の端部外周に嵌合する
嵌合部及び上記押圧片が当接する当接部を有していて、
実質的に上記テンションローラーとアイドルローラーで
支持された感光紙リターンガイド板とを具備することを
特徴とするジアゾ複写機。