JPS5923434B2

JPS5923434B2 - 高周波加熱装置

Info

Publication number: JPS5923434B2
Application number: JP7727678A
Authority: JP
Inventors: 幸雄鈴木; 景三主馬野
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1978-06-26
Filing date: 1978-06-26
Publication date: 1984-06-01
Also published as: JPS554832A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はオープン室内にヒータを備えた高周波加熱装置
に関する。

高周波加熱装置たとえば電子レンジにはマイクロ波発振
機構を備えるとともにオープン室内にヒータを備え、必
要に応じて食品をヒータ加熱できるようにしたものがあ
る。

この種のものにおいては、オープン室の外部に碍子カバ
ーを介して碍子を設け、この碍子の内部にコネクタを備
え、このコネクタに上記ヒータの端子部を接続させてい
る。また、上記コネクタのリード線接続部は碍子の端面
から外部に突出され、このリード線接続部にリード線が
電気的に接続されている。そして、上記碍子と碍子カバ
ーとの間には電波吸収体が設けられている。しかして、
マイクロ波加熱時にはマイクロ波がヒータを介してオー
プン室の外部に漏失しようとするが、このマイクロ波は
碍子の電波吸収体によつて減衰されてからコネクタを介
して外部に放出されるようになつている。

しかしながら、従来のものは上記電波吸収体をコネクタ
の軸方向に沿う碍子の側面に設けていたため、電波吸収
体がコネクタから大きく離間されていた。

このため、電波吸収効率が悪く安全性が劣るといつた不
都合があつた。本発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的は、電波吸収体をコネクタ側に近づける
ことができ、電波吸収効率を高めることができるうえ、
組立て作業の容易化が図れる高周波加熱装置を提供する
ことにある。

以下、本発明の一実施例を第１図乃至第４図にもとづい
て説明する。

図中１は電子レンジの本体で、この本体１内にはオープ
ン室２が設けられている。３はマグネツトロンからなる
高周波発振器で、これは導波管４を介して上記オープン
室２内に連通されている。

また、上記オープン室２内の上、下部にはそれぞれヒー
タ５、６が後述する手段によつて取付けられ載置棚Ａに
載置された被加熱物７を加熱するようになつている。す
なわち、第２図に示すようにオープン壁８には通孔９が
穿設され、この通孔９には電波リーク減衰パイプ１０が
連通されている。そして、この電波リーク減衰パイプ１
０内には絶縁体１１を介してヒータ５、６の取付部１２
が挿入されている。また、上記オーブン壁８の外面には
チヨーク空間１３を構成する部材１４が設けられ、この
部材１４には碍子カバー１５，１６を介して碍子１７が
設けられている。前碍子１７の内部にはコネクタ１８が
設けられ、このコネクタ１８には上記ヒータ５，６の端
子部５ａ，６ａが接続されている。また、上記コネクタ
１８のリード線接続部１８ａは碍子１７の後端面から突
出され、このリード線接続部１８ａにはリード線１９が
ねじ２０によつて接続されている。一方、前記碍子１７
の外側面、例えば上、下面には前記コネクタ１８に対し
径方向に対応する位置に位置決め用の凹陥部２２が形成
されている。さらに、この碍子１７の上面側に形成され
ている凹陥部２２内にはフエライト等の電波吸収体２３
が嵌着されている。この電波吸収体２３の厚さ寸法は鼾
１７の凹陥部２２の深さ寸法と等しくなつている。そし
て、この電波吸収体２３が上面側の凹陥部２２内に嵌着
された状態で碍子１７の上、下面が碍子カバー１５，１
６によつて被われているとともに、碍子１７の後端面は
碍子カバー１５，１６の端部に形成された折曲部１５ａ
，１６ａによつて保持されている。そこで、上記構成の
ものにあつてはマイクロ波加熱時はオーブン室２内に供
給されたマイクロ波の一部はヒータ５，６を介して外部
に洩出しようとするが、このマイクロ波は電波リーク減
衰パイプ１０を通過することによジ減衰されるとともに
チヨーク空間１３に放射されることによ）減衰されさら
に碍子１７の電波吸収体２３によつて減衰されてからコ
ネクタ１８を介して外部に放出される。

この場合、電波吸収体２３は碍子１７の外側面に形成さ
れた凹陥部２２内に嵌着されているので、従来に比べて
電波吸収体２３をコネクタ１８に接近させることができ
、電波吸収効率を高めることができる。また、組立て作
業時には碍子１７の外側面に形成された凹陥部２２内に
電波吸収体２３を嵌着すればよいので、電波吸収体２３
の位置決めを容易に行なうことができる。さらに、電波
吸収体２３が凹陥部２２内に嵌着された状態で碍子カバ
ー１５，１６によつて碍子１７を保持することによ）、
電波吸収体２３を碍子１７の凹陥部２２と碍子カバー１
５との間で挟持することができるので、従来に比べて組
立て作業の作業性を高めることができるとともに、碍子
カバー１５，１６間の長さ寸法を小さくすることもでき
る。なお、この発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えば、第５図に示すように碍子１７の外側面に
形成された凹陥部２２の深さ寸法に比ぺて電波吸収体２
４の厚さ寸法を大きくしてもよい。さらに、第６図に示
すように碍子１７の上、下面に形成された凹陥部２２を
上下同一形状にし、ヒータを２個使用した場合などにお
いては碍子１７を２段積みにするようにしてもよい。こ
れによれば電波吸収体２３の挿入面積が大とな）電波吸
収効率が大となるとともに製作面でも型の共用が可能と
なりコスト低下を図ることができる。また、第７図に示
すように電波リーク減衰パイプ２５をオーブン室２の外
側に突出させるようにしてもよい。これによれば、強電
界の外部で電波を減衰させることができるため、減衰効
果が高く、また、オーブン室２内に突出しないため、オ
ーブン室２内の清掃作業が容易になるとともにヒータの
差込も容易であり１さらにヒータロ金部の絶縁劣化も防
止できる。以上説明したように、この発明によればオー
ブン室の外部に配設され内部にヒータの端子部が接続さ
れるコネクタが設けられた碍子の外側面に位置決め用の
凹陥部に電波吸収体を嵌着したので、電波吸収体をコネ
クタに接近させることができ、電波吸収効率を高めるこ
とができるとともに、電波吸収体の位置決めを容易に行
なうことができ、組立て作業の容易化を図ることもでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示すもので、第
１図は電子レンジを示す縦断面図、第２図は要部を示す
縦断面図、第３図はその背面図、第４図は碍子の取付状
態を示す縦断面図、第５図は本発明の第１の他の実施例
を示す縦断面図、第６図は同じく第２の他の実施例を示
す縦断面図、第７図は同じく第３の他の実施例を示す縦
断面図である。１・・・装置本体、２・・・オーブン室、５，６・・・
ヒータ、１７・・・碍子、１８・・・コネクタ、１８ａ
・・・りード線接続部、２２・・・凹陥部、２３，２４
・・・電波吸収体。

Claims

【特許請求の範囲】

１装置本体と、この本体内に設けられ内部にヒータを
備えたオーブン室と、このオーブン室の外部に設けられ
た碍子と、この碍子の内部に設けられ上記ヒータの端子
部を接続させるとともにリード線接続部が前記碍子の外
部側に突出されたコネクタと、このコネクタに対し径方
向に対応する前記碍子の外側面に形成された位置決め用
の凹陥部内に嵌着された電波吸収体と、この電波吸収体
が前記凹陥部内に嵌着された状態で前記碍子を保持する
碍子カバーとを具備してなることを特徴とする高周波加
熱装置。