JPS5836474B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高周波発振器により発生させられる高固波エ
ネルギーを加熱室内Ｑこ放射するとともＯこ、加熱室内
｛こ設けたヒーター（こより加熱室内を温度上昇させる
こと｛こより、カロ熟室内（こ載置した被加熟物を加熱
する高周波加熱装置Ｏこ関する。

従来の高周波加熱と渥度上昇加熟を同時にも作動させる
ことができる高周波７ＪＩ３熱装置においては、高周波
発振器を湿度上昇の点から加熱室の下｛こ設けるのが一
般的であり、その場合、加熱室の上力から給電する場合
は長い導波管が必要となり、導波管での高周波損失も増
加し、構造が複雑となりコストモ高くナっていた。

また、加熱室の下男から給電する場合は、導波管は短か
くてすむが、下力からの給電のため、被加熟物の容器や
容器の台などの存在により高固波電波の反射が起ったり
、高固波電波が一部吸収されたりすることとなり、結果
的（こ高固波加熟の効率が悪くなっていた。

その他（こ、高周波発振器を加熱室の上（こ設けた例も
ある。

これによれば高周波７７０熟の効率は良いが、湿度上昇
カロ熱の熱が高周波発振器へ直接伝わるため、高周波発
振器の冷却ファンとして大容量のものを用いる必要があ
り、コスト高となるばかりか、その場合、カロ熟室の熱
が多く逃げるため、泥度上昇加熱の効率が悪くなってい
た。

本発明は、高固波発振器により発生された高周波を加熱
室に導波する導波管の一部を加熱室壁より浮かすこと｛
こより、ＤＯ熱室の熟が高周波発振器（こ伝わりにくい
構成とし、したがって、高周波発振器を加熱室の上方（
こ設けても大容量の冷却ファンを必要とせず、しかも熱
的（こ高固波発振器が大きな影響を受けることがなく、
その結果、導波管は短かいものを使用することができ、
導波管壁での高周波損失を少なくすることができ、高固
波加熱の加熱効率を落とすことがなく、また、湛度上昇
加熱の加熱効率の良い高固波加熱装置を提供することを
目的とする。

以下、本発明の実施例を図面とともに説明する。

第１図は本発明を家庭用電子レンジ（こ応用した一実症
例を示し、高固波発振器、例えばマグネｌ−ｏン１は加
熱室２の上力側部に設けられ、マグネトロン１により発
生させられた高闇波は力形の導波管３を通って加熱室２
の上力中央部より給電される。

この導波管３はそのＥ面が略Ｚ字状（こ折曲され、加熱
室開口部以外の部分が加熱室壁４から離されて間隙５を
もたせている。

加熱室壁４の外周部は加熱室２内の熱が逃げないように
断熱材６でもって包囲し、前記間隙５内にも断熱材６を
配している。

加熱室２の内部｛こは、室内を温度７１［］熱上昇させ
被加熱物たる食品を加熱するための電気ヒータ７を設け
ている。

導波管３の加熱室開口部には加熱室の高温空気を遮断す
る低損失誘電体で作られた封口板８が取付けられている
。

加熱室２の前面には食品を出し入れするドア９が、外装
ケース１０｛こ固定したヒンジ１１により回転自在に設
けられている。

また外装乍一ス１０の前面９こは操作板１２が設けられ
、下面には脚１３が設けられている。

上記のととく導波管３がＺ字状｛こ折曲されているため
、マグネトロン１は断熱材６の外側Ｑこ位置し、したが
ってマグネトロン１に伝わる加熱室２の熱は、導波管３
を伝わってくるに過ぎず、高周波加熱と混度上昇加熱を
同時（こ行なっても、マグネトロン１は充分耐えること
ができる。

また、一般（こ本発明のごとく導波管を曲げると、曲げ
た所に導波管特性インピーダンマと異なるインピーダン
ス部分が生じ、そこで反射が生じる。

この対策として、本発明では、第２図（こ示すごとく導
波管３の２個所の曲がり角度θが等しくなるよう９こし
、また、２つの曲がり間の距離が実質的に管内波長の１
／４の奇数倍（こなるように構威している。

すなわち、このよう｛こ２個所の曲がりの角度θが等し
いと異なるインピーダンスは２つの曲がり所で等しく、
各曲がりでの反射が管内波長の１／２ずれて反射波が打
ち消し合い反射波は少なくなる。

したがって、伝送効率は曲がりのない導波管と同程度（
こなる。

特Ｇこ導波管のＥ面を曲げた場合は形状もコンパクトに
なり、マグネト四ン１を取付けることも容易となる。

第３図は本発明の他の実施例の要部断面を示す。

本実施例では、加熱室２内の高周波加熱の分布を改善す
るため（こモータ１４で回転させられるアンテナ１５が
設けられている。

導波管３のＥ面をＺ字状Ｑこ曲げること０こより、電界
結合のアンテナ１５を取付けることが容易となる。

第４図は本発明のさらＧこ他の実施例の要部断面を示す
。

本実施例では、導波管３の曲げ角度θが９０°＆こされ
ている。

この場合、導波管３を製造することが容易となり、しか
も精度を出すことも容易である。

また、反射波もそれほど大きくない。以上の説明から明
らかなように本発明の高固波加熱装置によれば次の効果
が得られる。

（１）導波管のマグネトロン結合部が加熱室と離れいて
るため、加熱室の熱が導波管を伝わってくるＯこ過ぎな
い。

したがって、加熱室の熱がマグネトロンに伝わりにくい
。

その結果、温度上昇加熱と高周波加熱を同時に行なうこ
とができる。

（２）導波管の長さが短かいため導波管壁での高周波損
失が少ない。

（３）加熱室の熱が加熱室外に逃げにくいので、加熱室
の温度の立ち上りが早く、ヒークの容量も少さいもので
よく、消費電力も少なくなる。

（４）導波管の２，つの曲がりが同じであり、その２つ
の曲がりの距離が導波管内波長の１／４であるので、お
互いの反射が打消し合う。

したがって導波管の伝送効率が良く、マグネトロン出力
のほとんどが食品Ｏこ吸収される。

（５）加熱室を５００℃程度迄湿度を上げて加熱室をセ
ルフクリーニングしたとしても、マグネトロンへの伝熱
が少ないため、マグネトロンは充分耐えることができる
。

（６）マグネトロンや他の部品の湿度上昇が少いので、
それらの寿命が長くなり、また、冷却用のファンモーク
も小型のものを用いればよい。

（７）長い導波管が不要であるため、加熱装置をコンパ
クトＯこ設計することができ、経済的であるとともに置
き場所もとらない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の高周波加熱装置の一実施例を示す断面
図、第２図は導波管の拡大図、第３図は本発明の他の実
施例を示す要部断面図、第４図は本発明のさらＱこ他の
実施例を示す要部断面図である。 １・・・・・・マグネトロン（高固波発振器）、２・・
・・・・加熱室、３・・・・・・導波管、４・・・・・
・加勲室壁、７・・・・・・電気ヒータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高固波が放射され内部｛こ載置された被加熱物を高
   固波加熱するための加熱室と、前記加熱室の上力部に設
   けられ、内部へ放射される高周波を発．生する高固波発
   振器と、前記高周波発振器（こより発生させられた高周
   波を前記加熱室の上力より給電するため（こ前記高固波
   を導波する力形の導波管と、前記加熱室内（こ設けられ
   、前記被加熱物を湿度−１二昇加熱するヒータ一手段と
   からなり、前記導波管は互（こ逆力向（こ折曲した２個
   の折曲部を有し、導波管の加熱室開口部近傍以外の部分
   が加熟室壁から離されて構成され、前記２個の折曲部間
   の距離を実質的（こ導波管内の高固波の波長の１／４の
   奇数倍とし、かつ、前記２個の折曲部の折曲角度、を同
   一とした高周波加熟装置。